概要
2012年8月4日公開。
『仮面ライダーフォーゼ』の単独映画。
宇宙に潜む強大な敵を相手に、仮面ライダー部の活躍が描かれる。
時系列は第38話と第39話の間である(ディレクターズカット版の未公開シーンやオーディオコメンタリーより)。
また、『フォーゼ』だけに友情出演には力を入れており、本作の監督・坂本浩一が担当した劇場版『仮面ライダーW』以上に、今まで登場したあらゆる脇役が一挙に介する展開は見どころの一つ。
またゲストキャストとして、『特捜戦隊デカレンジャー』デカイエロー役の木下あゆ美、『魔法戦隊マジレンジャー』ウルザード役の磯部勉、準レギュラーキャストである田中卓志の相方・山根良顕が出演した。
この映画で限定の仮面ライダーフォーゼメテオフュージョンステイツが登場する。
そして毎年夏の映画で行われる新ライダーの先行登場として仮面ライダーウィザードが登場。複製ホロスコープスに足止めを喰らうフォーゼとメテオに助太刀した(時系列は不明)。
ディレクターズカット版ではこのシーンに『ウィザード』主題歌である「Life_is_SHOW_TIME」が流された。
ゲストキャラクターとして、宇宙繋がり・ライダーと同じく石ノ森章太郎原作の東映ヒーロー『宇宙鉄人キョーダイン』およびその後番組『大鉄人17』を元にしたキャラクターが登場。ただし『キョーダイン』は、キョーダインサイドがヴィラン、ダダ兵団サイドが善玉になっている。(この傾向は『MOVIE大戦アルティメイタム』にも引き継がれた)
ストーリー
歌星賢吾の亡き父、緑郎が所属していた“外宇宙技術開発機構OSTO”を受け継ぐ団体が存在した。
その名は宇宙の平和を守る組織「OSTO Legacy」。
その団体がある日、仮面ライダー部に接触を図ってきた。
本部長・冴葉は以前から仮面ライダー部の活躍を承知しており、如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼと朔田流星/仮面ライダーメテオの力無しでは達成困難であろう案件を依頼する。
それは、宇宙に浮遊する脅威の戦闘能力を持つ完成間近の衛星兵器「XVII」(エックスブイツー)の破壊。
そして、人類殲滅を宣言してXVIIの力を使おうとするアリシア連邦製の宇宙鉄人「グランダイン」と「スカイダイン」の排除であった。
この高難易なミッションの達成にはフォーゼとメテオだけではさすがに無理ということで弦太朗と流星、そして他の仮面ライダー部員たちも揃って宇宙へ上がることとなった。
しかし、XVIIへの道程にはアリシアから来た美しき女スパイ「インガ・ブリンク」と第3の宇宙鉄人「ブラックナイト」までもが立ちふさがる。
果たして、仮面ライダー部は初めて自分たちの力だけで挑む本格的な宇宙バトルに勝利できるのだろうか。
登場キャラクター
とあるシーンでのみ名前ありキャラクターが膨大に登場するので、主要なキャラクターの記載にとどめる。
主要キャラクター
仮面ライダー部
- 如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼ…演:福士蒼汰
- 歌星賢吾…演:高橋龍輝
- 城島ユウキ…演:清水富美加
- 朔田流星/仮面ライダーメテオ…演:吉沢亮
- 風城美羽…演:坂田梨香子
- 大文字隼…演:冨森ジャスティン
- 野座間友子…演:志保
- JK…演:土屋シオン
ホロスコープス
ゲストキャラクター
先行登場
- 仮面ライダーウィザード…CV:白石隼也
ネット版 仮面ライダーフォーゼ みんなで授業キターッ!
2012年7月13日から東映特撮BBやテレ朝動画などで有料配信されたスピンオフ。
配信開始日を曜日、各エピソードを時限に見立てて各5話ずつ配信された(土曜日に当たる第6回のみ3話配信)。
脚本は三条陸氏、長谷川圭一氏、田嶋秀樹氏が担当しており、前年とは異なり、TVシリーズのライターが中心となっている(なお、田嶋氏は石森プロ所属のキャラクターデザイナーである)。
先輩ライダーを学べ!ラビットハッチで僕と握手
第1話「壱・号・降・臨」、第7話「万・能・右・腕」、第13話「外・見・強・烈」、第20話「敵・意・剥・出」、第24話「質・問・不・用」、第28話「指・輪・戦・士」の6編。
弦太朗がラビットハッチを訪れた歴代ライダーと仲良くなるべく、友子の助けを借りながらコミュニケーションを試みるという内容で順に仮面ライダー1号(CV:稲田徹)、ライダーマン(CV:竹本英史)、仮面ライダーシン、仮面ライダーギャレン(CV:天野浩成)、仮面ライダーアクセル(CV:木ノ本嶺浩)、仮面ライダーウィザード(CVなし)が登場。
基本的にキャラクター設定は原作に倣っており、アクセルはVシネマを反映して既婚者という設定になっていたり、フォーゼが『MOVIE大戦MEGAMAX』を反映してWと対面済みとなっている。
また、天野氏がTVシリーズでも速水公平役として出演している為、第20話でネタにされている。
その一方で、1号のキャラクター付けはどちらかといえば、演者の藤岡弘、寄りになっている。
天高生の全てを学べ!速水校長の特別面接
第2話「巨・漢・合・唱」、第6話「水・泳・女・子」、第15話「番・長・野・郎」、第17話「地・下・歌・姫」、第21話「英・雄・陶・酔」、第27話「魚・座・発・見」の6編。
最後の使徒であるピスケス・ゾディアーツを探すべく、速水が様々な生徒と教師を面接という名目で呼び寄せ、ヘルメットで視界を奪っている間、ラプラスの瞳でどのゾディアーツの適性を持つか物色していく。
順に片桐平(演:西洋亮)、有馬ひろみ(演:鈴木ふみ奈)、番長介(演:黒石高大)、水無瀬京子(演:大串彩佳)、母部田太朗(演:親川優志)、諸田敏(演:諸田敏監督)が登場。
ぶっちゃけ誰?と思われる人物が多いが、それもそのはずTVシリーズ各話でチョイ役で登場したキャラクターが殆どである(そんな視聴者のために解説パートが存在する)。
とはいえ、番長介は弦太朗の友人の一人として、諸田先生は学園の教師の一人として劇場版本編でしっかり見せ場があるので必見。
ゾディアーツを学べ!ホロスコープス大喜利
第3話「十・二・星・座」、第10話「星・願・誘・惑」、第11話「蟹・座・復・活」、第23話「暗・黒・星・雲」の4編構成。
大喜利形式でゾディアーツを学んでいこうという企画。
鬼島夏児が司会、ヴァルゴ・ゾディアーツ、カプリコーン・ゾディアーツ、アクエリアス・ゾディアーツに加え、何故だか混じっている大文字隼が回答者役を務める。
同じ山田繋がりでか、山田竜守がアリエス・ノヴァに変身して隼を電撃やコッペリウスからの催眠波動でお仕置きする(第11話ではキャンサーがお仕置き担当)。
さそり座の女を学べ!園田紗理奈の憂鬱
第4話「蠍・女・日・常」、第9話「恐・怖・乙・女」、第19話「苦・悩・皆・無」、第25話「自・分・自・身」の4話構成。
檜山修之氏のナレーションがどこか笑いを誘うが、内容は園田紗理奈の視点で展開する本編のサイドストーリーとなっており、第4話はTVシリーズ第7話、第9話はTVシリーズ第9話、第19話はTVシリーズ第12話、第25話「自・分・自・身」はTVシリーズ第14話の裏側を描く(特に第25話はTVシリーズ第43話とリンクした内容となっている)。
昨今は珍しくなくなった『【裏技】シリーズ』に代表されるネット配信型サイドストーリーの走りと言える。
スーツアクターを学べ!JAE☆ホワチャートーク
第5話「俳・優・有・有」、第12話「此・処・変・変」、第18話「人・物・造・形」、第26話「高・岩・万・歳」の4篇で構成。映像ソフトの映像特典である「未・公・開・話」も存在する。
司会は朔田流星と永徳氏のメテオコンビが担当するトークバラエティ。
『フォーゼ』に出演している高岩成二氏、人見早苗氏、渡辺淳氏、横山一敏氏、藤井祐伍氏、横田遼氏、藤田慧氏ら錚々たるスーツアクターの面々が舞台裏トークを行う。
宇宙鉄人を学べ!キョーダイン超講座
第8話「兄・妹・兄・弟」、第14話「美・食・鉄・人」、第16話「変・型・自・在」、第22話「黒・騎・悪・華」の4編で構成。
本作に登場する宇宙鉄人の元ネタとなった『宇宙鉄人キョーダイン』についてタチバナが仮面ライダー部に解説していく。
余談
仮面ライダー部が宇宙へ行く際の衣装は、『仮面ライダーゼロワン』の宇宙野郎雷電、宇宙野郎昴の衣装に流用された。
関連タグ
将軍と21のコアメダル ←みんなで宇宙キターッ!→ inマジックランド
スーパーヒーロー大戦 ←みんなで宇宙キターッ!→ MOVIE大戦アルティメイタム