「ここかァ、祭りの場所は…」
声:萩野崇
スーツアクター:岡元次郎、矢部敬三、高岩成二(ネット版ディケイド/ビーストライダー・スクワッド)
概要
浅倉威が変身する仮面ライダー。
基本カラーは紫。
召喚機はコブラを模した小杖「ベノバイザー」。ベントインの際は、先端のコブラの頭からトレイを引き出し、そこにアドベントカードを挿入し、トレイを押し込んで閉じる事でカードを読み込ませる。設定上はコブラの頭パーツで咬みついて毒を注入したり、鋭い柄尻で刺突攻撃を行う事もできるが、劇中ではそのように使われた例は一度も無い。
ライダー単体のスペック自体は龍騎やタイガ、シザースとほぼ互角であるが、浅倉の高い闘争心と凶暴性、執念深さ、地の格闘能力の高さから他のライダーを圧倒する高い戦闘力を発揮する。
戦闘センスもズバ抜けて高く、ソードベントを使ったシンプルな白兵戦から複数のモンスターと契約する事で得た様々なカードを組み合わせた変幻自在な戦い方まで、幅広い戦術を擁する。
特に浅倉の蛇のような執念深さを反映した、無抵抗の相手すらも執拗に痛めつけ容赦無く死に追いやる戦闘スタイルは、王蛇というライダーの象徴として今なお多くのファンに鮮烈な印象を残している。
また、ミラーライダーの中でも最多のライダー撃破数を誇り、本編ではファイナルベント「ベノクラッシュ」で3人ものライダーを倒している。後に新たなファイナルベント「ドゥームズデイ」で倒した1人、TVスペシャルで倒した1人、スピンオフで倒した1人と合わせると、なんと作中の登場ライダーの内、半分を倒した経験がある事になる。
スペック
身長 | 200cm |
---|---|
体重 | 98kg |
パンチ力 | 250AP(12.5t) |
キック力 | 400AP(20t) |
ジャンプ力 | ひと跳び40m |
走力 | 100mを5秒 |
所持カード
当初は戦闘に使えるのはアドベント、ソードベント、ファイナルベントの3枚だけだったが、契約のカードを2枚所有しており、これによりメタルゲラス・エビルダイバーと追加契約、ガイのメタルホーンやヘビープレッシャー、ライアのエビルウィップやハイドベノンをも会得。さらにモンスターを合体させるユナイトベントを使用可能になり、カードの枚数はゾルダを上回った。
設定上は武器を奪い取るスチールベントも所持しているが、浅倉の戦闘スタイルからか全く使用されなかった。
- アドベント
ベノスネーカーを召喚。5000AP。
- ソードベント
ベノスネーカーの尻尾の先のガラガラを模した金色の剣「ベノサーベル」を召喚。3000AP。
龍騎本編では主に左手で使用していたが、龍騎以降の客演では右手で使用している。
また、「RIDER TIME 龍騎」では生身でも使用している場面がある。
- コントラクト
モンスターと契約する。複数枚所持しており、劇中ではベノスネーカーに次いでメタルゲラスとエビルダイバーと契約した。
- ユナイトベント
契約モンスターを合体させる。
- スチールベント
劇中では別のライダーが使用している。
超全集によれば所持しているとの事、仮面ライダー図鑑でも持ってはいるが使っていないと記載されている。
- ファイナルベント
必殺技「ベノクラッシュ」を発動。6000AP。
ガイ由来
ストライクベント | メタルホーンを召喚。 | 2000AP |
---|---|---|
アドベント | メタルゲラスを召喚。 | 4000AP |
ファイナルベント | ヘビープレッシャーを発動。 | 5000AP |
ライア由来
スイングベント | エビルウィップを召喚。 | 2000AP |
---|---|---|
アドベント | エビルダイバーを召喚。 | 4000AP |
ファイナルベント | ハイドベノンを発動。 | 5000AP |
ユナイトベント使用時
- アドベント
ジェノサイダーを召喚。7000AP。
- ファイナルベント
必殺技「ドゥームズデイ」を発動。8000AP。
契約モンスター
コブラ型ミラーモンスターのベノスネーカー。
ドラグレッダーに匹敵する巨体とAPを持つ強力なモンスター。蛇ならではの締めつけ攻撃と咬みつき攻撃を得意とし、口からはライダーの装甲すら簡単に溶かす強力な毒液を吐く。
ソードベントで己の尻尾の先を模したベノサーベルを与える。
契約のカードを複数持っているため、他のモンスターをも支配下に置くことができる。
劇中ではガイ、ライアを撃破した後、仇討ちのために襲ってきたメタルゲラス、エビルダイバーを強制的に契約下に置いている。
複数のモンスターを従えるという事は、与えなければならない餌もそれだけ多くなるという事でもあり、ランニングコストがかさんでくる。しかし当の浅倉は積極的に人を襲わせている訳でもなく、餌として与える生命エネルギーは他のモンスターのものに限っている(実際、劇中では弟の暁を始末する時や、警察から逃げる時くらいしか人間を襲わせておらず、契約維持の為だけに人間を襲わせる描写は存在しない)。
さらにユナイトベントによって3体のモンスターを合体させ、キメラモンスター・獣帝ジェノサイダーを誕生させる。
王蛇サバイブ
HERO SAGAに登場する王蛇の最強形態。
ベノスネーカーはベノヴァイパーへと進化している。王蛇本人の戦闘能力が元より高かった為、そのスペックはリュウガサバイブに匹敵する。
龍騎以降での活躍
劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦
仮面ライダーディエンドのカメンライドでG3、コーカサスと共に召喚されて登場し、電王達の妨害をした。
リュウタロスに憑依され、元の王蛇ではあり得ないノリノリの戦いを披露した。
仮面ライダーディケイド
「響鬼の世界」にて鳴滝傘下のライダーとして登場。何故か所持していた紫色の巨大な音撃棒(凍鬼の烈凍を色替えした物)を使い、バケガニの封印を解いた(封印を解く前、自身に接触したキバーラを「イライラするんだよ…」と殴り飛ばしている)。
声優は原作と同じ萩野氏。
同じく鳴滝と協力していたキックホッパーとは劇場版『オールライダー対大ショッカー』で共演。大ショッカーがテロを起こした際に海東と夏海から大ショッカー打倒の為に共闘を持ちかけられるが、「大ショッカーに入れば毎日が祭りだ」と交渉を蹴り、キックホッパー共々大ショッカー側に付いてしまう。その後は二人に襲い掛かり、ディエンドが召喚したガイ・ライアの二人と交戦した。
こちらも声優は萩野氏が担当している。
MASKED RIDER LIVE&SHOW 〜十年祭〜
大ショッカーの監獄に捕らわれていたライダーの一人として登場(元が犯罪者のため仕方ないのだが)。
地獄兄弟が漫才をするもあまりにも寒かった(観客にはそれなりにウケていた)ので、電王・アックスフォームが笑い話をし始めると『バカ』という言葉に反応して乱入。名ゼリフ『イライラするんだよ』の応用コントで観客を笑わせた。パターンは以下の通り。
-恋人とは?⇨イチャイチャするんだよ…
-人生はどうや?⇨色々なんだよ…
-せやったら祭りは?⇨イケイケなんだよ…
-この漫才はオチどないするんや⁉︎⇨いよいよ何も無いんだよ…
なお、アックスフォームとコンビを組んだ所以は両者とも岡元次郎氏がスーツアクターである点、演者が両者とも『電王』に出演した事があるからだと思われる。
仮面ライダー4号
ショッカーライダーの一員として登場。ダークキバと共にゼロノスとファイズと戦うが、グランインパクトで倒される。最終決戦時はダークキバ、サソード、バロンと共にドライブ達に襲い掛かり、自身はダークキバと共にマッハと戦うも、最終的にデッドヒートマッハの必殺技で二人纏めて倒された。なおこの時、ライダーキックをはなっているが、「ベノバイザーもファイナルベントのカードも使用しない」「ベノスネーカーが出てこない」「バタ足キックではなくただの飛び蹴り」とベノクラッシュとはかけ離れた演出になってしまっている。
仮面ライダーブレイブ Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!
東映特撮ファンクラブで配信される『仮面ライダーエグゼイド』のスピンオフムービーである当作では、変身前の姿と共にまさかの復活を果たす。
野獣系仮面ライダー軍団ビーストライダー・スクワッドのリーダーとしてタイガ、サソード、ダークキバ、ビーストと言った複数のライダーを従え、飛彩=ブレイブの前に立ちはだかる。
萩野氏が浅倉役でライダー作品に出演するのは今作で15年ぶりである。ちなみに当作での王蛇のスーツアクターは高岩成二氏が担当している。
RIDER TIME 龍騎
仮面ライダージオウのスピンオフ作品『RIDER TIME 龍騎』にも登場。変身者は浅倉威。
今作では久々に岡元次郎氏が王蛇のスーツアクターを担当する。
仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ
ディアブロによって生まれた悪魔、デビルライダー軍団のリーダー格として登場し、クローンライダー達と交戦した。
なお、今回もガードベントネタをやってのけている。そしてまたしてもベノクラッシュをはなってもベノスネーカーが出てこない。
『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』版
名称は仮面ライダーストライク。
伝説的ハッカー兼ブロガーのジェームズ・トレードモア(JTC)が変身。
吹き替えは杉田智和氏。
ゲーム作品
ガンバライド
第4弾で初参戦。同時に参戦したカブト、響鬼を差し置いてレジェンドレアで収録された。
サブライダー初(もちろんダークライダー初)のLR、速属性初のLRだったのだが、LR初にして唯一のコウエイスキル持ちなのが残念。
シャバドゥビ3弾で2度目のLRで登場。新必殺技として「ドゥームズデイ」が収録された。当時筐体排出最高値のヒッサツ4000を持つなど強力なカードになっている。
ガンバライジング
ナイスドライブ3弾より参戦。
LR枠、更にND3弾のキャンペーンであるライバルセレクション(しかも新たなカードタイプのブレイカータイプ)の1枚と、破格の扱いを受けての参戦となった。
同弾で参戦したスーパー弁護士とチームを組むと「因縁の最終決戦」、更に同じく蛇をモチーフとしたライダーとチームを組むと「王の蛇!」のチームボーナスが発生する。
ND4弾では順当にスーパーレアに落ち、バーストアビリティはガンバライジング初のパッションタイプのアビリティ封印である。
バーストライズ03弾ではメモリアルフィニッシュ「ドゥームズデイ」の収録と共に2度目のLRで収録。
また、声が萩野氏になった。
しかしこのカード、体力が低い(その上、自身のアビリティで更に減る)、スロットがピーキー(なんとスロットに30がある)、必殺を大きくアップする上に相手の防御をマイナスするアビリティ持ち、バーストアビリティにはガッツ封印の効果もある、と非常にピーキーな性能になっている。
クライマックスヒーローズ
1作目から仮面ライダーディエンドが召喚するライダーとして登場。
3作目「オーズ」から他の龍騎のライダーと共にプレイアブルとして参戦。
サポートはジェノサイダーのみ。
ライダージェネレーション
ワールド1のボスとして登場。
条件を満たすとプレイヤーも使用可能。
パズドラ
仮面ライダーコラボで登場。
仮面ライダーコラボダンジョン(平成)で稀にドロップする。
関連タグ
仮面ライダー龍騎 13ライダー 4号ライダー コブラ
浅倉威 ベノスネーカー ジェノサイダー ベノクラッシュ ドゥームズデイ
サブライダー ダークライダー バイオレットヒーロー
平成ライダーシリーズの仮面ライダー一覧
近くにいたお前が悪い:超有名なネタ
関連・類似キャラクター
- コブラ男:初代仮面ライダーに登場したショッカー怪人で、デザインの裏モチーフ。
- 仮面ライダーレンゲル:2作後の4号ライダー、「カードと杖型武器を使用する」「コブラの力とサイの力を持つ」「怪人を使役する」「両脚でライダーキックを放つ」「ライダーキックはコブラの力を使用する」「ライダーキックの名前が酷似している」「スーツアクターが同じ」といった共通点を持つが、こちらは正義側。
- 仮面ライダーサソード:4号ライダー、メインカラーが紫、有毒生物がモチーフである、剣型武器で戦う点が類似している。『仮面ライダー4号』や『ビーストライダー・スクワッド』で共演する。但し、こちらはどちらかというと正義寄りのライダーである。
- 仮面ライダーガオウ:プロデューサーと脚本家が同じ作品のダークライダー、「犯罪者が変身する」「爬虫類がモチーフ」「王の名を冠する」「剣型武器を使用する」「複数の怪人を従えており、その中の一体がコブラの怪人」「荒々しい戦闘スタイル」「変身者の実力・力量でスペック以上の強さを発揮する」「牛モチーフのライダーを追い詰め、打ち負かす」「最終的に変身者が死亡する」など共通点が多い。更に王蛇を演じた萩野氏はこのライダーの配下の一人を演じている。
- コブライマジン:中の人が同じ。恐らくオマージュ。
- 仮面ライダーサガ:同じく蛇がモチーフ、かつ「王」のライダー。使用武器や蛇モチーフの巨大モンスターを従えている点も似ている。
- 仮面ライダーエターナル:強力な能力を持つ4号ライダー、「残忍な性格のダークライダー」「世間を騒がせた凶悪犯罪者が変身する」「特徴的な決め台詞が存在する」「剣型武器を使用する」「武器にキーアイテムを読み込ませる事で強力な必殺技を発動する」「複数の怪人を従えている」「持っている能力が主役ライダーをはじめとする他のライダーよりも多い」「驚異的な強さを発揮する」「最終的に変身者が死亡する」といった多くの共通点がある。
- 仮面ライダーデューク:多人数ライダー作品のサブライダー、「作中の代表的なダークライダー」「王をイメージとしている」「武器にキーアイテムを読み込ませる事で強力な必殺技を発動する」「持っている能力がメインライダー達をはじめとする他のライダーより多い」「メインライダーの一人と深い因縁がある」「圧倒的な強さで他のライダーを苦しめる」「他のライダーを殺害する」「最終的に変身者が死亡する」「スーツアクターが主役ライダーを務めた経験を持つ人物」という多くの共通点がある。
- 仮面ライダーゲンム:蛇モチーフではないが、王蛇同様に黒と紫をカラーリングの基調とし、策と唆しに定評のあるライダーを殺してその武器を奪っている。
- 仮面ライダーローグ:4号ライダー、メインカラーが紫、爬虫類がモチーフ、両脚でライダーキックを放つ、3号ライダーと因縁がある点が類似する。但し、こちらは初期こそ敵対していたが、実際には汚れ役に回っており、その真意が明らかになって以降は主人公達の味方となった。
- 仮面ライダーエボル・コブラフォーム:コブラモチーフの悪のライダー。自己中で、息をするように人を殺す(ただしこちらは地球外生命体なので人の命に無頓着なのはある意味当然)。
- 仮面ライダー滅:同じく悪のライダー、「メインカラーが紫」「有毒生物がモチーフ」「犯罪者が変身する」「高い実力を遺憾なく発揮し他のライダー達を圧倒する」「スーツアクターが主役ライダーを務めた経験を持つ人物」等の点が類似。
- 仮面ライダージャンヌ:令和第3作目に登場するコブラモチーフのライダー。コブラ型モンスターと契約している点も同じ。しかし王蛇と違い、変身者が女性で、正義側の戦士である。
- コブランダー:同じくコブラ繋がり、性格や武器も似ている。
4号ライダー
アナザーアギト → 王蛇 → レンゲル
○号ライダー
ゾルダ(3号) → 王蛇(4号) → オーディン(5号)