概要
古来より人食い鬼を退治してきた組織『鬼殺隊』。その事後処理を担当するのが彼等「隠」である。
元々は400年前に当時の産屋敷家当主が、黒死牟に殺害されたのを契機に結成された部隊であり、男女問わず背に“隠”の字の描かれた黒子装束を纏っているのが特徴で、目元以外は隠れているのでどことなく忍者を思わせる。その為に作中の殆どの隠のメンバーは素顔が分からない。
選別は生き残ったが剣や全集中の呼吸の才能が無かった者達によって編成されている為、直接的な“戦力”としての活躍の場はほぼ無い。
しかし、元々は鬼殺隊士を目指し才能が無くとも鬼殺隊に貢献する事を決意した人々なので、鬼と対峙する覚悟に関しては最前線の隊士達と同様に秘めており、己の死すら恐れない者も多い。
鬼による被害は元凶を倒せば拡大こそ止められるが、その後は生存者の救出と保護に遺族への対応、戦闘区域が明確な場合は周辺住民への対応や避難誘導など雑務は枚挙に暇がない。
他にも、重傷で動けなくなった鬼殺隊士への応急処置と搬送や、身に着けている隊服の縫合など様々な裏方仕事を現場でこなす事で、鬼殺隊を支えている縁の下の力持ちなのである。
原作の100話で刀鍛冶の里へ移動する場面で描かれているように、女性の隊員であっても禰豆子が入った木箱を装着した状態の炭治郎を、そのまま背負って移動する事が出来る程に身体能力は優れている。あくまでも前述の通り『剣術や呼吸の才に恵まれなかった』だけであり、最終選別を突破している者も多いだけあって、所属する者達の殆どが常人以上の基礎体力は備えている模様。