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獪岳

かいがく

漫画・アニメ『鬼滅の刃』の登場人物。我妻善逸の兄弟子。
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「消えろよ」

プロフィール

身長167cm
体重64kg
趣味博打
CV細谷佳正
初登場話アニメ:17話



概要

吾峠呼世晴による漫画『鬼滅の刃』の登場人物。

我妻善逸の回想にて存在が示唆されていた彼の兄弟子で、元“”の桑島慈悟郎の下で共に雷の呼吸の流派の修行を積んでいた間柄。
当初は名前が不明だったため、読者からは善逸に桃を投げつけていた姿から「桃先輩」という仮称で呼ばれていた。

桃の呼吸



師匠である慈悟郎のことを「先生」と呼び熱心な努力家で修行に励む雷の呼吸の継承者。
その一方で冷淡なところもあり、雷の呼吸の型を一つしか使えず泣いてばかりの逃亡常習犯の善逸を嫌い、何かと暴力的な言動をとっていた。善逸の回想シーンでは「先生がお前に稽古をつけてる時間は完全に無駄だ!!」だと善逸にきっぱりと告げ、剣士を辞めるように責め立てている。真面目な努力家の獪岳からすれば、善逸のヘタレっぷりはよほど気に障るのだろう。

兄弟子であることから善逸より早く鬼殺隊に入隊しているようだが、階級や入隊後の動向は一切不明。

関連イラスト

桃先輩
獪岳log




⚠️以下、ネタバレ注意⚠️



























『無限城決戦』編にて

落書き


相変わらず貧相な風体をしてやがる 久しぶりだなァ善逸

黒死牟によってとなり、鬼舞辻無惨配下の精鋭、十二鬼月の一人として登場。
敗死した堕姫妓夫太郎に代わって"上弦の陸"の座を与えられ、その席位に従い右目に「上弦」、左目に「陸」の文字が刻まれていた。
無限城での決戦にて、対面を望んでいた善逸と遂に対峙する。

彼の日輪刀は黄色であり、鎬に稲妻のような文様が入っている。この特徴は善逸の日輪刀と重なっており、彼も善逸同様”雷の呼吸”への高い適正があることがわかる。
ちなみにこの日輪刀は黒死牟と同様、自分の血肉から生み出したもの。
慈悟郎も善逸に「獪岳を見習え!!」「兄弟子のようになれ!!」と檄を飛ばし、善逸も獪岳を嫌ってはいたものの、自分とは違いひたむきな彼を尊敬していた。そして、その背中を見ていつか肩を並べて共に戦うことを願っていた。

しかし善逸への発言からわかるように、獪岳は決して”良い兄弟子”ではなかった。
才覚はあるし真面目な努力家という点も確かなのだが、己の才能を絶対視するあまりに善逸を露骨に見下して蔑んでおり、ヘタレの彼とは違う方向の問題児。むしろなまじ真面目な故に”自分は認められて当然だ”という強い承認欲求を抱えており、それが認められない現状に不満を募らせて弟弟子に強く当たっている、といったところ。
その本性は「自分の才能を正しく評価する者が善で、自分を正しく評価できない(しない)者が悪」と口にした傲慢さにも現れている。
ちなみにこれらの事からも分かる通り、鬼になってまだ間もないのもあってか、人間時代の記憶はハッキリと保っている。

善逸はそんな彼を「どんな時もアンタからは不満の音がしてた 心の中の幸せを入れる箱に穴が空いてるんだ」と評した。

過去

彼は“岩柱”悲鳴嶼行冥が心を閉ざした原因である。
かつて、悲鳴嶼が多くの孤児と共に住んでいた頃『ある子供が、言いつけを破って夜に出歩いていた時に鬼と遭遇し、自分一人が助かるために鬼に悲鳴嶼と他の子供を売った』という事件が起こった。
その回想シーンで、ビジュアルの類似性と身勝手な行動から、その時の子供こそ、慈悟郎に拾われる前の獪岳ではないかという推測もなされていた。その後、原作17巻にてそれが獪岳本人であると明言された。

事件の真相は「寺の金を盗んだことが他の子供達にバレて責め立てられ、その日の夜に追い出され、遭遇した鬼に彼らを売った」というものであった。
子供達は悲鳴嶼に相談もなく追い出した後ろめたさからか獪岳は寝ていると嘘を吐き、悲鳴嶼自身も目が見えないこともあり鬼に言われるまで獪岳がいない事に気づかなかった。
彼が寺での生活についてどう思っていたかは不明だが、悲鳴嶼の回想シーンや単行本のオマケページでは食事や悲鳴嶼に頭を撫でられた時に屈託なく笑っている場面が描かれ、師匠である慈悟郎や善逸と暮らしていた時と違う面も見せている。
もし少しでも巡り合わせが違っていたならまだ踏みとどまれていたのだろうか……。

善逸は獪岳のことを「クズ」と評し、その苛烈な性格から確かに嫌ってはいたが、それでも獪岳はたった一人の兄弟子であり、彼の”雷の呼吸”の継承者としての確かな才能とその弛まぬ努力を尊敬し、他の隊員が彼を馬鹿にしていた時は殴りかかった事すらある(当の本人からは、『問題起こすなカスが』『お前みたいなのがいるのは本当に恥だぜ』と吐き捨てられているところにすれ違いがある)。また善逸は修行場を離れた後も獪岳にまめに手紙を送り、心の底では「兄貴」と呼ぶなど敬意と親しみを抱いていたが、それが獪岳の心を満たすことはなかった。

そんな獪岳が善逸を嫌っていた最大の理由は、善逸の性格とは別のところにある。

善逸が“雷の呼吸・壱ノ型”しか使えなかったのに対し、獪岳は“雷の呼吸・壱ノ型”だけが唯一使えなかったのだ。

そのことから、師匠である慈悟郎は二人を共同で”雷の呼吸”の後継者にしようと考えていた。
しかし、獪岳は弟弟子と自分が同列に扱われるのが我慢ならず、善逸が贔屓されていると考えていたのだ。
実際は慈悟郎は獪岳と善逸を平等に慈しんでおり、揃いの羽織まで渡していたにも拘わらず。
 
獪岳がその事を理解することも、その羽織に袖を通すこともなかったが、善逸ばかり贔屓されていると感じたのは、自分には出来ない壱の型が使える嫉妬、甘えたがりの善逸が慈悟郎に懐いていたからだと考えられる。

そんな獪岳の運命の分岐点は十二鬼月最強の鬼、"上弦の壱"黒死牟に遭遇してしまった事であろう。
良くも悪くも一般人的な感性を持っていた彼にとって、黒死牟の存在は目にするだけで恐怖と絶望感を与えるものであった。その圧倒的な力に追い詰められて彼に土下座をしてまで命乞いをした結果、それを聞き入れた黒死牟によって提案されたのは鬼への勧誘。
そして獪岳は恐怖に震えながら無惨の血を摂取した結果、その歪んだ本性を無惨に認められて人を貪る鬼へと変貌してしまった。

末の逆説



……生きてさえいればいつかは勝てるという考えは、惜しくも自分の命を懸けても大切な何かを守るために戦った戦士と同じ決断を下さなかったのである。

最期

善逸「鬼になったお前を 俺はもう兄弟子とは思わない」
 
無惨の本拠である無限城にて善逸と対峙した獪岳。鬼化したことで精神の歪みが加速したのか、善逸が伝えた弟子に鬼を出した不始末の償いとして自刃を選んだ慈悟郎のことも侮辱。しかし、善逸は一言の元に吐き捨てた。

雷


善逸
俺がカスならアンタはクズだ
壱ノ型しか使えない俺と壱ノ型だけ使えないアンタ
後継に恵まれなかった爺ちゃんが気の毒でならねぇよ
獪岳
テメェと俺を一緒にすんじゃねぇ!!!
死んで当然なんだよオオ!! 爺もテメェもォオ!!
俺を正しく評価し認める者は“善”!! 低く評価し認めない者が“悪”だ!!

善逸との戦いでは、雷の呼吸に加えて鬼化で得た相手の体を崩壊させる血鬼術を組み合わせた技で、善逸に致命傷に近い傷を負わせる。しかし、善逸が他ならぬ「いつか獪岳と肩を並べて戦うため」に編み出した漆ノ型によって頚を刎ねられ敗北。

鳴



散々見下していたはずの善逸が、自分だけの新たな型を生み出す。そして、自分がその技を受けて敗北する。
その事実を受け入れられない混乱の中で、力尽きた善逸も死ぬ以上負けではないとほくそ笑むが、そこに愈史郎と他の隊士が駆けつけて善逸を救出。そして、愈史郎から今までの自分勝手な言動に対する嘲りと哀れみの言葉を浴びせられた。

鬼滅の刃筆絵「村田さんと獪岳」


あらゆるものを踏みにじってまで保とうとしていた己の自尊心が覆しようのない形で折れていく事実に、もはや声にならない断末魔を上げながら消滅した。

一応は上弦の陸という位を与えられていたものの、ですらない善逸一人に倒されるというその最期は、他の上弦の鬼と比較しても明確に格落ちしており、どう見ても少なくともこの時点の彼には本来上弦に相応しいだけの実力などない。善逸にも指摘されていたが、言わば穴埋めの為の補欠合格のような形で上弦の地位を得たに過ぎない為に、この噛ませっぷりも仕方のない所がある(無惨達からも、あくまで時間稼ぎ程度に考えられていたと思われる)。

それでも愈史郎曰く“善逸が生き残れたのは獪岳が、まだ自分の術や能力を使い熟せていなかったから”という事情もあり、"もし戦いが一年後であったら善逸は即死していただろう"とフォローはされている。 実際、獪岳と同様に血鬼術と全集中の呼吸を融合させたを使う黒死牟の無双振りを見れば、愈史郎の評価も納得が行く(ただし、獪岳が呼吸を血鬼術で強化していたのに対して、黒死牟は血鬼術を呼吸で強化するというスタイル自体は真逆なのだが)。

戦闘能力

血鬼術 / 全集中"雷の呼吸"

雷兄弟


雷の呼吸と血鬼術を組み合わせた技を使う。血鬼術により刀の斬れ味が強化され、呼吸の演出も善逸と異なり黒い雷になっている。
その斬撃を喰らうと体に亀裂が奔り、肉体を罅(ひび)割り続ける。

  • 弐ノ型 ~ 陸ノ型
詳細は雷の呼吸の項を参照。

総評

今まで鬼になったことで精神が歪んでしまった者や、鬼と出会って人生が一変してしまった者はいたが、鬼と出会う前から心の空白が明言される人物は彼が初めてである。

鬼になる前から「自分さえ良ければいい」という心情の元、多くの人物の心を身勝手に傷つけ、死に追いやり、その事を一切悔いずに果てた事は到底許されない。
過酷な子供時代の影響から「生きてさえいればいつかは勝てる」と考えており、悲鳴嶼の寺での回想や、黒死牟と出会い鬼となったことからもそれがわかる。

人間的に未熟な部分も、素晴らしい部分も理解しようとしていた善逸と慈悟郎の本心を見抜けず、「泣き虫なお前と努力している自分を一緒にされたくない」「自分の才能や努力を評価してほしい」という強い承認欲求の末、二人を裏切り、獪岳は鬼となった。

更に言えば獪岳の行為によって被害を受けた悲鳴嶼や責任をとって切腹した慈悟郎も憐れみこそすれ、決して獪岳を恨んだり、責める言動はしていない。
理解者であった周囲の人について、思いやることなく自分を理解してほしいと願い、その欲望のまま生きた結果、獪岳は誰にも認められることなく最期を迎えることとなったのである。

よって、結論から言うと獪岳がエゴイストであるのは確かで善逸の台詞の通り「クズ」であったこのは否めない。
更に言えば自分を絶対視し、力だけに執着し、己の短所に向き合わなかった傲慢さも彼を破滅に追いやったといえるだろう。


それ故の顛末は自業自得そのものだが、鬼と出会ったのは偶然。より細かく言えば、その地域では鬼の驚異の伝承が根強く残り、藤の花の香炉で夜は自衛する風習があった危険地域であったので、子どもたちに自覚は無かったとはいえ『夜に藤の花の香炉の効果外に追い出す』ことは誰にとっても不幸を招く行動だったとも言える。また、いくら鬼殺隊に入隊した後とはいえ黒死牟と出会ったことに関しては不幸としか言いようがない。
寧ろ、彼の人生を大きく分けた二回の選択の機会に提示された選択肢はどちらも「自分が死ぬか、或いはそれ以外の誰かが死ぬか」という究極の二択だった。

「他の命を犠牲にしてでも自分の命を守って生きる」というのは必ずしも間違った行動とは言えないが、真の過ちは愈史郎の言った通り、彼自身が自分の命を守ることだけに固執し、他者に分け与える事を拒んだ結果。それが巡り巡って運命を決めたとも言えるだろう。

が、『他者に幸せを分け与える』という行為は、自分が無条件で明確に誰かに愛されていたことをはっきりと実感して初めて行える行動であるため、幼少期から鬼狩りまでを含め、獪岳の過酷な生涯とそれによって培われた価値観から推察するに、常に生きることに精一杯だった結果視野が狭くなり、悲鳴嶼や慈悟郎の愛情に気付くだけの余裕が生まれなかったこと。
そこから生まれる心の闇に明確に気付き、救いを与える人物が現れなかったこともまた、獪岳にとっては不幸なことであったと言える。
また、死の間際に愈史郎から言われたセリフを獪岳の生涯と比較し、無限城決戦編にて炭治郎が猗窩座に言い放った言葉と比べてみると、作中登場人物にも読者にも『クズ』と評される獪岳の人生の悲惨さが分かるかもしれない。

罅



また、血鬼術で強化された雷の呼吸の弐から陸を一通り浴びせたにもかかわらず結局は善逸を仕留めきれなかったという事実も考慮すると、隊士時代の獪岳には頸以外の斬撃が致命傷にならない鬼に対しては決定力が不足していたという可能性も考えられる。一方の善逸は、壱とオリジナル技の漆は余程の大物の鬼相手でなければ決定打になりえ、名無しの鬼を屠ってきだけでなく歴戦の隊士でも極めて難易度の高い先代の上弦の討伐に貢献し現場にいた宇髄天元に「後進は育っている」と評価されるなど柱以外の隊士としては破格の戦績をあげている。
獪岳の隊士時代の戦績は詳しくは描写されていないが、煉獄杏寿郎殉職後に柱が補充されなかったことも考慮すると善逸ほどの戦果をあげてはいなかった可能性は十分に考えられる。修行はサボっているように見える弟弟子がいざ実戦となると次々と目覚ましい戦果を挙げているともなれば、技の種類は多くても切り札は持ち合わせていないばかりに弟弟子に戦果で大きく水をあけられているという事実は自尊心の強い獪岳には耐えられない現実だったかもしれない。その点では「先生がお前に稽古をつけてる時間は完全に無駄だ!!」といいたくなる気持ちも分かる。 
一方で弐から陸は”鬼を討つのには壱に劣るが鬼の攻撃から身を護るのには壱よりも有効”ともとれる。そして隊士の役割には”鬼を斬る”だけでなく”日の出まで鬼の攻撃から無力な一般人を護る”というのもあったはずである。そうした護衛に関しては技の豊富な獪岳の方が適性が高いと考慮して慈悟郎は二人を同格とした可能性もある。但し、”人を護り分け与える”ことは眼中になく”他人を押しのけてでも自分が認められたい”という欲求が肥大した獪岳にとっては、護るということに価値を見出せず大きく道を踏み外してしまう末路を辿ることになってしまった。


余談

  • 公式ファンブック「鬼殺隊見聞録」にて無惨による上弦への評価では他の鬼への評価は全て判明しているものの、発売時期の影響か獪岳のみ無惨からの評価が判明していなかったが、「鬼殺隊見聞録・弐」にて評価が判明する。今後の活躍を期待されていたが、既に呼吸を使う鬼に興味は失せていたようだった。
  • 彼や悲鳴嶼の運命を大きく変えた寺での盗みも理由や動機は描かれておらず、何を思って盗みを働いたかは劇中では明かされていない。ただし、彼の言動を見ればやはり利己的な動機だった事は想像に難くない。



関連イラスト

鬼滅 獪岳
Twitterまとめ



キメツ学園

公式ファンブック鬼殺隊最終見聞録・弐にて明かされた。
本名は稲玉獪岳。高等部3年。
悪い政治家である鬼舞辻議員のスパイとしてキメツ学園に潜り込んでいる。

関連タグ

鬼滅の刃 鬼殺隊 鬼殺隊士 鬼舞辻無惨 鬼(鬼滅の刃) 十二鬼月 上弦の鬼
全集中の呼吸 雷の呼吸 血鬼術  
鬼滅の刃の登場キャラクター一覧 
悪堕ち 闇堕ち 哀しき悪役 裏切り 雷属性

同門・師匠
我妻善逸(雷兄弟) 桑島慈悟郎

過去に関わりがあった人々
悲鳴嶼行冥 沙代

上弦の鬼
黒死牟(壱) 童磨(弐) 猗窩座(参) 鳴女(新・肆) 獪岳(新・陸) 

関連・類似キャラクター

  • 童磨妓夫太郎堕姫"上弦の陸"繋がり。
  • 黒死牟???…鬼狩りから鬼になった他の例。
  • グズマ… 同じく努力を認めてくれず悪に落ちたパターン、ただしグズマは更生し主人たちと和解している。
  • 間桐慎二…「学力」、「運動」、「容姿」と言ったものは完璧だが、彼には唯一「魔術」だけは無い。義理の妹である間桐桜に対しては昔はややいじめつつも優しくしてあげたが、桜が「魔術」が使えることを知り、桜が「間桐の真の後継者」と思い、性格は歪み初め、自分は「いらない子」と知る。今まで優しくていた桜に対して虐めたり、劣等感とコンプレックスを抱いている。また親友である衛宮士郎にも「魔術」が使えることを知り、桜と同じく劣等感とコンプレックスを抱いている。獪岳と同じくクズ

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