Vバックル
ぶいばっくる
『仮面ライダー龍騎』に登場する仮面ライダー達が身に着ける変身ベルト。
各変身者が鏡や水面等の鏡面の前に立ち、カードデッキをかざすと鏡面から実体化して腰部に装着され、それぞれの変身ポーズをとって「変身!」と叫んだ後デッキをバックル部分に装填することで変身する。
カラーは銀を基調としたものだが、仮面ライダーオーディンのものだけ金色。
疑似ライダーも同じ名前のベルトを持つが、デザインは大きく異なる。
当時
変身ベルトは仮面ライダーの玩具の代名詞ともいえるが、『龍騎』では商品展開上の主力として位置付けられているのは「DX龍召機甲ドラグバイザー」だったため、ベルト玩具のギミックは極めて簡素なものとなった。
そのため、『クウガ』、『アギト』のベルト玩具は安価で簡素なプラデラを早期に発売した後に劇中再現度が高いDXを発売するという商品展開だったが、Vバックルの玩具は実質的にプラデラレベルの安価なものしか発売されなかった。
「変身ベルトVバックル」
2002年2月3日発売。付属のベントホルダー(カードデッキ)は龍騎、ナイト、ゾルダの3つで、各ライダーに対応したアドベントのカードが1枚ずつ付く。
電源をONにするとランプが発光。
ベントホルダーを装填すると変身音が鳴る。変身後にホルダーからカードを引き抜くことでベルト右部のボタンと接触し、効果音が鳴る。いずれの操作においても、ランプの発光を伴う。
「変身ベルトVバックル 13ライダーセット」
放送終了間近になってトイザらス限定で発売された。
ギミックは通常版と同一でありVバックル本体もカラーリングが若干異なっているだけだが、特筆すべきは付属するベントホルダーである。
それまで商品化されていなかったライダーのものも含めた13ライダー全員のベントホルダーが付属しており(龍騎とナイトはサバイブ仕様)、大きな話題を呼んだ。
ライダー変身ベルトシリーズ
2005年5月中旬に「ライダー変身ベルトシリーズ 仮面ライダー龍騎」の商品名で発売。
放送当時発売された「変身ベルトVバックル」とほぼ同じだが、以下の2点が異なる。
トリプルチェンジ変身ベルト
2011年1月15日に、バックル交換でガタックとストロンガーのベルトとコンパチ仕様の「トリプルチェンジ変身ベルトVOL.3」として発売。
Vバックル用のパーツを取り付けることでカードを引き抜く音声が鳴り、カードデッキ部をスライドさせることで変身音声が鳴る。変身後に上部のスイッチを押すことで「アドベント」の音声とともにドラグレッダーの召喚音が鳴る。
コンプリートセレクション
大人向け変身ベルトのシリーズの第2弾としてVバックルが発売された。13ライダー全員のカードデッキとその使用アドベントカードが付属する。
ギミックはそれまでの商品と何ら変わりはないが、本体にダイキャスト、ベルト部に革を使用しており重厚な造形になっている。
CSM
2018年6月7日の発表でVバックルがドラグバイザーと共にCSM化されることが決まった。
アドベントカードが付属するほか、劇中効果音やキャスト8名の新規ボイス(城戸真司役の須賀貴匡、秋山蓮役の松田悟志、北岡秀一役の小田井涼平、浅倉威役の萩野崇、手塚海之役の高野八誠、東條悟役の高槻純、霧島美穂役の加藤夏希、仮面ライダーオーディン役の小山剛志)が収録されている。
また、セットには新造の仮面ライダーアビス用カードデッキが付属する。
ベルト側の認識ピンによってカードデッキ毎の個別の音声が鳴る様になっており、仮面ライダーリュウガの場合は変身音やカード引き抜き音も専用の物となる。
また、2019年に開催されたCSMイベント「THE HENSHIN」では「Vバックル・オルタナティブ」が展示された。
- 恐らく「V」は「Vent(Advent)」の意味だと思われる。
- 当時のアップ用プロップは現存していないらしく、『仮面ライダーディケイド』や『RIDER_TIME_龍騎』などの後の客演や、『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』の撮影ではカードデッキ共々、旧コンプリートセレクションの物が、『仮面ライダーアウトサイダーズ』では一部にCSM版の物が使用されている。
- デッキをバックルに装填する動作は撮影でスムーズに行うのがかなり難しいらしく、ほとんどのシーンでは「変身ポーズ」と「デッキ装填」が別カットになっている。恐らく長方形で角ばったデッキが引っかかりやすい上に、キメのシーンなので手元を見るわけにもいかず、変身ポーズも全体的に大振りなので狙いも付けづらいといった理由が考えられる。