姉蜘蛛の姉
あねぐものあね
CV:伊藤かな恵
姉蜘蛛の目の点が横並びの2つに対し、彼女は縦並びの2つ(双子の設定?)である。
前髪ぱっつんで長い髪を後ろの先で結んでいる。登場した蜘蛛鬼の中では唯一の常識人だった。
また、アニメ版の回想シーンで登場したアニメオリジナルキャラであり、後述の理由で現在は故人となっている。
姉蜘蛛より先に累に加わった鬼であるが、累の歪な「家族ごっこ」に嫌気が差しており、姉蜘蛛に脱走を持ちかける等、家族の中では良心的な人物であった模様である。
作中では、姉蜘蛛の事を本当の妹のように気に入っており、累が無惨様に呼ばれて一時的に山を離れると知り、姉蜘蛛に一緒に山を下りようと誘い那多蜘蛛山から逃走する。
しかし、姉蜘蛛は保身のために累に密告しており、裏切ったとは知らずに姉蜘蛛を連れて脱走したところを累の怒りを買ってしまい鋼糸で切り刻まれた挙句、朝日炙りの刑に処されて焼死した(この際、妹への恨みを言わず涙を流した)。
鬼殺隊が来る以前は彼女以外にもたくさんの兄弟姉妹がいたようだが、累に逆らったり彼の望むような家族を演じられずに同様に処刑されたらしい。会話から彼女も累から何かしらの能力を受けていたはずだが、詳細は不明。なお、彼女を含めビジュアルだけ登場した他の兄弟姉妹は皆、母蜘蛛や姉蜘蛛同様にその姿は人に近い。そのため彼らが登場したアニメでは、異形の姿をした父蜘蛛、兄蜘蛛だけが露骨に浮いてしまっていた。
特にアニメ終盤、死の間際の累の前に幻影で現れた時に、母蜘蛛を中心に人型の兄弟たちがセンターを占める中、図体がでかい2人が後ろに追いやられていたのは少しだけ涙を誘う。
なお、脱走した後の身の振り方に関しては不明であるが、仮に脱走に成功した場合は少なくとも鬼殺隊に命を狙われる生活が待っているのは想像に難くない。
また、鬼の始祖である鬼舞辻無惨が「お気に入りの累を裏切った鬼」が出た事に気づけば直ちに始末した可能性が高い事を考えれば、彼女の脱走計画はどの道不可能であったと思われる…。