「クイーンを助けられなきゃ、ナイト失格よ?」
演者:坂田梨香子
概要
天ノ川学園高校の3年生で、チアリーディング部の部長。(第1話時点)
女王様気質で、学園では大文字隼と2人で生徒達の頂点(クイーン)に君臨している。
仮面ライダー部入部前はチア部の佐久間珠恵と繁野ジュン(サイドキックス)の3人でいる事が多かった。
「Oops」など英単語を台詞に多用する癖がある。
リムジンで登校、家はプールつきの豪邸、専属のパティシエもいるというお嬢様。親が有力者らしく、教師である大杉忠太も彼女には媚び諂った姿勢で接する(第3話で後述の素性が明らかになった際は流石に愛想を尽かしていたが、第4話であっさり寝返っている。美羽が第26話で天高を卒業した後は諂っていない)。
ラーメンを知らないなど、庶民と感覚がズレている一面を見せた事もあった。
またスタイル抜群で第3話のプールの時に黒ビキニを披露している。
天井知らずの高飛車でファンからもらったプレゼントを「ファンレターの字が汚い」、「(「愛」と書かれたネックレスを)自分が付けられると思っているのか」と散々貶め破壊してから処分するなど性格はドS。その為珠恵や鬼島夏児のように彼女を嫌っている生徒もいる。視聴者間では「ひょっとすると彼女も風都出身なのか?」と言う噂さえ流れた程。
第3話で上記のプレゼントを処分している場面をVTRで流され、全校生徒からの人気が急落(悪意ある編集が加えられた物であったが、それを否定する事は無かった)。
だが行動を観察するとランニングに柔軟、カロリー管理と日々の鍛錬を怠らない努力家であり、プレゼントへの悪態及び破棄も「相手の欲しい物を考えないプレゼントはただの自己満足」と彼女なりの理由あってのものである(プレゼントの中には美羽の写真を撮って編集したDVDまであったので、ある意味全うな言い分である)。
ちなみに本人は周囲で最も輝いている、また輝くための努力を惜しまない故に「自分で輝いていない人は嫌い」とのことでファンに対しても“自分で輝こうとしない”人には存外手厳しく、上述のような相手の欲しい物を考えないプレゼントに対する容赦のない扱いにそれが見て取れる。
また、自分を嫌っていることを承知の上で珠恵を傍に置いていたなど統制者に相応しい観察眼や器の大きさも併せ持つ(曰く「自分のサイドキックスの性格ぐらいわかっていないとクイーン失格」)。
第3話の妨害及び凋落を受け、一時はクイーンフェスティバルの参加を辞退しようとも考えていたが、如月弦太朗に諭されて考えを改める。
そしてカメレオン・ゾディアーツの攻撃を受けたボロボロの体を引きずり、松葉杖をついてまで現れながらも全校生徒の前でクイーンとはどうあるべきかを語り、全校生徒の賞賛を勝ち取った。
その過程で弦太朗と友情のシルシを交わし、自分を追い詰めた珠恵とも「今度は堂々と勝負しなさい」と許して和解。クイーンの座に返り咲いた後はフォーゼの事情を弦太朗から聞き出し仮面ライダー部に部長として参加を決意する(チア部はジュンに任せた模様)。
入部以降は今までのドSスタイルは何処へやら、やたらと言動が可愛くなった。
自称部長であるがゾディアーツ相手にも物怖じせず、正義感の強い勇気ある一面を見せたり、的確な指示や助言をしたりと、半端な根拠など必要とすらしないその自信と決断力は、部の士気を支える確かな屋台骨となっている。
城島ユウキがデザインしたフードロイド・ポテチョキンやフラシェキーを「可愛い」、エレキステイツを「趣味かも」、操真晴人が付けていたウィザードリングを「綺麗」と評した辺り、野座間友子ほどではないが感性がズレている事が窺える。
もしかしたら、これが彼女の素顔なのかもしれない。
劇場版では元・運動部ということもあってOSTO Legacyの身体訓練にも付いていけている様子。
本作ではジャケットを着用していたがズボンにNSマグネットスイッチのワッペンの意匠が施されており、上半身は動きやすくするためか着崩している。
武装はOSTO Legacyから支給されたビームライフルで大文字の死亡フラグを折るために白いパワーダイザー『クイーンダイザー』に乗り込むパワフルな姿も見せた。
対人関係
サイドキックスの2人は家に呼ぶほど親しい間柄。
そのためかジュンからは慕われており(ジュンは美羽の1年後輩だが、呼び捨てかつ会話もタメ口)、珠恵にも上記の通り嫌われている事を知っていながら近くに置いていたなど、大文字より人間的に出来ている。
初期の頃は、学園の気質にそぐわない弦太朗を大文字共々「トラッシュ」と見下していたが、クイーンフェスの一件以降彼を名前で呼ぶようになり、見下す事は無くなる。って言うかデレた。
城島ユウキは美羽(とサイドキックスの2人)を当初は恐れていたが、美羽が仮面ライダー部に来てからはやたらと張りあうようになった。
顔がくっつきそうになるほどにらめっこするのがお約束。
でも息はピッタリ(元ネタ的にさもありなん)で名(迷)コンビになりつつある。二人とも可愛い。
第12話で賢吾を助ける為理事長の所に向かったユウキを機密保持の観点から引き戻した際は「彼なら大丈夫よ」と慰めていた。
JKのチャラさには呆れているものの、彼の情報網は高く評価している。
歌星賢吾はどこでもマイペースを貫き通す美羽に若干苦手意識を持っているようである。
同学年の大文字とは付き合っているような素振りが第1~4話までは窺えたが、第4話で大文字が珠恵に乗り換えるような素振りを見せた(後に大杉同様コイツも寝返ったが)事を知ったのか距離を置くようになり、第5話で大文字が弦太朗を「奴はトラッシュの中のトラッシュだ」と罵倒した時は
「それは男の中の男って意味かしら?(第1話で美羽にトラッシュと呼ばれた弦太朗がそう意味を誤解していた)」と皮肉たっぷりに返している。
ハウンド・ゾディアーツ出現時は率先して指揮を取るなど部長らしい所を見せ、第8話では身体の弱い賢吾に代わって自らパワーダイザーに乗り込みフォーゼをサポートするが、やはり女性ゆえ体力が追いつかず倒れてしまう。
しかしこの時の美羽の行動が結果として大文字を改心させ、彼を仮面ライダー部に引き入れるきっかけとなる。
その後、大文字から再び付き合おうと言われるが本人は拒否、だがそのどこか嬉しそうな顔はまんざらでもない様子だった。
第21話ではAO入試に合格していたことが判明。
第25話では卒業する為に仮面ライダー部を引退することで悩んでいたことに加え、卒業式後に行われるプロムに関することで大文字とギクシャクした関係になる。
そして、彼女がプロムで一緒に踊りたかったのは弦太朗だということを大文字に告げる。
第26話では弦太朗の「ダチには最高の笑顔で卒業式を迎えさせたい」という気持ちを受けて大文字と共にプロムに参加するが、仮面ライダー部のピンチを放ってはおけず、大文字とプロムを飛び出してコーマ・ゾディアーツに苦戦する弦太朗を一喝する。
コーマ・ゾディアーツを倒した後、彼女は弦太朗と「二人だけのプロム」としてダンスを踊り、大文字も「俺が欲しいのは美羽の笑顔だ」と二人を見届けた。
こうして彼女の高校生活は終わりを告げた…のだが、合格した大学が高校に近かった、という理由で「会長」名目で居座ることを宣言。
某光画部の先輩の如く仮面ライダー部としての活動は大文字と共に続けていくことになったのであった。
最終回で我望光明の野望を阻止した後、ライダー部を正式に卒業。共に卒業した大文字から婚約指輪を見せられプロポーズされるが、偶然通りかかった操真晴人が付けていたウィザードリングに惹かれ、晴人を追いかけて行ってしまった。
そして5年後では、その美貌を活かしてファッションモデルとなった。
備考
名前の由来は仮面ライダーV3こと風見志郎のアナグラム。サイドキックス2人の名前もV3のレギュラー登場人物(佐久間ケン、珠純子・シゲル姉弟)に由来している。
クイーンフェスで3連覇を目指していたのも「V3」にかけたと思われる。
劇中で度々驚く毎に口にしてる「oops」はメイン監督の坂本浩一の発案であり練習のためにわざわざアメリカにいる監督の娘に電話を繋げて「oops」の発音練習をしている。
演者の坂田女史は騎士竜戦隊リュウソウジャーにカナロの元婚約者・ミヤ役でゲスト出演している。
関連タグ
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シェリル・ノーム第4話の発言が似ていた。