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醜い鬼どもは俺が殲滅する


それは、誰よりも鬼を滅する執念を持つ者

プロフィール

階級柱(風柱)
誕生日11月29日
年齢21歳
身長179cm
体重75kg
出身地 東京府 京橋區(現:中央区 京橋
趣味 カブト虫を育てる事
好きなものおはぎ
CV(アニメ)関智一
演(舞台)前田隆太朗


概要

鬼殺隊における最高位の精鋭「」の一人。
風の呼吸の使い手であり、「風柱」の称号を持つ。
鬼に対する“憎悪と殺意、鬼を滅する事への執念”は、柱の中でも随一とされる。

 その怨念は常に 
  “たとえこの身が首だけになろうと、
 その首で鬼の喉笛に食らいついてやる。” と考えているほど。

猫に木天蓼、鬼には稀血。


産屋敷邸で化した竈門禰豆子の処遇を巡る柱合裁判の際、箱の外から彼女を刺して傷を与え、自らの腕を切りつけ血を流し、禰豆子を挑発して鬼の醜さを証明しようとしたが彼女が強靭な意志でそれを拒絶したため、逆に禰豆子が人を喰わない鬼である事を証明する形となり、その場はやむを得ず引き下がった。


人物


暴風の如く鬼を屠る 好戦と殺気に溢れた剣士。
悪しき鬼に対し人一倍の殺意と憎しみを向ける柱。
鬼だけではなく仲間にも好戦的であり、敵視する相手へ苛烈で粗暴な言動が目立つ。語尾に「ェ」や「ァ」といった間伸びさせるような独特のクセがある。
(なお目上の者や尊敬する者に対しては礼節を弁えた敬語口調となる。)

を連れてた馬鹿隊員はそいつかいィ」

狂気的な目を見開き、凶々しく怖しい雰囲気を纏っており、神経質かつ厳しく、常に他者を受け入れない威嚇し拒絶するような雰囲気を出している好戦的な人物。
善逸曰く近づいてくると「捻じ曲がった禍々しい音がするとのこと。
大体青筋を立てており強面と怖しい狂気的な風体と言動も相まって『血も涙もないと鬼殺隊内で最も多くの隊士達から怖れられている人物』らしい。(特に目が怖すぎるため怖れられている)

不死川実弥




なお鬼など関係なく基本ベースの性格は「ツンツンしないで」炎柱から「ツンケンしている。」と言われるほど基本的に一匹狼のいわばツンギレ
狂気的な言動や凶暴な印象とは裏腹に、本質的には礼節をわきまえた人物であり、規律にも厳格で基本的に近寄らせぬ一匹狼であるものの、戦闘のチームプレイ的な協調性はあり言い方や行動こそ恐ろしいが主張は至極筋が通っている。

 特にお館様の前では非常に丁寧に接しており、その姿を見た炭治郎「知性も理性もなさそうなのに」と、煉獄杏寿郎には「暴れ馬のような彼を一声で制した」と驚かれ、前田が女性隊員にセクハラを働いていたのを見つけた際には、前田が失禁する程に激昂するなど、不良の体ではあるがどちらかと言うと冗談が通じないほど生真面目に近くどこか中身は警察や委員長タイプに近いかもしれない。
 
一匹狼であり、自分を良く見せようだとか、自身が人によく思われたいという打算に全く興味がなく、人からの評価を一切気にしない性分で、ぶっきらぼうなのでとにかく誤解されやすい。加えて行動が早すぎる模様。
 
外伝でも、柱合会議に代理参席する甲の杏寿郎を煽りながら攻撃していたが、やっている事は柱になる事を宣言した杏寿郎の腕試しであり、発言内容自体も普通に激励だった。
前述の通り、禰豆子が入っている箱を刀で突き刺して、彼女に鬼としての本性を露わにさせようとした(これが炭治郎の逆鱗に触れてしまい、彼に頭突きされている)が、その後はお館様の意向もあって、人殺しをしない鬼だと解釈しているようだ。
また、同じ柱の冨岡義勇とは馬が合わず彼を徹底して嫌っているが、冨岡義勇が言葉足らずな上にある事情により柱としての勤務態度に難があるシーンが多いので衝突している事も多い。

この通り、その凶暴な言動に反したギャップがある人物だが鬼に対する並々ならぬ怨念と殺意は抑えきれないようで、上述の件もあって、似たような境遇でありながら炭治郎とは反りが合わず、竈門兄妹が鬼殺隊に大きく貢献したという殊勲を上げた後も見方は変わらぬまま認めていなかった。
炭治郎の同期である不死川玄弥の兄でもあるが、それを頑なに認めようとしない上、事ある毎に自身との対話を求める玄弥を拒絶するような態度を取り続けるばかりでなく、彼が鬼を食っている事を知った時には激怒し、目潰しで引導を渡そうとした(それを庇った炭治郎とはその直後に乱闘になった)。

容姿

【鬼滅の刃】柱らくがき


常に好戦的かつ凶々しい雰囲気を纏い、人間とは思えぬ光の無い狂気的な瞳をもち、常に血走った大きな目をかっぴらき、弧を描くように不気味に笑っている。

いろいろ


もしくは他者を寄せ付けぬ刺し殺すような目つきと、ぶっきらぼうな仏頂面をしている。また顔中身体中は痛々しい傷が走った面相と風体をしている。
非常に長い上下のまつ毛と、無造作な白髪も特徴。

隊服の胸元を大きく開けており、その上から 
“ 鬼は全て皆殺し。”  という意味を込めて

     “殺”

一字が背中に大きく刺繍された白い羽織を着用している。

顔の傷はとある事件時にできたもので、首はある事件で対峙した鬼に喉笛を切り裂かれている。
体に見えている傷の殆どは、自ら身体を切り刻んだ自傷痕である事を風の道しるべにて周りの登場人物により示唆されている。
詳細は、後述する内容を参考。

風




能力

全集中 風の呼吸

風柱



テメェの頸をォ 捻じ切る風だァ

鬼狩りの剣士が鬼の首を刎ねる為に用いる「全集中の呼吸」の流派の中でも、基本となる五大流派の一つ。
暴風のような激しい動きから、鋭く激しい斬撃を繰り出す超攻撃型の呼吸。他の呼吸では剣士が纏う気迫やオーラがのエフェクトとして可視化されるが、唯一この呼吸だけはただのイメージではなく、純粋な剣技によって起こした鎌鼬状の風の刃が実際に敵を攻撃する。
詳しくは当該項目を参照。

喧嘩殺法

さねみ


完全スピード特攻型である。その速さは忍びである音柱に次ぎ柱内2位であり彼も、音もなく消え突如目の前に現れる描写が柱稽古にて確認できる。卓越した速度、柔軟性、軽快な身のこなしを全て用い軽業師のようなアクロバットに野性的勘を総動員した、動物のような戦い方を得意とする。
柱稽古の炭治郎曰く「蹴りは掠っただけで掠った箇所が切れる」ほど鋭利とのこと。(炭治郎の場合は彼の蹴り技をギリギリ避けたが耳が掠り、軽く亀裂が入った模様)
入隊までの経緯と経験から、変則的な戦闘局面への対応力も高く、いかなる環境においても臨機応変に立ち回れる他、玄弥の日輪刀や南蛮銃をいつの間にか回収して不意打ちに使ったり、不意打ち用の隠し武器として油とマッチを忍ばせていたりと、武器についても一つの物には特に拘らず、その状況で使える物は全て使う
また、黒死牟戦などを見るに動物的な勘や体術だけではなく、戦いながら敵の戦闘能力を分析し読み取りながら対処をしている模様。愈史郎の札の能力や使い方を瞬時に理解して使ったり、悲鳴嶼が赫刀を出したのを見てそのやり方を瞬時に把握して義勇との刀の打ち合わせで出したりと逡巡的に頭の中で敵の動向や特性、武器の特性を状況解析しながら搦め手的な戦闘をしており、およそ鬼殺隊に入る前の生い立ちによるものか武器や能力の特性等を理解して適応するのも非常に速い。

肉体

父親譲りの強靭な生命力と頑強な体を有しており、さらに激しい鍛錬や実戦を潜り抜け、後述する自傷行為を重ねながら鬼を狩っていた事もあって、痛みに対する耐性も非常に高い。実際に作中では、雑魚鬼を怯ませて伊之助を一撃で昏倒させた程の威力を持つ炭治郎の頭突きを食らっても、一時的に体勢を崩したくらいで、その直後には何事もなかったかのように復帰していた程である。
加えて柱内での俊足ランキングでは2位に輝く程に足も速い。

装備

鬼殺隊士の基本装備として日輪刀と隊服を支給され、鎹鴉をあてがわれている。

日輪刀

らくがき


詳細は個別記事を参照。
実弥の刀身の色は深い緑で、彼が風の呼吸に高い適性を有している事を示しており、元の所には柱としての階級を示す『惡鬼滅殺』の文字が刻まれている他、実用性重視の日輪刀には珍しく、波打ち渦を巻く風のような刃紋が焼き入れられている。拵について、鍔は緑色に銀色の縁取りがされた八つの菱形が円形に組まれた、風車を思わせる形状をしている。柄の柄巻は中間部分は緑色の標準的な菱巻だが、上方と下方はその上から巻いた白い片手巻となっている。鞘は黒地に荒傷が入った様な外観をしているが、意匠として元々付いているものだったのか、度重なる戦闘で付いたものかは不明。

隊服

kmt Twitter まとめ5


背に「滅」の一字が大きく描かれた黒い詰襟
特別な繊維でできており、通気性はよいが濡れにくく、燃えにくい。雑魚鬼の爪や牙ではこの隊服を裂く事すらできない程に頑丈である。前述の通り彼の場合は詰襟の隊服を胸元から腹部まで大きく開けている。詰襟の隊服はアニメーションの描写において袖なしの可能性がある模様。

Sanemi


更にその上から前述の背面に『殺』の文字が刺繍された白い羽織を着用している。

不死川


なお、袖元は長いものの動きやすさ重視のためか他の柱より羽織の胴体のみ丈が非常に短くなっている。
他の隊士には見られない足には大量の白いベルトを巻き付けている特徴がある。



鎹鴉

「あなたが幸せでありますように」


雄の鴉で、名前は「爽籟(そうらい)」。意味は万葉集で“清々しく爽やかな秋の風”とある。

大口径南蛮銃

厳密には彼の武器ではなく、弟の玄弥が使う二連銃身の大型銃。
日輪刀と同じ猩々緋砂鉄・猩々緋鉱石で作られているが、銃ではあくまで弱い鬼を殺せる程度の殺傷力しかなく、上弦クラスの鬼相手では決定打になり得ないので、作中では玄弥から回収したもののあくまで不意打ち用の隠し武器として使っている。また、実弥ですらこれ程の大口径の銃を片手で扱うのは難しいらしく、作中では肩に乗せて全身で反動に耐える形で発砲している。
その後、戦いの中で再び玄弥の手に戻り、彼の血鬼術の行使に使われた。

弟の銃で



油とマッチ

不意打ちや鬼の再生能力を阻害する為に懐に仕込んでいる隠し武器。

過去 (閲覧注意)

七人兄弟(歳の近い次男の玄弥以外の下の兄弟達の名前は、「寿美」「貞子」「こと」「就也」「弘」と表記されている)の長男である。
東京府京橋區(現在の中央区の京橋)の長屋に大家族で住んでいた。
母子ともに皆、常時日常的に虐待に襲われている一家であり、食べるのも満足でないほどに貧乏であった。
と実弥が家族を支え世話をし、また子たちをから庇っていたためか、また次男の玄弥も下の子たちの面倒見を手伝っていたため成り立っていた模様。

不死川実弥


玄弥曰く「兄ちゃんは一体、誰に甘えられるんだろう。母ちゃんを一番側で支えて。子供ながらに働いて。弟や妹たちの世話をして。父ちゃんには頼れなくて。ずっと守ってくれていた。
誰にも甘えることが出来ない兄だった。

……笑うと本当に優しい顔になるんだ。
幼少期からめったに笑うことはなかったがたまに出る笑顔は母にとても似ていて、その母親のような優しい笑顔が俺も下の弟妹達もみんな大好きだった」という。 (小説・片羽の蝶第4話“夢のあとさき”p136)

鬼滅の刃Twitterまとめ①


また家では、夫の暴行を受けそうになっている子のところへ怯えもせずに人より小さい身体で上に覆い被さり代わりに暴行を引き受け、夜も寝ずに働く母・不死川志津とともに実弥も幼少期から弟妹たちの面倒を見て一番に母の近くで一緒に働いて頼りにされていた。
(なおこの頃は口調が違い、余談ではあるが幼少期に実弥が着ている着物は、母と同じ着物を仕立て直した服である。)

なお実弥がおはぎを好む理由としては、小さい頃に母、実弥、妹(貞子)で、母妹と共におはぎを作っていた思い出の甘味なためと思われる。(小説・夢のあとさきより)

父・不死川恭梧はというと身体は化け物のように大きく抱きしめることも笑いかけることも一度たりともなく、朝から晩まで酒臭い息で酒の肴として大柄な体をもって暇さえあれば視界に入った小さい妻や子を日夜常に殴り蹴り回し虐待をしているようあった。(ただ子は間に合う時は母が庇っていたと思われる)そのような人間であったゆえなのか末路は外で他人の恨みを買い、刺殺されてしまった。
刀鍛冶編の回想で、玄弥は「自業自得だ」と意にも介さず振り返っており、実弥は「あぁではあったが、父親というのがいなくなってしまって弟妹達は心細いだろう。
“これからは俺たち”で家族を守って行こう。」と話し、家族たちとこれからさき、生き抜いていくことを誓い合った。








「“これからは”じゃなくて、“これからも”だよな」と鼻を鳴らして答える玄弥。


そう返された実弥は一瞬驚いて、柔らかく笑うのだった。

都合のいい走馬灯






















ある夜、あまりにも帰りが遅い母・志津を実弥が外に捜しに出ている間、玄弥や弟妹たちは家で2人を待っていた。
「大丈夫かな。もう夜が明けちゃうよ。」窓から外を眺めながら帰ってこない兄と母を心配をする妹に、玄弥は「大丈夫疲れてるだろ眠れって。起きたら母ちゃんも兄ちゃんも戻ってるよ」と弟を寝かしつけながら妹たちに呼びかける。
ちょうど家の扉を異常なほどに大きく叩く音が連続で響いた。正体に訝しみ忠告する玄弥だが帰ってきた母だと思いこんだ妹弟たちは、喜び勇んでみんな扉に駆け寄る。
その瞬間、正体不明の狼のような獣が扉を破壊し、暗闇から家の中へと飛び込み襲いかかってきた。
扉の近くに寄っていた弟妹はたちまち血の海に倒れ暗闇の中、獣は天井に張り付いたり壁を伝ったりと俊敏に移動し、襲ってきたのが何なのかも把握ができず玄弥はただ唖然とし混乱する。
瞬間待たず、刃物をもった実弥が飛び込んできた。
玄弥に逃げるように叫ぶと、そのまま狼のような獣を自分に抱き抱え込むようにし、家の窓を破って屋外へ共に落ちていく。暗闇の中、実弥は無我夢中で獣と応戦し始めたのだった。

玄弥は家の中で血の海に沈んでいる弟妹たちに呼びかけながら、医者を呼びに走る。(ただこの時点で既に弟妹達は全員事切れていた。)

そして、夜明けの陽が昇ったところで、医者を呼びに外へ出た玄弥と実弥は遭遇してしまう。




刃物を手に母の死体の前で、目を見開いて血まみれのまま呆然と立ち尽くす実弥
血塗れで刃物を持っている実弥の下で 倒れ伏して死んでいる母

センシティブな作品



その様子を目の当たりにして動揺した玄弥は実弥に
人殺し
と罵倒し叫ぶ。


突如獣に皆殺された弟妹たち。 
そして家族を守るため戦った獣の正体は母で、その母を自分が刃物で殺していた。 
母の死体を抱き抱え 人殺し と泣き叫んでいる玄弥。 

妹弟たちを皆殺しにし自分たちを襲っていた獣の正体とは母が鬼に成り果てた姿そのものだったのである。

日が登ったおかげで明らかにされた全ての惨劇の中、実弥は血塗れの姿のまま、その場でただ呆然として、立ち尽くし続けているのだった。
(この際、虐待され神経の糸が切れた幼少のカナヲと同じような文言で実弥の心情の声はこの時に精神が崩れてきている状況を匂わす事が書かれている)。

そして玄弥に抱きかかえられた母・志津の身体は、ただ呆然とし続けている実弥と泣きながら罵倒している玄弥の前で、陽光を受けて跡形もなく粉々に崩れ去っていった。

さいごのおてつだい



なおufotable版では実弥の鉈に血が大量についており母も血塗れなために暗闇の中で獣との判別も出来ぬまま刃物で惨殺していたということになった経緯が描かれた。
最速放送日は母の日であった。

また、二人の顔に走る大きな傷痕はこの事件の時に付いたものである。




「分かりません、お館様。」
 




「人間ならば生かしておいてもいいが“鬼は”ダメです。」





実弥自身、子に降り注ぐ虐待を身を挺し庇っていた最愛の母ですら鬼と化すと弟妹たちを皆食い殺してしまい、自身がその母を殺した悲しみと苦しみを知り尽くしている人物であり、鬼殺隊に入ってからは鬼を母親と信じて庇った少女を助けた親友の最期や、に隊員たちが血鬼術により操られ、眼前の実弥に必死に助けと命を乞いながら、自分で首を切り血を噴かせて自殺していく様を目の当りにしている。



体質(ネタバレ注意)

きめつ


「猫に木天蓼 鬼には稀血
「俺の血の匂いで鬼は酩酊する 稀血の中でもさらに稀少な血だぜ 存分に味わえ!!」

鬼にとって御馳走である“稀血を持つ事が、167話で判明した。しかも彼の血の栄養の高さや希少さはその中でも群を抜いた「稀血の中の稀血」。
通常の稀血にはない特殊な効果が付随されておりその血の匂いを嗅いだ鬼は人間が泥酔したかのような症状に陥る。その為に、彼の身体が切り裂かれ、彼の血液が大量に撒き散らされれば撒き散らされるほど、二次的な強い酩酊作用が遅れて発動。鬼へのカウンタートラップとなる。稀血を摂取するため又は彼を殺すため大量出血させるということは同時に鬼にとって強いデバフを撒き散らされるということでもある。彼の稀血は相手が、より強い鬼である程に高い酩酊効果を発揮する。

実際、小説:風の道しるべの任務では彼の喉が裂かれ密室の和室部屋の畳へ大量に吐血することによりカウンターが発動し、不利だった形勢は一気に逆転。
任務において実弥の役割は外傷や吐血で大量の血液を外部へ散らし、フィールドや本人が常に彼の血液で血に塗れた酩酊の空間にすることにより戦況を有利に運んでいくことであり、彼が死に近ければ近くなるほど鬼へ状態異常が撒けるということになる。
上弦の壱や小説による下弦の壱の戦闘を鑑みるに、このレベルになると自傷だけではなく自傷や外傷でこの2つの例で行ったように彼ができる限り大量に吐血をし撒き散らしながら戦う状況と思える。

「なァ?」


だがそれは稀血による諸刃の剣でもあり、人が食えないほど弱った鬼ですら稀血の人間の肉を食べると、生命力や基礎的な力が遥かに格上げされ、十二鬼月レベルにまで簡単に強化されてしまうため 、常に鬼による…もしくは自傷による深い外傷でどんな致命的な多量出血をしようとも、鬼が強化されないよう他の人間の安全のため、戦闘の現場では倒れ伏して死んでしまったり体の一欠片でも鬼に食べられたりしては絶対にいけない。(後述する結末にて、悲鳴嶼行冥が一応、鬼である玄弥の横に実弥を横たわらせるかどうか判断をしている。)
“自身を自殺に追いやりながらも、同時に他人の安全のため死んではならずその場では必ず生き残らなくてはならない。積極的に死へ向かう行為と、生を求められる結果のなんとも矛盾した境界線状態を繰り返しながら戦い続けなければいけない”ということとなる。

不死川実弥生誕祭2022


(第168話の黒死牟戦にて、深く腹を切り捌かれ内臓が飛び出る状態でも引き絞って止めたり、大量出血の血液を呼吸で凝固させたりと黒死牟から「人間にできていい芸当ではない。」「切られても切られても失血死しない」と言われる行為を成していたのは、彼の執念と気力もあるが、元々このような死ぬ間際レベルの破滅行為を自ら行い、生き続けることを求められる戦闘スタイルがデフォルトであったためできた芸当だと思われる。)
なお、不死川実弥の戦闘後には鬼が寄ってこないよう稀血の匂い消しのお香を現場に後藤が必ず焚きに来ることになっている。(風の道しるべより)


(この事実の発覚によりかつて最初に出会った時、彼の稀血を間近に差し出され誘惑されるも耐えきった禰豆子の精神力の強さと、あれだけ異を唱えていた柱達や実弥自身が何故一度の実験のみで、鬼の禰豆子を鬼殺隊に引き入れることを納得し完全に引き下がったのかが判明した。図らずも彼自身が禰豆子が人を襲わない鬼である事を最も強く証明してしまったのである)






更なる過去(閲覧注意)

境界線


鬼となり家族を襲った母が、自分が出血した途端に動きが鈍くなった事で自身の血液が他の人間とは違う異常なモノであると気付く。
最愛の母殺しをした心神喪失の後の幼少期は、鬼を引き寄せる稀血の身体で、“大量の刃物を背負いそれを武器に治安の悪い箇所を転々と移動しながら1人で夜を駆けずり回っていた。”
鬼殺隊も日輪刀の存在も一切知らなかったため、夜は刃物や武器となり得そうなあらゆる日用品を大量に背負って彷徨い歩き、“自傷により出血した稀血”で鬼を一次的効果で誘き寄せ、自分を食べにきた鬼を、二次的に付属している強力な酩酊効果により酔わせる。そのまま日が登るまで日用品の武器で戦い凌ぎ、捕縛しては日光に当てる。という自殺行為じみたやり方で独自に鬼を狩り続けていた(この時の経験から、柱になった現在も日輪刀に拘らずに、その場にある物も含めた、様々な武器を用いて戦うスタイルを得意としている)。

センシティブな作品


柱でありながら身体中傷だらけであったり、自分の腕を切る事に一切の躊躇もなかったのは、まだ鬼殺隊に入る前の時から幼少年期より自傷による出血を用いて鬼を滅殺していた為である。
※原作で幼少期、武器を背負い鬼を捕縛し光に当てている実弥のコマではよく見ると腕だけが出血している。また包帯を腕に巻く描写などが確認できる。


ちなみに『鬼殺隊見聞録』の質疑応答の欄では
(不死川実弥が)入隊前“口調が変わっていた”のはなぜか?

玄弥から離れたあと
鬼殺隊に入るまで治安の悪いところを転々としていたため。(口調が変わった)
“周囲を威嚇している”
のもあると思われる。と書かれている。

(なお 彼の過去 現在の胸中 母などに対する喋り方は独特の癖もつかず口調も過去のものへと戻っている。)


また、の事例を見るに稀血の身体である以上、自身を鬼が食べに寄ってくるため、最後の家族である玄弥を巻き込まないように 幼少期離れ1人で自傷による鬼狩りの放浪していたと思われる。

実弥今昔



※また、蜜璃の「傷が増えてて素敵」という言葉や、風の道しるべにおいて“身体中の傷痕”は親友で兄弟子である粂野匡近 から“実弥は自らを傷つけながら生きてきた”と言っていること。
実弥の体に傷を見つけるたび「また稀血に頼るような戦い方をしたんだな?」「自分の身体を切り刻むような真似はやめろって前にも言っただろ。」と、ほとんど“自傷の傷痕” である事を指摘されている。「自暴自棄になるな」と親友にたびたび取っ組み合いの喧嘩になるほど目を吊り上げながら怒られ、鬼殺隊に入ってからも屋敷内で貧血になり倒れるほど身体中の至る所を出来る限り自傷し続けていたようである。(稀血による戦闘時の圧倒的な効率の良さと、母殺しの後は鬼殺に身を捧げ自分自身の人生も身体も心底どうでも良い事もあってか、親友の匡近や当時の治療担当の胡蝶カナエなど周囲に体を切らないよう再三心配し止められていてもそのことで親友と乱闘になろうと一切自傷行為を止めることはなかった。

稀血



同じく稀血のを攫い襲った響凱の目的や行動を見るに、鬼にとって喉から手が出る程に欲しい稀血の人間は普通の人間とは比べ物にならない程に、鬼に狙われやすく襲われやすい捕食対象であると考えられる。
不死川実弥は清と同じく稀血ながらも、酩酊の効果も付随されている程に強力な血だった為、この“酩酊効果”の付随とまた後述する親友と出会えた結果、自分は“たまたま運良く生きることができた”。と心情で語っている。

事実、炭売りの炭治郎や木樵の家でかつ日の呼吸の子孫である無一郎と違い、才覚がいくらあれども、過去は母妹とおはぎを作っている 普通の女性より小柄である母と共に働いていた虐待の貧困家庭の痩せ細った少年のため、稀血にたまたま運よく後発的に発動する“酩酊効果”があったゆえと、さらに鬼として一家を襲ってきたのが非常に小さいといわれているだったため、対処もできたと思われる。


このように幼少から治安の悪い所を1人で彷徨い、自殺に近い危険な野良の鬼狩り行為を続けていく内に粂野匡近という名の鬼殺隊士と出会い、育手を紹介され鬼殺隊に入る事になった。
兄弟子となった匡近は実弥の事を弟のように思い心配し、実弥からうっとおしがられるくらい気にかけていた。年月とともに鬼殺隊で共に研鑽し、実弥は強く匡近を信頼していたらしく、親友とは喧嘩をしたりぶっきらぼうながらもときおり、匡近には本来の穏やかな笑顔を浮かべていた時もあったようである。

なお、実弥がカブトムシの生育が趣味である理由は、この親友の粂野匡近にカブト相撲を持ちかけられていた話があり、殺されたとの思い出があるためと思われる。(小説・風の道しるべより)

それ故に風柱になった当初は、安全な場所から命がけで戦う隊士に命令するだけのお館様に対して強い敵愾心を持っており、親友の匡近と共に戦った母親の鬼"下弦の壱"の鬼を討伐した際に匡近だけが戦死した事もあって、対面するなり産屋敷に対して「自分だけのうのうと命も脅かされない安全地帯で構えてて、戦わずに命令するだけなのはどういう事だ」「最終選抜は隊士達の命を軽んじている」などと上司に強い言葉で怒鳴って他の柱から顰蹙を買う。
その後、その激昂に謝って返した産屋敷から実弥への粂野匡近の遺書を渡され彼自身は病弱で刀を振るえず戦闘で役に立たない代わりに、死んだ隊士たちの名前を全て覚えて墓参りをしている事、彼もまた戦い以外で己の役割につき、命を失う隊員が捨て駒だと言うなら自分ですら鬼殺隊を動かすただの捨て駒にすぎないと定義している事、戦死した親友や、隊士一人一人の名前を覚えて忘れずにいた事や、優しい微笑みから自身が殺した大切な母親の面影を重ねた事などから、考えを改めて主人として産屋敷耀哉を敬服するようになった。
ちなみにこの後、当時既に柱になっていた悲鳴嶼宇髄カナエの3人から産屋敷に怒鳴った件についてガミガミ叱られてしおらしく小さくなっている様子が21巻おまけページで描かれている。ただ彼がお館様に心酔する前のこの段階で初対面で彼が主張していたのは親友を失った後「最終選別は人の命を軽視している。どうせ武術も齧ったこともなく、命を失っていく隊員を捨て駒扱いをし自分だけ命を失わぬ安全圏の高みの見物で笑って指示をしている人間が隊の頭として張っているのは虫唾が走る」ということを述べていた。
(同じく実弥より先に柱であった義勇は、匡近の遺書の手紙を読んで皆の前で泣いている実弥を知っており、叱られて縮こまっている実弥が気になるのか参加せずに遠巻きに彼を見つめていた)。以来悲鳴嶼には、口の利き方を教え込まれた上で色々と気遣われた事で、頭が上がらないようだ。


また、扉絵にて神社で自身のにぎりめしを野良犬に微笑みながら差し出していたり、

11/29


何度も大切な人間の死に対して呆然自失に陥り、戦いながらそのまま失神したり、死体を抱え号泣しながら泣き崩れたりと、怖ろしく、辛辣でぶっきらぼうだがその本質は優しく脆い人間である。

『邂逅』


※親友・粂野匡近の詳細は姑獲鳥(鬼滅の刃)を参照。

当時の下弦の鬼(鬼滅の刃)を倒し切るも、鬼の血鬼術により操られ実弥の眼前で助けを懇願し首を切りながら自殺した浦賀隊員や、粂野匡近の末路により、実弥は鬼に切り潰された喉で声を殺して、ただ死にゆく親友を抱きながら一人泣き崩れることになってしまった。





………やり場のない怒りとどうしようもない空しさが、その体を埋め尽くす。

匡近の上半身を起こすと その体はひどく冷たかった。
その冷たさが友の体からどんどん命の灯が失われていく証のようで……叫び出したいような思いに駆られた。
それを無理矢理押さえ込む。



匡近は今際の際にまで、実弥と少女の安否を聞き、自分が庇った少女の安寧と行先を掠れた声で話している。

“こんな時まで他人の心配ばっかしてんじゃねぇよ。この馬鹿兄弟子がァ。”
込み上げる涙を堪えるために震える声でそう実弥は呟く。



ほとんど息を吐き出しているだけの匡近は眩しそうに目を細めて、実弥の腕の中で喋りかける。



な あ、   実弥  。

俺がいなくなっても  ちゃんと  飯食えよ 

ちゃん と  寝 て 
ちゃんと 
皆と仲良く  するんだぞ 




ちゃんと   


お前の   人生を  生きろ  よ”






“……あぁ。”
実弥は短く答えた。
これ以上、喋ったらきっと涙がこぼれてしまう。
死なないでくれと   みっともなく泣き叫んでしまう。




匡近は 見上げて笑いかけている。


“この世で一番優しい笑顔だと思った。”


“最初は鬱陶しかったこの笑顔が 大好きだった。”


“何度もこの笑顔に救われ、生かされてきた。”



“匡近がいたから、ギリギリのところで踏みとどまれた。”


“人として生きることができた。”


この男は自分よりずっと優しい男だ ずっとずっと、強い男だ。
これから先 たくさんの人を助けて 皆を幸せにできる男なんだ。神様がいるなら コイツを助けてくれと
そう  叫びたかった。






…… あとは    任せたぞ実弥 



死 ぬなよ   




幸  せ      に    





匡近はそう言い残すと
その目はゆっくりと光を失っていった。


 

“善良な人間から 次々死んでいく”




 
“この世の不条理を”






実弥は切られた喉で友の名を泣き叫び そのまま亡骸を抱きしめながら
声を殺して泣き続けた。









下弦の壱は 匡近と二人で倒したのに。








柱になったのは  

 俺だけだった。




親友の墓前には

“ 遠い友を想う ”

“ いつまでも変わらぬ心 ”

という花言葉の白い『百日草』を実弥は供えている。

Flower 4




(原作単行本.小説『風の道しるべ』より)





この親友の墓前にて、玄弥は優しいから優しい親友と同じく庇って死んでしまうかもしれない。自分が玄弥からどんなに恨まれようと彼の命を守るためならば、鬼狩りをさせないことを決意している。
親友が生きていたら「一緒に育ててやればいいじゃないか」と言うかもしれない、けども家族を巻き込むことは考えられない。
胡蝶カナエに対しても、どんな思いがあろうとも妹を自分と同じ鬼狩りにするなど、実弥には到底考えられない。もし弟の玄弥が鬼殺隊に入るなど言い出したら絶対にそれを許さないだろう。なんとしてでも止める。たとえ、半殺しにしてでも。それで命が助かったなら。
自分がどんなに憎まれようと恨まれようとかまわない。血に塗れた道を行くのは自分一人でいい。とそして親友の墓前にこれが間違ってないか。葛藤と問いかけている胸中が描かれている。


鬼殺隊に入る前の幼少期から多くの鬼と戦ってこれた天賦の才と、その中で積んだ高い戦闘経験値の数々、それによって磨かれた単純な剣術の枠に収まらない体の柔軟さと機動性を生かした喧嘩殺法、そして出血すればする程に強い鬼に対しては高いカウンタートラップアドバンテージが得られる稀血など、総合的な鬼に対する戦闘力は、現柱の中でも悲鳴嶼と並んでトップクラスである。
この事は、実際に戦った元始まりの呼吸の剣士である上弦の壱からも断定されており、さらに現柱内でも腕相撲ランキングでも4位になる程の腕力と、俊足ランキングでは忍びの宇随の次点の2位になる程の高い機動力を併せ持っている。
ただし、柱稽古の手合わせで義勇と実弥が木刀を打ち合い互いに同時刻に折れている為に、純粋な剣術の腕そのものは義勇と同格程度であると思われる。しかし、彼の実力は上記した通り単純な剣術の範疇に収まらないところにある。
公式ファンブック弐でも、彼が現柱の中でも上位の実力者である事が改めて明記されている。原作や公式の媒体で柱上位の実力者である事が明記されている柱は、今のところ悲鳴嶼と彼だけである。

対人関係

公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐にて柱内での互いの印象が明かされた。
彼は拒絶的な性格と必要時以外は周りからある程度意図的に距離をとっている為に、柱内での全体的な打ち解け度は60%と高くはないが、一方で何だかんだ協調性もある為に低くもない。
対して拒絶的性格と威嚇の強面が原因か、一般隊士からの話しかけにくい柱ランキングでは1位に選ばれている。

柱内の評価

胡蝶しのぶ
かつての同僚である花柱・カナエの妹。
実弥から見たしのぶの印象は「ちょいちょい声をかける(カナエの妹なので)」、しのぶからみた実弥の印象は「顔を合わせると元気か聞かれる」
彼なりに気にかけていた様ではあるが、鬼への憎しみ故か柱合裁判では禰󠄀豆子の入った箱を手放すよう彼女から要求されるも無視していた。

煉獄杏寿郎
初対面の煉獄外伝では、乱暴ではあるものの彼なりのやり方で柱就任への発破をかけていた。
彼の訃報が届いた際には「醜い鬼どもは俺が殲滅する」と、怒りに燃える様な弔辞を述べており、上記の件もあってか彼なりに杏寿郎の事はその実力も含めて信頼していたのが窺える。
実弥から見た杏寿郎の印象は「好き。いい奴。」、杏寿郎から見た実弥の印象は「風の呼吸の技術を一段押し上げた男!天晴れ!」。また、外伝では実弥の事を「ツンケンしているが、熱い心の持ち主」と評していた。

宇髄天元
初の柱合会議で彼が初対面の耀哉に対して無礼な態度をとった件に対しては、「ないわー あれはないわマジで ひくわ初対面であんなん」と強く非難していた。
実弥から見た天元の印象は「普通。ちょいちょい兄貴ヅラされる」、天元から見た実弥の印象は「危なっかしい。ガキっぽい所がある」

時透無一郎
風の呼吸の派生である霞の呼吸を使う最年少の天才剣士。
無限城の上弦の壱戦では、共に戦い、彼を窮地から救い救われた。
実弥から見た無一郎の印象は「あんまり話したことない」、無一郎から見た実弥の印象は「狼みたい」

甘露寺蜜璃
柱で2人目の女性剣士。恋柱
実弥から見た蜜璃の印象は「あんまり好きじゃない(アホっぽい所が苦手)」、蜜璃から見た実弥の印象は「怖い!でもそこが素敵!よく怒られちゃう!」
柱合裁判では、彼女は実弥をみて「不死川さん!また傷が増えて素敵だわ!」とときめいていた。
初の柱内会議でしのぶと対面し、隠に渡された隊服が異常であったことに大声で騒いでいた時も、あまりにも騒がしいからか「うるせえ」ともくもく吹き出しを出し三白眼で遠くにいた。(ただ彼は基本的にどの状況に対しても“苦手が多い”うるさいのが苦手、ベースが拒絶的な一匹狼のぶっきらぼうスタイルであるので彼女のような騒がしいのが苦手なだけで別に嫌っているという変わりではない模様。)

悲鳴嶼行冥
鬼殺隊最強の剣士であり、実弥が敬語を使う数少ない人物の一人。
初の柱合会議で初対面の耀哉に対して無礼な態度をとった件で後で叱られたが、同時に「悪霊でもついているのではないか お祓いに行こう」と心配もされていた。
実弥から見た行冥の印象は「尊敬している。」、行冥から見た実弥の印象は「強い精神の持ち主。根は素直。恥ずかしがり。カナエが好きらしい。」。(なおこのことについては小説にて手当されている時にお館様に自身のを重ね好意的に思ったのと同じく、彼女にも何となくの面影を少し見ていたためその様な好意ではないかと思われる。
なお鬼殺隊見聞録・弍のうわさ話では『恋愛方面にはかなり鈍い。』とのこと。)
ただ彼は彼女に対して内心は「どんな理由があろうとも、鬼狩の道に(家族)をひきずりこんで巻き込むなんてあり得ない。」「俺は胡蝶とは違う」と小説にてハッキリと考えている。

無限城における上弦の壱との戦闘では、柱稽古の成果か抜群のコンビネーションを見せた。

伊黒小芭内
柱内では義勇と並ぶ同い年の剣士。
実弥から見た小芭内の印象は「一番気が合う。」、小芭内から見た実弥の印象は「気が合う。友達。」。鬼に対する姿勢や考えや彼らの状況なども近い為か、随分と互いに気が合っていた様である。
大正コソコソ噂話によると初対面から気が合う仲であったが、実弥は蜜璃タイプの女性が苦手なので女性の好みは常々合わないと思っているらしい(悲鳴嶼がポロッと漏らした事で初めて小芭内が蜜璃を好きだと知ったらしく、実弥も恋愛方面はかなり鈍い)。

冨岡義勇
まさに水と油で犬猿の仲であり、公式でも実弥が嫌っていると明言されている。
実弥から見た義勇の印象は「嫌い(自分はあなたたちとは違いますみたいな感じが鼻につく)」、義勇から見た実弥の印象は「怒りっぽい」確実に義勇のせいである)。
冨岡の発する言葉足らずな上に誤解を受けかねない発言や、柱として責任感が無いとも取られかねない不真面目にも見える不可解な謎の行動は不死川には理解し難く、常に苛立ちを募らせていた模様。一方で手合わせの際などには馬が合わないながらもライバル的な関係も見える他、「「失礼する」に対する「おい待てェ」やおはぎの件など、物語に違和感なくもどこか、ボケ(冨岡義勇)とツッコミ(不死川実弥)のようなシュールなやりとりが繰り広げられたり等そのところでは妙に互いに息が合っている部分もある。
小説によると不死川を怒らせているという義勇本人の自覚はあるとのこと。水と油の関係その1。

この二人…誰か止めて



その他

粂野匡近
実弥の親友であり、同時に兄弟子である戦友。また命の恩人でもある人物(風義兄弟)。

竈門炭治郎
最悪の初対面を果たした後も衝突し、過去の義勇同様に接触禁止令が出される。水と油の関係その2。
ただし弟の玄弥との関係は良好で、玄弥に「鬼殺隊に入った事をすごく怒っていた。でも憎しみの匂いは少しもしなかった」と言い実弥との和解の後押しをしている事から、水と油ながらも「実弥の最大の理解者」ともいえる。
また不死川と仲良くなりたいと言っている冨岡義勇との仲を深める計画を実行したりと彼から積極的に関わってきている。

no title


小説・風の道しるべにて判明することであるが実弥と関わりの深い人物と外見、ほぼ同じ言葉を言っていたりとどこかと非常によく似ている。

我妻善逸
弟の玄弥と同期隊員だが、炭治郎と違って実弥自身との接点は殆ど無い。
ただ、柱稽古にて実弥との稽古から逃げ出し、無限列車以降駄々をこねなくなり、遊郭へも震えながらも挑む程までビビりが収まったのがご破算になった様な勢いで泣き喚いて炭治郎に助けを求めた所を捕まり、「選べェ。訓練に戻るか、俺に殺されるかァ」と実弥に凄まれ、尚も泣き叫ぶも殴られて気絶した挙句、炭治郎に稽古に連れ戻された。
その後、例の「乱闘騒ぎ」の場にも遭遇し、善逸は弟の事で激怒していた実弥から「捻じ曲がった禍々しい音」を聞き取り彼に怯え、その場を連れ出した玄弥に兄を異常者呼ばわりしてしまった為に殴られた。


キメツ学園

鬼滅まとめ


18巻でキメツ学園世界での設定が明かされた。
教師で、担当教科は数学。(本編では案外彼は頭の中で解析分析しながら戦闘しておりその特性もあると考えられる。)年齢は不明。腕の傷だけは本編とは異なり一つも無い模様。(だが何故か顔と胸には傷がある。)首回りが詰まるとストレスになるらしく、襟元は常に全開で冠婚葬祭でもボタンは留めない主義。 こちらの彼も本編よろしくツンギレ
本編と同じくここでも体育教師である 冨岡義勇とは犬猿の仲と書かれている。
授業中にまで生活指導としてドタドタ生徒を追い回し廊下を走るっているため、よく冨岡義勇に授業を中断されて怒っている。
その冨岡とかかわらざるを得ない時及び、数学をバカにされた時以外はとても良識的な人物。同じ教師である胡蝶カナエとはよく話しており、学園のマドンナ的存在であるカナエのファンの間で実弥の殺害計画が練られたそうだが、彼の前で「数学なんていらない」と言った生徒が窓から飛んで行った事件が起こってから、その話はパッタリと無くなったという。 (数学なんてなくても生きていけるんですと言う作者へ狂気的な風貌で溢れて駆け出してきている1ページが存在する。)
お年寄り、女性や子供や老人にはとても優しいが、子供に近づくと泣かれる。
なお、(アニメ)キメツ学園バレンタイン編では廊下で暴走している伊之助を追って彼が走っている所を、頬を赤らめて遠巻きに見ている女子生徒たちが途切れないほど流れていく描写がある。

弟の玄弥は数学の点数が悪くいつも叱っており、ついには射撃部の大会優勝で弟が表彰される壇上に横から出てきて「こんなもんより数学を勉強しろ」と賞状を破り捨てる暴挙に出た。が、後にその事件によって同情した者たちが玄弥の周りに寄り結果的に友達ができた模様。(なおキメツ学園にて玄弥は風体が大きく周りから非常に怖がられていたため、自身がこの件でこのような言動をワザと皆の目の前で行い、自身が非難され玄弥へ周りの同情をかき集めることにより、彼に周りが話しやすくなるよう友人ができるようにワザと仕向けたと思われる。)
19巻おまけでは「算数ができなくても生きていけるから大丈夫ですワハハ」と笑う作者に、狂気の風貌で遠くうしろから作者の方へ迫ってくる通りすがりの数学教師が描かれている。
どうやら数学のことになると見境が無くなる性質というより数学が嫌い苦手な人間にはそうではないが、“数学を愚弄し馬鹿にする人間には怒る”模様。
善逸曰く『数学モンスター』。それを聞いた玄弥は「誰の兄貴がモンスターだ!!」とキレている。
(とにかく本編での鬼殺に対する殺意熱意が全て数学に行っており『数学教師の仕事に極めて強い誇りと情熱を持って取り組んでいる』と言えなくもない)のようである。 この点に関しては、本編の鬼狩りに対する情熱とあまり変わっていないと言える。
また、こちらの世界でも虐待していた父親はすでに死んでいる母子家庭であり母親を迎えに行くという描写もあり大の母親想いなところも変わっていない。

最強ジャンプ版『キメツ学園!』でも登場早々着席するよう怒鳴り散らしたり、廊下を走る炭治郎&善逸(+2人を追いかけていた義勇)にクレームを叩き付けしのぶに授業再開を促されたりといつも通りキレながらつっこんでいるのがよく描写されている。
学園にピザの配達が来た際(対応しようとした後藤に先駆け自ら向かい、律儀に受け取り戻ってから)校内放送で注文者の呼び出しを頼んだ直後ピザを学校で食べるため注文した物の正体を名乗り出た煉獄杏寿郎に「お前かよ!」と突っ込んでいる。(炭治郎と善逸と義勇はその後、直接ではないが廊下を走り回った事が原因で薬学部の備品を壊して弁償する羽目になった)。
ちなみに彼のテストの赤点の基準は平均点のキッチリ半分であり、作中では平均点88点のテストに対する44点が赤点のラインであり、それぞれ38点と6点だった赤点2人(善逸と伊之助)に対し、46点でギリギリ回避した炭治郎は見逃すなど判定ラインはキッチリしている様子)。
そして赤点を取った者の地獄の補習は『数百枚のプリントを解きながらのマラソン』(曰く「頭で理解できないのなら筋肉に叩き込め」とのこと)などかなりスパルタである。(本編で言うところの彼の柱稽古の打ち込み稽古と照らし合わされてると思われる。)
(机に縛り付けられた伊之助が村田に解かせようとした際は蹴り飛ばして「罰ゲームじゃねェんだぞ」と叱りつけ、「すでに罰ゲーム状態」と善逸に突っ込まれたが、紆余曲折あり最終的にプリントは数十枚に減り、無事教室での講習となった。赤点を取った者への不死川先生の補修授業は丁寧であり「非常に分かりやすい」「最初からこうしてくれ」と嘆かれた)。
善逸が玄弥に自宅での彼の様子を聞いた際は、家でも採点などをするほど仕事人間な様子や、弟妹達の面倒を見たり、寝間着代わりのジャージには背面に『殺』の文字が書かれていることに先駆け、「よく成績について叱りつけてくる」と軽めに語られている。実際玄弥に対する人一倍な厳さは炭治郎からすれば「心配ゆえに、より勉強を一層厳しくされている」というむしろエコヒイキに見え、玄弥が兄を見返してやる!と炭治郎、善逸、伊之助、無一郎など周りと協力し100点を取った際、テストの点数が悪かった場合は『玄弥が一銭も払わずに射的の屋台をコンプリートするつもりでなんとかかき集めたお祭りのタダ券』(伊之助曰く、玄弥に対し「切実な顔で迷惑なこと考えてんな!」)を没収する約束だったが、100点を取ったので“ケチくせぇことしてないでこれを使え。”と書いたメモと共に見事100点を取った報酬としての5000円を机に置いておいている(炭治郎たちも軒並み点数が上がっていたため採点中には首を傾げていた模様。)。玄弥や炭治郎たちが喜んで5千円札を持って縁日へ駆け出す様子を、妹たちと一緒に上の階からため息混じりに遠くから眺めていた。結果玄弥はタダ券ではなく貰った5000円を射的屋に注ぎ込んだため射的屋が得をしたとのこと。
なお本編の彼の親友・粂野匡近は司書教諭として同じ学校で勤務している。

ノベライズ

小説『風の道しるべ』内の「風の道しるべ」 『片羽の蝶』 → 単行本第15巻の「柱稽古」の風柱編 → 単行本第20~21巻
上記の順に読むと原作からも推察される彼の心、経緯、特徴、過去がよりはっきりと分かるようになっている。

外部出演

コトダマン

木属性・英雄族のコラボユニットとして登場。
魔族特効の持ち主で、他にも編成に縛りが入るもののリーダー特性も発動できれば汚染状態を確実に防ぐ事ができる、弱体マスやコピーマスの無効化にすごわざ「ありえねぇんだよ!」によるデバフ効果など、バランスの取れた扱いやすい性能となっている。

余談

ファンブック

一巻にて、作者に胸元を大きく開ける着こなしを「胸筋がご自慢なのかな?スケベですね♡」とコメントされた事や、後述する彼の相手を誘う(実質ハニートラップ)の特性から、ファンの間では「スケベ柱」という愛称でも呼ばれるようになった。

鬼滅の刃関連

TV番組「お願い!ランキング」での関智一氏の裏話によると、実弥役はオーディションでなく指名であったと語っている。最初はどんな役か知らずに行ったため、特徴を誇張した犬神家の一族スケキヨをイメージして演技してみたところ、「(実弥は)そんな役じゃありません」「もっと二枚目(キャラ)でやってください」と突っ込まれたとの事。

鬼滅の刃以外関連

僕のヒーローアカデミア第5回人気投票では、他作品にもかかわらず何故か1票獲得していた(ちなみに彼以外にも善逸が4票、村田が1票を獲得)。

関連イラスト

鬼滅ログ
無題
きめつログ15
Camellia in the wind
ツイッターつめ
鬼滅ログ4


実弥だらけ
不死川




関連タグ

鬼滅の刃 風の道しるべ 
鬼殺隊 鬼殺隊士 柱(鬼滅の刃) 風柱 
全集中の呼吸 風の呼吸 稀血 痣者 
鬼滅21歳組 風派生組 生き残り柱組 
不死川兄弟 不死川家 目からおはぎ 
不死川実弥誕生祭(誕生祭タグ) 
鬼滅の刃の登場キャラクター一覧 
姑獲鳥(鬼滅の刃)…不死川実弥が深く関わったとある事件の下弦の鬼。非常に重要な事件。リンク先を参照風の道しるべの大半のネタバレ注意でもあり特殊な話なため閲覧注意)

主人(鬼殺隊当主)
産屋敷耀哉(97代目当主)

“柱”
胡蝶しのぶ 煉獄杏寿郎 宇髄天元 時透無一郎 冨岡義勇
悲鳴嶼行冥 甘露寺蜜璃 伊黒小芭内 (胡蝶カナエ 煉獄槇寿郎

家族
不死川玄弥不死川兄弟) 不死川志津 不死川恭梧 不死川家

その他
長男 忠臣 復讐鬼 母殺し 自傷 血液 スカーフェイス 惨劇 どう見ても悪役 風属性 ツンギレ ツンデレ


柱稽古編』にて(ネタバレ注意)

「かつて罵倒した事を謝りたい」という思いから鬼狩りを同じく志した玄弥。そして実弥はそれを激しく拒絶する事で何とか辞めさせようとするが、それによって玄弥は逆に「自分も柱になって兄に認められて一緒に戦いたい」という思いを強めて、鬼喰いをしてまで一刻も早く手柄を立てようとし始める。

柱稽古の実弥の稽古場で、玄弥がそこまで辿り着いて直接訪ねてきた際には、実弥は「テメェは見た所何の才覚も無えから鬼殺隊辞めろォ 呼吸も使えないような奴が剣士を名乗ってんじゃねえ」と、厳しくも冷静に玄弥の呼吸の能力の無さを看破した上で、辞めるように促しており、玄弥が鬼殺隊に入隊して以降は、顔を合わせれば同じようなやり取りを繰り返していた模様。
そして、人殺しと罵倒した事について謝る玄弥に「心底どうでもいいわ。失せろォ」と返し、それでも粘りつづける玄弥に「テメェみたいな愚図、俺の弟じゃねぇよ 鬼殺隊なんてやめちまえ」と自分と別れて以来の玄弥の行動原理を全否定してまで冷たく突き放し続ける。
しかし、そこで「鬼を食ってまで戦ってきた」事を玄弥が思わず独白してしまった事で、とうとう見過せずに無理矢理玄弥を除隊させるべく、目潰しによる再起不能という強硬手段に出ざるを得なくなる。
そこに炭治郎が介入し、「玄弥がいなかったら上弦に勝てなかった!!」と言い放って玄弥を庇い、それに対し実弥が激昂。
これが柱稽古の際の不死川による乱闘騒ぎの流れである。

柱合裁判の際に最も禰豆子や炭治郎に反発したのも、この出来事も原因であると思われる。また、炭治郎からは「悪い鬼と良い鬼との区別がつかなければ柱などやめてしまえ」と言われており、これが鬼となった母親を殺してしまった過去との噛み合わせが致命的に悪かった為なのか、あるいは単に反りが合わないのか炭治郎とは水と油のような関係を引きずっている。
禰豆子が人を食わない事に三人もの命をかけて保証されても、実弥が頑なに聞き入れようとしなかった態度には、子供を庇い暴力を振るわれる優しい母ですら、鬼となると理性が効かず、いとも簡単に家族を食い殺してしまった悲劇の過去の事例が見え隠れしている。
(事実、本編の遊郭編にてとの戦いで著しく力を消耗した禰豆子が一般人を襲いそうになる危険な展開があった)




















『無限城決戦編』にて(更にネタバレ注意)



※「無限城決戦編」は『鬼滅の刃』の最終章に当たる為に、見出しからのネタバレ(当キャラの生死含む)防止目的であえて下記のように表示している。




ネタバレA無限城内部での対「上弦の鬼」戦。
ネタバレB鬼の首魁「鬼舞辻無惨」との最終決戦及び「真の最終決戦」
ネタバレC無惨を倒した後の話。





ネタバレA


お館様 お館様 

見えた!!   屋敷だ!!

大丈夫

間に合う 間に合 っ…………………

どんなに血を流しても どんなに幸せを願っても



無限城開幕時、忠誠している主君・産屋敷耀哉が無惨との戦いにて自爆する光景を、柱の中でもっとも近い場所で目撃してしまう。(悲鳴嶼行冥だけは自爆することを予め聞かされていた模様で、実弥や他の柱達は何も聞かされていなかった。)
涙を流しながら主君を守護できなかった事に打ちのめされた実弥は一層鬼への恨みを募らせ、無惨を打倒するために立ち上がる。その後、無惨の本拠地である無限城での全面対決において、カラクリにより十二鬼月最強の鬼である"上弦の壱"黒死牟と遭遇してしまい窮地に陥った無一郎と玄弥の前に現れる。

「……テメェは本当に どうしようもねぇ弟だぜぇ」
「“何の為に俺がァ母親を殺してまで お前を守ったと思ってやがる”」
「テメェはどっかで所帯もって 家族増やして爺になるまで生きてりゃあ良かったんだよ」
「お袋にしてやれなかった分も 弟や妹にしてやれなかった分も お前が お前の女房や子供を幸せにすりゃあ良かっただろうが」

風柱



この際、鬼殺隊を辞めるよう才能の無いことの忠告だけでなく、苛烈に拒絶し遠ざけようとしていたのかを告白する。その本心は「どこかで所帯を持ち家族をたくさん作り、死んだ家族にしてやれなかった分、妻子を守り年老いるまで生きて欲しい。そこには鬼は近づかせない」という“家族には鬼と関わりなく命の危険のない普通の人間の人生を歩んで欲しい。”と想う兄心故のものであり、その手段で自分がどんなに恨まれようとも構わない。としていたのであった。

なお、そもそもとして実弥は稀血、玄弥は鬼食いのためのもあってか柱稽古編では鬼殺隊で炭治郎玄弥側に“実弥への”接触禁止命令が産屋敷より出されており、黒死牟戦後でも悲鳴嶼行冥が鬼食いと稀血である実弥を傍に置くかどうかまず逡巡している。

最終手段として、最後恐ろしいほどの強行手段を取った理由も、優しすぎるが為に人を庇い殺されてしまった匡近と玄弥の姿を重ねており、彼もまた仲間を庇って死んでしまうのではと考えていて何がなんでも鬼殺の道を進んでほしくないと思っていたからである。
炭治郎は匂いでその事を悟っていたようで、柱稽古において悲鳴嶼の下での修行で玄弥と会った際に「鬼殺隊に入った事をすごく怒ってはいた」「でも憎しみの匂いは少しもしなかった」と彼に告げて、激励していた。
実際に、実弥は玄弥に過去3回程拒絶をしながらも才能がない事の忠告自体もしており、それでも玄弥は鬼殺隊を辞めようとしなかった。
鬼殺隊見聞録・弐によると、悲鳴嶼行冥も実弥の前にすでに玄弥へ「鬼殺隊を辞めるよう」に通告しており(玄弥は癇癪を起こしこれを拒絶)、継子をとらないとしている悲鳴嶼にも癇癪を起こし、何度も頼み込み弟子になっており、兄の本心を知れた上壱戦でもなお一層兄を守ると決意を固くしていた事を見ると、仮に実弥が玄弥を拒絶せずに胸中を話したとしても、黒死牟戦中と同じく玄弥は実弥を守るため離れるとは思えず結果は変わらなかった可能性が高い。

上記に書かれている鬼を殺す事への並々ならぬ執念も、鬼になった大切な母親を殺してしまった事情、殺された家族やそれまで散っていった親友や仲間達の命と想いを無駄にしない為、生き残った家族のうちの一人である次男が通常の人生を全うしそこには鬼を近寄らせない事、玄弥を巻き込まずに、自身は身も人生も捨てて鬼殺の道へ身を捧げるという強い信念から来ており、様々な鬼にまつわる悲劇により恨みを募らせていき現在の彼を形作っている。

※なお、兄弟の確執の結末については不死川玄弥の同項目を参照(当然ながらネタバレ注意)。

目覚めた先に……


神様 どうか、どうか














ネタバレB

「ブチ殺してやる このゴミ屑野郎」





首だけになっても喰らいつく 

鬼滅ログ6



"上弦の壱"の黒死牟を倒し無限城崩壊後は、血の気の失せた無表情で、音も無く背後より鬼舞辻無惨を頭から股裂まで一太刀で真っ二つにし、悲鳴嶼と共に現れ皆と合流する。

家族、親友、鬼殺隊の隊士達、お館様、残った次男……
命を失わざるをえなかった者達。

 彼に残されたのは怨念と全ての仇のみだった。

無表情で怨嗟を吐き出し刀は唇で咥え、武器として懐に仕込んでいた油とマッチで鬼舞辻無惨へ放火。
全身を燃やすことにより再生の阻害をする。



そして、無惨との決戦の最中に柱稽古の時のように義勇と互いの日輪刀を打ち合わせる事で、無惨戦においての赫刀を互いに発現させた。
余裕余裕 糞味噌にしてやら"ァァァ!!!

水風


しかし、無惨の全方位攻撃によって重傷を負わされ、一度は戦闘不能にされてしまう。
それでも他の仲間達と同様に立ち上がり、激闘の末に無惨を倒すが、その後の真の最終決戦には疲労困憊で眠っていた(生死を彷徨っていた)為に参戦できなかった。









その頃、死の淵を彷徨い実弥は死後の世界の暗闇に立っていた。
遥か遠くに天国が見える中鬼となり我が子を食い殺した為玄弥や弟妹たちのいる天国に行けずに、狭間の暗闇でひっそり泣いている母親・不死川志津の魂と出会う。

それに気づき母の事情を聞いた実弥は、どこか疲れ切ったような顔色で、かつてと同じ柔らかい微笑みを浮かべて殺した母の手を取る。






……わかった じゃあ俺はお袋と行くよ。

お袋背負って地獄を歩くよ


お袋背負って地獄を歩くよ。

【※鬼滅の刃本誌ネタ】地獄極楽どちらもゆけぬ



を背負って共に地獄に堕ちることを母に告げる。(この直前、天国にいる玄弥を見つめ「自分があまり早く死んでしまったらきっと玄弥が悲しむだろうから。」とも語っている)
だがその瞬間父親・不死川恭梧が乱入し母の手を取った実弥の手を掴み上げる。
「離せ、志津は俺と来るんだ」「お前はまだあっちにもこっちにも来れない」と、そう父からは告げられる。
実弥を心配し泣く母と、今すぐ母から離れろと父へ絶叫する実弥を他所に、母を引き剥がされ突き飛ばされる。

暗闇の中1人下に落ちて行ったところで実弥は意識を取り戻した。

「く そ が……」

血まみれで包帯を巻かれた実弥は無念そうに呟く。

皮肉にも自分たち家族を散々虐待し苦しませた父親と父親譲りの極めて頑丈な体のおかげで彼は生き延びたのである。










ネタバレC


戦いの終結後は、最後の柱合会議を終えた後に禰豆子とバッタリ出会う。そこでかつて彼女に対して行った暴挙や、炭治郎が鬼化した時には昏睡状態だったせいで参戦できなかった事を、気まずそうにしながら改めて謝罪した。しかし、それら全てを何でもない事の様に笑顔で答える禰豆子の姿に、幼い頃の玄弥の面影を重ねながら、母に似た穏やかで優しい微笑みをこぼし、禰豆子の頬へ母の志津と同じ手の添え方をして頭を撫でた。

【鬼滅】不死川実弥誕生祭2020


(ちなみに頭を撫でられた禰豆子の方は、実弥の微笑みに赤面しており、この件で後ろから状況を見ていた善逸からは敵認定された模様)。



その後は「元気でなァ」と告げながら、彼は何処かへと去っていった。

一方、裏ではカナヲに伊黒小芭内の蛇・鏑丸を引き渡していた事がカナヲの口から語られた(とある事情で弱視になったカナヲと、を喪った鏑丸の両者を慮っての事と思われる)。

204話以降は、衣装が隊服と羽織を合わせ前が開いた姿から前をきっちりと閉めた着物に変わる(鬼がいなくなった為に、自傷行為をする必要もないため前を開けなくても良くなったと思われる)。

加えて最終決戦後の最後の柱合会議では、お館様へ空気を和らげるための2人の気遣いもあるが、あれ程不仲だった冨岡と共に互いに柔らかい笑顔を交わしている。
同じく追加されたその後の炭治郎達の様々な思い出が描かれた場面の中には、変わらずツンとした表情と三白眼で冨岡と横に並び無言でうな重を食べている実弥の姿が描かれているなど冨岡義勇とは比較的以前よりも親交ができた様である




最終回の現世では、彼の子孫である瓜二つの警察官不死川実弘が、玄弥と容姿の似た後輩警官と共に登場する(彼は子孫であり、あくまで彼の転生ではなく不死川実弥とは別人である為、詳細はリンク先を参照)。
この事から、炭治郎達や義勇同様に第204話後に結婚して子供を授かった可能性がある(炭治郎にはカナヲ、伊之助にはアオイ、善逸には禰󠄀豆子のような相手方も明かされておらず冨岡同様、不死川もそのような詳細は何も明言されている所は一切無く不明で、あくまでの仮定である)。

最終回のラストシーンのネタバレ

最終回ラストシーンの大正時代の鬼殺隊全員集合写真では、宇髄に肩を抱かれながら『一人だけ笑わず』に、しかめっ面で横を向いていた。


最終巻 鬼滅の刃23巻に付属された追加ページでは

桜が散る中 着物姿で儚く微笑んでいる彼の姿と共に

“『自分のことが』 不幸だなんて”
“思ったことは 一度もない。”

とメッセージが添えられている。

帰ろう



『鬼殺隊見聞録・弍』のネタバレ


最終巻後に発売された鬼滅の刃公式『鬼殺隊見聞録・弍』では、実弥に関する秘話が短編漫画と大正コソコソ噂話により解説や設定と最終回あとのその後の彼の姿が描かれている。

-“泣いた赤鬼” を地で行く人-

大切な人達を守る為なら、
“自分が死んでも”
“嫌われても”
“悪者となって追放されても”
構わないタイプ。

1129



ぶっきらぼうで誤解されやすいのと、行動をするまでが速すぎる。
といった言動も含めた彼の根幹が改めて解説されている。

この『鬼殺隊見聞録・弍』にのみ収録されている本編最終回(204話)の鬼殺隊のその後の続きを描いた炭治郎達の近況報告書では、鬼殺隊解散後の彼らの様子が書かれている。
炭治郎は義勇と実弥に手紙を出すも、実弥のみ一切手紙の返事が返ってこなかった模様。その際に、鴉によると実弥は『字は読む事はできるが書く事ができない』事が判明。
大正時代は識字率が高く、山に暮らしていた炭治郎も字が書けている。加えて鬼殺隊には彼等のみが使用する独自の指文字があり、これによって仲間に鬼の能力に関する情報を鬼に悟られないように残したりする。煉獄零巻の特別読み切りにおいて初めて任務をこなす新人隊士達でも指文字を使用していた事から、鬼殺隊では隊全体の情報共有力を高める為に、積極的にこの指文字を広めていた模様(指文字は育手なども教えているのだと思われる)。
実弥は、柱に就任する前に匡近の遺書を読んでおり、貧しい育ちながらどこかで読み書きを学んできているのは確実なので、最終決戦後の実弥が文字を書く事ができないのは、利き手の指の欠損が理由である可能性が高いと思われる(しかも欠損したのが人差し指と中指である)。








ある日、禰豆子が縫い物をしている最中、背後の縁側に何か名宛も何もない風呂敷が置かれていた。
手紙を書くことができないので、炭治郎が出した手紙の返事の代わりとしてのお礼なのか、竈門家の縁側に、目の前の禰󠄀豆子に気づかれないようにコッソリと竈門兄妹への『おはぎと抹茶』のセットを贈り物として置いていったらしい。
(鬼殺隊見聞録・弍では恥ずかしがり屋と書いてあったところをみるに面と向かって彼は渡したくなかったと思われる。)
笑顔で喜ぶ炭治郎の頭の中には、『ぶっきらぼうに三白眼で目線を逸らし、口をへの字にしている彼の顔が浮かんでいる』ところが思い描かれている。

さねみまとめ


(誰からとも書いていなかったが、風呂敷を嗅いだ炭治郎は実弥の匂いがした為にすぐにわかった模様)。

気づかれないようにする為か凄まじい抜き足を使っており禰󠄀豆子の真後ろに置かれたものの 振り返ると既に彼は消えていて 禰豆子も誰も 彼の姿を見る事はできなかった。

彼のプロフィールなど関しての考察余談(※他キャラ等ネタバレ注意)


彼が「一番気が合う友達」とされている伊黒小芭内 について
理由としては

  • 実弥の生い立ちは稀血という鬼にとって特段食用の存在である。
  • 伊黒小芭内の生い立ちは蛇鬼により食用として捧げる存在であった。

  • 実弥は 姑獲鳥という鬼により過去、喉を切り裂かれている。
  • 伊黒小芭内蛇鬼という鬼により過去、口を切り裂かれている。

およそ彼らは過去の惨劇に共通項目があるので
これによりまず気が合っていたのではないかと思われる。

また彼の嗜好品について
前述の通り

  • おはぎ=殺した母親と皆殺されたうちの一人の妹(貞子)と実弥の3人で家族たちのために一緒に作っていた甘味である
(片羽の蝶より)

  • カブトムシの飼育が趣味である=殺された親友がカブトムシ相撲を持ちかけて来ていた
(風の道しるべより)

要するに嗜好品、というよりも彼にとっては「殺してしまった、殺された大切な人たちを思い出すための道具」だったのではないかと思われる。


考察にはなるが『彼が足に巻いているベルト』(白色)は“殺されてきた隊士たちの無念と恨みを背負い晴らすため”、死体から腰ベルト(白色)をもらって巻きつけてるものではないかと考えられる。

よく確認すると、話が進むにつれて“彼の足のベルトの数は増えていっている”
わかりやすいのが鬼殺隊員の大量の人死にが出た無限城の黒死牟戦であり、実弥の足を見るともはや完全に隙間が無いほどに白いベルトが足に巻かれている。
道中、死んでいった隊員達の想いを背負って仇を取るために遺体からもらっていったのでは無いかと思われる。

なおついではあるが 稀血(鬼にとって良い食料)である彼の誕生日が11月29日“良い肉の日”であったりと生まれながらにことを合わせてある。

彼の好物、好意的な人、彼自身ほとんどが自身の惨劇と殺されてきた死人たちとの思い出による物で構成されているようである。



母・志津と実弥について 




原作・鬼殺隊見聞録一部にあるそれぞれの描写を重ねることにより、また玄弥の指摘により母・志津=実弥であるように描写されていることが多々ある。また公式小説も参照



  • 第115話「柱に」アニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編 第六話「柱になるんじゃないのか!」
玄弥の回想による過去の実弥の本来の笑顔
  • 鬼滅の刃 片羽の蝶 第4話「夢のあとさき」p136
玄弥より「(実弥)兄ちゃんは滅多に笑わないけど、笑うと本当にやさしい顔になるんだ。“その顔はやっぱり母ちゃんに似てて”俺も下のチビたちも兄ちゃんの笑顔が大好きだった。」


  • 第115話「柱に」
玄弥から語られている母志津の3コマ目の描写。
父・不死川恭梧からの暴行から、必死に子に覆い被さっている母の志津の格好。(なお原作では玄弥と同じ髪型の弟である。)
  • 第179話「兄を想い弟を想い」
「神様お願いだ弟を連れて行かないでくれ」
玄弥が崩れそうになり、必死に玄弥に覆い被さっている実弥の格好。


両者とも悲劇に遭おうとしている家族に全く同じ背格好での覆い被さり方をするということ。




第115話「柱に」 
同上アニメ 第六話「柱になるんじゃないのか!」
  • 玄弥「だ」「あのは」「狼だと思ったものは鬼になった母ちゃん(母・志津)だった。」
  • 鬼殺隊見聞録・弍より
無一郎より 実弥は「狼みたい」


  • 168話「百世不磨」
「お館様の眼差しは母を想い起こさせた。」
お館様に母を思い出したコマによる
母・志津の笑顔と頬へ手を添える撫で方。
  • 204話 「鬼のいない世界」
禰󠄀豆子への実弥の笑顔と頬に手を添える撫で方。



そして彼は作中にて様々な人に鬼となり惨殺してしまった母を探し求めるように重ねている。
  • 風の道しるべ p16
胡蝶カナエに対し亡き母をぼんやりと思い出している。
  • 168話「百世不磨」
「お館様の眼差しは母を想い起こさせた。」



は日夜働き、家では化け物のような夫の虐待の嵐から小さい体で怯みもせず果敢に子供に覆い被さり自己を犠牲にし続けていた。自己を犠牲にしているとも思っていなかったと思われる。そして彼女は鬼となり地獄へと行くことになった。



しかし、自己を犠牲にするやり方も、地獄に自ら進むことも、仕草も、笑い方も
全て殺してしまった最愛の母・不死川志津に最も似ているのは“実弥自身”だと思われるが、彼は気づくこともおよそ自分をそう思うこともない。

鬼滅ログ11

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