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概要

吾峠呼世晴による漫画・アニメ『鬼滅の刃』に登場する主要な敵であり、人喰いの生き物。


基本的に日光以外では死なない不老不死性と、超人的な身体能力や怪力を持ち、中には妖術のような特異な能力を使える者もいる。ほぼ全てが極めて残忍で自己中心的な性格であり、加えて自らを無惨に選ばれて鬼になった者として自負する一種の選民思想にも染まっており、その超常的な力や不死性もあって、人間の事はただの食糧や下等生物として見下している者が殆どである。


その正体は、千年前に最初に鬼になった鬼の始祖である鬼舞辻無惨の血を注ぎ込まれた人間が、その血に適応できた場合に変異して生まれる超越生物。つまり無惨配下の鬼たちは全て(無惨自身を含め)元人間である。

無惨に認知されていない例外も僅かながらいるが、少なくとも無惨の支配下にある個体は元人間でありながら、多くの人を喰らい強くなる事を目的として行動する。


上述したように、日光に弱く日中の野外では活動できない、人間の血肉を食べて力にする、人間を同族に変えるなどの特徴から、日本でよく知られる妖怪の鬼と言うよりは、西洋における吸血鬼に近い存在と言える。また、日本においても大分県別府市にある『八幡竈門神社』で伝えられている「人食い鬼伝説」には、人食い鬼は陽光を嫌い日の出と共に逃げていくとされている。


生態

人間を主食としており、人肉や血に対して激しい飢餓感を覚える。他の動物の肉でもある程度代替は可能なようであるが、鬼の身体の維持と強化にはやはり人喰いが欠かせない。その一方で、気絶はしても睡眠は基本的に必要としない。ただし、鬼が人を喰える許容量は個体差があり、響凱のように段々とより多くの人肉を体が受け付けなくなってしまう者もいる。基本的に鬼は人をより多く喰らう程に強くなる為に、こうなると鬼としての成長はそこで止まってしまう。

また、人間の食べ物を食べると吐き戻してしまうらしく、人間で言う「草の根を齧って飢えを紛らわせる」様に人の食べ物で飢えを紛らわせる事ができない。飲み物も例外ではなく、童磨は人間時代は酒が大好物だったが、鬼になるに伴って飲めなくなった為、代わりに酒風呂に入る事を楽しみにしている。酷ければ匂いすら不快となってしまうらしくTVアニメ版無限列車編1話では人間の食べ物に強い嫌悪感を示す鬼が登場する。

例外として、珠世は自身で体質を改造した結果、紅茶だけは飲めるようになっている。


また、鬼は極度の飢餓状態になると同じ鬼同士で共食いも行う。基本的に鬼は不死身である為に当然ながら同族間での共食いそのもので死ぬ事はないのだが、共食いは互いに力を大幅に消耗するリスクもあるので、余程の飢餓状態にならない限り共食いまでには至らない。一方で詳細は後述するのだが、入れ替わりの血戦で勝利した上で無惨の許可を得れば、相手の鬼を完全に殺して吸収する事も可能である。

ちなみに鬼に共食いをする性質があるのも、後述する“同族嫌悪の呪い”の一環である。


童磨によると、人間の女性はお腹の中で赤ん坊を育てられる程の栄養分がある為に、女性を多く食べた方がより早く強くなれるとの事。また、鍛え抜かれた人間や特異体質者等の捕食対象がより強くて質が良い人肉である程に、栄養価は高くなり得られる力も大きくなる(例えば、上弦の鬼達は自分が殺した級の剣士を喰らう事でより強くなってきた)。

他にも稀血と呼ばれる珍しい系統の血を持った人間を喰らった場合は、それが珍しい系統の血であればある程に、通常の人間の50人~100人分もの栄養価が身に付く。その為、稀血の人間は積極的に鬼に狙われる。加えて血縁関係がある人間も血縁関係を持つその鬼に対してはより栄養価が高くなるので、基本的に鬼になった者が最初に喰らうのは親兄弟や子供などの肉親である。


一部の例外を除いて鬼は基本的に自らの縄張りを持っており、その範囲内で人喰い及び生活を行なっている。どのような基準で縄張りが決まるのか詳細は明らかになっていないが、無惨はどの地域に鬼が存在しているのかを正確に把握している(詳細は、後述の呪いを参照)。


壊死した部分や死亡する際は、体が灰化して黒い瘴気のように溶けていき消滅する(例外あり)。ちなみに死亡するとしても最期の瞬間まで意識はあり、感覚器官もしっかりと働いている模様。


鬼は常に瞳が潤い続けている為に瞬きはしないが、人間と同じく血は巡っている為に顔色は変化する。故に悲しければ顔から血の気が引いたり、怒りの感情を抱くと頬が紅潮したりする等の点は人間と変わらない。

単純な身体能力については、当然の事ながら人間を完全に圧倒しており、年若い鬼でも容易く石壁を砕く程の怪力と、岩より硬い身体を有する。鬼としての年齢を重ね人を多数喰らう程に力が上がって行き、一定を超えると肉体の変形や下記の血鬼術を行使できるようになる。


鬼の知性は個体により大きく差があり、中には動物程度の知性しか持たない鬼もいる。基本的にはどの鬼も人間から鬼への変異直後は、激しい意識の混濁・退行がある。その後は本能のままに人を喰らう事で、人間だった頃の記憶等を基本とした人格や個性を獲得して知性も得るのだが、その人格は極めて独善的で自己本位的なものとなり、完全に鬼という上位種としての人格になる。

喰らいつきながらも引き剥がされて人間は致命傷を免れたり何人も致命傷を負わせたが喰う前に殺されたケースが理性がないままだったのを見るに致死レベルの量の血肉でなければ理性は得ないらしく死なない程度で済んで静止させるという事はできない様子。

中には自我が戻った直後は、人間だった頃の記憶を取り戻して、人を殺してしまった事に気づいてショックを受ける者や、鬼化した直後は人間時代と同じような言動をする者もいるが、それらは人間時代の記憶や残滓を動物的になぞっているだけに過ぎず、やがて自分が殺した相手の存在や自分との関係性すらをも忘れて、人を殺して喰らう事への抵抗を完全に失う者が大半であり、人を喰えば喰う程に力が増す一方で、人間性や人間だった頃の記憶はどんどん摩耗して失われていく。


その一方で、この世に強い怨みや無念を持って歪んだ者人間時代から精神が酷く歪んでいた者である程により強力な鬼となる傾向があり、特に後者の場合の鬼の中には、稀に人間時代の記憶や人格をそのままはっきりと保っている者もいる。しかしそれは即ち、人としての人格を保ちながら人喰いや鬼としての活動をしている鬼であるという事なので、当然それだけの人格の破綻、或いは強烈な執着を伴っている人間だったという事であり、通常の鬼以上に歪んだ人格の者が多い。

ちなみに始祖たる無惨自身も人間時代の記憶や人格はそのまま保っている。


なお、上弦の鬼でしか確認されていないが遺伝子や血肉の質、病気の有無といった人間には分からない情報も分かるらしく血縁関係を識別したりする事も可能。どの感覚を使って識別しているのかは不明。


基本的には鬼になった者は抹殺するしか選択肢はなかったが、終盤に鬼殺隊の隊員協力者が鬼を人に戻す薬の開発に成功して、鬼にされた者達を救う事に成功した。


鬼の増殖

前述通り鬼は例外なく元人間であり、人間を鬼に変える力を持つのは無惨の血だけである。

無惨の血が最も濃いとされる最高位の鬼である上弦の鬼は、無惨の許可を得た上で人間に無惨の血を分け与え鬼を増やす特権が与えられている。無惨同様に自分より下位の鬼の思考に干渉して、自分の意思を送ったり視覚を共有する事もできるのだが、あくまで無惨の許可を得て無惨を介してそういう能力が使えるというだけで、無惨以外の鬼に特権的能力はないので無惨以外が鬼を増やす事も基本的にはできない(概要にも書いたが例外あり)。さらに言えば無惨が死ねば彼から生まれた全ての鬼達は死に絶える事になるので、無惨の死は鬼という種の滅亡とほぼ同義である。

逆に言えば無惨がその気になれば際限なく鬼を増やす事は可能であるのだが、無惨自身があまり積極的ではない。ある理由から無惨は特に珍しい血質や体質、上弦の鬼になった者に近い体質の人間を狙って鬼を増やしているものの、無惨本人は本心では同族を増やす事自体を嫌っている(それに加えて自身の死が滅亡に繋がることと下記の呪い、何より他者の意思をまず尊重することがない無惨にとって配下は同類の生物というより兵力・端末という意味合いが強い。極端に言ってしまえば無惨の奴隷同然にされていると言える)。

また上記の通り、鬼は基本的には極めて独善的で自己本位的な性格になる事と、後述する同族嫌悪の為に、同じ鬼同士での同族意識や仲間意識などは皆無であり、むしろ同族の事は互いに餌や立場を巡って争うライバルとしか認識していないので、一つの集団や種族としては殆ど成り立っていない。


また、全集中の呼吸を使える呼吸の剣士を鬼にするには、更に多くの血と時間を必要とする。元鬼殺隊士だった強力な呼吸の使い手のある鬼は、完全に肉体が鬼になるまでに三日もかかったと語っており、稀に鬼にならない体質の者まで現れるらしく、鬼殺隊士を鬼にするのは手間もかかる上にリスクも高い。無惨自身も実験的に上記の元鬼殺隊士を鬼にして以降は、呼吸の剣士を鬼にする事には完全に興味を失った事を明言しており、基本的には上弦の鬼が推薦してきた者を気まぐれで鬼にする程度である。作中で鬼にした元鬼殺隊士に関しても、新たな上弦に選んだものの関心は殆どなかった。

なお、鬼殺隊士が鬼となって人間に危害を加えた場合はその鬼殺隊士の関係者も連帯責任という形で断罪される等、鬼殺隊士が鬼となる事自体が無惨だけでなく鬼殺隊側にとっても面倒なものと言える。


鬼の存在に関する認知

作中で鬼の伝承地にいたのは行冥が明確に分かっているだけで、他の人物の所は不明。ただし、炭治郎のいた場所付近も伝承が残っており、二人の住む地域は奥多摩郡で近い位置となる。


一方で、街の方では伝承は既に都市伝説程度の扱いしかされていない。

浅草の時も、狂人が暴走しているとしか警察も含めて誰も思っておらず、沼鬼の件の辰巳も、鬼や鬼殺隊をうわさ程度の存在としかとらえていなかった。遊郭でも堕姫に殺されたお三津は鬼の存在を知らず堕姫(蕨姫)の行動に人間ではないのかと不審がったのみである。

TVアニメ版では、無限列車編の1話に登場したトミのように、大きな街に住んでいる者でも過去に実際に鬼に襲われた経験から、鬼の実在を認知している者も少なからず存在することが描かれた。

なおこれには無惨自体が人間への擬態など目立たないように行動していることや堕姫や童磨など他の鬼も人間に擬態して生活していることがあると思われる。


義勇は、とある事件で「鬼が出た」と証言しても信用してもらえずに孤立した過去がある。冨岡義勇外伝では、鬼による事件は一般には熊の仕業として認知されていた。そればかりか第一話の竈門家惨殺事件については、鬼を追っていた義勇の方が不審者として噂されていた。

こうなるのは鬼が瞬時に姿を晦ます術を持っていたり擬態や常人が干渉不可能な隠れ家が持っていたり死体が残らない事から来てると思われ、たとえ一般人が目撃以上の何かができて生き延びたとしても(それこそ鬼を撃破できても)証拠を入手するのが困難。一般人だった頃の行冥に至っては辛うじて人を守り抜き倒せたにもかかわらず自身が相手の鬼が殺した子供に対しての殺人の冤罪を受けてしまった


能力

再生

日光に晒される以外には基本的に不老不死であり、四肢を失っても短時間で再生するのは勿論の事だが、頭部だけになっても動き、あるいは頭部を粉砕されても再生できる程で、生物としてはあり得ないレベルの生命力・治癒力を有する。再生といっても頸以外の欠損はくっ付いて治るのではなく新たに生えてくる形が多く、頭部から頸に通じている脊髄から完全に切り離された部分は即座に炭化して消滅する。逆に脊髄が切り離された部位と繋がっていれば頭部以外も消滅せず繋ぎ合わせることが可能。

全ての病気に掛からない為細菌、ウイルスは体内に入れないか入っても死滅すると思われる。勿論白血病にもならないので被爆しても平気又は被爆しない作りになってるのかもしれない。


変形

鬼は鬼にされた時点での外見をベースとしているが、外見上の年齢などはある程度は変えられる。加えて人を喰い肉体を強化する事で、身体の形状をかなり自在に操作する事も可能であり、頭部に角を生やす程度の変化は小さい方で、中には腕が十数本絡まった山のような異形となる身体から鼓を生やす無機体である列車と融合するなどの常識からはかけ離れた異形化を果たす個体も少なくない。さらにはその延長として、自分の肉体から専用の武器を精製できるようになる者もいる。こういった鬼は「異形の鬼」とも呼ばれる。大抵の鬼は眼は赤か黄色で、肌は灰色か白よりの灰色、そして牙と尖った爪を備えているのが基本的な容姿である。


血鬼術

さらに人喰いを重ねた鬼が行使できるようになる異能力であり、早い話が魔法である。

その能力は鬼の外見と同じく千差万別で、鋼よりも硬い糸を生成するなどの物理的な攻撃能力に留まらず、炎や雷や氷などの自然現象を操ったり、異空間を自由に出入りする、空間と空間を繋げるといったあらゆる物理法則を完全に無視した超常現象を引き起こす個体も多数存在する。こうした鬼は「異能の鬼」とも呼ばれる。基本的には、肉体操作ができるようになった次の段階の力が血鬼術である為に、異能の鬼と呼ばれる者は何らかの肉体操作や上記の肉体変形もできる者が多い。また、一人の鬼につき一つの血鬼術とは限らず、中には複数の血鬼術を持つ鬼も存在する。

こうした鬼としての"力"の強弱については、喰った人間の数や鬼として生きた年数、無惨から分け与えられた血の量、個々の個体の才覚などにより大きく左右される。前者2つに対しては喰う頻度からくるところが大きく数十年かけても喰ったのは百人に達せず異形にはなったが結局発現しなかった個体がいれば後者で逆に喰ったのが四十人に至らないと断言されてるにもかかわらず発現しているケースが見られる。


弱点

日光

鬼の最大の弱点。日光に照らされた鬼の身体は瞬時に灰化して崩れ去る(アニメの描写では当たった場所から発した炎に包まれるように崩壊する。流れ出た血の場合は本体より若干遅れて透けていくように消える)。これは“最強”たる十二鬼月や“始祖”である無惨であっても例外なく逃れられない絶対の理であり、遠隔操作されている血鬼術であろうとも日光を浴びれば消滅する。この為に全ての鬼は日光を嫌い、主に夜間に行動している。

ただし、あくまで直射日光に弱いのであり、曇天の日や日が射している時でも日陰ならば、昼間であっても問題なく活動できる。加えて当たった部位から崩壊していくので血鬼術などで生み出した隠れ蓑で心臓部を隠すことで短時間なら日光下でも活動可能な鬼もいる。


日輪刀

鬼殺隊隊員の基本装備であり、鬼を殺す事のできる唯一の武器。

この日輪刀で鬼の頸を切り落とす事で、一部の例外を除いて倒す事が出来る。正確には日光の力を秘めた特別な鉄で作られた武器で頸を斬り落とすか、頭部を完全に粉砕する事で殺せるという事であり、日輪刀という武器そのものが弱点という訳ではない。

ただし、強力な個体はより強力な生命力を持っているので、相手を道連れにする為に攻撃を放ったり、体が崩壊しながらも何かをしようともがくなど、一瞬で無力化されない場合も多い。また、頸を斬り落とす以外の攻撃は通常の武器同様に効果はなく、与えた傷もすぐに再生する。あくまで日輪刀で切断した場合であり、完全に両断する前に別の作用で頸が切り離された場合は効果を打ち消されてしまう(それどころか生命力の強い個体は切断面を離れない様抑え続けると再生できてしまう模様

詳細は当該記事参照。


藤の花

鬼は藤の花の香りを嫌い、近づく事さえできない。藤の花の匂い袋などを持っておけば、鬼除けになる。 鬼殺隊の入隊試験である最終選別が行われる藤襲山は一年中藤の花が咲いており、中に閉じ込めた鬼の逃走を阻む自然の結界となっている。ただし、血鬼術の能力などによっては藤の花を回避して行動する事も可能な為に、やはり日光程は決定的なものにはならない。中には藤の花から抽出した毒を使う隊士もいるが、上弦の鬼と言った強い鬼の場合だと毒をその再生力で分解されるばかりか、その鬼を通じて無惨や他の鬼に毒の情報が共有される事で抗体を作られる危険性もあるなど諸刃の剣である。またそれ故に、藤の花の毒は使う鬼によって調合をその都度変える必要があるので、専門知識と技術がある者にしか使えない。


エネルギーの消耗

鬼の持つ上記の異能は、その全てが"己の血液"が動力源であり、人を喰らいエネルギーを蓄える事でこれらの異能を発現させる。それ故に過剰な再生や血鬼術の行使はそれらのエネルギーの消耗を招き、最終的には一般人に討ち取られてしまう程に弱体化する事もある。

ただし、それは十二鬼月以下の鬼ぐらいでしか見られない現象であり、十二鬼月クラスでは下弦でも底をつく事はそうそう無く、半天狗のように相当決着を焦らない限りはまず起こり得ない。


無惨の力

無惨は鬼の始祖であるが故に、自身が作った鬼の細胞を破壊する事ができ、不死の存在である鬼を問答無用で殺す事ができる唯一の存在である。無惨の攻撃で殺された鬼はそのまま再生する事なく死に至る。ちなみに無惨以外の鬼は、相手を何らかの形で無力化させた上で、日光に晒して焼き殺すという間接的な方法でなら同族を殺す事はできる。他にも「入れ替わりの血戦」で勝利した鬼ならば、無惨の許可を得る事で、敗北した鬼を喰らって完全に殺して吸収する事ができる。


呪い

無惨から血を分け与えられた全ての鬼は、強い闘争本能を植え付けられる他、無惨に反逆できないよう肉体・意識の両面で絶対の制約を強制的にかけられる。また、無惨の血をさらに受ける事で鬼としての力は格段に強化されて行く仕組みな為に、上位の鬼になる程に無惨の血と血による制約は濃くなる。不死という特性上、永い年月の中で高度な医学知識などを得る事で呪いを解除する事も可能ではあるが、そのような例は偶発的に無惨の呪いが外れた一例のみである。


自壊

無惨に関する情報(名前だけでも)を僅かにでも口にした時点で、体内の無惨の細胞により鬼自身から巨大な『腕』が生えて、宿主の身体を粉々に粉砕する。この『腕』は、無惨同様に鬼の身体に再生不可能なダメージを与えるので、事実上の自壊である。いわゆる情報漏洩防止に施されているのだが、声に出した途端遮るというものであり、口が動くのを止める仕組みではない為に、鬼は意識的に喋るのを防がないとならない。この為に、作中では情報を求める者に対して激しく動揺し、死に物狂いで拒絶するという光景も見せている。

なお、この自壊はあくまで鬼殺隊などの人前で名を口にした場合に限り、無惨の前などでの会話の中で名を出す分には呪いは発動しない。それでも人間の前で話をする場合は名前ではなく「あのお方」とはぐらした言い方で防いでいる。呪いが外れた鬼に対しても同様な様だが相手が聞こえそうな範囲にいないなら喋っても問題はない様子


読心

無惨を前にした鬼は、その思考や視界を無惨に読まれる。逆に無惨の方から思念を送る事も可能である。距離が離れる程に精度は低くなるが、位置情報程度ならばどれほど離れても無惨の認識から逃れる事はできず、これにより無惨は全ての鬼の位置情報を常時把握している。この能力故に無惨は自分が姿を晒す事なく、鬼が遭遇した敵の情報をリアルタイムで得る事が出来る。

また、配下の鬼の受けた毒や薬の情報をその鬼の身体を通じて得る事ができ、そこから抗体を作ったり、その情報を他の配下の鬼に共有する事もできる。この能力の為に基本的に鬼には一度使った毒は通じず、毒を使用する場合はその度に調合を変える必要がある。


同族嫌悪

鬼同士は上記の独善的で利己的な性格以外にも、そもそも互いに心理的に嫌悪感を抱くようになっており、その為に互いに助け合ったり徒党を組む事は基本的に無く、食糧が確保できない状況では餌を巡って互いに争ったり共食いすらも起こす。なお、無惨から集団行動を命じられた場合はこの限りではないが、それでも互いに連携したり協力する例は少ない。珠世はこの呪いを、「自分より強い鬼が、徒党を組んで叛乱を起こさない為」と説明している。一方で、無惨以外での鬼同士の戦いはその再生力故に互いに不毛なので、殺し合いに至る程に争う事もそうそうない。

無駄な衝突を減らすためか基本的に縄張りを作ってその範疇で食糧を確保しているが利己的な性格も相まって質の良い獲物を感知した場合はそれも構わず侵入して奪い合いを起こすことすらある(一方自身が格上である余裕、より多く獲物を入手できる当てがある、あるいは純粋に隠れ蓑にしていたのか他の鬼が活動領域が重なっているのを黙認するケースも見られる)。


鬼の人間に対する劣等点

ここまで説明した通り、鬼は基本的には人間の上位種であり、人間より生物としてはあらゆる点で優れているが、一方で上記の弱点や呪いを抜きにしても人間に比べて明確に劣っている点もなくはない。

その一つが感知能力であり、人間は嗅覚や聴覚など五感に優れる者は匂いや音などで、そうでない者も強力な剣士になると気配で鬼の存在やどの程度の強さの鬼かを感知・判別出来るようになるのだが、逆に鬼の方は柱級の強力な実力を持った剣士でもなければ、鬼殺隊の人間を判別したり相手の実力を測る事は難しい(無惨曰く、柱くらい明確に強い人間でもなければ、鬼の視点では個々の人間の強さの違いなど大して分からないらしい)。この事に加えて、基本的に鬼は人間の事を下等生物として一方的に見下している者が多い事から、炭治郎は戦闘経験豊富な上位の鬼の共通の弱点として「強い鬼である程に明確に強い人間以外は無自覚に軽視する」という傾向がある事を指摘している。ただし、血鬼術の能力によっては相手の力量を判別できる例外もいる。

さらに下位の鬼に至っては、柱級の剣士すら直接向き合ってもろくに見分けられない模様。


人間への復帰

上記のように人間化薬を注入すると人間に戻ることができるが、作中で完全に人間に戻れたのは人間を喰っていない鬼のみである。当然太陽光を浴びても死ななくなり、血鬼術は使えなくなる。

鬼の間に負った怪我や身体欠損で回復しているものは回復したまま人間に戻れるが、人間時代に身体を欠損して鬼になって回復した場合は人間に戻ると欠損した部位が機能しなくなる。

これ以外にも鬼殺隊見聞録・弐で珠世によって鬼になった愈史郎については、鬼の血が段々と薄れていって人間に戻る可能性も示唆されている。


主な鬼

首領


十二鬼月

※なお、十二鬼月内でも格付けがされており、上から六位までが上弦の鬼、下の六位までを下弦の鬼と呼んでいる。


上弦の鬼


下弦の鬼


一般の鬼


例外


  • ???(CV:???)(ネタバレ注意)

※1 アニメ版鬼滅の刃に登場

※2 小説版鬼滅の刃 風の道しるべに登場

※3 鬼滅の刃 煉獄杏寿郎外伝に登場

※4 鬼滅の刃 冨岡義勇外伝に登場

※5 鬼滅の刃 煉獄零巻に登場

※6 鬼滅の刃ドラマCDに登場


関連タグ

鬼滅の刃 

鬼舞辻無惨 血鬼術 十二鬼月 青い彼岸花 

鬼殺隊 日輪刀

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