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黒死牟

こくしぼう

漫画『鬼滅の刃』の登場人物。上弦の鬼の一体。
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「私は…ここにいる…… 無惨様が…御見えだ…」

プロフィール

身長190cm
体重93kg
趣味囲碁
初登場話原作:第98話


概要

吾峠呼世晴による漫画『鬼滅の刃』の登場人物。
鬼舞辻無惨配下の精鋭、十二鬼月の首席。上弦の壱”に位列され、数百年に渡ってその地位を守り続けている最古参の剣士であり、無惨本人を除いて最も長い年月を生きている鬼の一人。
───まさに最強のである。
 
目が6つもある異貌の武士のような出で立ちをしており、席位に従い刻まれた右目の「壱」、左目の「上弦」の文字は真ん中の二つにある。
長い黒髪を後ろで縛り、さらに額や首元から頰にかけて炎のような痣があるのが特徴。

初登場は遊郭編の原作98話にて。
“上弦の陸”である妓夫太郎堕姫兄妹の敗死により上弦の百十三年無敗の記録が破られ、上弦全員が無惨により無限城に召集された際にその姿を現した。
十二鬼月の序列を厳格に重んじており、“上弦の参”猗窩座が自分を煽る“上弦の弍”童磨へ攻撃をした際には、その左腕を斬り飛ばして彼を窘めた。
次に登場したのは、無限城決戦編にて新たに“上弦の陸”の座に就いた獪岳の、自身が鬼になった際の回想。その中で、土下座して命乞いをする彼に無惨の血液を与えて鬼へと変えている。

作中における事実上の準ラスボスとも言えるキャラクター。

人物

異貌の武人

常に冷静沈着かつ理知的な性格で無惨への忠誠心も厚く、配下を殆ど信用しない筈の無惨からも信頼されている。

極力丁寧な言葉遣いをしようとする為に、喋る際には言葉の節々に「…」と間を空ける癖がある。
余計な感情に振り回される事はなく、鬼であるが故に仲間内で諍いを起こす事も珍しくない上弦の中においては、それを武力で以て治める組織のまとめ役としても強い存在感を示している。

その寡黙で威圧感のある雰囲気は、既に上弦の鬼と戦い勝利していた時透無一郎すらも「重厚な様 威厳すらある」「怖気が止まらない」と動揺させ、獪岳は「あの体中の細胞が 絶叫して泣き出すような恐怖」と回想しており、劇中で対峙した多くの鬼殺隊士に甚大な恐怖を与えている。

この規律や序列を重んじる理性は、元々は戦国時代に武家の長男として生まれた事に端を発しており、それは同時に室町から安土桃山、江戸、そして明治を経て大正に至る約四百年もの間、“最強”の座に君臨していた事を意味する。

戦国時代を生きた武人故か、敵である鬼殺隊に対してもその実力や研鑽を素直に認めて賞賛する姿勢を示し、いつか己を殺す=超えると公言している猗窩座へはその成長に期待をするような態度も見せていた。

戦闘においても柱達が繰り出す攻撃を冷静に分析し、血鬼術と剣術を組みあわせ積み重ねた剣術を以て放たれた技に対応する、剣士としての形質が強く表れている。

また、鬼としては珍しく人間時代の記憶や人格をほぼ完全に保っている。

本質

表面こそ人喰い鬼らしからぬ程に冷静沈着な黒死牟だが、その内面は人間の頃から歪で複雑な心理状態を形成している。
幼少期、「最強の侍」という夢を持ったが故、あまりにも身近に存在した天賦の素質を有する弟に抱くようになった、彼の一挙手一投足にまで凄まじい嫌悪感を催す程の嫉妬心
家族や仲間などの他人との縁も家督などの立場も難なく切り捨てられる、剣の道への執着心
技量の差から自分達の技や呼吸法を次世代に継承できない状況を悲観しながらも、内心ではこれを「自分達の代だけが特別なのだ」と思い上がる慢心
これらの感情は全て人間時代から持っていたものである。
柱達への賞賛は紛れもない本心なれど、それは「その領域(技)に至るまでの苦難への二心無き賞賛」ではなく、「共感はすれどその技が我が身に届く道理なし」という最強たるが故の“傲慢”に満ち溢れていた。
鬼、延いては“上弦の壱”たる自分こそが最強であると信じ、真に追い詰められた時には敵への賞賛など微塵もなくただ嫌悪感のままに排除しようとする。それは自分を超えようとする存在に対する忌避感の表れである。

能力

闇月


その実力は既に上弦に勝利していた無一郎が、「他の上弦とは比べものにならない」とまで評する程。基本的に上弦は参以上と肆以下の間でも大きな力の格差があるが、その中でもさらに別格の存在である。

全集中月の呼吸

月の呼吸__


最強の鬼であると同時に最強の剣士である黒死牟が辿り着いた、“血鬼術”と“全集中の呼吸”という対極を合一して至った太極。人間時代から高い技量を持った剣士だった彼が、鬼として数百年に渡る研鑽と強化を経て、血鬼術との併合を可能とした結果、その実力はまさに人の手の及ぶ領域を逸脱した“災厄”そのものとなっている。
詳しくは当該項目を参照。

虚哭神去(きょこくかむさり)

自身の血肉から精製した刀。
この能力は鬼が一般的に持つ肉体操作能力の延長線上にあるもので、他の上弦を始めとした上位の鬼達も有している。これにより、武器破壊によって戦闘不能に陥ることはほぼ無いと言える。
通常は日本刀及びそれを収めた鞘の形をしているが、その刀身や鍔には血管の様な模様が走り、さらに刀全体に眼が無数に付いている。
日輪刀の材料となる猩々緋砂鉄には弱いが、幾らでも再生できるという特徴を持ち、さらには刀身から三日月形の刃を生成する能力を持つ。また、この刀は自身の肉体から作ったものである為、同様の刃を直接全身に生やす事もでき、その刃一つ一つから三日月形の斬撃を放てる。

強さを認めた剣士の前では三本の枝分かれした刃を持つ大太刀となる。
この形状を見せてからが真の地獄である。

三日月の斬撃

斬撃を衝撃波として飛ばす他、剣の軌跡による斬撃に付随する自立した三日月状の細かな斬撃を発生させて、斬撃によるフィールドを形成する。
人間であった頃から比類なき剣士であった彼が、この二つの力を自身の剣術と融合させた結果、上記の戦技へと至った。

透き通る世界

詳しくは当該項目を参照。
相手の状態を見通すことで、相手の初動を潰し一方的に攻め立てる先の先を現実のものとする。
猗窩座が言うところの「至高の領域」。限られた者しか辿り着けない境地。

余談

無惨との関係

公式ファンブックでの無惨からの評価は「ビジネスパートナー」。その強さだけでなく油断せず相手を分析する姿勢を評価され、信頼が厚かったとされている。
無惨は呼吸の剣士に興味を持ち、痣により寿命が僅かとなった黒死牟を勧誘し鬼にした。それから間もなく縁壱に敗れた為に、無惨は縁壱が死ぬまで姿を表に出さず、日の呼吸の剣士を根絶やしにする命を黒死牟に下している。
黒死牟の方は無惨のことを「あの御方」と呼び、無惨の血液を「一滴たりとも零すこと罷り成らぬ有り難き血」と語るなど、明確に無惨を主、己を配下とする形を崩さずに仕えている。

他の鬼との関係

無惨を頂点とし彼に仕える十二鬼月の“上弦の壱”として、他の上弦の鬼達が諍いを起こした際には、激昂こそしないが寡黙かつ威圧的なその佇まいと制裁で彼らを窘めている。黒死牟に言わせると、これも無惨を頂点とする集団の序列のけじめをつける為である。
鬼殺隊士であった獪岳と相対した時には、命乞いをする彼を殺さずに無惨の血を分け与えた。その後獪岳を上弦に推薦したのも黒死牟であり、どちらも自らの肉体から造られた刀を用いている。
また、十二鬼月の中でも元から武人肌で“上弦の参”まで昇ってきた猗窩座には同じ武人として期待もしていたようで、過去に入れ替わりの血戦を申し込まれた時には勝利しているが、喰わずに生かしておいた。無限城決戦で彼が敗死した事を知った際は、珍しく怒りの感情を露わにしていた。
一方で、童磨や獪岳が敗死した際には、その事自体は感知していたのだが、特に何の反応も無かった。

序列に厳しい理由

公式ファンブックによると、戦国時代の武家の長男に生まれた為に、上下関係には厳しいとの事である。この時代は下克上など誰もが上を狙って天下をとれる時代であり、自分もいつ殺されるか分からない状態であった為に、武家は上下関係を重んじつつ周りの動向には常に目を光らせていた。
単行本21巻の「戦国コソコソ話」によると、鬼殺隊を裏切って無惨の下に降った際には、当時の産屋敷家の当主を殺害して、彼の首を持って行った事が語られている。

岩の呼吸への感想

公式ファンブック鬼殺隊最終見聞録・弐では地獄にて他の鬼達と、岩の呼吸で斬られた感覚や悲鳴嶼自身の事を「仁王像を彷彿とさせる……」とコメントしている。

キメツ学園

公式ファンブック鬼殺隊最終見聞録・弐にて判明した。
鬼舞辻議員の秘書として登場。
本名および年齢は不明で、ガタイがいいのでボディガードと勘違いされる事が多いとの事。
過去にはアメリカの特殊部隊にいたとか、居合の達人だとか、素手で人を殺せるとか色んな噂があるらしい。
さすがに6つ目ではなく、サングラスをかけている。

関連イラスト

黒死牟
黒死牟


黒死牟
黒死牟


血染めの桜花 紅梅の如し
黒死牟さんと月明かり(多分)



関連タグ

鬼滅の刃 鬼滅の刃の登場キャラクター一覧
鬼舞辻無惨 鬼(鬼滅の刃) 十二鬼月 上弦の鬼 上弦トップ3 ビジパ 
血鬼術 全集中の呼吸 月の呼吸 痣者 透き通る世界 継国巌勝
此方も抜かねば…無作法というもの…

上弦の鬼
黒死牟(壱) 童磨(弐) 猗窩座(参) 半天狗(肆) 玉壺(伍) 妓夫太郎堕姫(陸) 
鳴女(新・肆) 獪岳(新・陸) 

『無限城決戦編』にて

以下ネタバレ注意





















































対柱戦

童磨が倒された直後、鳴女によって空間移動させられた時透無一郎と邂逅。
無一郎が“上弦の伍”玉壺を一人で仕留めた際の、を発現させた全力の状態で挑んだにも関わらず、瞬く間に左腕を切り落とした。彼を自分の子孫だと見抜きその力を認めた黒死牟は、彼を鬼にするべく、奪い取った彼自身の刀を用いて城の柱に磔にし、拘束してしまった。

同じく黒死牟のいる空間に転送され、不意を突こうと隠れていた不死川玄弥による銃撃の奇襲も、高速移動で躱しざまに左腕を切り落とし、返す刀で右腕を、そして一瞥する間に胴を両断して戦闘不能に追い込んだ。
そして「貴様のような鬼擬き…生かしておく理由は無い…」とその首を切断しようとした刹那、駆け付けた玄弥の実兄・不死川実弥によりそれを阻止される。

その実弥との戦いでもまるで彼を寄せ付けず、むしろかつて当時の風柱と手合わせした事を懐かしみ、実弥の稀血による酩酊すらも「久しぶりのほろ酔いで愉快」と評しながら余裕を保ったまま戦い、後一歩まで追い詰めるが、今度は悲鳴嶼行冥が現れてそれを阻止。悲鳴嶼に対して痣の実態について話すも、彼からは既に承知及び覚悟の上と一笑に付され、悲鳴嶼と実弥との戦いに突入する。
柱二人を相手にしてもむしろ逆に圧し込む程の戦闘能力を見せつけるが、二人も黒死牟の攻撃を即座に読んで対抗し、一進一退の激戦を繰り広げ、ついに悲鳴嶼が黒死牟の刀を折る事に成功する
剣士が刀を折られるという事は、それが人間であれば無力化できた事に等しい。
しかし…。

何者にもなれず。



血鬼術により刀が再生されてしまう。再び優位に立った黒死牟は、過去の記憶と照らし合わせて戦いを楽しむ余裕を見せていたものの、深手を負いながらも気力で喰らいつく実弥、戦いの中で“透き通る世界”を開眼するほどの成長を見せた悲鳴嶼の前に次第にその差を詰められていき、そして無力化したと思っていた無一郎と玄弥の決死の行動によって動きを止められたことでその均衡は崩壊。

予想外の窮地の中で想起したのは、今から数百年前、人を捨てて鬼になってから60年近く経ったある夜に果たした、とうの昔に痣の後遺症で死んだと思っていた弟・縁壱とのまさかの再会。齢80以上にも関わらず全盛期と変わらぬ強さで追い詰められ、しかし弟は自身を仕留める寸前に寿命で事切れてしまい、結果的に最後まで実力で勝つことは出来なかった過去の記憶。

憤怒で猛り狂い、全身から刃と斬撃を突き出すというこれまでの剣士としての矜持を捨てるかのような反撃で、玄弥・無一郎を両断するが、それをも躱した悲鳴嶼達によって遂にその頚を刎ね落とされる。

黒死牟刀鬼顕現(こくしぼうとうきけんげん)



最期

それでもなお凄まじい執念で頚を再生させて、さらに身体も大きな変化を見せる。
人間達の手によって追い詰められた黒死牟が、どこまでも独り、越えに超えて成った理想。
誰よりも黒死牟自身が願い、遂に顕現させた誰をも寄せ付けない真の最強。
全身に纏った刃から無数の月輪を全周囲に放ち、如何なる存在をも歯牙にかけずして蹂躙する……その光景を、彼は信じて疑わなかった。

しかし、ふと目に入った実弥の刀の刀身に写っていたのは──……

『醜い姿』


「何だ この 醜い姿は……」

異形の「侍」ではなく、醜い「化け物」の姿と成り果てた自分の姿。
瞬間、頭に過ったのは「これが本当に俺の望みだったのか?」という疑問。
トドメを刺さんとなおも仕掛ける悲鳴嶼と実弥の猛攻に身体を粉砕される中で、「こんなことの為に私は何百年も生きてきたのか?」「負けたくなかったのか? 醜い化け物になっても」と自問をし、「違う 私はただ 縁壱 お前になりたかったのだ」と、己は不死身の怪物などではなく、日輪になりたかったのだという事をようやく覚る。

その後、黒死牟は血鬼術を使って体を再生しようとするも、柱達の猛攻に再生が追い付かず、鬼の体はさらなる進化に完全に至る前に再生力を失い消滅していった。
残った僅かな衣服の中には、かつて弟に渡し、その遺骸に残されていた音の鳴らない笛だけが転がっていた。

そして黒死牟の魂は無明の暗闇の中、一人燃え盛る地獄の炎にその身を焼かれながら虚しく宙を掻き続け、己の強さの為に人である事も侍である事も捨てて自ら鬼となり、仲間も家族も子孫も切り捨ててきた男の最期には、誰も現れる事はなかった。

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