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平成一期

へいせいいっき

平成ライダーの第1作から第10作までを総称する区分。
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概要

平成二期に対し、『仮面ライダークウガ』から『仮面ライダーディケイド』までの10作を総称して呼ぶ区分。

特徴としては、

  • ストーリーは基本的に連続ドラマ形式である事が多く、また単純な勧善懲悪を持ち込まず、多くの伏線を取り入れるなど、子供だけでなく大人も対象に入れたハードな展開である事が多い。
平成二期と比べて作風が一般ドラマに近い(特にクウガから剣・響鬼辺りの時期で、カメラも一般ドラマに近いものが使われている)。一般ドラマのコメディシーンの様な場面も随所に入れられている。
  • アクの強い造形のキャラクターやネタキャラが妙に多かったりもする。

平成一期は石ノ森ライダーによる既成概念の脱却に大きく力を入れた作品であり、警察とライダーが協力する仮面ライダー同士でバトルロワイヤルをする変身者が複数人登場する主人公の所属する正義の組織が第1話でいきなり壊滅するフンドシ姿の鬼がバイクにも乗らずに山の中を楽器片手に走り回る変身者がコロコロ変わる電車に乗る過去と現在が交差するストーリーで進むなど様々な画期的な試みが行われた。

該当作品

  1. 仮面ライダークウガ』(2000~2001年)
  2. 仮面ライダーアギト』(2001~2002年)
  3. 仮面ライダー龍騎』(2002~2003年)
  4. 仮面ライダー555』(2003~2004年)
  5. 仮面ライダー剣』(2004~2005年)
  6. 仮面ライダー響鬼』(2005~2006年)
  7. 仮面ライダーカブト』(2006~2007年)
  8. 仮面ライダー電王』(2007~2008年)
  9. 仮面ライダーキバ』(2008~2009年)
  10. 仮面ライダーディケイド』(2009年)


世界観

  • 世界観は基本的に毎年リセットされる。一部共演を行った作品も存在する(平成一期同士のつながりを参照)。
  • 基本的に劇場版の話は本編とはパラレルワールドである。(例外としてアギトディケイドは不明、電王は繋がっている)
  • アギト~剣まで主人公の髪型が4作連続で茶髪ロン毛のため、新規民と顔を見分けることが苦手な人と絵師の頭を抱えさせることに。


作風

十周年記念作品であるディケイドを除き、大きく分けて時代的に三つの作風に分かれる。
特に、クウガ、アギト、龍騎の三作品は俗に平成三部作とも呼ばれており、ことさらに重いストーリー展開が最大の特徴であり、今から見ても相当に凄惨な描写が目立ち、当時のPTAを始めとして各方面に物議を醸した。
詳しくは各作品を参照。

  • 初期三作
『クウガ』・『アギト』・『龍騎』

上述した通り、平成三部作と呼ばれ、リアリティのある描写とにかく重いストーリー展開が最大の特徴となる。
また、それ以外での特徴として以下の点がある。

  • ライダーが改造人間ではない。
  • ライダー同士で戦う『ライダーバトル』が行われる。
  • 巨大モンスターや天使といった型に囚われない超常的な敵勢力の投入
  • 本編の外伝となるTVSPの放送

『クウガ』は仮面ライダーの原作者である石ノ森章太郎氏が没後に創られた最初の仮面ライダーであったことから、ストーリーだけでなく、世界観の設定や、主人公のキャラ造形など、各所に置いて手探りでの製作状況にあり、リアリズムを重視した設定で一般ファンはもちろん、オタクからの支持も得た。
続く『アギト』でもこの傾向は続き、クウガとの用語の共有や、アギトとクウガのマスク造形の類似など、あたかも両作品が地続きの世界観を持っているかのような演出が散見される。一方で、アギトからは1つの作品に一度に複数のライダーが登場し、それぞれの登場人物の目線で描かれることも出てきた。加えてエンディング無しの連続ドラマ構成というフォーマットが採用され、以降多くの作品でこのスタイルが用いられる。
その後、ライダーバトルや犯罪者ライダーの登場などで話題を呼んだ『龍騎』によって完全に二作品が独立した世界観を有していることが確立され、安定した人気を獲得したことから、『平成ライダー』というジャンルが確立した。
この三作品が以降の平成ライダーに与えた影響は大きく、特に『龍騎』が与えた影響は大きく、ストーリーやキャラ造形などが世間から反発も大きかった反面、評価も高く、平成ライダーそのものの流れを決定づけた大きなターニングポイントとされる。

クウガでオダギリジョーをキャスティングした事で主婦層にも注目され始め、アギトから本格的にイケメン俳優を導入し成功を収めた事から以後のシリーズからはこの手のキャスティング方式が増えていく。
俗に『オダギリ効果』と呼ばれる現象である。

  • 中期三作
『555』・『剣(ブレイド)』・『響鬼』

『555』と『ブレイド』は初期三作の流れを汲み、序盤から重いストーリー展開が行われるが、初期三作との違いとして、人間ドラマに重点を置いているという点が特徴的である。
また、以下の点が特徴的である。

  • 初めて組織に所属して戦うライダーが出現した。
  • 悪の組織が民間の大企業。

ストーリーの具体的な特徴としては、『555』は怪人(オルフェノク)側の主人公として木場勇治が存在し、主人公である乾巧と時に共闘し、時に敵対するというキーパーソンとして活躍する。
『剣(ブレイド)』ではライダーの一人相川始が怪人(アンデッド)であり、同じくライダーの一人上城睦月は、城光嶋昇というアンデッドとの交流を通して成長する。
怪人側にも戦う理由があり、必ずしも人間だけが正義では無いというテーマや、そんな怪人たちを相手にして付けた決着の仕方など、そのストーリー展開が高い評価を受けている。
ただ、必ずしも放送当時からそのような評価がされたわけではなく、特に『剣(ブレイド)』は放送当時には作品そのものの評価を含めて、賛否両論分かれていた。
一方、『響鬼』は師弟関係を中心にしたホームドラマ的なストーリーが展開されており、更に作品の前半と後半でストーリー展開が変更されたことから、人気と支持層がはっきりと二分されており、中期三作の中どころか平成一期の中でも異色作となっている。
ただ、響鬼は平成ライダーの作風全体にとって大きな転換点と言える特徴を持っている。

  • ストーリー全体がライトな雰囲気。
  • 戦闘をサポートする小型ロボットの登場。
  • 敵が巨大化する。
  • ベルトを使わない変身。

響鬼は、『剣(ブレイド)』まで全体的に暗く重いストーリーが展開されていたのに対して、平成ライダーの中で初めてライトなストーリー展開を押し出したことが画期的な点だった。
続く後期三作品からは明確なギャグ回を差し挟んだり、コメディ色の強いキャラクターを出すなど、よりファミリー層に向けた作風が意識されるようになる。
また、作中で登場した戦闘をサポートする小型ロボット・ディスクアニマルは、シリアスなメインストーリーを中和したり、物語を進める為の便利なガジェットとして機能した。玩具売上もよかったことから、ガジェットの発想は平成二期に引き継がれ、半数以上の作品に採用されている。
巨大化する敵との戦いは、戦闘面でメリハリがつけられることから、特殊なケース・物語の節目として定期的に採用されるようになった。
ベルト操作以外の方法で変身するライダーが登場したのも、響鬼が初となる。この作品以降、銃をはじめとしてベルトを使わずに変身するライダーも一期二期問わず散見されるようになった(ただし響鬼のライダーのベルトは必殺技時に使われるのに対して、後のベルトを使わないライダーは、ベルトには特に能力がないことの方が多い)。

また、龍騎から響鬼に掛けての作品は毎年仮面ライダー終了の危機に見舞われており、龍騎/555/響鬼の三作は仮面ライダーとは別のヒーローをやる企画が立ち上がった程である。尤もスタッフはアギトの時点で平成ライダーシリーズを終わらせるつもりだったらしいが(タイトルにΑとΩが入っているのもそれが理由)、やはり仮面ライダーの方がお金が入ってくるというスポンサーの後押しもあった事や、後年の電王で新規ファンを開拓して人気を維持し続けたという所が大きい。


  • 後期三作
『カブト』・『電王』・『キバ』

平成ライダーが一般的に認知され、ライダー俳優というくくりが確立してきた頃の作品。
主人公をはじめ、全体的にクセが強いキャラクターが多いという特徴と、ストーリー展開の中で時間を超えるということが強い意味を持っているという特徴を持つ。
特に『電王』は、平成一期特有の重く複雑なストーリーを展開しつつも、個性的なキャラクターを登場させたり、ライトでファミリー層向けのエピソードを差し挟むことで、『響鬼』から始まる明るくもシリアスな作風を突き詰めて高い人気を誇り、その人気ぶりから、龍騎と同じく平成ライダーのターニングポイントの一つに挙げられる。

『カブト』は作品終盤で登場するハイパーフォームが時空を超える能力を持っており、テレビ本編では単に都合の悪いことを上書きする程度の能力として使われているが、劇場版ではその能力が『カブト』における重要なキーアイテムとして作用する。
キャラクター的には、主人公が俺様系の美青年であることから始まり、完璧主義者のリーダーがやさぐれて元部下義兄弟を結成したり、子供を連れたフリーのメイクアップアーティストが現れたり、俺様系で世間知らずのお坊ちゃんが出てきたりと、ネタには事欠かない。
また、ストーリーには絡まないギャグ回を何度か突っ込むのも特徴であり、シリアスなメインストーリーとギャグの強いエピソードの落差がすごい。加えて、変身や武器、必殺技、演出などに関しても(当時の目線で)先鋭的で未来感のあるもののため、デザイン等の面では今でも人気は高い。また、カブトからカメラが特撮向きのカメラに変わり、3DCGの合成がしやすくなった。
『電王』は作品のテーマそのものが時間旅行であり、それを利用して本編と劇場版とをリンクさせる等、ストーリー展開そのものは複雑で大人向けだが、最大の特徴は味方となった怪人・イマジン達の濃すぎるキャラクターである。
そのキャラクター人気から本編終了後にも劇場版が製作され、更には終わる終わる詐欺で更に何作か映画が公開された。
また、仮面ライダーが作品を超えた活躍をするときにも、この作品で登場した時を超える列車デンライナーが多用され、その登場頻度と同じだけイマジンたちも出演している。
『電王』から始まった平成ライダーの特徴として、以下のものがある。

  • ダブルライダーを中心にしたメインストーリー。
  • 変身システムが違うベルトを持つライダー。
  • 巨大化する敵と戦う為に巨大メカを使って戦う。

特にダブルライダーによるストーリーは平成二期の鎧武になるまで引き継がれており、一種のスタンダード化しており、それ以降も度々基本となるライダーは二人までという風潮が続いている。(キバ本編のサガやダークキバ、ウィザードのメイジなど2人以上登場しないことはないが、共闘などが少なく基本のメンバーとは言い難い)
『キバ』は2008年と1986年の二つの時代を交互に繰り返すことでストーリーが進む作劇であり、主役にして息子である紅渡の謎と秘密を解き明かしながらストーリーが進んでいく。また、時空を超える描写も存在しており、ディケイドを含めたこの時期の作品は『時空』が絡む傾向にある。
作品の人気は前作の電王に比べて低迷したが、本作は平成ライダーネタキャラ四天王の一人とも呼ばれる名護啓介が登場している。彼は特に強い人気を獲得しており、渡と共に名護の成長ぶりもまた一つの作品の味として愛されている。

平成一期同士のつながり

以下のほか、『ディケイド』以降の春映画やゲームなどでは、総括して同じ世界という扱いになることがある。

作品1作品2つながり
クウガアギト共通する用語が登場し、繋がっているようにも見えるがあくまで別時空である。詳しくは仮面ライダーアギトを参照。
『アギト』龍騎『仮面ライダー龍騎 ハイパーバトルビデオ』でアギトと龍騎が共演するが、夢オチであり本編と繋がっているわけではない。詳しくはミラクルワールドを参照。
電王キバ劇場版 クライマックス刑事』で電王キバが共演しているが、パラレル設定であり本編と繋がっているわけではない。
ディケイド前9作品10本目記念作品。『クウガ』から『キバ』までの9作品のパラレルワールド(9つの世界)を巡る物語。

昭和とのつながり

平成一期同士のつながり同様、以下のほか、『ディケイド』以降の春映画やゲームなどでは、総括して同じ世界という扱いになることがある。
当初平成1期は昭和ライダーファンの一部から改造人間の設定が無い、ライダーが多すぎる、犯罪者をライダーにするななどと結構な反発があった。逆に平成一期ファンの一部からは平成二期はシリアス感が無い等と不当な評価を行われており、同じようなことはガンダムウルトラマンでも起きており、世代対立は運命なのだろうか。平成1期について傷つけることの虚しさとかどうして暴力振るっちゃいけないのか、ってのを教えてくれてる、と評する者もいるが、仮面ライダーはドキュメンタリー番組ではない。

作品1作品2つながり
クウガ仮面ライダー昭和と平成の第1作。一部の敵のデザインがショッカー怪人のオマージュ。劇中、城南大学の本郷という教授の話題が上がったことがある。
アギト『仮面ライダー』劇場版にて、本郷猛らしき人物(警視総監)が登場。『正義の系譜』でも共演。
『アギト』V3昭和と平成の第2作。一部の敵のデザインがデストロン怪人のオマージュ。『正義の系譜』でも共演。
『アギト』BLACK『アギト』と漫画版『BLACK』には、賢者の石という共通用語が登場。『正義の系譜』でも共演。
『555』Xオルフェノクの一部デザインがGOD怪人の、555の体に走る赤いラインがXライダーのオマージュ。また、555という名称はGo!5号に由来。
響鬼『V3』劇中、城南高等学校の風見という教員の話題が上がったことがある。
カブト『仮面ライダー』ライダーシステムの開発が開始された日が、『仮面ライダー』の放送開始日
ディケイド『BLACK』『RX』劇中、『BLACK』『RX』のパラレルワールドが登場。南光太郎倉田てつを本人が演じた
ディケイド『X』『アマゾン』劇中、『X』『アマゾン』のパラレルワールドが登場。

平成二期とのつながり


関連項目

仮面ライダー 平成ライダー
平成二期

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