「観察と模倣が芸の基本。落語は凄えよ?」
演:タモト清嵐(現在は田本清嵐)
概要
天ノ川学園高校の2年生で、落語研究会部長。その為か落語家のような口調(第1人称が「あたし」)で会話をする。謎かけが得意で、普通に会話している時もよく出てくる。
宇津木遥に没収された彼の扇子をペガサス・ゾディアーツが落としたことから、仮面ライダー部は宇津木を疑う。
また、宇津木が何かを誤魔化す時にする動作も教えてくれた。
外見
落語研究会だけあってか、高座に上がる時は着物を着用する。学内でもブレザーの上に落語研究会の名前が入った法被を重ね着している。
正体(以下ネタバレ注意)
実は彼こそがペガサスの真のスイッチャー。ペガサスの蹴り技や癖が宇津木に酷似していたのも鬼島が見様見真似で覚えた物。
鬼島はただぶつかっただけにも拘らず、落語で使用する扇子を没収した宇津木に恨みを持ち、いつかは復讐を目論んでいた。その時にフォーゼとリブラの戦闘に遭遇、リブラが落としたペガサススイッチを回収し、ゾディアーツに変身して校外であらゆる格闘家を襲撃しては宇津木に罪を被せていた。
しかし次第にスイッチの力に魅せられ、スイッチを使用するたびに目的が「宇津木への復讐」から次第に「面白さを見出す」事へとシフトしていく。(賢吾からは「典型的な愉快犯」、美羽からは「根性の曲がった子」と称された。)
流星にヴァルゴが「彼」と口走った事、マグネットステイツが起こした磁気嵐の中にいたせいで腕時計が狂った事、メテオの攻撃をうけた脇腹を痛がった事から正体を看破され(この時第1人称が「俺」に変化)ラストワンに変身。
善戦するも、宇津木のサポートを受けたフォーゼに形勢を逆転され、ライダー超電磁ボンバーで撃破された……が、直後にラストワンを超越した事で復活。自らの肉体を吸収し、第五のホロスコープス・キャンサー・ゾディアーツへと進化した。
ホロスコープスの一員となって以降、リーダーの我望光明には忠誠を誓うものの、リブラこと速水公平に対しては「今はもう幹部同士、つまり同格だ。命令口調はやめてもらえますか?」と不遜な態度を取り、その関係は回が進むごとにどんどん悪化していっている(25話ではお互い怪人態になって切り結ぶ始末である)。
また、変身時にも洒落や謎掛けなどの言葉遊びを欠かさない。
因みにホロスコープスに進化した後も、授業には真面目に出席していたらしい。
末路
フォーゼ第28話のネタバレを含む為、記事の閲覧には注意
第27話では「地獄大喜利」と称して、彼を笑わせられなかった生徒(ゾディアーツ候補)の魂を切り取るという行為を行っていた。
そして朔田流星を策略に嵌め、彼が仮面ライダーメテオの正体である事を知る。
これにより流星はメテオに変身出来なくなってしまう。
駆けつけてきた弦太朗のリミットブレイクを受けるが、実は彼は自らの手で超新星を手に入れており、さらなるパワーアップを果たす。
我望光明からも一目おかれるが、速水公平(リブラ・ゾディアーツ)にとって自分の地位を脅かす存在となった鬼島は目障りとなっていた。
しかしメテオストームスイッチを手に入れて、仮面ライダーメテオストームとなった流星によって完全敗北してしまい、逃げ戻ったところを速水に見つかってしまう。
メテオの正体を教えようとしたが、速水=リブラに「その必要は無い」と切り捨てられてしまい、彼の幻術によって刑事の姿に変えられ、「この刑事をダークネビュラに送れ」とリブラに告げられたヴァルゴ・ゾディアーツによってダークネビュラ送りにされてしまった。
キャンサースイッチは速水に回収され、第36話でレオ・ゾディアーツがキャンサースイッチで変身する形で再登場。レオの能力にもよるのか、超新星を使用していない状態にも拘らずメテオストームを圧倒していた。
その後(小説版)
ネタバレ含みますので未読の方はご注意
実際はダークネビュラではなくM-BUSに送られ人工冬眠状態だった彼は園田紗理奈・杉浦雄太と共に弦太朗・流星の手で救出され、天高に復学。卒業後は「プロの落語家になるんだろ」という弦太朗の予想を否定しなかったあたりその通りだと推測できる。
実は他の二人と違い彼は人工冬眠が不完全で(本人曰く『体質』)時々意識があり、その為半年ぶりに起きたゾディアーツ騒動の鍵に気づいていた。
その一方で単純且つ天才型の如月と違い自分とよく似た策略家で努力型の流星を認める発言をしたり、「アンタに負けた事が高校生活一番のディープインパクト」だと因縁の流星へ何かとちょっかいをかけていたが、プロム当日には自らゾディアーツ乱入時の避難誘導を買って出た。そのとき流星と手を握りあい「友情」を確かめあった。
余談
名前の由来は恐らく鬼宿と夏至線。また、下の名前は「かに」に別の漢字を当てた物。ちなみに昭和ライダー第6作にも人間態が同姓の怪人が登場している。
鬼島を演じたタモト清嵐氏は、2016年4月より配信中のWEBドラマ『仮面ライダーアマゾンズ』第7・8話にて、モズアマゾン2を演じている。2017年の大河ドラマでは平成二期第1作目の主演俳優と共演した。