曖昧さ回避
蛇鬼(仮面ライダー響鬼)
音撃戦士の一人。読みは「じゃき」。
よみうりランドで開催されたヒーローショーにのみ登場した。テレビ版には未登場。
蛇鬼(鬼滅の刃)
概要
漫画版第188話(コミックス22巻収録)に登場。未読の場合注意。
本作における「鬼」(人食いの生き物)の一体。読みは「へびおに」。
顔及び下肢が蛇のようになった女の鬼。
伊黒小芭内の出身である八丈島に住む一族の家に住み着き、一族に人を殺して奪った金品を与える代わりに、好物の赤ん坊を生贄として捧げられており、丁重な扱いを受けていた。
一族に370年ぶりに生まれた男であることに加えオッドアイという非常に珍しい特徴の持ち主であった小芭内を生贄として気に入り、成長して喰える量が増えるまで座敷牢で生かしていた(この時自分に似せようと彼の口を引き裂いている)。
ある日脱走した小芭内を追い、捕らえようとした所を当時の炎柱によって斬られ死亡した。
この際、小芭内とその従姉妹の一人以外の伊黒一族は小芭内の脱走で癇癪を起こした蛇鬼によって皆殺しにされており、従姉妹は自身や小芭内の無事を喜ぶでもなく「一族が皆殺しにされたのは小芭内の脱走のせいだ! 大人しく喰われていればこうならなかった(大意)」と言い放ち、小芭内の心に強烈なトラウマを刻み込んだ。
考察
- 他の登場人物との関連性
蛇鬼を斬った人物は文中では「当時の炎柱」としか書かれていないが、その姿は描かれており、特徴的な容姿と年齢関係から煉獄槇寿郎であることがほぼ確実視されている。
本作における鬼と一般人そして鬼殺隊の関係は『鬼殺隊に命を救われた人々は子々孫々何代にもわたって請われればタダ飯と一晩の宿を供する』程に素朴な関係であり、伊黒一族のように『鬼との邪悪極まる共生関係を構築した人間』など想像の外であったであろう事から、この時のショックが後年における妻との死別及び『炎柱の書』によって自身の非才を思い知らされた事による絶望と合わせて槇寿郎がやさぐれてしまう原因の一つになったと見る読者も多い。
- モチーフ
日本含め世界各地には様々な蛇女の伝承があるが、中でもギリシャ神話のラミアは子供を攫うとする説があるため、赤ん坊を好物とする点のモチーフになった可能性がある。
- 鬼としてどのような役割があったのか
伊黒の一族とは非常に長期間に渡る関係を築いていたようだが、鬼としてはどのような役割があったのか、作中では語られていない。
長年生存し続けながら十二鬼月の一員にもなれておらず、人間に金品を与えては赤子を貢がれてだらだら生存するだけの鬼など、無惨にとっては何の役にも立たないように思えるが……。
人間の一族の手を借りることで、八丈島近隣の地域で彼岸花を捜索する役目を一手に引き受けていた鬼だった、といったあたりだろうか。
作中の時点でその辺りに彼岸花がないことを既にほぼ確信できていたとすれば、珍味の生贄を取り逃がした程度のことで、長年友好関係を築いていたはずの一族を皆殺しにしてしまったこととも辻褄が合う。
だとすれば、小芭内が逃げていようといまいとどの道蛇鬼は遠からず別の地域の捜索に移行する予定で、伊黒の一族は用済みとしてその際に処分されてしまっていたのだろう。
むしろ小芭内が作中のタイミングで逃げ出したからこそ、本来なら皆殺しになっていたはずの一族の中で伊黒従姉妹だけは助かったのだと考えることもできる。
関連タグ
魘夢:同じく利害の一致で人間達を味方につけた鬼。ただし、一部の人間はのちに改心していた。
コカ城の首領:「蛇モチーフかつ元人間の怪物」「共生関係で人間に生贄を要求する」などといった共通点を持つ。