日本語版CV:杉田智和
概要
『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』に登場する仮面ライダーの1人。原作『仮面ライダー龍騎』における仮面ライダー王蛇に相当する。
伝説的ハッカー兼ブロガーのジェームズ・トレードモア(JTC)が変身する仮面ライダー。アドベントビーストはベノスネーカー。
マヤのニュースサイトにミラーモンスターやライダーの記事を提供するなど、協力的な好青年を演じていたが、その正体はゼイビアックス将軍に魂を売った忠実な下僕。
行動は冷静沈着だが、本性は原作の浅倉威にも負けず劣らず残忍かつ好戦的な性格で、ゼイビアックスの意に背くライダーは仲間であろうと容赦なく処刑していた。その毒牙にかけたのはトルク(ゾルダ)、トラスト(ガイ)、スティング(ライア)、アックス(タイガ)、セイレーン(ファム)と、原作よりも多い(しかし、『仮面ライダー龍騎 13RIDERS』でシザース、スピンオフ「RIDER TIME 仮面ライダー龍騎」でタイガを仕留めているため、結果的にガイ、ライア、インペラー、ゾルダ(吾郎)、シザース、タイガとストライクを上回る人数のライダーを撃破している)。
その反面、無実の罪で服役している弟がいるためかダニー・チョウに対しては親近感を抱いているらしく、アルバートを失い悲嘆に暮れる彼を気遣ったり、ゼイビアックスにベントするよう命令されても1度は見逃してやったり、最終的にアックスをベントした後、去り際にキット・テイラーに対しダニーの怒りを代弁したかのような皮肉を言っている。
手下を全て失った後、ゼイビアックスの手によって新たな力が与えられ、3体のビーストを融合させたセレビーストを召喚。ゼイビアックスが憑依したラス(オーディン)と共にレンたちに最終決戦を挑む。
最後はケイスを失い、怒りに燃えたレンの猛攻になす術なく、ファイナルベントによる激突(このシーンはナイトサバイブの疾風断と王蛇のハイドベノンの激突のシーンが流用されている)の末に敗北。挙句の果てに、「子供の頃みたいにさぁ、もっと遊んでくれよぉ!!」と痛々しい言葉を残してベントされた。
真・ストライク
終盤において、本来の変身者であるプライス(パラレルワールドのJTCだが、性格は真逆で裏表のない完全な紳士)がアドベント空間から救出されたため、ネタではなく正真正銘の正義のヒーロー・仮面ライダーストライク(王蛇)を見ることができる。
しかし。変身中は口調も含め少し好戦的になる模様(王蛇の戦闘シーンを流用しているため仕方ないが)。
プライス曰く「僕の顔を見る度に怖がってたから、ずっと気になってたんだよ。なぁ〜んだ、僕にそっくりの人が悪人だったのかぁ、あははははっ」
後日談
小説『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT 2WORLD 1HEARTS』では、レンから受けた一撃で精神崩壊を起こしていたことが明かされ、精神が子供になった状態で病院生活を送っていた。デッキの力によって回復すると「世界を変えるための力が欲しい」とキットに語り、帰還する。
地球のライダーの中では最も危険視され、キットからはマヤに顔を合わせることを禁じられたが、自身に憧れていたトレントに対し「ジェームズではなくJTCを信じてくれ」と語り、スチュアートの正体を暴く証拠を託した。トレントからは弟のビリーを奪った権力を超える力(すなわちネットワークやゼイビアックス)に惹かれていた一人の人間だったのではないかと悟られている。スチュアートとの再戦では、原作において北岡秀一が堕落していく東條悟に対して投げた「英雄というのは、英雄になろうとした時点で失格」という言葉を投げかける。
備考
浅倉威が行った「拳銃を持った脱獄囚がファミレスを占領」するシーンは、規制の激しい当時のアメリカテレビでは絶対に流せない。JTCの悪行はマイルドに収められている。
シーズン1第14話でのトルク戦で、原作のゾルダ(北岡)との一騎討ちだけでなく、ゾルダ(吾郎)との最終決戦の映像を流用した関係でユナイトベントを使用したところがアドベントと読み込まれ、ベノスネーカーが出てくるというミスカットが起こっている。
また、セレビーストの登場シーンでも、爆発するカットでゾルダが少しだけ写っている。