「どうやらゴールが見えたな。俺は『王国』、お前は『天国』」
概要
『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』に登場する仮面ライダーの1人。原作『仮面ライダー龍騎』における仮面ライダーゾルダに相当する。
ゼイビアックス将軍の部下の1人である元詐欺師の青年、ドリュー・ランシングが変身するベンタラの戦士で、ゾルダと異なり完全な悪役である。
契約アドベントビーストはバッファロー型モンスターのマグナギガ。なお、名前のトルクとは“回る、回転”という意味。
原作同様に重火器が主な主力武器で高い戦闘能力を持っているのだが、元詐欺師ということもあって戦闘の際は不意打ちや騙し討ちを好んで行い、その高い戦闘能力を活かし切れていない節がある。原作とは違う点として、ファイナルベントで仮面ライダーキャモをベントしている。
実弾を発射していたマグナバイザーは、アメリカでの放送の関係でビーム兵器へと変更されている。また、シュートベント(ギガキャノン)がラーンチベントに変更されている(ラーンチベントのラーンチとは、「発射する」という意味)。
警察に追われていた頃にゼイビアックスと出会い、地球征服に協力する見返りに、支配権の一部を任される事に魅力を感じてトルクになった。
当初はキット・テイラーに協力する一方で、レンとキットを仲違いさせる工作を行うなどしてゼイビアックスに協力していたが、キットが真実を知った事で失敗に終わる。
こちらは物語の前半の中盤付近で自身とゼイビアックスの考えの違いから次第に苛立ちを覚え始め、ゼイビアックスの指令に忠実に従わなかった為、次第に距離を置かれるようになり、
密かにゼイビアックスを裏切る事も思い立ち、他のライダーに接触するも、その事が露見し裏切り者としてゼイビアックスの側近である仮面ライダーストライクに追われる羽目となってしまい、最終的にはマグナギガを吹っ飛ばされた上に致命傷を受け、共闘を求めてキットやブラッドと接触するも最後まで拒絶されたまま、ストライクにファイナルベントを喰らわされ、ベントの恐怖に慄きながら命乞いの言葉と共に消滅するという自業自得とはいえ悲惨な最期を遂げた。
原作のゾルダは終盤まで大活躍したが、こちらは中盤(第14話)での退場となった。
なおその最後には35話と最終回のゾルダVS王蛇の戦闘シーンが流用されているが、この時点ではセレビースト(原作におけるジェノサイダー)が未登場だったため、極力出さないよう編集されている。(ただしユナイトベントのカードを使用したシーンを流用して音声をATTACK VENTに差し替える形で対応している。)
その後
小説作品『2WORLD 1HEARTS』では警察に逮捕されており、刑務所から出られるという事でモンスター掃討に二つ返事で協力する。
地球のライダーをはじめ、周囲から信用されていなかったものの、実は詐欺稼業で失敗した経験から改心して「真面目に働く」という決意を固めており、キットを「ムカつくガキ」と毒づきながらも彼を認めており、自分が必要とされていた事を嬉しがっていた様子を見せている。上記の経緯から本人が改心した事あり、(本当の意味で)綺麗なトルクが拝める(しかも物語の黒幕の正体を突き止めるという大健闘をやってのけている)。
真・トルク(初代・トルク)
物語の終盤に登場。アドベント空間から復帰した、本来のトルクの変身者であるベンタラ人のチャンス(パラレルワールドにおけるドリューの同一存在)が変身する。
歴戦の戦士だけあってドリューよりもトルク本来の性能を十二分に生かしている為、高い戦闘力を遺憾無く発揮している。
ちなみに、変身者がお調子者のムードメーカーである為、ハイパーバトルビデオの仮面ライダー王蛇同様に、ネタでもなんでもなく「綺麗なゾルダ」を拝むことができる。
トルク・ブランクモード
後日談を描いた小説『2WORLD 1HEARTS』に登場するトルクの最弱フォーム。
本作の黒幕であるデビッド・スチュアート大佐が、(おそらく) アドベントカードの1つコピーベントで化けた姿の1つである偽トルクのファイナルベント「エンドオブワールド」を受けて契約アドベントモンスター・マグナギガを失うという原作の映画で王蛇がブランク体になってしまった時のような経緯を得てこの形態になってしまった。
大幅にパワーダウンした事でマグナバイザーはただの単発銃と化して最早戦闘能力は皆無に等しいらしいが、それ以外の詳しい詳細は不明。
ちなみにこの形態、王蛇ブランク体と同じく一瞬しか登場していない(黒幕の正体をキットに告げてから自分の手で汚名を返上しようとして逆にやられてしまった為)上に明確に名称が登場していない事も手伝って、人によっては気付かないまま素通りされてしまうある意味影の薄い形態かもしれない(しかも挿絵があるわけでもないし…)。
ブランク体自体の詳しいスペックについてはこちらで。