稀血
まれち
「猫に木天蓼 鬼には稀血」
鬼滅の刃に登場する用語、もしくは実在する言葉でまれな血液型(輸血の際に一致が必要で、かつ日本赤十字社の説明によればおおむね頻度が1%以下の血液型)を指す。ただ、現実の稀血(こちらは「まれけつ」と読む)は日常的な語ではなく、鬼滅の用語としての方が有名なため、調べても血液型についての説明はまともに出てこない(その為に、検索予測で「稀血 (鬼滅用語)」が並ぶ中「稀血 現実」なんて事が起きている)。
鬼は人間を食べれば食べる程に強くなっていくが、生き物の血には種類・系統があり、その中でも稀血と呼ばれる珍しい系統の血の人間は、その肉体や血の栄養価が極めて高く、その中でも特に希少性が高い稀血の人間は、1人食べるだけで50~100人分の人間を食べるのと同じだけの栄養を得られる。それ故に稀血の人間は鬼を引き寄せやすく、狙われて喰われやすい。
これは現代で言えば血液型の事である。血液型は実に数百万種はあるとされている。
血液型は、両親の組み合わせや確率によって変わるので必ずしも遺伝はしない。その為に、下述する人物も兄弟及び姉妹がいるが、兄弟姉妹達に稀血は現れていない。
現在判明しているのは以下の2名である。
漫画版3巻20話~3巻25話、アニメ版第1シーズン11話〜13話に登場した。
許容限界を迎え、多くの人間を喰えなくなった響凱に目をつけられ、攫われた一般人の稀血の少年である。鬼達が誰が彼を喰らうかで殺し合うなど、50~100人分に相当する希少な稀血の持ち主だったらしい。炭治郎によって救出された後は、鬼から自らを守る術がない為に、炭治郎の鎹鴉から藤の花の香り袋を手渡されていた(実際は鴉の体内から吐き出された)。
稀血の中でもさらに希少な血を持ち、既に稀血の人間を喰った事があった姑獲鳥ですら驚愕する程の強力な血で、100人分を遥かに超える程の栄養を得られる極めて希少な濃度であるとの事。
しかし、実弥の稀血はただの希少な血ではなく、相手がより強い鬼である程に強い『酩酊状態』に陥らせるという効果も付属した劇薬である。その威力は少し血を流しただけで上弦の壱である黒死牟さえも酩酊する程であり、それ故に実弥は出血すればする程に鬼を酩酊させるカウンタートラップとしてのアドバンテージも得られる。彼は幼い頃からそれを利用して鬼狩りをしてきた結果、身体中に多くの傷跡が残っており、さらに鬼殺隊に入ってからも自傷を続けている為に傷は度々増えている。
ただし、稀血を大量に使用すれば当然ながらそれだけ貧血や失血にも繋がり、大量出血すれば生命の危機に陥る。また、血の匂いをそのまま放置すると他の鬼も引き寄せかねないので、小説では実弥の戦闘後の現場は、彼の稀血の匂いを消す為のお香が隠によって炊かれている。
彼の稀血の詳細は不死川実弥の該当記事を参照。
実弥の弟・玄弥は稀血ではないものの、鬼の肉を喰らう事で一時的に鬼の体質を手に入れる事ができるという特異体質者であり、母親も鬼にされるなど不死川家は『全員何かしらの特異体質・血質であった為に、無惨に目を付けられたのではないか』という考察がある。
その後「公式ファンブック鬼殺隊見聞録」にて、実際に無惨はより強い鬼や太陽を克服する鬼を生み出す為に、珍しい血質や体質の人間を積極的に狙って鬼にしようとしている事が明らかになった為に、この考察の信憑性が高まった。
「稀血の人間をもっと捜して食うのだ」
上記の響凱の劇中の台詞と、三兄妹の中で清のみを攫っていった経緯から、彼は稀血の人間のみをピンポイントで狙っていた事と、稀血の人間を見分ける術を身に付けていた事が分かる。
鼓屋敷内で炭治郎は、清の血の匂いを独特な匂いだと表現して嗅ぎ分けていたが、後に埋葬された犠牲者八名の血の匂いについて言及が無かった事から考察すると、
1.屋敷の犠牲者は全て稀血の持ち主だが、清程の希少性はなく、普通の人間と血の匂いに大きな違いの無い程度の人達だった。
2.響凱の狙いの精度が低く、外れを引いたのも多かった。
の二つのケースが考えられる。
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