ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

醜い鬼どもは俺が殲滅する



それは、誰よりも鬼を滅する執念を持つ者


プロフィール

階級柱(風柱)
誕生日11月29日
年齢21歳
身長179cm
体重75kg
出身地 東京府 京橋區(現:中央区 京橋
趣味 カブト虫を育てる事
好きなものおはぎ
CV(アニメ)関智一
演(舞台)前田隆太朗

概要

鬼殺隊における最高位の精鋭「」の一人。

風の呼吸の使い手であり、「風柱」の称号を持つ。

鬼に対する“憎悪と殺意、鬼を滅する事への執念”は、柱の中でも随一とされる。

その怨念の強さは公式の小説にて “怨讐だけで生かされている。たとえ殺されこの身が首だけになろうとも、その生首で鬼の喉笛に食らいついてやる。”と考えている一節もあるほど。

産屋敷邸で化した竈門禰豆子の処遇を巡る柱合裁判の際に初登場し、箱の外から彼女を刀で刺して傷を与え、さらに自らの腕を切りつけ血を流して挑発し、鬼の醜さを証明しようとした。だが彼女が強靭な意志でそれを拒絶したため、逆に禰豆子が人を喰わない鬼である事を証明する形となり、その場はやむを得ず引き下がった。

鬼には


人物


暴風の如く鬼を屠る、好戦と殺気に溢れた隊士

悪しき鬼に対し人一倍の殺意と憎しみを向ける。

凶暴で恐ろしい雰囲気を纏っており、また自他に厳しく、鬼のみならず他者を威嚇する態度が前面に出た好戦的な人物。口調には主に語尾で母音を間伸びさせるガラの悪いクセがあり、また伸びた部分は訛りなのかカタカナで表記される。

(なお目上の者や尊敬する者に対しては礼節を弁えた敬語口調となる)

口調については『鬼殺隊見聞録』の質疑応答の欄で「入隊前と入隊後で口調が変わっていたのはなぜ?」という問いに答えて玄弥から離れたあと、鬼殺隊に入るまで治安の悪いところを転々としていたため。あと周囲を威嚇しているのもあると思われると書かれている。


を連れてた馬鹿隊員はそいつかいィ」



普段の態度ゆえに鬼殺隊の中では一番に近く恐れられている存在。

暴力性の強い言動も相まって『血も涙もないと鬼殺隊内で最も多くの隊士達から怖れられている人物』らしい。

普段から鬼に対する並々ならぬ怨念と殺意は抑えきれないようで、仲間の訃報が届いた際には「醜い鬼共は俺が殲滅する」と口にし、さらには「なんで俺は上弦に遭遇しねえのかねえ」と血気盛んな発言まで飛び出す始末。


凶暴な言動や印象とは裏腹に、本質的には礼節をわきまえた空気の読める人物。協調性があり理性的かつ冷静でもあり、言い方こそ恐ろしいが主張は至極筋が通っている。また基本的に他者を近寄らせぬ一匹狼であるもののアウトローではなく、規律は遵守している(違反スレスレを攻めた事件は起こしたが)。

また前田が女性隊士にセクハラを働いていたのを見つけた際には叱責、失禁させたとのこと。

外伝でも、柱合会議に代理参席する甲の煉󠄁獄を煽りながら攻撃したが、これも柱になる事を宣言した彼への腕試しであり、発言内容自体も言葉は挑発的だが激励だった。

また、禰󠄀豆子も一悶着の後には、お館様の意向もあってか手出しはしていない。彼女が普通の鬼ではない、と認めざるを得ない理由(後述)も含め、理性的に受け止めている模様。


目上の人には敬っている描写もあり、悲鳴嶼を「悲鳴嶼さん」と呼び、またお館様一族には深い敬愛とともに非常に丁寧に接している。特にお館様への振る舞いを見た炭治郎は「知性も理性も全く無さそうだったのにすごいきちんと喋り出したぞ」と驚愕、柱就任前の煉獄杏寿郎も「暴れ馬のような彼を一声で制した」とお館様に驚いたほど。


また弟の玄弥から「誰より優しい人」と称される部分もある。詳細は下記の過去等を参照だが、幼少期には家族のために働き、稼ぐ日々であった様子。

玄弥の回想では、幼い彼が妹を泣かされて大家の息子を殴る事件を起こすも、迎えに来た実弥は「馬鹿にされていた妹を庇ったんだろう?兄として立派だから気にしなくて良い。」と柔らかく笑って励ました、等の家族を思いやるエピソードもある。(小説:片羽の蝶より)


また、扉絵にて神社で自身のにぎり飯を野良犬に微笑みながら差し出すなど、苛烈なだけではない人間性は随所で描かれており、総じて心を開いた相手には親身かつ隠れた優しさを垣間見せる模様。

11/29


だが人からの評価を一切気にしない性分で、ぶっきらぼうなのでとにかく誤解されやすく、それを訂正する素振りもない。加えて行動するのが速すぎる模様。そのため普段の振る舞いと本質に大きなギャップが生まれやすい。



容姿

【鬼滅の刃】柱らくがき

大抵の場面で目を血走らせたスカーフェイスの凶相で、体の至るところに大小を問わず傷痕がある。また長い上下のまつ毛と、無造作に跳ねる白髪も特徴。前髪は長く伸ばされている。

顔の傷はとある事件にてできたもので、最も古い傷痕に当たる。

その他の傷痕には、後述の理由により自傷痕も結構な数含まれている様子。




普段の見た目は極悪そのものだが、実際には周囲を威嚇している分が上乗せされているらしく、威嚇をやめた顔はかなり印象が違う。


口調は「ェ」や「ァ」など間延びするような荒々しい口調であるが、これは鬼殺隊見聞録のQ&Aによると幼少期に母を殺し孤児になった時、治安の悪いところを彷徨っていたため変わってしまった口調であり、本来の口調は違う。また威嚇するためにしている点もある模様。

(幼少期、母と対峙する時、彼の心の声などでは彼の本来の口調となる。)




笑顔はとても優しいらしく、弟の玄弥からは“兄ちゃんは滅多に笑わないけど、笑うと本当に優しい顔になるんだ。”「笑うと、ものすげぇ……優しい顔になるんだとその顔はやっぱり母ちゃんにとても似てて、俺も下のチビたちもみんな兄ちゃんの笑顔が大好きだった”という。 (小説・片羽の蝶第4話“夢のあとさき”p136、p145より)

鬼滅の刃Twitterまとめ①



能力

全集中 風の呼吸

風柱


テメェの頸をォ 捻じ切る風だァ


鬼狩りの剣士が鬼を滅するのに用いる「全集中の呼吸」の流派の中でも、基本となる五大流派の一つ。

暴風のような激しい動きから、鋭く激しい斬撃を繰り出す超攻撃型の呼吸。他の呼吸では剣士が纏う気迫やオーラがのエフェクトとして可視化されるが、この呼吸はただのイメージではなく、純粋な剣技によって起こした鎌鼬状の風の刃が実際に敵を攻撃する。

詳しくは当該項目を参照。


喧嘩殺法

さねみ

スピードと技巧を合わせ、相手の間隙や意表を突く型破りな動きと戦い方も特徴の一つ。その速さは忍である宇髄に次ぎ柱内2位。卓越した速度、柔軟性、軽快な身のこなしを全て用い軽業師のような動きに天性の戦闘における勘を総動員した、アクロバティックな戦い方を得意とする

柱稽古では起き上がり様に掠っただけで炭治郎の耳たぶが切れるほど鋭利な蹴り様を披露。


戦闘能力全般

入隊までの経緯と経験から変則的な戦闘への対応力も高く、いかなる環境においても臨機応変に立ち回れる。また玄弥の日輪刀や南蛮銃を不意打ちに使ったり、火炎瓶を用いたりと、武器も一つの物には特にこだわらず、その状況で使える物は全て使う

また、黒死牟戦などを見るに勘や体術だけではなく、戦いながら敵の戦闘能力を分析し、変化する状況や新たな要素も読み取りすべて応用している模様。愈史郎の札の能力や使い方を瞬時に理解して使ったり、悲鳴嶼が赫刀を出したのを見てそのやり方を瞬時に把握し、冨岡との刀の打ち合わせで出したりと応用力と対応力が非常に高く、およそ鬼殺隊に入る前の経歴からか武器や能力の特性等を理解して適応するのも非常に早い。

入隊以前から多くの鬼と戦ってこられた天賦の才と数多の戦闘経験値、体の柔軟さと機動性を生かした喧嘩殺法、そして鬼へのカウンタートラップなど、総合的な鬼に対する戦闘力は作中上位。公式ファンブック弐でも、彼が現柱の中でも上位の実力者である事が改めて明記されている。原作や公式の媒体で柱上位の実力者である事が明記されている柱は、今のところ悲鳴嶼と彼だけである。

数多くの柱と戦った上弦の壱からも言及され、さらに現柱内でも腕相撲ランキングでも4位になる程の腕力に、俊足ランキングでは忍びの宇髄に次ぐ2位になる程の高い機動力を併せ持つ。

ただし、手合わせをした際の動き(型の使用が主)に冨岡が対処できていたので、純粋な剣術の腕そのものは彼と同格程度と思われる。



肉体

父親譲りの強靭な生命力と頑強な体を有しており、さらに激しい鍛錬や実戦を潜り抜けて鍛え上げた極めて強靱な肉体の持ち主。背丈も179cmと当時の平均身長から比べれば図抜けて大きく、ある程度傷や出血が発生しても容易には倒れない担保となっている。

その練度は極度の重傷を負っても筋肉を引き絞って臓物が傷から飛び出るのを防ぎ、血を呼吸で凝固させての止血が可能な領域に達している。


装備

鬼殺隊士の基本装備として日輪刀と隊服を支給され、鎹鴉をあてがわれている。


日輪刀

らくがき

詳細は個別記事を参照。

実弥の刀身の色は深い緑で、風の呼吸への高い適性を示している。刀身の下側には柱だけがつけられる『惡鬼滅殺』の文字が刻まれている他、波打ち渦を巻く風のような刃紋が焼き入れられている。

拵については、鍔は緑色に銀色の縁取りがされた八つの菱形が円形に組まれた、風車を思わせる形状をしている。柄の柄巻は中間部分は緑色の標準的な菱巻だが、上方と下方はその上から巻いた白い片手巻となっている。鞘は黒地に荒傷が入った様な外観をしているが、意匠として元々付いているものだったのか、度重なる戦闘で付いたものかは不明。


隊服

kmt Twitter まとめ5

背に「滅」の一字が大きく描かれた黒い詰襟

特別な繊維でできており、通気性はよいが濡れにくく、燃えにくい。雑魚鬼の爪や牙ではこの隊服を裂く事すらできない程に頑丈である。彼の場合は詰襟の隊服を胸元から腹部まで大きく開けている。詰襟の隊服はアニメーションの描写から袖なしの可能性がある模様。

隊服の上から背面に『殺』の文字が刺繍された丈の短い白い羽織を着用。これは“鬼は全て皆殺し”という意味を込めてのものとのこと。

不死川

なお、袖は長いものの動きやすさ重視のためか他の隊士より羽織の胴体の丈が非常に短くなっている。

他に見られない特徴として、足には脚絆代わりに大量の白いベルトを巻き付けている。




鎹鴉

「あなたが幸せでありますように」

雄の鴉で、名前は「爽籟(そうらい)」。意味は万葉集で“清々しく爽やかな秋の風”。


大口径南蛮銃

彼の武器ではなく、弟の玄弥が使う二連銃身の大型銃。

日輪刀と同じ猩々緋砂鉄・猩々緋鉱石で作られており、あまり強くない鬼ならば頚を正確に撃ち抜けば殺傷できる。上弦クラスの鬼相手では決定打になり得ないので、作中では玄弥から回収したもののあくまで不意打ち用の隠し武器として使っている。

その後、戦いの中で再び玄弥の手に戻り、彼の血鬼術の行使に使われた。


油とマッチ

隠し持っていた武器。無惨との戦いで不意打ちに使用。


過去

七人兄弟(歳の近い次男の玄弥以外の下の兄弟達の名前は「寿美」「貞子」「こと」「就也」「弘」)の長男。

東京府京橋區(現在の中央区の京橋)の長屋に大家族で住んでいた。

母子ともにの暴力にいつも晒され、さらに大家の息子から「貧乏人の子沢山」と家族丸ごと馬鹿にされ妹が泣くほどに貧乏でもあった。


母・不死川志津は小柄ながら玄弥が「寝ている姿を見たことがなかった」と述懐するほど夜も寝ずに働いていた。長男の実弥は日々彼女に付き添い支えて働き、同時に弟妹たちの面倒を見ていた。次男の玄弥も兄の手伝いとして下の妹弟たちの面倒を手伝って見たり、という日々を過ごしていたという。

実弥は当時母に甘えもしなければ、不満や苦痛を訴えることもなかったという。

不死川実弥

玄弥はそんな彼を“母ちゃんを一番側で支えて。子供ながらに働いて。弟や妹たちの世話をして。父ちゃんには頼れなくて。”“兄ちゃんは一体、誰に甘えられるんだろう。”と心配していた。

一方の父・不死川恭梧は玄弥曰く、身体は化け物のように大きく、子を抱きしめることも笑いかけることも一度たりとてなく、朝から晩まで酒臭い息をし、暇さえあれば目についた妻子を殴っていた(小説「片羽の蝶」第4話「夢のあとさき」134pより)。

そしてそのような性格故なのか父親は他人の恨みを買って刺殺される末路をたどった。


その後、実弥は「父親がいねぇとなると皆心細いだろうから」に続けて「これからは俺とお前でお袋と弟たちを守るんだ いいな?」と玄弥に話す。

それに対して「“これからは”じゃなくて、“これからも”だよな」と兄に答える玄弥。


聞いた実弥は驚いて、そして次には笑みを浮かべるのだった。





ある夜、あまりにも帰りが遅い母を実弥が外に捜しに出て、玄弥や弟妹たちは家で待っていた。

今までにない帰りの遅さを不安に思う妹、弟たちを玄弥が宥めて寝かせようとしたそのとき、家の扉を叩く音が響く。玄弥が異常を感じて大声で呼び止めるも、「母ちゃんが帰ってきた」と妹弟たちは、喜び勇んでみんな扉に駆け寄る。

その瞬間、正体不明のなにかが扉を破壊し、暗闇から家の中へと飛び込んで弟妹たちを攻撃

玄弥以外が致命傷を受け、正体不明のなにかが再び玄弥を襲ったそのとき、刃物(恐らく鉈)を片手に実弥が飛び込み、なにかを抱えて家の窓を破って屋外へ落下。暗闇の中、実弥は無我夢中で応戦


玄弥は家の中で血の海に沈む弟妹たちに呼びかけ、医者を呼びに外へ(ただこの時点で既に弟妹達は全員事切れており、玄弥も察していた)。


そして、夜明けの陽が昇った外で玄弥は、刃物を手に母の死体の前で、目を見開いて血まみれのまま呆然と立ち尽くす実弥と、血塗れで刃物を持っている実弥の下で眠るように倒れ伏している母を発見した



弟妹の死もあって動揺した玄弥は母を抱えて実弥へ叫ぶ。

「何でだよ!!何でだよ!!」「何で母ちゃんを殺したんだよ!!」

「人殺し!! 人殺し————!!」



突如なにかに玄弥を残して殺された弟妹たち。

そして朝日に照らされたその姿は母。

つまり、妹弟たちを皆殺しにし自分たちを襲ったなにかの正体とは鬼に成り果てた母そのものだったのである


日が昇って明らかにされた惨劇の中、実弥は血塗れの姿のまま、でその場でただ呆然と立ち尽くしていた

(なお、この際の心情を実弥当人は「この世の全てが急速に色を失い擦り切れて褪せていった」と述懐している)。

なおufotable版では実弥の鉈に血が大量についており母も血まみれだったので、暗闇の中で母と判別も出来ぬまま刃物で戦っていた経緯がはっきり描かれた。


そして玄弥に抱きかかえられた母の身体は、ただ呆然とし続けている実弥と泣き喚く玄弥の前で、陽光を受けて跡形もなく粉々に崩れ去っていった

最速放送日は母の日であった。


二人の顔に走る大きな傷痕はこの事件の時に付いたものである。



この事件を経たがゆえに実弥は、夫の暴力から身を挺し子を庇っていた母ですら、鬼と化せば子を皆食い殺し、自身がその母を殺した悲しみと苦しみを知り尽くしており、それゆえに「禰󠄀豆子は人を襲わない」という言葉を頑なに信じなかったのである。



体質(ネタバレ注意)

きめつ

「猫に木天蓼 鬼には稀血

「俺の血の匂いで鬼は酩酊する 稀血の中でもさらに稀少な血だぜ 存分に味わえ!!」


鬼にとって御馳走である“稀血”を持つ事が、167話で判明。しかも彼の血の栄養の高さや希少さはその中でも群を抜いた「稀血の中の稀血」。

通常の稀血にはない特殊な効果が付随されており、その匂いを嗅いだ鬼は人間が泥酔したかのような状態に陥る。その為に、身体が切り裂かれ、血液が大量に散れば散るほど強い酩酊作用が発動。鬼への致命的なカウンタートラップとなる。稀血を摂取するため又は彼を殺すため大量出血させるということは同時に鬼にとって強いデバフを撒き散らされるということでもある。彼の稀血は相手が、より強い鬼である程に高い酩酊効果を発揮する。


実際、小説:風の道しるべの任務では彼の喉が裂かれ密室の和室部屋の畳へ大量に吐血することによりカウンターが発動し、不利だった形勢は一気に逆転。

つまり外傷や吐血で大量の血液を外部へ散らすことで、鬼へ状態異常が撒いて戦況を有利にできるということにもなる。

「なァ?」

だが諸刃の剣でもあり、人を食えなくなった鬼ですら稀血の人間の肉を食べると、生命力を筆頭に力が遥かに格上げ・強化されてしまうため、常に鬼による、もしくは自傷による深い外傷で、どんな致命的な多量出血をしようとも、鬼が強化されないよう他の人間の安全のため、戦場では彼は死んだり、体の一欠片でも鬼に食べられたりしては絶対にいけない。

(後述する結末にて、悲鳴嶼も激しく鬼化の進んでいた玄弥の横に実弥を横たわらせるかどうか考えていた)。

さらには貧血や出血性ショックの恐れも常につきまとう(事実、小説「風の道しるべ」において稀血を使用したあとに親友とのいざこざの最中、貧血を起こし倒れている)


この事実の発覚により、彼の稀血を間近に差し出され誘惑されるも耐えきった禰豆子の精神力の強さ及び特異性と、あれだけ異を唱えていた柱達や実弥自身が、何故一度の実験のみで完全に引き下がったのかが判明した


ちなみに小説版の挿絵では元々普通の隊服の着方をしていたが、腕を捲っていたり、首元を開いたりと自傷のため出血させる場所を確保していた。そこからより結果的に露出が多い本編中の服装にしていったようである。




更なる過去


鬼となり家族を襲った母が、自分が出血した途端に動きが鈍くなった事で自身の血液が他の人間とは違う異常なモノであると気付く。

最愛の母を殺して半ば心神喪失となった彼は、玄弥と離れて一人で鬼と戦い始める。そのやり方は、鬼殺隊も日輪刀の存在も一切知らなかったため、大量の刃物を背負い、自分を食べにきた鬼を捕縛しては日光に当てる、というもの。 出血すれば鬼が酔うので、それも積極的に応用していた節がある(匡近との出会いのシーンで腕の怪我を処置しており、また小説『風の道しるべ』でも出会ったときに治療中だった)。


柱であるにも拘らず傷だらけなのは、この時期の経験から来る自傷も使った戦闘が関わっていると思われる。

(稀血による圧倒的な効率の良さに加え、自身の将来や先々を考えず戦い抜くつもりだったため、親友の匡近や当時存命の胡蝶カナエなど、周囲に心配されようと控えなかった)


また、の事例を見るに稀血の肉体である以上、自身を鬼が食べに寄ってくるため、最後の家族である玄弥を巻き込まないよう囮にもなるため単独で鬼狩りの放浪をしていたと思われる。

実弥今昔



やがて鬼を狩りながら各地を転々としていた実弥は、鬼の討伐と噂を聞きつけてやって来た鬼殺隊隊士・粂野匡近と邂逅。

彼に危険な戦いを咎められ、育手の紹介と鬼殺隊への斡旋を受け入隊。

実弥は怨讐でその身を生かされ、生き残った最後の家族である玄弥が好きな女性と共に幸せな家庭を築き、家族の幸せな未来を守るために(「風の道しるべ参照」)自分はただ鬼を屠るだけの存在であるつもりだったが、匡近に戦うだけではない様々な話(恋愛や好物など)を持ちかけられたり、楽しみに連れ出されたりと常々世話を焼かれるように。


そんな彼の優しさに触れ続け、二人が甲隊士になるころには、匡近を名前で呼ぶほどになっていた。



だが当時の下弦の壱との戦いで匡近は致命傷を負う

実弥は重体も押して彼の死に水を取ることを決意。

息を引き取る瞬間まで実弥がこの先自分がいなくともやっていけるか心配し、幸せになるように問いかけ続ける匡近を看取り、実弥は慟哭するのだった。


※親友・粂野匡近の更なる詳細は姑獲鳥(鬼滅の刃)を参照。


かくして生き残った実弥は、下弦の壱を倒した功績により柱となったのだった。



この経緯により、柱になった当初はお館様に対して強い敵愾心を持ち、対面するなり「(自分は安全な場所から指示を出すだけで)いいご身分だなァ」などの強い言葉を連発。他の柱から顰蹙を買う。

しかし産屋敷はその言葉に謝罪。さらに「自身は病弱で刀を振るえず戦闘で役に立たない」と語った後、「周囲が立ててくれているだけで自分は偉い存在ではない、実弥が嫌なら拘るよりも人を守ってほしい」と訴え、「隊員が捨て駒だと言うなら自分も捨て駒にすぎないと定義している」という覚悟を語られ、カナエから「お館様は当主就任以来、亡くなった隊員の名前と生い立ちは全て記憶している」という尋常でない隊士たちへの想いを知らされ、そして本人の優しい微笑みに母の面影が重なり、考えを改めて敬服するようになった。

そして産屋敷から託された遺書にて匡近の本当の気持ちと考えを知り、涙した。

(その後、当時既に柱になっていた悲鳴嶼カナエに心配され、宇髄からガミガミ叱られて小さくなっている様子が21巻おまけページで描かれた)


匡近の墓参りの際、実弥は供花とともに彼の想いを知ったこと、弟が鬼殺隊に入ったことを墓前で話す。

その際、玄弥がなぜやって来たかの理由も知っており、しかし彼の言葉では少しも傷ついていない、とも心中で語っている。

そして、玄弥は優しいから匡近と同じく誰かを庇って死んでしまうかもしれない、だから自分がどんなに恨まれようと彼の命を守るためならば、絶対に鬼狩りをさせないと決意を語った。


余談だが、墓に供えられた百日草には“遠い友を思う”や“”などの花言葉がある。

Flower 4



対人関係

公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐にて柱内での互いの印象が明かされた。

性格と周囲から距離を取りがちな態度から、柱内での全体的な打ち解け度は60%と高くはないが、何だかんだ協調性もある為に低くもない。

対して一般隊士からの話しかけにくい柱ランキングでは1位に選ばれている。原因は荒々しい性格と強面な風貌らしい。



柱内の評価

胡蝶しのぶ

かつての同僚である花柱・胡蝶カナエの妹。

実弥から見たしのぶの印象は「ちょいちょい声をかける(カナエの妹なので)」、しのぶから見た実弥の印象は「顔を合わせると元気か聞かれる」。傷を負いやすい戦い方の分、少なくとも一般隊士のころにはよく蝶屋敷にて世話になっていたようだ。

彼なりに気にかけていたようではあるが、柱合裁判では禰󠄀豆子の入った箱を手放すよう彼女から要求されるも無視していた。


煉獄杏寿郎

煉獄外伝では二人の初対面が描かれ、乱暴ではあるものの彼なりのやり方で柱就任への発破をかけた。

彼の訃報が届いた際には「醜い鬼どもは俺が殲滅する」と、怒りに燃えるような弔辞を述べており、彼なりに実力も含めて信頼し、一目置いていたのが窺える。

実弥から見た杏寿郎の印象は「好き。いい奴。」、煉󠄁獄から見た実弥の印象は「風の呼吸の技術を一段押し上げた男!天晴れ!」。また、煉󠄁獄は外伝では実弥を「ツンケンしているが、熱い心の持ち主」と評していた。


宇髄天元

初の柱合会議で彼が初対面の産屋敷に対して無礼な態度をとった件に対しては、「ないわー あれはないわマジで ひくわ初対面であんなん」と強く非難していた。

実弥から見た宇髄の印象は「普通。ちょいちょい兄貴ヅラされる」、宇髄から見た実弥の印象は「危なっかしい。ガキっぽい所がある」。


時透無一郎

風の呼吸の派生である霞の呼吸を使う最年少の天才剣士。

無限城の上弦の壱戦では、共に戦い、彼を窮地から救い救われた。

実弥から見た無一郎の印象は「あんまり話したことない」、無一郎から見た実弥の印象は「狼みたい」。


甘露寺蜜璃

柱で2人目の女性剣士。恋柱

実弥から見た甘露寺の印象は「「あんまり好きじゃない(アホっぽい所が苦手)」、甘露寺から実弥の印象は「怖い!でもそこが素敵!よく怒られちゃう!」。

柱合裁判では、彼女は実弥を見て「不死川さん また傷が増えて素敵だわ」とときめいていた。

初の柱内会議でしのぶと対面し、隠に渡された隊服が異常であったことに大声で騒いでいた時も、あまりにも騒がしいからか(うるせぇ)と内心で思って青筋を若干立てていた。(ただし、あくまで彼女のようなタイプが苦手なだけで、嫌ってはいない模様)


また「桜餅の食べすぎで髪の色が変わった」蜜璃と、「余暇で抹茶一服と一緒に上等なおはぎを食べる」実弥は、ある意味で同好の士とも言える。


悲鳴嶼行冥

鬼殺隊最強の剣士であり、実弥が敬語を使う数少ない人物の一人。

初の柱合会議で初対面の耀哉に対して無礼な態度をとった件で叱られたが、同時に「悪霊でもついているのではないか お祓いに行こう」と心配もされていた。

実弥から見た行冥の印象は「尊敬している。」、悲鳴嶼から見た実弥の印象は「強い精神の持ち主。根は素直。恥ずかしがり。カナエが好きらしい。」。

無限城における上弦の壱との戦闘では、柱稽古の成果もあって異なる呼吸の使い手同士にもかかわらず抜群の連携を見せた。


伊黒小芭内

柱内では冨岡と並ぶ同い年の剣士。

実弥から見た伊黒の印象は「一番気が合う。」、伊黒からの実弥の印象は「気が合う。友達。」。鬼に対する姿勢や考えや彼らの状況なども近い為か、互いにかなり気が合っていたようである。

大正コソコソ噂話によると初対面から気の合う仲であったが、実弥は甘露寺のようなタイプの女性が苦手なので女性の好みは全く合わないと常々思っているらしい(悲鳴嶼がポロッと漏らした事で初めて伊黒が甘露寺を好きだと知ったらしく、実弥も恋愛方面はかなり鈍い)。


冨岡義勇

まさに犬猿の仲、公式でも実弥が嫌っていると明言されている。

実弥から見た冨岡の印象は「嫌い(自分はあなたたちとは違いますみたいな感じが鼻につく)」、冨岡からの実弥の印象は「怒りっぽい」(確実に冨岡のせいである)。

冨岡の言葉足らずな上に誤解を受けかねない発言や、柱としての自覚も責任感も無い、不真面目とも取れる不可解な言動は実弥には理解し難く、常に苛立ちを募らせていた模様。

一方で馬が合わないながらも手合わせをしたり、「失礼する」に対する「おい待てェ」やおはぎの件など、ボケ(冨岡)とツッコミ(実弥)のようなシュールなやりとりが繰り広げられたりもしている。強敵を前には協力等、息を合わせるには問題がない模様。実弥から冨岡への印象は最悪だが

小説によると冨岡にも怒らせている自覚はあるとのこと。水と油の関係その1。

とはいえ、お互い家族と親友を鬼に奪われた身同士でもある。

この二人…誰か止めて


その他

粂野匡近

実弥の親友であり、同時に兄弟子。また育手を紹介して鬼殺隊への道を示した人物でもある。

匡近は「全てを投げ出した生き方をしている」実弥を心配し、自傷を見咎めては強引に蝶屋敷へ連れていき処置を受けさせ、時には殴り合いの喧嘩をしたり、はたまた恋愛や美食の話を持ちかけてみたりなど、生きていく希望を持たせようとしていた。

また鬼に殺された弟を重ねていたのも、心配や気遣いの一環だったらしい。

鬼殺隊で共に研鑽し、下の名前で呼ぶようになった頃には、気の置けない関係を築いていたようである。


なお小説版では実弥にかぶと虫相撲を持ちかけるシーンもあるなど、お互い趣味や好きなものも知っていた仲だったらしい。


胡蝶カナエ

胡蝶しのぶの姉であり、本編中では故人。彼女が存命の際には匡近に引っ張られては蝶屋敷へ連れていかれ、彼女の施術を受ける、を繰り返していた模様。またファンブック弐によれば、実弥の行動が早すぎるところを心配していたとのこと。

実弥も彼女に母のような優しさを見出し「良いヤツ」と認めると同時、大切な肉親である妹を鬼殺隊に所属させている点を理解しかねている。彼女に対して内心で“どんな想いがあろうとも、妹を自分と同じ鬼狩りにするなど、実弥には到底、考えられない。”と小説にて考えている(「小説・風の道しるべ」第一話「風の道しるべ」p15より)。

弟及び妹へのスタンス、また鬼への感情についてこの二人は「守る」という想いを除いて完全に真逆である(カナエは妹を傍に置いて守るとし、また鬼を悲しい存在と見ていたが、実弥は弟を遠くから守るとし、鬼に激しい怨讐を隠そうともしない)。


竈門炭治郎

最悪の初対面を果たした後も衝突して接触禁止令が出される。水と油の関係その2

初登場時の件もあり、似たような境遇でありながらまったく反りが合わず、彼が禰豆子と鬼殺隊始まって以降の類稀な殊勲を上げた後も、態度は一貫して突き放す形かつ認めていなかった。

鬼になった妹を庇っての「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら柱なんてやめてしまえ!!」という炭治郎の発言、これが鬼となった母親を殺した過去との噛み合わせが致命的に悪かった。柱合裁判の際に最も禰豆子や炭治郎に反発したのも母の事件が要因と見られる。

(事実、後の遊郭編にてとの戦いで著しく力を消耗した禰豆子が一般人を襲いそうになる危険な展開があった)


ただし炭治郎と弟の玄弥の関係は良好。また玄弥に「鬼殺隊に入った事をすごく怒っていた。でも憎しみの匂いは少しもしなかった」と告げて実弥との和解を後押しし、また家族を守るために戦い続けている点も同じである事から、水と油ながらも「実弥の最大の理解者」ともいえる。

そのシンパシーでもあるのか、冨岡との仲を深める計画を発案するなど、彼から積極的に関わってきている。(ナレーションに「誰か止めてあげてください 喧嘩になるから」と言われていたが)

no title

また炭治郎は匡近と外見や雰囲気が似通っており、彼らは共通して優しさが押し出される性格をしている。


不死川玄弥

実の兄と弟の関係にあるが、血縁を頑なに認めない上、事ある毎に彼を拒絶し続ける。玄弥が鬼殺隊に入隊して以降、顔を合わせれば同じようなやり取りを繰り返している模様。また互いの体質(実弥の稀血は玄弥の鬼喰いとどのような作用を起こすか不明かつ危険性が極めて高い)も関係し、接触自体が禁止されていた節もある。

彼が鬼を食っていたと知った時には激怒し、目潰しを瞬時に仕掛けた上で「今すぐ鬼殺隊をやめなければ再起不能にする」と凄まじい形相で言い放った(それを庇った炭治郎とは直後に乱闘になり、彼も接触禁止令が出た)。

心ない言葉を混乱していたとはいえぶつけた悔恨に苛まれ、「かつて罵倒したことを謝りたい」という思いから鬼狩りを同じく志した玄弥。実弥は激しく拒絶して辞めさせようとしたが、玄弥は逆に「柱になって兄貴に認められれば謝罪ができる」と考え、功を焦るようになった。

なんとしてでも謝りたい玄弥に「テメェみたいな愚図 俺の弟じゃねぇよ 鬼殺隊なんてやめちまえ」と自分と別れて以来の彼の行動原理を全否定してまで冷たく突き放し続けた。


だが、それも本音では「鬼の恐怖がない場所で平和に暮らし、愛する人を見つけて子にも孫にも恵まれて幸せに暮らしていてほしい」「その幸せに自分が鬼など近づかせない」という願いと誓いからの態度だった。

鬼殺隊見聞録・弐によると、悲鳴嶼も鬼殺隊を辞めるように通告したが、玄弥は癇癪を起こして拒絶。継子をとらない悲鳴嶼に何度も頼み込み弟子となり、兄の本心を知れた上壱戦でもなお引かず、いっそう兄を守る決意を固くしていた点を鑑みると、仮に実弥が玄弥を拒絶せずに胸中を話したとしても、やはり彼も兄を守るために前線に居続けただろう。


我妻善逸

弟の玄弥と同期隊員だが、炭治郎と違って実弥本人との接点は作中では殆ど無い。

ただ、柱稽古にて実弥との稽古から逃げ出し、無限列車以降駄々をこねなくなり、遊郭へも震えながらも挑む程までビビりが収まったのがご破算になる勢いで泣き喚いて炭治郎に助けを求めた所を捕まり、「選べェ。訓練に戻るか、俺に殺されるかァ」と実弥に凄まれ、尚も泣き叫ぶも殴られて気絶した挙句、炭治郎に稽古に連れ戻された。

その後の「乱闘騒ぎ」にも遭遇し、善逸は激怒した実弥から「捻じ曲がった禍々しい音」を聞き取り今まで以上に怯え、炭治郎の頼みでその場から連れ出した玄弥に兄を異常者呼ばわりをしたために殴られた

またとあるエピソードをきっかけに一方的に実弥を敵視するようになった



キメツ学園

鬼滅まとめ


18巻でキメツ学園世界での設定が公開。

キメツ学園の教師で、担当教科は数学。年齢は不明。腕の傷だけは本編とは異なり無い模様(だが何故か顔と胸には傷がある。)首回りが詰まるとストレスになるらしく、襟元は常に全開で冠婚葬祭でもボタンは留めない主義。こちらの彼も本編よろしく短気かつ怒りっぽい。

体育教師である 冨岡義勇とはまたも犬猿の仲らしく、彼が授業中にまで生活指導としてドタドタ生徒を追い回し廊下を走るため、よく授業を中断されて怒っている。

その冨岡と関わらざるを得ない時及び、数学をバカにされた時以外は良識的。生物教師である胡蝶カナエとはよく話しており、学園のマドンナ的存在である彼女のファンの間で実弥の殺害計画が練られたそうだが、彼の前で「数学なんて将来使わねーし!!」と言った生徒が窓から飛んで行った事件が起こってから、その話はパッタリと無くなったという。

お年寄りに女性や子供にはとても優しいが、子供に近づくと泣かれる

なお、(アニメ)キメツ学園バレンタイン編ではバレンタインの個数などは判明しなかったものの、廊下を猛進する伊之助を追って「廊下を走るな!!」などと叱りながら爆走する様子が描写された。

アニメの内容と周囲の様子を鑑みるに、両者の瞬足が取り上げられたシーンのようだ。



弟の玄弥をいつも数学の点数で叱っており、ついには射撃部の大会優勝で弟が表彰される壇上に横から出てきて「こんなもんより数学を勉強しろ」と賞状を破り捨てる暴挙に出た。

この事件によって玄弥は同情を集め、結果的に友達ができた模様。



19巻おまけでは「算数ができなくても生きていけるから大丈夫ですワハハ」と笑う作者に、狂気の形相で作者の方へ迫ってくる通りすがりの数学教師が描かれている。

善逸曰く『数学モンスター』。ある意味では数学教師の仕事に極めて強い誇りと情熱を持って取り組んでいる、と言えなくもない。

また、こちらの世界でも父親はすでに死んでいる母子家庭であり、母親を迎えに行く描写と弟妹の面倒をよく見ている描写もあり、大の家族想いなところも変わっていない。

また第八話の弟・妹たちの発言、及び最後のページの状況を鑑みるに、大家族ゆえに団地に二部屋取って暮らしている様子。部屋は階の上下で分かれている模様。


最強ジャンプ版『キメツ学園!』でも登場早々着席するよう怒鳴り散らしたり、廊下を走る炭治郎&善逸(+2人を追いかけていた義勇)にクレームを叩き付けしのぶに授業再開を促されたりとキレながらツッコんでいる描写が多い。

煉獄の主役回では学園にピザの配達が来た際、対応しようとした後藤に先駆け自ら向かい、ピザを律儀に受け取ってから校内放送で注文者の呼び出しを指示した直後、頼んだ旨をあっさり白状した煉獄杏寿郎に「お前かよ!」とツッコんでいる。また悲鳴嶼の主役回の最後のコマで〆に出てきたり、といった具合で貴重なツッコミ役として出番はかなり多い。


また、主役回は主要人物の紹介を兼ねた第一話の次、第二話と教師陣では最速。数学の中間テストで赤点を取った善逸、伊之助、村田へ補習授業を行う。

ちなみに彼のテストの赤点の基準は平均点の半分ジャストで、作中では平均点88点のテストに対する44点が赤点のラインであり、それぞれ38点と6点だった赤点2人(善逸と伊之助)は補習となったが、46点でギリギリ回避した炭治郎は見逃すなど、判定はキッチリしている。

そして赤点を取った者への地獄の補習は『数百枚のプリントを解きながらのマラソン』(曰く「頭で理解できないなら筋肉に叩き込め」とのこと)。

ちなみにスパルタで根性を叩き直したあとの不死川先生のその後の少人数で行う補習授業は大変丁寧であり、「最初からこうしてくれ」と嘆かれた。


第一巻の幕間の四コマにて、善逸が玄弥に自宅での様子を聞いた際は、家でも採点などをするほど仕事人間な様子や、弟妹達の面倒を見たり、寝間着代わりのジャージには背面に『殺』の文字が書かれている(ちなみにこの四コマの題名は「センス」である)ことに先駆け、「よく成績について叱りつけてくる」と軽めに語られている(回想で「もっと点とれんだろ」と叫んでいるため、玄弥の成績が悪くないとは認めている様子)。

玄弥に対する人一倍の厳しさは炭治郎曰く「先生が玄弥の点数に厳しいのは心配だから」「玄弥に特別厳しいのは逆にえこひいき」(第八話より)。


第八話、玄弥の主役回において彼への厳しさを改めて露わにした。

玄弥が期末テストで総合ではやや上位に入ったものの(90人中13位)、数学の点数が悪かったために彼を叱責。さらには夏期講習の数学の実力テストの出来が悪ければ、“夏祭りで射的屋の景品を無料で全てコンプリートをするためにかき集めた出店のタダ券”(その話を打ち明けた玄弥に対し、かまぼこ三人曰く「切実な顔ですげえ迷惑なこと考えてんな」)を没収する、と宣言。玄弥へ多大な衝撃を与えた。

そこで玄弥は炭治郎、善逸、伊之助、無一郎など周りと協力して良い点を取るために努力し、100点をマーク。玄弥のテストに「100」と記す際の表情は窺えなかったが(炭治郎たちも軒並み点数が上がっていたことには首を傾げていた)、

夏祭り当日、玄弥が家に帰ると机の上には、溜め込まれたタダ券の下に“ケチくせぇことしてないでこれ使え。”と書いたメモと共に5千円を封入した封筒を置いていた

そして玄弥が炭治郎たちと5千円札を持って笑顔で縁日へ駆け出す様子を、弟や妹たちと一緒に上の階からため息混じりに遠くから眺めていた。

結果、玄弥はタダ券ではなく貰った5千円を射的屋に注ぎ込んだため、射的屋が得をした


さらに第十一話のショート三本詰めでは三本目のラストに登場。

内容は購買及び食堂を担当する宇髄の嫁たちが、商品入荷のリクエストを受けつける箱からリクエストを集計する、という話なのだが、その中で「おはぎ」の三文字を徐々に大きくして詰め寄るようにリクエストする通称「おはぎ星人」が話題に上り、三年以上前から投函されている点によって雛鶴が「教師なんじゃない?」と看破。

そして試しに入荷されたおはぎをほうじ茶つきで数パック購入していったため、三人の間で「おはぎ星人」のあだ名が決定した。

また単行本三巻での幕間の四コマでは、出し忘れたリクエストの紙をくず籠のゴミ回収に来た玄弥により見られ、「いくらおはぎが好きだからって自宅でこんな写経みたいな真似することある!?」「もう買ってきて食えよ!!!」と心の中で叫ばれ、その日の夕飯には彼の買ってきたおはぎが供された。


また第十三話では、汚れ放題になった職員室の冬休み前の大掃除に他の教員とともに乗り出す。

火薬を持ち込んでいる宇髄にツッコミを入れたりカナエの造花を使ったドッキリに引っかかったり図書室から借りた本で机が要塞状態になった響凱に驚いたりしつつ、自身は真っ先に机周りの清掃を完了。

だが、やり方は教師用の巨大三角定規で机の上にある物全部をゴミ袋に流し込むという豪快極まりないもの。その後に必要な物だけを復帰させる、というやり方に後藤が「二度手間では?」と疑問を呈するが、対する返答は「片づけってのは何を捨てるかじゃなく何を残すかだ!!」(悲鳴嶼は「不死川には断捨離の才能があるな」とコメント)。



なお本編での親友・粂野匡近は司書教諭として同じ学校に勤務している。


ノベライズ

小説『風の道しるべ』内の「風の道しるべ」では主役の片方を担当し、『片羽の蝶』では甘露寺の物語にチョイ役で、柱全員での回では〆を担った。

また『風の道しるべ』のキメツ学園にもチョイ役で出演。



外部出演

コトダマン

木属性・英雄族のコラボユニットとして登場。

魔族特効の持ち主で、他にも編成に縛りが入るもののリーダー特性も発動できれば汚染状態を確実に防ぐ事ができる、弱体マスやコピーマスの無効化にすごわざ「ありえねぇんだよ!」によるデバフ効果など、バランスの取れた扱いやすい性能となっている。


余談

ファンブック

一巻にて、作者に胸元を大きく開ける着こなしに対しての「胸筋がご自慢なのかな?スケベですね。」とのコメントや、後述する彼の相手を誘って稀血で酔わせて戦う特性から、ファンの間では「スケベ柱」という愛称でも呼ばれるようになった。


鬼滅の刃関連

TV番組「お願い!ランキング」での関智一氏の裏話によると、実弥役はオーディションでなく指名であったと語っている。

どんな役かも知らずに本番にそのまま直で呼ばれたため、キャラデザを見て特徴を誇張した犬神家の一族スケキヨをイメージして演技してみたところディレクションで「(実弥は)そんな役じゃありません」「もっと二枚目(キャラ)でやってください」と突っ込まれたとの事。


そして「またどこもかしこも“2枚目にしろ2枚目にしろ”って発注かよ。つまらねぇな。」と内心は思いながらやった模様。しかし原作を読み「これはそりゃ2枚目だわ」と納得。

なおその時、関氏はもう自身の素に近い形で演じたらしい。


そして終わった後、伊黒小芭内役の鈴村健一氏から「いや俺はあの時の(最初の演技も)好きだったぞ」と励まされたとのこと。



鬼滅の刃以外関連

僕のヒーローアカデミア第5回人気投票では、他作品にも拘らず何故か1票獲得していた(ちなみに彼以外にも善逸が4票、村田が1票を獲得)。


関連イラスト

無題きめつログ15ツイッターつめ


関連タグ

鬼滅の刃 風の道しるべ

鬼殺隊 鬼殺隊士 柱(鬼滅の刃) 風柱

全集中の呼吸 風の呼吸 稀血 痣者

鬼滅21歳組 風派生組 生き残り柱組

不死川兄弟 不死川家 目からおはぎ

不死川実弥誕生祭(誕生祭タグ)

鬼滅の刃の登場キャラクター一覧

姑獲鳥(鬼滅の刃)…不死川実弥が深く関わったとある事件の下弦の鬼。リンク先を参照風の道しるべの大半のネタバレ注意)


主人(鬼殺隊当主)

産屋敷耀哉(97代目当主)


“柱”

胡蝶しのぶ 煉獄杏寿郎 宇髄天元 時透無一郎 冨岡義勇

悲鳴嶼行冥 甘露寺蜜璃 伊黒小芭内 (胡蝶カナエ 煉獄槇寿郎


家族

不死川玄弥不死川兄弟) 不死川志津 不死川恭梧 不死川家


その他

長男 忠臣 復讐鬼 母殺し スカーフェイス 惨劇 どう見ても悪役 風属性 ツンギレ



柱稽古編』にて(ネタバレ注意)


柱稽古の実弥の稽古場で、玄弥がそこまで辿り着いて直接訪ねてきた際には、実弥は「テメェは見た所何の才覚も無えから鬼殺隊辞めろォ 呼吸も使えないような奴が剣士を名乗ってんじゃねえ」と、厳しくも冷静に玄弥の呼吸の能力の無さを看破した上で辞めるように通告。それでも「あの日のことを謝りたくて」と食い下がる彼へ「心底どうでもいいわ。失せろォ」と背を向けた。

しかし玄弥が「鬼を食ってまで戦ってきた」と思わず漏らしてしまった事で、とうとう無理矢理にでも除隊させるべく、目潰しという強硬手段に出た。

そこに炭治郎が介入し、「玄弥がいなかったら上弦に勝てなかった!!」と玄弥を庇い、それに対し実弥が激昂。

これが柱稽古の際の不死川による乱闘騒ぎの流れである。

その後、炭治郎が悲鳴嶼の稽古に向かっており、また実弥に蹴りを一発入れられた点も加味すると、どうやら実弥の柱稽古は(多少強引だが)クリアした扱いになった模様。















『無限城決戦編』にて(更にネタバレ注意)



※「無限城決戦編」は『鬼滅の刃』の最終章に当たる為に、見出しからのネタバレ(当キャラの生死含む)防止目的であえて下記のように表示している。





ネタバレA無限城内部での対「上弦の鬼」戦。
ネタバレB鬼の首魁「鬼舞辻無惨」との最終決戦及び「真の最終決戦」
ネタバレC無惨を倒した後の話。





ネタバレA




無限城での戦いが開幕する直前、忠誠を誓った主君・産屋敷耀哉が無惨との戦いにて自爆する光景を、柱の中で最も近い場所で目撃(悲鳴嶼だけは自爆することを予め聞かされていたが、実弥や他の柱達は何も聞かされていなかった)。

無限城に引きずり込まれた後は、主君を守れなかったことに涙を流し打ちひしがれながらも一層鬼への恨みを募らせ、恐ろしい表情とともに無惨を打倒するために立ち上がる

その後、カラクリにより十二鬼月最強の鬼である"上弦の壱"黒死牟と遭遇して窮地に陥った無一郎と玄弥の前に現れる。


「……テメェは本当に どうしようもねぇ弟だぜぇ」

「“何の為に俺がァ母親を殺してまで お前を守ったと思ってやがる”」

「テメェはどっかで所帯もって 家族増やして爺になるまで生きてりゃあ良かったんだよ」

「お袋にしてやれなかった分も 弟や妹にしてやれなかった分も お前が お前の女房や子供を幸せにすりゃあ良かっただろうが」

実弥


この際、鬼殺隊を辞めるよう才能の無いことの忠告だけでなく、苛烈に拒絶し遠ざけようとしていたのかを告白する。その本心は「どこかで所帯を持ち家族をたくさん作り、死んだ家族にしてやれなかった分、妻子を守り年老いるまで生きて欲しい。そこには鬼は近づかせない」という“家族には鬼と関わりなく命の危険のない普通の人間の人生を歩んで欲しい。”と想う兄心故だった。

最終手段として恐ろしいほどの強行手段を取った理由も、優しすぎるが為に人を庇い殺されてしまった匡近と玄弥の姿を重ねており、彼もまた仲間を庇って死んでしまうのではと考え、何がなんでも鬼殺の道を進んでほしくないと思っていたからである。


上記に書かれている鬼の滅殺への並々ならぬ執念も、鬼になった大切な母親を殺してしまった事情、殺された家族やそれまで散っていった親友や仲間達の命と想いを無駄にしない為、生き残った最後の家族である玄弥を守り抜く、という強い信念によるもの。

そして弟を斬られたことへ怒りを露わにし、黒死牟との戦いを開始。


刀を抜かせるまで多少善戦するも、体の全面を斬り裂かれて「動けば内臓が転び出る」と言われるほどの重傷を負う。だがそこで彼の稀血がカウンタートラップとして作用し、一瞬の隙を起点に戦闘を継続。さらにやって来た悲鳴嶼が相手を受け持っている間に傷を縫合、同時に痣を現出させて戦線に復帰。

だが二人で戦ってなお余裕を持って対処され、片手の指二本を斬り落とされ、稀血の効果も薄いままでどんどん追い詰められていく。

それでも戦い抜く実弥と悲鳴嶼。二人を助けるため、無一郎が決死の特攻を、玄弥が黒死牟の肉でできた刀を喰っての鬼化を決行。玄弥の放った銃弾は弾かれても敵に当たり、その体に巨大な樹木を生み出して動きすべてを封じる。

だが死の危険を察した黒死牟の足掻きにより、無一郎は下半身を、最後の家族たる玄弥は縦に真っ二つにされてしまう

悲鳴嶼に「二人の犠牲を無駄にするな」と鼓舞された時、実弥は眼から大粒の涙を流し、咆哮を上げて戦っていた…


やがて黒死牟の消滅によって戦いは終結。だが、実弥は意識を失っても戦いを続行していた

やがて悲鳴嶼に抱えられた彼は一旦気を失い、頃合いを見て真っ二つになったままで意識を保った玄弥の横へと横たえられる。そこで生き残った兄を見た玄弥は、ただ兄の生存を喜ぶ。

だが、目を覚ました実弥は目の前で真っ二つになった上、鬼のように体の崩壊が始まった玄弥に絶叫。「大丈夫だ」「兄ちゃんが何とかしてやる」と必死で呼びかけ、崩れていく彼を守ろうとする。

それでも玄弥の消滅は止められない。彼は兄へ「迷惑をかけて申し訳なかった」、「兄もそうなら自分だって守りたかった」、「今までずっと辛い思いをしてきた兄ちゃんには幸せになってほしい。この世で一番優しい人だから」と想いを吐露。その言葉のすべては実弥の玄弥へ向ける想いと重なりすぎていた


玄弥に覆い被さり、「弟を連れていかないでくれ」と絶叫する実弥。だがその最後の願いも涙も空しく


あり…が…とう… 兄…ちゃん…



最後に残った家族は、兄への感謝を遺し、実弥の腕の中で散っていった



慟哭する実弥。そんな彼に寄り添いながらも悲鳴嶼は「まだ終わりではない」と叱咤激励する。

そして実弥は再び立ち上がる。今まで喪い続けたものすべてを無駄にしないためにも。



神様 どうか、どうか













ネタバレB

「ブチ殺してやる このゴミ屑野郎」








"上弦の壱"の黒死牟を倒し無限城崩壊後は、悲鳴嶼と共に無惨との戦いに合流。その際に音も無く背後から無惨を頭から股裂まで一太刀で真っ二つにし、オマケで火炎瓶の一撃も加えるなど、これまでの怨嗟を込めると同時に形に囚われない戦い方をまた一つ披露した。


戦いの最中に悲鳴嶼の行動を見て、柱稽古の時のように冨岡と互いの日輪刀を打ち合わせ、無惨戦において鍵となる赫刀を互いに発現。

しかし、無惨の全方位攻撃によって重傷を負わされ、一度は戦闘不能にされてしまう。

それでも他の仲間達と同様に立ち上がり、激闘の末に無惨を倒す。

だが他の柱や隊士たちと同様、力の限界を迎えて救護を受けながら生死の狭間を彷徨う。



その際、天国にいる玄弥及び弟妹たちを発見。同時に暗闇に佇む母に気づく。

「一緒に行こう」と呼びかけるが、母・志津は「我が子を手にかけて天国へは(行けない)…」と涙する。

それを聞いた実弥は「わかった。じゃあ俺はお袋と行くよ」「お袋背負って地獄を歩くよ」と優しく笑い、母に寄り添う。

【※鬼滅の刃本誌ネタ】地獄極楽どちらもゆけぬ



だが手を伸ばした瞬間、父親が介入。割り込んだ彼は「志津は俺と来るんだ」と実弥を突き飛ばし、妻を抱いて「お前はまだあっちにもこっちにも来れねぇよ」と言い放つ。


闇へ落ちていった実弥は意識を取り戻し、生還を果たした。



「く そ が……」


皮肉にもかつて家族を散々痛めつけて苦しませた父親、そして彼譲りの頑丈な肉体により、命を吹き返したのだった。




なお、その後の真の最終決戦には疲労困憊で眠っていたため参戦できなかった。








ネタバレC


戦いの終結後は、最後の柱合会議に同じく生き残った冨岡と集合。鬼殺隊の解散、並びに一族の悲願を果たした感謝を産屋敷一族より伝えられ、二人で「産屋敷一族の力があってこその隊」と返し、年相応に涙を流す彼らに顔を見合わせて微笑んだ。

また蝶屋敷にも顔を出すも、通路で禰豆子と遭遇。炭治郎が鬼化した時に昏睡して参戦できなかったことを謝罪。

しかし、明るく笑って流してくれる彼女の姿に幼い頃の玄弥の面影を重ね、穏やかで優しい微笑みを浮かべて禰豆子の頭を撫でた。そしてその後は「元気でなァ」と告げて去っていった。

(ちなみに頭を撫でられた禰豆子は赤面しており、後ろから見ていた善逸からは敵視された)。



また、裏ではカナヲに伊黒の蛇・鏑丸を引き渡していた。とある事情で弱視になったカナヲと、友であり主を喪った鏑丸、それぞれを慮っての行動と思われる。

その後の行方は不明だが、晴れやかな微笑で街を歩く姿も描写されていた。




最終回の現代には、彼の子孫である瓜二つの警察官・不死川実弘が、玄弥とそっくりの後輩警官と共に登場する(子孫でありあくまで別人である為、詳細はリンク先を参照)。

この事から、炭治郎達や冨岡同様に第204話後に結婚して子供を授かった可能性がある(ただし炭治郎とカナヲ、伊之助とアオイ、善逸と禰󠄀豆子のように相手は明かされていない)。



最終回のラストシーンのネタバレ

最終回ラストシーンの大正時代の鬼殺隊全員集合写真では、人に囲まれ宇髄に肩を組まれていながら、一人だけ笑わずにそっぽを向いていた。


また以降は、衣装が前をきっちりと閉めた着物に変わる(鬼がいなくなったため、不要な露出をしなくてもよくなったためと思われる)。

同じく追加されたその後の炭治郎達の様々な思い出と姿が描かれた場面の中には、表情こそ微妙だが冨岡と横に並び、一緒にうな重を食べている実弥の姿が描かれている。


最終巻の追加ページでは、微笑む彼の姿と“自分のことが不幸だなんて 思ったことは一度もない”という言葉が添えられていた。




『鬼殺隊見聞録・弍』のネタバレ


最終巻後に発売された鬼滅の刃公式『鬼殺隊見聞録・弍』では、短編漫画と大正コソコソ噂話により、実弥に関する解説や本編中に明かされなかった設定、また最終回後の彼の姿が描かれている。


実弥の性格傾向については、コソコソ噂話より

“『泣いた赤鬼』 を地で行く人です。大切な人達を守る為なら、自分が死んでも、嫌われても、悪者となって追放されても構わないというタイプ”

とある。

なお「ぶっきらぼうで誤解されやすいのと、行動をするまでが速すぎる」という記述の出処はここ。


また同時収録されている、本編のその後を描いた漫画「炭治郎の近況報告書」では、行方や動向については明記されていない。炭治郎は手紙を出すも、実弥のみ一切手紙の返事が返ってこなかった。それについては鎹鴉の説明によると、理由の一端は実弥は『字は読む事はできるが書く事ができない』ため。

大正時代は識字率が高く、山育ちの炭治郎も字が書けている。加えて鬼殺隊には独自の指文字があり、これを使用し鬼の能力に関する情報を鬼に悟られないよう仲間へ残すことがある。

煉獄零巻の特別読み切りにおいて初めて任務をこなす新人隊士達も指文字を使用していた事から、鬼殺隊では隊全体の情報共有力を高める為に積極的にこの指文字を広めていた模様(指文字は育手などが教えているのだと思われる)。

実弥は柱に就任する前に匡近の遺書を読んでいることから、貧しい育ちながら文盲でないのは確実なため、最終決戦後の実弥が文字を書く事ができないのは、利き手の指の欠損が理由である可能性が高いと思われる(しかも欠損したのが人差し指と中指である)。

だが、少なくとも炭治郎の手紙を厭ってはいなかった様子で、ある日禰豆子が縫い物をしている最中、背後の縁側に風呂敷が置かれていた。誰が置いたかも不明だったが、風呂敷を嗅いだ炭治郎は実弥の匂いがした為にすぐに彼からの贈り物と判断。敵視している善逸以外は喜んだ。

炭治郎が出した手紙の返事の代わり、或いは礼だったようだ。

ちなみに置いていく際は気配を悟れないほどの凄まじい抜き足をした模様

関連記事

親記事

柱(鬼滅の刃) きさつたいのはしら

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 442717593

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました