宇宙、無限のコズミックエナジーを秘めた、神秘の世界。
若者たちは、アストロスイッチでその扉を開き、未来を作る。
"space on your hand"その手で宇宙を掴め!
青春スイッチ、オン!
概要
人類初の有人宇宙飛行50周年の波に乗った、ロケットで宇宙なデザインコンセプトのライダー。
「宇宙適応型」というコンセプトでは、前年に30周年を迎えた昭和ライダーの『仮面ライダースーパー1』以来である。
また、仮面ライダー生誕40周年記念作品にちなんで、全40種類ロールアウト予定のアイテム・「アストロスイッチ」により、両手両脚に対応する4×10種類の武装(モジュール)を取り付けて戦うほか、登場人物にも歴代ライダーをモチーフとした命名パターンが見られる。
「宇宙」以外にも「学園青春もの」をテーマとして取り入れており、明るく豪快な主人公とその友人達を通して、非常にポジティブな世界観を描いているのが特徴。シリアスな描写もあるが、明るく元気な気持ちにさせてくれる作品である。
東映のメインプロデューサーは塚田英明、メインライターは中島かずき。因みに中島氏が東映特撮でのメインライターを務めるのは本作が初である。監督もメイン初担当の坂本浩一が担当した。
OP主題歌は土屋アンナが担当。これで3作連続で女性ボーカリスト参加となった(次回作以降は男性ボーカルだったが、『仮面ライダービルド』で6年ぶりに女性ボーカルが担当となった)。
仮面ライダー・フォーゼの能力その他についてはフォーゼ記事にて。
物語
宇宙開発が進み、月に基地が建造されるまでに技術が発展した近未来。月面で2人の宇宙服の男が争う背後で謎の爆発が起こり、基地は壊滅した。
それから17年が経った西暦2011年のある日、自由を尊ぶ校風で知られる天ノ川学園高校に一人の少年が転校して来た。その転校生の名は如月弦太朗。彼は「この学校の全生徒と友達(ダチ)になる!」と宣言する。
そんな中、謎の怪人・ゾディアーツが現れ、学園を破壊し始めた。
この緊急事態に、弦太朗の同級生である城島ユウキと歌星賢吾は学園の廃ロッカーと空間を越えて繋がっている月面基地・ラビットハッチに向かう。そこにはゾディアーツと戦うための力が用意されていた。
それこそが宇宙の神秘・コズミックエナジーを内包したベルト、フォーゼドライバー!弦太朗はフォーゼドライバーを使い仮面ライダーフォーゼに変身、ダチとなった仲間と共に学園に潜む悪に立ち向かっていく!!
総合的な評価
ライダー史上初の学園物という前作や前々作と比べるとかなり異色な作品となっており、放送当時はその能天気な作風から、前作のシリアスな展開に慣れた視聴者から批判的な意見もチラホラあった(これは東日本大震災の影響もある視聴者を元気付けるという意向があったためでもある)。
反面、高校という舞台柄もあって、人の弱さやそこから生まれる卑劣な一面、悪意といったものを前面に押し出しているシーンが多いのも特徴的で、人によってはむしろ前2作以上に恐怖や不快感を覚えるエピソードもある。
しかし、どのエピソードも最終的には「友情」というテーマのもと、そんなフラストレーションを吹っ飛ばすような熱く、気持ちのいい展開へと変わっていくのはフォーゼならではの魅力であり、現在までで多くのファンを獲得している。
また、後年発売された小説版では、本編では描ききれなかった弦太郎たちの高校卒業のエピソードやダークネビュラ行きとなったホロスコープスのメンバーのその後が補完されている。
登場人物
詳細は「仮面ライダーフォーゼの登場人物一覧」を参照。
生徒には昭和ライダー、特に仮面ライダー部部員は栄光の七人ライダーの名前をもじったキャラクターが多い。
『MOVIE大戦MEGAMAX』のフォーゼ編冒頭ではライダー部員がそれぞれ名前の元ネタに対応したライダーの変装をしていた。
主要人物
- 如月弦太朗 / 仮面ライダーフォーゼ…演:福士蒼汰
- 歌星賢吾…演:高橋龍輝
- 城島ユウキ…演:清水富美加
- 朔田流星 / 仮面ライダーメテオ…演:吉沢亮
- 風城美羽…演:坂田梨香子
- 大文字隼…演:冨森ジャスティン
- 野座間友子…演:志保
- JK(ジェイク)…演:土屋シオン
天ノ川学園高校
教師
- 園田紗理奈 / スコーピオン・ゾディアーツ…演:虎南有香
- 大杉忠太…演:田中卓志(アンガールズ)
- 速水公平 / リブラ・ゾディアーツ…演:天野浩成
- 佐竹剛…演:神保悟志
- 宇津木遥…演:長澤奈央
- 我望光明 / サジタリウス・ゾディアーツ…演:鶴見辰吾
生徒
周辺人物
用語
アストロスイッチ
劇中に登場する仮面ライダーや怪人の使用するスイッチ。
フォーゼのモジュールの組み合わせは両手両足各10種類づつ10×10×10×10の10000通り。
フォーム数のインフレを巻き起こしたオーズの計127種(+α)ものコンボチェンジすら文字通りケタ違いに凌駕する天元突破ぶりである(ただし素体であるフォーゼ自体は一部を除き変化しないので、あくまでも装備の組み合わせが10000種あるだけ)。
更に40種(+α)全てのスイッチが構造からして異なっており、オン・オフを切り替える操作がスイッチによって違い、ほとんど被っていないというなかなか凝った仕様になっている。
しかしアイテムが40種(+α)というのは、オーズのコアメダルの数のほぼ倍であり、全国の親御さんや特撮ファンの(財布)が心配になる。前回までとは違い今回はライダースイッチ以外でも食玩・ガシャポン限定のスイッチが存在するので場合によっては運も絡んでくる可能性が・・・とはいえ、セルメダルやライダーメダル等を含めた総数で言えばオーメダルの方が多いのだが。
ゾディアーツ
アストロスイッチに類似するアイテム「ゾディアーツスイッチ」の力を行使した人間が変貌する、星座の象徴を持った化け物。
「変身アイテムを用いて、人間が後天的に変貌する」という点だけを見ればドーパントに似たものではあるが、「最終的に変身者の肉体を捨てて活動する」「活動を停止した上でスイッチを切って自壊させなければ完全に倒したことにはならない」等という違いがある。
仮面ライダー部
如月弦太郎が、天ノ川学園高校をゾディアーツの魔の手から守るために設立した、学園非公式の部活。どちらかと言うと同好会に近い。主要人物の殆どがここに所属している。ラビットハッチが部室代り。
プレゼンター
物語の終盤で明かされた地球人類を含め、数々の知的生命体に対して働きかけている宇宙の意思的存在(早い話が宇宙人、あるいは神様のような存在?)。
命名者は江本州輝で、ある特定の条件を満たした人物に対してのみに届くメッセージ(“星の声”)の様な物でコンタクトを取っているらしいが、詳しい詳細は分かっていない。
歌星賢吾はゾディアーツのスイッチャーたちは大なり小なり、彼ら(?)の声に導かれてゾディアーツスイッチに惹かれていると推測しているが、速水公平は“星の声”を聴いていない(少なくとも自覚してはいない)為、本当にそうなのかすらも謎に包まれている。
少なくとも彼らについて分かっている事は、他の惑星の知的生命体と接触する為に“コアスイッチ”と呼ばれるものを宇宙の各地にばら撒いき、その秘密を解ける生命体だけが彼らに遭う資格を得る事。そして彼らが“ダークネビュラの最深部”に存在しているという事の2つのみである。
なお、本作の黒幕である我望光明の目的は、12個のホロスコープスのゾディアーツスイッチを集めて彼らに接触する事である。また、一部では彼が著した書籍『遥かなる銀河の呼び声』は、彼らプレゼンターの事を示した物であるのではないかといわれている。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 敵怪人 | 放送日程 |
---|---|---|---|
1 | 青・春・変・身 | オリオン・ゾディアーツ | 2011年9月4日 |
2 | 宇・宙・上・等 | 〃 | 9月11日 |
3 | 女・王・選・挙 | カメレオン・ゾディアーツ | 9月18日 |
4 | 変・幻・暗・躍 | 〃 | 9月25日 |
5 | 友・情・表・裏 | ユニコーン・ゾディアーツ | 10月2日 |
6 | 電・撃・一・途 | 〃 | 10月9日 |
7 | 王・様・野・郎 | ハウンド・ゾディアーツ | 10月16日 |
8 | 鉄・騎・連・携 | 〃 | 10月23日 |
9 | 魔・女・覚・醒 | アルター・ゾディアーツ | 10月30日 |
10 | 月・下・激・突 | 〃 | 11月13日 |
11 | 消・失・月・戸 | ピクシス・ゾディアーツ | 11月20日 |
12 | 使・命・賢・命 | 〃 | 11月27日 |
13 | 学・校・拒・絶 | スコーピオン・ゾディアーツ | 12月4日 |
14 | 毒・針・猛・襲 | スコーピオン・ゾディアーツ、スコーピオン・ノヴァ | 12月11日 |
15 | 聖・夜・合・唱 | ペルセウス・ゾディアーツ、カニスミノル・ゾディアーツ | 12月18日 |
16 | 正・邪・葛・藤 | ペルセウス・ゾディアーツ | 12月25日 |
17 | 流・星・登・場 | リンクス・ゾディアーツ | 2012年1月8日 |
18 | 弦・流・対・決 | リンクス・ゾディアーツ、スコーピオン・ゾディアーツ | 1月15日 |
19 | 鋼・竜・無・双 | ドラゴン・ゾディアーツ | 1月22日 |
20 | 超・絶・磁・力 | 〃 | 1月29日 |
21 | 進・路・誤・導 | ペガサス・ゾディアーツ | 2月5日 |
22 | 馬・脚・一・蹴 | ペガサス・ゾディアーツ、キャンサー・ゾディアーツ | 2月12日 |
23 | 白・鳥・同・盟 | キグナス・ゾディアーツ | 2月19日 |
24 | 英・雄・願・望 | キグナス・ゾディアーツ、リンクス・ゾディアーツ | 2月26日 |
25 | 卒・業・後・髪 | コーマ・ゾディアーツ、アルター・ゾディアーツ、カメレオン・ゾディアーツ、ドラゴン・ゾディアーツ | 3月4日 |
26 | 有・終・輪・舞 | コーマ・ゾディアーツ、アルター・ゾディアーツ | 3月11日 |
27 | 変・身・却・下 | キャンサー・ゾディアーツ、キャンサー・ノヴァ | 3月18日 |
28 | 星・嵐・再・起 | 〃 | 3月25日 |
29 | 後・輩・無・言 | ムスカ・ゾディアーツ、ペルセウス・ゾディアーツ、リンクス・ゾディアーツ | 4月1日 |
30 | 先・輩・無・用 | ムスカ・ゾディアーツ、アリエス・ゾディアーツ | 4月8日 |
31 | 昴・星・王・国 | アリエス・ゾディアーツ | 4月15日 |
32 | 超・宇・宙・剣 | アリエス・ゾディアーツ、アリエス・ノヴァ | 4月22日 |
33 | 古・都・騒・乱 | リブラ・ゾディアーツ | 4月29日 |
34 | 天・穴・攻・防 | 〃 | 5月6日 |
35 | 怪・人・放・送 | カプリコーン・ゾディアーツ | 5月13日 |
36 | 本・気・伝・歌 | 〃 | 5月20日 |
37 | 星・徒・選・抜 | アクエリアス・ゾディアーツ | 5月27日 |
38 | 勝・者・決・定 | 〃 | 6月3日 |
39 | 学・園・法・度 | タウラス・ゾディアーツ | 6月10日 |
40 | 理・念・情・念 | 〃 | 6月24日 |
41 | 部・活・崩・壊 | ヴァルゴ・ゾディアーツ | 7月1日 |
42 | 射・手・君・臨 | 〃 | 7月8日 |
43 | 双・子・明・暗 | ジェミニ・ゾディアーツ、ジェミニ・ノヴァ | 7月15日 |
44 | 星・運・儀・式 | 〃 | 7月22日 |
45 | 天・秤・離・反 | ピスケス・ゾディアーツ、リブラ・ゾディアーツ | 8月5日 |
46 | 孤・高・射・手 | 〃 | 8月12日 |
47 | 親・友・別・離 | レオ・ゾディアーツ、サジタリウス・ゾディアーツ、サジタリウス・ノヴァ | 8月19日 |
48 | 青・春・銀・河 | レオ・ゾディアーツ、サジタリウス・ノヴァ | 8月26日 |
音楽
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:tatsuo/歌:土屋アンナ
OPテーマ。
- Giant Step
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:Astronauts(May'n・椎名慶治)
フォーゼの戦闘テーマ。誰が呼んだか「クソデカ一歩」。
- Shooting Star
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:tatsuo/歌:everset
メテオの戦闘テーマ。
- Bounce Back
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:山下洋介/歌:SoutherN(栗林みな実・山下洋介)
マグネットステイツの戦闘テーマ。
- ENDLESS PLAY
作詞:藤林聖子/作曲:TAKUYA/編曲:飯塚啓介、TAKUYA/歌:Astronauts feat.SHINA(Vocal.椎名慶治)
本来は「仮面ライダークライマックスヒーローズ フォーゼ」の主題歌で、本編でも使用された珍しい楽曲である。
- 咲いて
作詞:緋村剛・長野典二/作曲:長野典二/編曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:仮面ライダーGIRLS
eversetの楽曲のカバー。本作の「卒業」に関するシーンで使用され、本作のもう一つのテーマソングになっている。
- Evolvin' Storm
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:tatsuo/歌:everset
メテオストームの戦闘テーマ。『Fight for Justice~Individual-System』以来となる2号ライダーの強化形態専用テーマである。
- COSMIC MIND
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:Astronauts(May'n・椎名慶治)
コズミックステイツの戦闘テーマ。シリーズでは珍しく必殺技名が盛り込まれている。
- SAMURAI STRONG STYLE
作詞:綾小路翔/作曲:マーティ・フリードマン/歌:綾小路翔VSマーティ・フリードマン
MOVIE大戦MEGAMAX主題歌。
- Voyagers
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:COZZi/歌:土屋アンナ
劇場版主題歌。タイトルはボイジャー計画に由来。
- ラッキークッキー
作詞:DJ HurryKenn/作曲・編曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:遠藤三貴(仮面ライダーGIRLS)
関連作品
劇場版
メインタイトル
2011年12月10日公開。本作品と前作『仮面ライダーオーズ/OOO』のクロスオーバー作品。TVシリーズ第14話と第15話の間に位置するエピソード。
2012年4月21日公開。仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。
2012年8月4日公開。本作品の単独劇場版作品。TVシリーズ第38話と第39話の間に位置するエピソード(ディレクターズカット版の未公開シーンやオーディオコメンタリーのみ)。
2012年12月8日公開。本作品と次回作『仮面ライダーウィザード』のクロスオーバー作品。TVシリーズ最終話から5年後のエピソードで、『平ジェネFINAL』の後日談。
客演
2011年8月6日に公開。TV本編に先駆けて如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼと城島ユウキ(通信での声のみ)が先行登場。
2013年4月27日。仮面ライダーシリーズとスーパーヒーローシリーズのクロスオーバー作品。仮面ライダーフォーゼ(声のみ)が登場。
2017年12月9日公開。『仮面ライダービルド』と『仮面ライダーエグゼイド』をメインとしたクロスオーバー作品で、『MOVIE大戦アルティメイタム』の前日譚という事になっている。本作品から如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼ、JK、大杉忠太の3人が登場している。
友情出演
最終話に歌星賢吾、城島ユウキが登場。
『ゴースト』のスピンオフドラマ。本作よりサジタリウス・ノヴァ(声のみ)が登場。
大杉忠太がEP05・06にて登場。また『アルティメイタム』に登場した怪人同盟の面々も同エピソードにて登場。
ハイパーバトルDVD
- 『仮面ライダーフォーゼ 超バトルDVD 友情のロケットドリルステイツ』
『仮面ライダーアマゾン』とのクロスオーバー作品。フォーゼのビデオオリジナルフォームとしてロケットドリルステイツが登場。
- 『仮面ライダーフォーゼ アストロスイッチひみつレポート』
上記のビデオ作品の前日談。内容はTV本編に登場したアストロスイッチを本編のキャラクター達がおもしろおかしく解説していくと言うもの。
ディレクターズカット版
どちらも坂本浩一による、未公開映像を加えたディレクターズカット版である。
- 『仮面ライダーフォーゼ クライマックスエピソード』
アリエス・ゾディアーツおよびコズミックステイツ初登場の第31話・第32話を特別編集。
- 『仮面ライダーフォーゼ ファイナルエピソード』
第47話・第48話を特別編集。
ネットムービー
- 『ネット版 仮面ライダーフォーゼ みんなで授業キターッ!』
『みんなで宇宙キターッ!』の東映特撮BBやテレ朝動画などで有料配信されたスピンオフ。
小説
TV本編の最終回後のストーリーで卒業間近に起こった騒動が描かれる。『アルティメイタム』及び『平成ジェネレーションズFINAL』の前日談となっている。
仮面ライダーフォーゼスペシャルイベント
2012年5月3日~4日にグランドプリンスホテル新高輪で開催されたスペシャルイベント。
仮面ライダーフォーゼ スペシャルショーと番組出演者のトークショーの2部構成。
スペシャルショーはフォーゼと栄光の七人ライダーが共闘し、天ノ川学園高校学園祭に現れた大ショッカーの野望に立ち向かうというストーリー。
登場キャラクター
- 仮面ライダーフォーゼ
- 仮面ライダーメテオ
- 栄光の七人ライダー
- スコーピオン・ゾディアーツ
- ピクシス・ゾディアーツ
- コーマ・ゾディアーツ
- にせ仮面ライダーV3
- ウヴァ
- ドクトルG/カニレーザー
- ザンジオー
- ジャガーマン
- カメバズーカ
余談
- 現時点では仮面ライダーシリーズで唯一、第1話から最終回まで2話完結方式を貫いた作品である。
- 前述のとおり、『仮面ライダースーパー1』へのリスペクトが散見される作品である。具体的にはフォーゼが宇宙適応型・メテオが少林拳使い(スーパー1は『赤心小林拳』)という点、フォーゼのアストロスイッチによる換装とスーパー1の「ファイブハンド」(しかもこちらもベルトのスイッチによる切り替え)。さらに2話ではテレビ画面に『仮面ライダースーパー1』の映像が映っていたりもする。
- 前々作の『仮面ライダーW』から名前に意図される数が一つづつ繰り上がっている(W:言うまでもなく2。オーズ:Oが三つなので3。フォーゼ:名前に思いっきり4(フォー)が入っている)。偶然とはいえ興味深い。
- スペースシャトルを模した平成ライダーお約束の奇抜なデザインのせいで、ネット上にバレ画像が出回ったときは、「座薬、イカ、『宇宙鉄人キョーダイン』のスカイゼルに似ている」と指摘されたりするなど賛否両論だったが、番組が始まると今までのシリーズ通り普通に受け入れられた。 ⇒ なおキョーダインとは劇場版『宇宙キター!』で競演している。
- 「フォーゼ」という名前には「40(フォー・ゼロ)周年」、「4つ(フォー)のスイッチ」、「メタモルフォーゼ(変身)」がかかっていると思われる。
- 「学園生活を物語の主軸にし部活をしながら悪の組織と戦う」というスタンスは『電磁戦隊メガレンジャー』に類似している(どちらもメカニックな戦士に変身する)。また両者とも次回作が作風が一変しファンタジー系統を題材にした作品になっており、後日談な作品で主人公が母校の教師になっているという共通点もある。
- 白をメインカラーとするスーツも、一号ライダーの基礎戦闘形態としては初だったりする。
- てれびくんの記事で「そこにシビれる!あこがれるゥ!!」「覚悟はいいか?オレはできてる」等の『ジョジョの奇妙な冒険』のネタが使われており、弦太朗の独特の髪型もあって、公表されてからはコラボネタが一時流行った。本番組のプロデューサー塚田英明は他作品でもジャンプネタを愛用する傾向がある。
※仮面ライダー + ジョジョの奇妙な冒険(ジョジョ) or 新手のスタンドなどで検索
- 同じ星座モチーフのネタであるという共通点から、『聖闘士星矢』とのコラボネタ作品もちらほら見られる。またフォーゼ放送中に同系列で『聖闘士星矢Ω』が始まったために両者とも星座ネタがされるようになった。 → 仮面ライダー聖闘士
- また、脚本家が同じ、武器がドリル、檜山氏がキャストとして名を連ねている、宇宙が舞台といった共通点から『天元突破グレンラガン』とのコラボネタ作品も少数ではあるが散見されている。
- 2012年アニメ映画『聖☆おにいさん』にて、台詞『宇宙キター!』が使われた。フォーゼのお面もデターッ!
- 本作でライダーを演じた福士蒼汰、吉沢亮、真野恵里菜はBLEACH実写映画版にてそれぞれ黒崎一護、石田雨竜、井上織姫を演じる。奇しくも主人公、ライバル、サブヒロインと各キャラの立ち位置も同じものになっている(狙ったものかは不明)。ちなみに『フォーゼ』ナレーションを務めた檜山修之は『BLEACH』アニメ版で斑目一角を演じていた。 → 仮面ライダーBLEACH
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仮面ライダーOOO ← 仮面ライダーフォーゼ → 仮面ライダーウィザード