ジョージ・狩崎
じょーじかりざき
『仮面ライダーリバイス』の登場人物。
「フェニックス遺伝子工学研究所」に所属する組織お抱えの天才マッドサイエンティスト。年齢はヒロミと同い年の28歳。
白衣がわりであろう白いミリタリーロングコート(中身は派手な柄を多用したフォーマルファッションが多い)とグラスコード付きサングラスを愛用する軽い外見をトレードマークとし「ワンダフル!」や「ビューティフル!」等と、英単語を多用する胡散臭い男性。ファーストネームや口調から英語圏の血縁者がいる可能性が高いが、本編が終了した現在もこの辺はハッキリしていない(父親の名前から察するに母方が外国人だろうか)。
今作におけるライダーシステムの開発者でもあるが、彼は仮面ライダーシリーズ、特に平成ライダーの熱狂的ファンと非常にメタメタしい背景の持ち主。
先行登場では本体(スマホケース?)に平成ライダーのシールを貼りまくったスマホ、服やカバンにはゼロワンとセイバーのデフォルメ人形を下げる等のオタクっぷりを披露しており、仮面ライダーアクセルの変身者こと照井竜と対面した際はサインをねだっていた。「令和ライダー」の名称もシリーズ内で初めて公言している。
昭和ライダーにも精通しているのか、「TAMASHII Lab」のサタンサーベルと「S.H.Figuarts(真骨彫製法)」の仮面ライダー1号も所持している。
リバイスの世界は過去のライダーと世界観が繋がっている為、この世界のバンダイは現実で戦車や戦闘機等を、模型やミニチュアとして商品化するのと同じ要領で、仮面ライダーの立体物を商品化しているのかもしれない。
リバイスのシステム名がまんま「ライダーシステム」であったり、レックス以外のバイスタンプやゲノムチェンジに歴代仮面ライダーの意匠が取り入られているのもそのため。
しかも、一部のゲノムにはモチーフのライダーの基本形態のみならず、中間形態や強化形態の意匠を取り入れている。
言わば2代目「私の趣味だ」で、こじらせオタクの拘りでしか無く、ディケイドやジオウのような複雑な背景や設定があるわけではないようである。
リバイ&バイスのカラーリングも彼の「個人的な好みである」と答えている。
ジャッカルゲノムのスケボー要素も彼のマイブームが由来としている。
バイスタンプについての知識は他を圧倒しているらしく、運用実績を積む前から構造の違う変身システムを4種も開発していた上に使用者の選定も自身でやっている様で、リバイス以外は選ばれた者が変身に成功している。一方でエビルの行動を放置し、フェニックス側に詳細を伝えていない(しかもライダーキックで悪魔と人格をひっくり返せる事実をライブ登場後の第13話まで伏せていた※)事実から、自身の研究結果にしか興味が無く、デッドマンとの交戦も実験程度にしか考えていない様に見える部分もある。一方でバイスタンプ同様に研究の重要なファクターである悪魔の危険性も強く認知しており、悪魔がそのまま実体化する初期型ドライバーはデータと共に廃棄したり、バリッドレックスバイスタンプについては万一に備え「悪魔を必要としないゲノム」として開発を進めていたりと、その取り扱いには念を入れている。
※但し、エビル暴走時には大二がライブにならずに処分され、ツーサイドライバーが無駄になる事態を心底嘆いていたので「大二がカゲロウに打ち勝てていない間はライダーキックが効かなかった」可能性もある。
また、ふとした発言や違和感から、とある人物に対して疑念を抱いたりと頭の回転も速く、フェニックスの崩壊を防ぐ為にツーサイドライバーの開発を密かに進め、戦力の増加を狙う等の独自行動もする。
公式サイトでのコメンタリーも務めており、毎回各ゲノムに対しモチーフライダーになぞらえたコメントを寄せている。
だがリバイス・エビル・デモンズの3システムの面倒を同時に見る現状に対しては「流石にオーバーワークだ」と愚痴をこぼしている。
軽薄かつオタク臭さに満ちた言動ながら、学者としては紛うことなき超一流の人間。堅苦しい「学者」のイメージとは真逆の人当たりの良さを持ち、人見知りも無く時にグイグイと迫る行動力を見せる。
リバイスとして成果を上げている一輝に対しては特に協力的で、積極的にサポートしている。
ガンデフォンを手に自ら現場に出向いていたり、トレーニングルームで恨んだ相手への報復を練習したり(後述)と、科学者であっても決してデスクワーク専門ではなく、割と肉体派だったりする模様。実際、トレーニングや入浴中に見られる筋肉造形は中々の具合で、また第15話では服の上からでも肉体の造り込みが分かったのか、アギレラに「この筋肉バカ!」と罵倒されていたりもする。
お風呂も好きなようで、第5話でしあわせ湯に来た際には湯船に大量のゴム製のあひるのおもちゃを浮かべ、びっくりチキンも持ち込んでいた。
一方、降格処分を受けて必死に弁明する門田ヒロミを本人の横で堂々と嘲笑、自分の指示を受けても恐怖心から変身出来なかった五十嵐大二を「ビビッてリバイスになれなかった君が?」と愚弄する等、自分の期待にそぐわなかった者に対しては露骨に軽侮する態度を見せる。
総じて「科学者」としては優秀で善意らしきものもあるが、「一個人」としては性格が悪く歪んでいる面が強く正しく「マッドサイエンティスト」と称される人種の典型的例と言える。尚、前述の「善意」については下記の通り(調整が未完了だった・且つ元々好意的な関係が続いていた事情もあって)自身の開発したボルケーノバイスタンプを使いこなせず重傷を負った一輝を気遣った上、直接出向いて謝罪までしており、これまで登場した似た立ち位置のキャラクターとは異なり、平成以降のシリーズではかなり珍しい自らの失態を認め謝罪する科学者キャラクターでもある(逆に「素直に謝罪する」当たり前の行為を取っただけで、視聴者にこの印象を与える程、前例達がどうしようも無かった事実を意味するが)。
同じ正論にせよ、若林優次郎と比較すると若林は言い方こそキツいものの「人命を守る職務上で必要な叱責」の意味合いが強く、部下を成長させようとする意志が感じられるが、狩崎は「正論で煽って反論出来ない相手の反応を楽しむ」印象や態度が見え隠れし、お世辞にも組織にとって有益な言動とは評し難い。
ただ、見方によっては燻っていた正義を焚き付けて、成長を促す為にわざと煽るような言動をしているようにも見えなくもない(事実、偶然か否か狩崎に煽られた上記二人は見事仮面ライダーとして再起している)。
また、狩崎が過去の仮面ライダーの登場人物に詳しいと仮定した場合、「自分の好きなジャンルのキャラが好きすぎる余り真似をするオタク」の癖のようなもので「どうしようもない前例達の真似をしてしまう少々厄介な限界ライダーオタクの鑑」なだけで、デモンズ変身時に下記の胸の内を叫ぶ、利用したヒロミの事を内心は心配し悔いていたほか、フェニックスに裏があると知れば迷う様子もなく組織との決別を選択するなど、内に秘めた確かな正義感を隠す為に半分素の明るい性格で振る舞っていると思われる。
上述の第5話ではやたらとムエタイの様な奇妙な動きをしていた。本人いわく「(バイスタンプを盗んだ)犯人の首を折る練習」との弁。
しかもこのシーン、噂では 9時13分に放映されていたらしい。後、これも意識しているのだろうか?(手付きが一致している)。
また、基本的に公私混同に全く躊躇いがなく、第7話ではバイスにジャッカルゲノムの企画デザインを(ジャッカルゲノムのデザインが)「うーわ、ダッサっ! だ~って、なんかもっさりしてね? 」とボロクソに酷評されたのを根に持ち(因みにこの時、子供さながらに拗ねていた。ちょっとかわいい)、完成版のジャッカルゲノムやバリッドレックスをわざとバイス側だけ不遇になる様な仕様に修正する大人気無い真似を隠しもせず堂々と行った。また、ジャッカルゲノム初登場からバリッドレックスゲノム登場までかなり期間が空いていたので、意外と根に持つと長いタイプと思われる。
この様に怒りは表情に見せず溜め込み、後々の行動で返すタイプなのだが、第7話でバイスにジャッカルゲノムのデザインを酷評された際は「Say what's!?(今何て言った!?)」と顔に怒りを現わにして返す(上記イラスト)、第12話で自身が廃棄したシステムを勝手に改良・五十嵐さくらの許に移譲されていた事実を知った時は珍しく怒りのままに声を荒げる等、自分の作品が望まぬ扱いをされると感情の制御が効かない一面も現わにした。その一方でリベラドライバーの『悪魔が実体化してしまう』欠点を新たなバイスタンプを渡してカバーする等、ケアもしっかり行っている。
この実例から自身も研究に対してプライドも高く、また繊細な所もあると察せられる。
趣味と実益を兼ねてる都合上、デッドマンを元に戻す方法を開発している等、良心的な面も評価に値する所では無いだろうか。今の所は大局的に見れば「善意ある人間」だが果たして……。
第15話ではギフスタンプに発信機を付けてデッドマンズベースの位置を特定したりと「転んでもタダでは起きない」用意周到さを見せた。
狩崎の活躍で最悪の事態が回避されたケースは他にもある。第13話で若林によってデモンズドライバーが没収されそうになった際には狩崎が回収しており、そのまま若林が回収していた場合デモンズドライバーが奪われ、良くて戦力の低下、最悪の場合は敵にデモンズドライバーを使われていた可能性も考えられるからだ(もっとも、後の事態を考慮するとヒロミにとって、奪われようが奪われまいが、悲惨な状況でしかないと判明したが)。
父との再会と彼の信念
実父の狩崎真澄はバイスタンプの開発者。第1話で他界した旨が触れられた程度だったが、ウィークエンドにて真澄を名乗る人物が出現。その真偽も出現経緯も現状では不明であり、狩崎は大いに動揺している。ちなみに父親は「ダディー」と呼んでいる様子。
第27話ではギフの影響で、一輝もろともバイスがジャックリバイスの状態で暴走してしまい、苦戦する大二/ホーリーライブとさくら/ジャンヌを援護し状況を打開すべく、自らデモンズドライバーとスパイダーバイスタンプを手に仮面ライダーデモンズへと変身、戦場に立った。
「見ているだけじゃ、口だけじゃ駄目なんだと……それこそ彼等に教えてもらったよ。
ダディ!あんたを超えてみせる!
Come-on!」
(狩崎デモンズを見て)さくら「カリさん、マジ!?」
狩崎「まあ、これでも……鍛えてるんでね。
大二、カラテガール、Let's Go!」
鍛えていた甲斐あってジャックリバイス相手に互角に戦い、オルテカが変身したアノマロカリス・デッドマンにバッタゲノミクスでの強烈な蹴りを叩き込んでふっ飛ばす等の活躍したが、ゲノミクスの反動により変身が解除されてしまった。
その後は一輝が心の中での戦いに打ち勝ち、仮面ライダーリバイスへ変身した姿を確認して歓喜していた。
第29話では、生存していたヒロミの記憶を取り戻す為の思い出ムービーを作るべく、自ら機材(とフェニックス所有の映像記録をコピーしたもの?)をしあわせ湯に持ち込み、3日間泊まり掛けで撮影&編集(※これらの映像記録はフェニックスにとって最重要機密に相当する)。
自らのムービーはエクササイズ形式のものだった。
ちなみにこの謎エクササイズは、ファンからはイクササイズにならいカリザサイズまたはカリササイズと呼ばれている。
また、狩崎自身の口からヒロミをデモンズの変身者に抜擢しながらリスクを黙っていたのも、ある人物からの指示(により恐らく逆らえないもの)だったと発覚。
内心は悔いていた本音を明かし、一輝達にしっかり頭を下げた。
第33話ではアギレラ=夏木花を救いたいというさくらの気持ちを汲んだ真澄の願いを受け、ハシビロコウバイスタンプを作成した。
第34話ラストでは量産を視野に強化エンジン「O.V.E.R.(オーバー)」を搭載、改良したデモンズドライバーとクワガタバイスタンプを使い、赤石に強化したデモンズに自ら変身し、デモンストレーションを行って見せるという口実で三兄妹と共にギフと繋がっている赤石を奇襲し鹵獲するつもりだったが赤石には見抜かれており、逆に反撃されて負傷してしまう。
第35話では玉置豪に事実上激励された牛島光に上記の改良型デモンズドライバーとクワガタバイスタンプを授け、新たなる戦士である強化型デモンズ・仮面ライダーオーバーデモンズの誕生に貢献した。
フェニックスとの決別、父との和解から協力
第36話では赤石及びギフによるフェニックス・スカイベースの墜落に伴って研究開発を行う場を失ってしまい、(スカイベースの壊滅を察して予め持ち出していたか、もしくは予備の)研究・開発セット一式を持ってしあわせ湯に居候。奥のスペースを借りる形で、デモンズドライバーへの更なる改良作業を続けた。なお、しれっとライダーグッズも一緒に持ち込んでいる(大部分は墜落で失ったようだ)。
フェニックスとは事実上決別したものの、死を偽装してまで家族を捨てた真澄への複雑な感情が燻り続けた関係かウィークエンドへの正式加入もせず、外部協力員としてバリッドレックスバイスタンプの強化やギファードレックスバイスタンプの開発といったサポートを行うのみに留まっている。第38話では一輝にその胸中を語るも、一輝とバイスの激励を受けたことで、元太からギフの細胞をギファードレックスにインジェクションする手術の補助に駆けつけ、真澄をサポートした。
第39話では完成した量産型デモンズドライバーをウィークエンドに提供するほか、同じくドライバーを隊員に配るべく合流してきたヒロミへ「許して貰うつもりはないが···すまなかった。」と謝罪。ヒロミにパンチの代わりに胸に拳を当てられることで無言の激励を送られ、退室していくヒロミに改めて深々と頭を下げる。
その先では、それに答えるようにヒロミが無言でドライバーが入ったケースを掲げたのだった。
実は、幼少期に父・真澄から悪魔を移植されており、それが第43話にて真澄の口から語られた。当の本人も「What's?」と動揺する程であった。真澄も、「彼の人格形成に悪魔が影響しているのではないか」と推測している。
また、奇しくも、『バトルファミリア』にはジョージと因縁のありそうな悪魔が登場しているが…。
「自分がモルモットにされた」と憤慨した狩崎は(皮肉にも狩崎は赤石の命令とはいえデモンズドライバーの使用者としてヒロミを実質モルモットとして扱ったこともあり、上記の人格形成故かヒロミに平然と言い放ったこともある)怒りや失望を吐き出すように新型ドライバーの開発に勤しむも、容態の急変した真澄と完全に和解出来ないまま離別。その後は狂ったように研究と開発を続け、人類の滅亡に対しても完全に興味を失っていた。
「聞いてるか?」
父の悪魔を受け継がされていたという事実に直面したジョージは、ここに来て一つの事実に気づく。
バイスタンプの研究、それを用いたライダーシステムの開発、それは全て父の残した技術や計画に基づくものであったこと。何より、人格形成に父の悪魔が関与しているのなら、「ジョージ・狩崎」として考え、生み出したものは、実は父・真澄の影響を受けていたのではないか=ジョージ自身が自力で生み出したものは何もないのではないかという疑念を抱いてしまったのである。
そんな彼を、まるで嘲笑うかのように、父から生まれた道化師の影が見下ろしていた。
そして机の上には配線に繋がれたキメラドライバーと謎のバイスタンプがあり、配線の先のパソコンは何かのデータの進捗状況を示していた。
さらに床の上にはバイスタンプが散乱し···
「私はもう、悪魔の力には頼らない……」
完成したキメラドライバーを装着し、製作した謎のバイスタンプを手に仮面ライダーキマイラに変身しようとしたが失敗し、父親から移植された悪魔が実体化。所持していたギフの遺産2つのうち1つを奪われてしまう。
「やれやれ……困った悪魔だ」
本作では、門田ヒロミと同様に五十嵐三兄妹のサポート役に徹しており、エリア666の場所の特定やアヅマに関する情報の収集等を行った。
ギフの瞳によりエリア666内にバリアが展開された際には、その打開策としてもう1つのギフの瞳をもう1つのキメラドライバーに埋め込み、第45話ののち特殊刑務所に収監され、本編内で『唯一ギフとの融合を果たしたことがある』オルテカに使用させることでバリアを突破しようと画策。ヒロミや玉置豪、夏木花は嫌そうな顔をしていたものの、「あくまで一時的な共闘」としてその場を収めた。
その後、ライブとジャンヌ、デストリームに敗れたシックの元へ赴き、上記のセリフで煽ったが、シックが最後の悪あがきとばかりに起爆装置を起動させたためエリア666を脱出。
その後、キメラドライバーを奪う素振りを見せたオルテカからキメラドライバーを没収した。
なお、本作では本編初期の頃に見せていたマッドサイエンティストぶりが所々垣間見えていた。自身の悪魔が抜け出した影響なのか、それとも…。
また、濱尾氏は今回の映画が坂本組ということでみんな激しいアクションしてるのに、自分だけアクションが無いことに、胸を痛めたようだ。
ここから先はネタバレです。未見の方は注意!
『聖なる泉枯れ果てし時 凄まじき戦士雷の如く出で 太陽は闇に葬られん』
自身の悪魔との決別を経た狩崎は、トレードマークの1つであったサングラスを捨てると共に、愛用コートの下を真っ黒な服で決め込んだ鬼気迫る姿で、フェニックス本部に集結していたデモンズトルーパー達を蹴散らす。
その手にはキメラドライバーを経てようやく完成した、自らの集大成たるベルトが握られていた…
その後は花の前に現れると共に、仮面ライダージュウガへと変身して彼女を、そして助けに現れたであろう玉置=オーバーデモンズを襲撃、それぞれのドライバーを破壊・強奪する。そして玉置の連絡で駆けつけた一輝とバイスの前で変身を解除し、「悪魔の力には頼らない、人類の人類による人類のためのライダーシステムの完成」とともに、自らの最後の使命として悪魔の力を利用するライダーの駆逐を宣言、ジュウガへと再変身して五十嵐家に挑戦する。アルティメットバイスをも圧倒する圧倒的な戦闘力を見せつけるも、ジュウガドライバーがエラーを起こしたことで再調整のため撤退する。
一輝の記憶がこれ以上消えることを拒んだ大二からドライバーとバイスタンプの返却と引き換えに戦いの放棄を申し出られるが、事情を知る由もない狩崎は「それでは意味がない」と激昂してその交渉を拒絶、再調整したジュウガドライバーにてジュウガへと再変身し、エビリティライブやインビンシブルジャンヌを同時に圧倒し変身解除に追い込む力を見せる。
続く第48話では、カゲロウが変身したエビルとさくらが再度変身したジャンヌを軽くあしらい撃破、一輝に対して家族のために戦うように煽る形で促していたが、カゲロウがバットバイスタンプを使用し退避したことで逃してしまう。
その後、決闘に応じるような形でジュウガに変身し、一輝・バイスが変身したアルティメットリバイスと激突。両者は一進一退の攻防を繰り広げ、序盤は互角の戦いとなっていた。
「(家族との思い出を)汚したのはあの男の方だ!私に自分の悪魔を埋め込み、支配しようとしたんだ!」
「私はこの戦いに勝利し、あの男の支配から解放されたこのドライバーで、あの男を否定する!」
戦いの中で憎しみを爆発させながら父親を否定するような自身の主張を一方的に述べていたが、一輝が「俺は戦う度に大事な思い出を失われていく…でも、狩崎さんは違う!真澄さんとの思い出を覚えていられる!」「勝ってアルティメットリバイスが狩崎さんと真澄さんが作った最強だと、あなたに刻み込む!」と諦めずに説得したことで心が揺らぎ始め、徐々に防戦一方となってしまう。
一輝の説得を振り払うかのように「ジュウガアメイジングフィニッシュ」をリバイスに向けて発動したが防がれてしまい、逆に「リバイ・バイスギファードフィニッシュ」を喰らったことで変身を解除されてしまった。
それでもなお父親を頑なに認めない狩崎であったが、ヒロミから子供の頃の狩崎が描いた動物たちの絵を見せられ、「ライダーシステム及びバイスタンプの元になっていたのが自分であったこと」「父親が自身との思い出を忘れずに大事に持っていたこと」に気づく。
「……ダディー……。俺じゃダメだよダディー……。もっと、もっと一緒にいたかったよ……ねぇ、ダディー!」
「会いたいよ、ダディー!何で先に逝くんだよ!!まだ話してないよ、ダディー!!ねぇ……」
ヒロミから貰った絵を抱き締めながら、「息子として父親の死に目に会えなかった」という自身の後悔を吐き出すように嗚咽し、今まで抑え込んでいた感情と涙と共に地面へと崩れ落ちた。その姿はまるで欲しかったおもちゃを親に買って貰えないで泣きわめく子供のようだった。
狩崎の心を救った一輝だったが、それと引き換えに、とうとう大二とさくらの記憶も忘れてしまっていた……。
第49話では、父との因縁に決着がつき、重荷から解放されたことでヒロミと仲良くお風呂に入ったり、イチャイチャしながらパフェを食べたりしていた。
また、お風呂に入りにしあわせ湯を訪れた際、自身のジュウガの一件のせいで一輝の記憶喪失を進行させてしまったことを悔いており、一輝に直接謝罪。ヒロミには湯船で感謝を告げていた。一輝が記憶を失い家を出て狩崎とヒロミの元を訪れた際は、ヒロミと共に旧フェニックスの寮の提供と引越しの手伝いをする。
その中で、以前バイスから聞いたリバイスの代償についてその時はなんとも思わなかったが、今思い返すと自分との戦いの後五十嵐兄妹家族の記憶を失った一輝は、失うものが何も無いから契約は満了になりバイスは消滅するはずだと疑問に思っていた。
そしてバイスの芝居に協力することになり、一輝とバイスの正真正銘最後の戦いをヒロミ達と共に見守っていた。
最終回(あくまで家族、いつかまた会う日まで)
一輝とバイスの楽しくも悲しい戦いをヒロミと五十嵐家、一輝のお節介に救われたものたちと見届け、バイスの消滅及び一輝の記憶復活後、刑務所で服役中のオルテカの様子を見に来る。
「私くらいしか話し相手がいないでしょ?」とおちょくっていたが、オルテカからは「何かあったら手を貸しますよ。」と返された。
その後ヒロミにパルフェでも食べに行かないかと言ったが、ヒロミから「その前に行くところがあるだろ」と言われ、「ああ、行ってくるよ。」と父・真澄の墓参りに向かった。
公式ページによると、ジョージもフェニックスに継ぐ組織・ブルーバードに入っているようである。
ファイナルステージ
最終話で消滅したバイスを復活させようと、一輝の精神世界からバイスを引っ張り出すための装置を製作し、何度も実験を行うも、本人曰く「未だに成功していない」らしい。
そんな最中、フェニックスを恨む若林優一郎が研究所を襲撃、自らジュウガに変身しベイド、タートル・デッドマン、オクトパス・デッドマンと交戦するも、3対1という数の不利と戦場が自身のラボであることに加え装置に繋げられてる一輝を人質に取られ全力を発揮できず、拘束されてしまう。
優一郎の事は、以前優次郎から聞いてたようであり、優次郎の死は、カメレオン・デッドマンのせいだと説得するも説得に応じないベイドから攻撃を受けそうになるも飛んできた鉢を見て大二とさくら、ヒロミ、花が救援に駆けつけてくれた事を察すると、優一郎を花とさくらに任せて大二と共に一輝を精神世界から救出する事に成功。リバイス・真らと共に同時変身を披露。
これによりジュウガも晴れて哀しき悪役から正義の仮面ライダーの仲間になり、6人でブラッドベイドたちと交戦し、見事撃破した。
MOVIEバトルロワイヤル
「人類をバカにしてもらっちゃ困るねぇ…。」
ジュウガとして参戦するほか、デザイア神殿にて“ブラック”ジョージ・狩崎が登場しゲームの実況を行う。
紆余曲折あったがかつてベイルによって失われたヒロミの遺伝子を修復して50歳にまで若返らせることに成功している。ファイナルステージの後五十嵐兄妹のドライバーの調整をしていたようであり、ヒロミを通じてスタンプとドライバーを渡している。
リバイスForward
滅多な事がない限り自ら戦場に出ないこともあってか今回は後方支援役。ただ大二と共に情報収集に出てもいた。大二とヒロミのためにメガバットバイスタンプとジャイアントスパイダーバイスタンプ、更にヒロミ用に最適化したデモンズドライバーを渡すなど(ただし物語の展開上ヒロミのドライバー/スタンプ一式は大二経由)とバックアップをしている。
大二がツーサイドライバーの修理を頼んできた際には、「こっちのことは任せて1回実家に帰って風呂に入って休んで来なよ。」とアドバイスするなど大人としての余裕も見せながら大二を支えている。
科学者としてヒロミと大二に遺伝子工学の権威である市村景孝を紹介しており、市村の研究テーマであるトランザムザの事を大二に説明しており、ヒロミの肉体年齢修復に一役買っている。
ヒロミとの関係も以前より良くなっておりヒロミが作戦のためとはいえ自ら人質として捕まったりするなどで無茶しすぎてるのを案じたり大二経由でドライバーとスタンプを受け取った際に、「憎らしいが頼もしいやつだ。」と軽口を叩けるくらいには本編の時よりもより絆が深まっており、大二には「彼(ヒロミ)とは腐れ縁だからねぇ、君たち(カゲロウと大二)と同じように。」と彼との絆を確かに感じている。
そして、大二に話した市村の研究テーマであるトランザムザと大二が捕らえた幹部2人の身辺調査を伝えた事で事件解決の手がかりを与えている。
1連の騒動が解決してツーサイドライバーの修理が終わると父とのわだかまりも解けたのもあってか穏やかな笑顔を見せていた。
かつてのギフ関連の事件もあってか市村の研究テーマであるトランザムザとヒューマンミュータントのような通常の人間では手に余るような力がドライバーやバイスタンプ悪魔との契約での制御無く量産された場合、ギフのような輩が再び現れる事を危惧している。
仮面ライダージュウガVS仮面ライダーオルテカ
メインキャラとして登場。オルテカと対峙するようだが……
予告では、更にドライブシステムの開発者である沢神りんなとジュウガシステムの調整をしている描写が明らかになっている。
また、その前日譚としてYoutubeで配信された「ジョージ・狩崎のモーニングルーティーン」では、「人類による自警及び平和利用」を目的とした「全人類仮面ライダー化計画」を発案していたようだが…。
なお、前述の「全人類仮面ライダー化計画」は世間からの評判はすこぶる悪く、批判的な意見が大半を占めている。
父親に野菜ジュースを供えたり、ヒロミにモーニングルーティーンの動画を送ったりしている。
モーニングルーティーンや後編のエンディングにて、自宅に置かれているグッズが映し出されており、ゼロワンの一番くじフィギュア等に加えてCSMで出ているドライバーがところどころに飾られており、狩崎のライダー愛の片鱗が見られる。
前編では、高田唱の研究チームとジュウガドライバーの調整をしようとした矢先にブラキオ・デッドマンの襲撃を受け、事件に巻き込まれていくこととなる。
後編では、物語の黒幕であるホモ・ギフテクスの正体をいち早く勘づいて推測し、オルテカすらも出し抜いた上で変身者の正体とこれまでの悪事を看破した。
その黒幕から父親である真澄と知己の関係である五十嵐家を罵倒された際には怒りを露わにしてジュウガに変身。圧倒的なスペックでコテンパンに叩きのめして撃破し、逮捕に貢献した。
その後、脱走したオルテカ/仮面ライダーオルテカから誘われる形で決闘に乗り、ほぼ互角の戦いを繰り広げるものの無事勝利し、再び彼を檻にぶち込んだ。
一連の騒動解決後、真澄の欠けたマスクを手に取り、「全人類仮面ライダー化計画」の実現に向けて改めて誓うと、父が自分を見守ってくれているのを感じた。その直後、ヒロミからオルテカが再び脱獄したという連絡を受けてジュウガドライバーを手に今日もまた平和のためジュウガとして戦う。
父親の確執を乗り越えたためか、家族については大事に思う他父親の過ちを繰り返さないためにも、「科学は人のためにある。人を超え、人を踏み躙る研究はしてはならない」ことをモットーとするなど彼の人間性の成長が窺える。
仮面ライダーアウトサイダーズ
ep.3「バトルファイトの再開とゼインの誕生」で初登場。ゼインドライバーをほぼ完璧な状態まで完成させ、西馬ニコに現物を渡すために数人の部下を引き連れて幻夢コーポレーションを訪れ、彼女と接触。彼女にドライバーを渡した上で、橘朔也の名前と彼が所長を務める「人類基盤研究所 BOARD」の住所が書かれた名刺を手渡した。
ep.4「狂った時の運行とゼインの正体」では、ゼインの覚醒と善意による暴走の開始を察知したのか、ジュウガドライバーを手にしながら「Actually unexpectable. 仕方がない・・・!」と、開発者としてケジメをつける決意を固めた。
ep.6「ラブ&ピースと次元の救世主」では、ラストに登場。ゼインカード「DIMENSION」発動により世界が作り変えられてようとされる最中にもかかわらず優雅にティータイムを楽しんでおり、ジーンと対面した際には、「Welcome to this World…、この世界は破滅の時を迎えようとしている…。」と淡々と呟き歓迎している。
大二の兄で、本来想定していなかった「リバイスドライバー」の所有者。
それまでは接点のない部外者だったが、土壇場で変身して見せた度胸やぶっつけ本番で2体のデッドマンを撃破する戦果を挙げ、以降もゲノムチェンジやリミックス形態にも順応していく彼を高く評価している(因みにあの場で唯一、狩崎の指示に従った人物でもある)。
武器のスタンプを投げ渡し、惜しまずバイスタンプの支給を行う等と概ね協力的。
また一輝に宿る悪魔がバイスと名乗るのは狩崎が仮面ライダーバイスと名付けたからである(逆に武器の名前が「オーインバスター50」なのはそのバイスの影響)。
- 一方で一輝がフェニックス所属ではない上、狩崎があまり現場に出るタイプではない為、第4話辺りまでは接点が殆ど無く、第1話でのやり取りを除くとセイバー増刊号でバッタプロトバイスタンプを手渡した位だった(寧ろバイスと話している場面の方が少しだけ多い)。
- 第5話以降はフェニックスと正式契約を結んだので一輝がフェニックスベースを訪れたり、逆に狩崎がしあわせ湯を訪れたりと対面する機会が急増した他、ボルケーノレックスゲノムの欠点で重傷を負った際には心配している。
- また、劇場版からあった変身を重ねるたびに一輝が何故か家族写真から消えているのを初めて目撃した人物となった。
一輝の弟で、本来「リバイスドライバー」の所有者になる筈だったフェニックス所属の青年。
リバイスドライバーを手にした際には「それは君の物だ!」と公言しており、多少なりとも期待していた様だが恐怖心からリバイスシステム一式を取り落とす失態を演じてしまった。
第3話では新たなドライバーを目にし「今度こそ変身する……!」と口にした大二を「ビビッてリバイスになれなかった君が?」と嘲っている。
しかし狩崎も煽りはしたが完全に見限ってはおらず、第4話では新型ドライバーについて再度要望する彼を無下に扱わず「君自身のアップデートが必要だ」とアドバイスを送る、一輝が求めていた情報を与える等、関係自体はそこまで険悪では無く、9話での発言からするに未だ彼の素質を買っている模様(カゲロウにツーサイドライバーを渡したのも「大二を試す」意図もあったのかもしれない)。
- バイスタンプの支給や人間を悪魔から分離させる方法等、一輝&バイス/リバイスとのやり取りは彼を仲介して行われていた為、序盤で描写されている範囲では最も接点が多かった人物である。
一輝、大二の妹であり、仮面ライダージャンヌの変身者。
当初は接点が殆ど無かったものの、さくらが謎の人物から嘗て自身が廃棄したハズのリベラドライバーを送られ、それを所持していた事を知った際には上述の通り怒りを露わにしていた。しかし、さくらには罪がないのでこの件を黙認しリベラドライバーの所持を認めた。その後は彼女を「カラテガール」と呼んで、リベラドライバーの欠点を補う為に新しいバイスタンプを渡す等、関係は比較的良好である。
さくらの方も狩崎を「カリさん」と呼んでいる。ただ狩崎への連絡先の登録名義は「グラサンはかせ」になっていたり、特にヒロミの一件以降は信頼しているのか警戒しているのかは微妙なライン。本人曰く、「今度変なことしたらライダーキックをかます」らしい。
「リバイスドライバー」を勝手に使い、逆に事態を悪化させてしまったフェニックス所属の青年。
「君では悪魔を飼い慣らせない!」との忠告を無視した結果、敵を増やして大二に恐怖心を植え付けてしまった、正義感は強いが空回りする人物。
「出来る限りの事はした」と意識の低い弁解をした際には容赦無く嘲笑っており、ヒロミの人気が爆上がりしている現在でも、五十嵐三兄妹と比べて視聴者が不満に思うレベルで扱いが悪い。一方で、渡しているバイスタンプはリバイスの次に多いにもかかわらず、デモンズの得られた結果が五十嵐三兄妹と比較すると、お世辞にも良くないレベルなのは事実である為「結果が全て」を信条としている狩崎からしたら、この結果では冷たくするのも当然と厳しく評価する視聴者も居る(しかし、戦績の悪さの一因にはデモンズドライバーの副作用を教えない狩崎のせいでもあるが、バイスタンプはかなりの数を渡しているので、サポート自体はしている部類に入る)。ただ、上述の通り彼の正義の成長の為に、煽るような言い方をしている可能性もあるが。
第1話のヒロミの演説を「長い」との理由でマイクを奪って中断、新兵器公開のタイミングで逆にマイクを奪い返されるやり取りを見る限り、お世辞にも仲が良い様には見えない。『ビヨンド・ジェネレーションズ』では結果が得られなかったヒロミに「相変わらず君は役立たずだけど」と言い放ったり(剣士達からは「努力をした」とフォローされたが)、狩崎なら当然把握しているであろうデモンズの副作用についてヒロミを気遣ったりする様子も無い。本来の使用者で無いヒロミにわざわざドライバーを提供したのも、彼の正義感を利用してデモンズドライバーを「元に戻す」体の良い生贄として利用する為であった。
ヒロミに隠されていたデモンズドライバーの副作用について問い質された際も、
「だって話したら君使ってくれないでしょ」
「それに君もいつも言ってるじゃない……“我が命を懸けて〜wwww世界を守るぅwwwww”って」
と彼の決め台詞をおちょくって完全に開き直っている辺り、関係性は最悪と断言しても良いだろう(この一件で、視聴者からの印象もアッチ寄りだったのが一気にコッチ寄りになったとか)。
一応、上述の通り「結果が全て」としている為、20話でのヒロミの活躍に対しては(本人のいない所で)やや大げさに賞賛しているのだが。
……一応、完全に道具扱いしている訳でも無く、第21話でヒロミからの辞表パンチ(の寸止め)を放たれた際は避けずに受け入れようとし、彼の去り際には「これで君は死ななくて済む」と漏らしたり、ヒロミがオルテカの変身したデモンズによって生死不明となった点については「……ソーサッド(So Sad=直訳で“とても悲しい”)」と語っている等、「公人=フェニックスの関係者同士」としては最悪でも、「私人」としては相応に情味を持っている風にも見える。
対するヒロミも、今までの不遇と怒りがない交ぜになった拳をすんでのところで止めたのは、曲がりなりにも狩崎に対する感謝があったからなのは明白であろう(実際公式サイトによると、狩崎役の濱尾氏とヒロミ役の小松氏もそう考えて演技を練ったらしい)。
傍目からでは「ビジネスライク」とも「腐れ縁」とも判断できない、奇妙かつ不可解な関係と化している……と評せるだろう。
因みに、公式サイトの「ジョージ・狩崎のゲノムラボラトリー」ではヒロミに対する表現が全体的に本編よりもマイルドだったり、フォローが入っていたりする(第2話の文書では現場指揮の手腕は若林も認めている事実を述べている。上記の20話での文書でも、ヒロミが一命を取り留めたのを喜んでいるような記述がある)。もしもこちらが本心だとすれば、見方が変わってくるかも……?。
更に第29話では上記の通り、ヒロミの為に思い出ムービーを作成する等に尽力した。
これ等の事実から、フェニックスから離れたジョージ・狩崎個人としては、門田ヒロミを『友人や知己の1人』と見ている可能性があると考えられる。
デッドマンズベース突入作戦の折に一輝らに同行し、ギフの部屋に入室した際に再び対面する。
ギフの御神体にベタベタ触った為に筋肉バカと罵倒され、「悪の女王様」と皮肉気味に捨て台詞を吐いてその場を後にした。
そして第44話では、狩崎真澄を看取るように説得される。
死んだと思われていた実父で、彼の人格形成に多大な影響を与えた人物。第33話では、まだ信用し切れていないながらも彼の頼み(と言うより、さくらの願い)を聞き、ハシビロコウバイスタンプを作成した。更に第38話では一輝に諭されて決意し、協力してギファードレックスバイスタンプを作成した。
こうして少しずつ失った絆を埋めていっていたが、今際の際に話してしまった前述の事実が、ジョージの「聖なる泉を枯れさせる」トリガーとなってしまい…。
- いかにもありそうな雰囲気だが、「狩崎」の苗字は意外にも実在しない。
- 下の名前の由来は恐らくジョージ・アリアスと思われる。
- 門田ヒロミがリバイスドライバーで変身を試みた際には「やめた方がいい!」と警告していたが、五十嵐一輝がドライバーを手にした際には「変身しろ!」と推奨していた状況から彼にはライダーに適合する=悪魔を飼い慣らせる人間の目星がついている模様(ただし「上手く行けば」と前置きしていたので確信はなかった様だ)。一輝の場合はバイスとの対話が成立していたからだろうか?
- 大二に対しても元々装着者に選ばれていた事実もあって、悪魔を飼い慣らせる人間として見ている節が窺える。
- OPでは実験室らしき場所で培養液に浸かる何かを見つめるシーンがある。
- 愛用のミリタリーロングコートは、N.HOOLYWOODブランドの既製品であり、なかなか高価な代物。
- 彼のトレーニングルーム(?)にはCSMのブレイバックル・カブトゼクター&ライダーベルト・キバットバットⅢ世&フエッスル・戦極ドライバー&オレンジロックシード・オーズドライバー・オルタリング・Vバックル&ドラグバイザー、デンオウベルト&パッケージと棚にはマスコレのタジャドル コンボ・セイバー・コンプリートフォーム、S.H.Figuartsの鎧武・ジオウ・ゲイツ・ライジングホッパー・バルカン・クウガ・グランドジオウ・エグゼイド・ダブル、電王・ファイズ・ドライブ、フォーゼ、ゼロワン(リアライジングホッパー?)、棚の支柱で見えないが滅、セイバー、エックスソードマン、そして1号(新1号)がずらりと並べられている(大二にギフテクス化した人間を悪魔から分離させるライダーキックのシステムを説明する際に新1号のフィギュアを用いて説明している)。恐らくフェニックス・スカイベース内だと思われるが職場に何持ち込んでんだ。
- 尚、大ニの質問に対しては意外にも素直に答えている(同時に以前に分離した事実がある過去が分かる)。
- 第36話ラストでは前話のスカイベース壊滅でほぼ失われたのか、CSMのアークル、オーズドライバー、オルタリング、ダブルドライバーをなんとか持ってきていた。その損害額やいかに······。
- 演者の濱尾ノリタカも仮面ライダーオタクである。特に仮面ライダークウガが好きで、幼少期は「クウガ坊や」と呼ばれていたとの事。狩崎のデモンズへの変身ポーズ、必殺技発動時のポーズも五代雄介のものをオマージュしている。
- 「仮面ライダーリバイス公式完全読本」によると、シリーズ構成を担当した木下半太は自身の生い立ち故か、ジョージに感情移入しながら脚本を書いていたらしい。
- (前話までにフラグこそ張られていたものの)第47話にていきなり牙を剥いたジョージだが、その根底として「寄り添えるものが無かったからでは?」という意見も存在する。実際爆弾的カミングアウトのあった第43話は大二の暴走真っ最中であり、それが解決してもギフの直接行動による騒動も相まってジョージの思いについて触れようとするものは殆どいなかった。
- 「人類のために悪魔を利用するライダーを駆逐する」ことが目的だと口にしていたが、当初これはあくまで建前である可能性が高いとされており、その真の目的が「父親が開発したベイルドライバーを起点とする『リバイス』のライダーシステムを利用した仮面ライダーに自らがジュウガに変身して勝利することで、『自身の開発したライダーシステムが父親の技術を超えた』ことを身をもって証明する」ことであることを自ら吐露していた。もっとも、その目的すらも結局のところは、再会した父との別れに意地を張ってしまったばかりに立ち会えなかったどうしようもない孤独感や、自身に悪魔を埋め込んだ父が己の狂気を悔やんでいたことを知ったことによる愛憎入り雑じった心情を処理出来ないフラストレーションによるものであったのだが。
- 公式でのキャストブログにて演者の濱尾は「愛に飢えた一人の人間」と評しており、五十嵐家とウィークエンドの仮面ライダーを襲ったのも自分ではなく、父親から力を与えられた者に行き場のない感情をぶつけたのではと推測している。キャストブログによれば、上記の狩崎が本心を吐露するシーンへ臨むにあたり、同話を担当した上堀内佳寿也監督から「自分の思いを言葉にしなさい。」というディレクションを受けたとのこと。1年間演じたジョージ・狩崎というキャラと、そして演者である濱尾が自分の中で抱えていた想いを爆発させようとしたがそれだけでは力が足りず、「芝居を通じ一輝役の前田くん、ヒロミ役の小松さんがジョージを演じる自身の心情を引き出してくれた。」「演出、役者ら皆の協力がなければ完成しなかったシーンだった。」とコメントしており、同時に感謝の意を述べている。
仮面ライダーリバイス 政府特務機関フェニックス フェニックス遺伝子工学研究所
結城丈二:「ジョージ」という名前がついており、仮面ライダーに変身する科学者。
戦極凌馬:変身アイテムに自らの趣味を入れるライダーシステムの開発者。彼もマッドサイエンティストだが、その凶悪さはジョージを遥かに超えており、人間としての倫理観を到底持ち合わせているとは思えない言動が殆どである。
クリム・スタインベルト:あまり話題に上がらないが、戦士やそのサポーターが車なのは彼のスポーツカーを収集する趣味が長じたモノである。
大秦寺哲雄:前作のメカニック担当だが、偶然にも中の人がライダーオタク。また、彼も物語中盤からテンションと情緒がおかしくなっている。『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』で共演するが、特に直接的な絡みは無かった。
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