概要
CV:峰恵研、山口健(ゲーム版)、稲田徹(フォーゼ スペシャルイベント)、関智一(春休み合体スペシャル、スーパーヒーロー大戦GP)
スーツアクター:岡田勝(第1,2話)
背中に巨大なバズーカ砲を背負った亀型の怪人。デストロン怪人としてはハサミジャガーに次ぐ2番目の怪人だが、後述するエピソードの影響もあり知名度ではナンバーワン。ちなみにハサミジャガーは第1話の冒頭シーンではハサミしか画面に映っていなかったので、全身像が出たのはカメバズーカの方が先である。
2014年の『僕たちの好きな「仮面ライダー」怪人ランキング』では8位(デストロン内ではトップ)にランクインした。
特徴
単純な強度なら30mの鉄塊に匹敵するとされる強固な甲羅で身を固め、主砲による射程外からの砲撃を得意とする。この砲撃は威力・連射性ともに非常に優れており、ダブルライダーが終始接近することさえできない有様であった。鳴き声は「ズゥーカァー!」という何ともそのまんまな声。これは同じくライダー怪人の声優で相方のハサミジャガーを演じた沢りつお氏がカメバズーカを演じた峰氏から相談を受け考案されたとのこと。ちなみにこの鳴き声は同じく峰氏が演じたハンマークラゲも使っている。
さらに体内にはなんと時限式の原子爆弾が内蔵されている。
劇中での活躍
- 第1話「ライダー3号 その名はV3!」
ハサミジャガーの殺人現場を目撃した風見志郎を暗殺するべく、立花レーシングクラブで練習中の志郎を砲撃するが失敗する。
その後ダブルライダーが志郎の改造手術を行なっているデストロンのアジトを砲撃で破壊、立花藤兵衛のいる少年ライダー隊本部救援の為に急ぐダブルライダーを妨害し勝利する(ダブルライダーは砲撃に紛れて離脱していたが)。
- 第2話「ダブルライダーの遺言状」
ハサミジャガーと共に「東京都全滅作戦」を実行。ハサミジャガーがV3を引き付けている隙に、新宿副都心の地下で、自分の体内に埋め込まれた原子爆弾を爆発させようとする。
仮面ライダー1号と仮面ライダー2号がその場に駆けつけるが、爆破までの残り時間はあとわずか。またも砲撃で接近することもできず、更に下手な場所で倒そうものなら、東京は一瞬で焦土と化してしまう。
(なお、基地にて待機中に見張りの戦闘員が1号2号に倒された後で見回りに来て「あれ~?」ととぼけた物言いをしていた)
最悪の事態を避けるため、1号と2号は全エネルギーを使って空を飛び、後の日本の平和をV3に託して太平洋上へ向かい、直後に大爆発。かくて東京は救われたが、V3の心は暗かった。
ダブルライダーは後に劇場版「仮面ライダーV3対デストロン怪人」、第2部のキバ一族編で帰ってくるのだが、当時視聴していた子供達は「仮面ライダーが核爆発に巻き込まれ死んだ」と思い込んで哀しみに打ちひしがれ、トラウマが刻み込まれた。それ故にダブルライダーを巻き添えにしたカメバズーカの知名度も飛躍的に上昇することとなった。
尚、ダブルライダーが助かったのには理由がある。
実は本編ではV3とは戦っていない(ただしハサミジャガーより先にV3と対峙した)。
その後の活躍
派生作品
すがやみつるによる漫画版では自爆作戦に関してはテレビバエがその役を担っており、おやっさんに対し「1号2号ならとっくにテレビバエと一緒に吹っ飛んじまったよ」とせせら笑うなどTV版を揶揄したようなセリフを吐いている。
おやっさんを砲撃で仕留めようとするも、駆け付けたV3のパンチを口の中に受けて瞬殺される。
読切ではデストロン暗殺部隊のトリを飾り、砲撃でV3を仕留めようと目論むも、V3ホッパーをやっぱり口の中にぶち込まれてV3バックスイングで地面に叩き付けられ爆発四散した。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』では、暗闇大使の時空魔法陣によって再生。ドクトルGの高知県制圧に参加し、攫った人々をこき使ってサタンニウムを採掘していた。乗り込んできたV3に他のデストロン怪人とともに襲いかかるが、風見が負傷していたため撃破されずに生き残り、バダンのUFOで撤収していった。
漫画版:仮面ライダーの続編を描いた小説『仮面ライダーEVE』でも再生個体が登場。ライダーマンを砲撃で襲い、スイングアームの星球を破壊して追い詰めたが、背後から現れた仮面ライダーアマゾンのジャガーショックで頸動脈を食い破られあえなく死亡した。
ゲーム作品でも貴重な砲撃キャラなのでPS版『仮面ライダーV3』は勿論、『スーパー特撮大戦2001』でも『ライダージェネレーション』でも登場を果たしている。『ガイアセイバー』では同じ砲撃系怪人のタイガーロイドといっしょに登場することが多い。『バトライド・ウォー創生』に至っては、ハサミジャガーをガン無視してカメバズーカがV3ステージの大ボスに選ばれているくらいである。
『スーパーヒーロー列伝』では彼が主人公の番外編があり、正義や悪について問うメッセージ性の高いストーリーであった。
平成作品における映像出演
映画『オーズ 電王 オールライダー レッツゴー仮面ライダー』ではショッカーが試作段階で作った半機械怪人として登場。無理に名前を付けるならプロトカメバズーカとでもすべきか。デンライナーを砲撃し、破壊してしまった。
これが原因でゲーム『ロストヒーローズ』ではV3をさしおいて参戦している。
仮面ライダーGIRLSのセカンドシングル「『KAMEN RIDER V3』(V3の主題歌「戦え!仮面ライダーV3」のカバー)」のミュージックビデオにもデストロン怪人代表として登場したが、同じくミュージックビデオに出演した、当時のIWGP王者にしてライダー大好きプロレスラーとして有名な棚橋弘至と対戦。彼の得意技であるドラゴンスクリューを食らってた。体内の原爆の事は気にするな。
映画『仮面ライダー大戦』では地獄の底から蘇り、バダンのメガ・リバース計画に参加。しかし自慢の大砲を使う暇もなく仮面ライダーZOのZOキックを受けて爆死した。大して影響が出なかったことを見る限り、多分「レッツゴー仮面ライダー」に登場した試作機なのであろう。
映画『スーパーヒーロー大戦GP』ではショッカーの兵隊(二代目ブラック将軍親衛隊?)が変身する新型改造人間の一人として登場。ザンジオー、シュバリアンと共に南光太郎を襲撃するが、ライダーキックを受けて木端微塵に粉砕された。
『GP』の前日譚『春休み合体スペシャル』では別個体が登場しており、既に原作におけるアルマジロングなどのように量産化されているらしい。(ベルトがショッカー怪人のものになっていた)
ディー博士の過去を調査しようとする泊進ノ介・伊賀崎天晴・詩島霧子・詩島剛の4名を襲撃する。最終決戦でもヒルカメレオン、ロイミュード076、妖怪ブルブル(=ディー博士)と共に駆けつけ、マッハと交戦。ヒルカメレオンと協力してバズーカからの連続砲撃でマッハを苦しめるが、マッハのスピンミキサーを使用した「マゼール」の銃撃によって砲口を塞がれたことで弾詰まりを起こし、そのまま内部で弾が爆発、自滅してしまった。
バトライド・ウォー創生
仮面ライダーV3の原作再現ステージでボスとして登場。ひっくり返されると中々起き上がれないといった演出がある。
シティウォーズ
超ライダー大戦にてボスとして登場。イベントではV3もとい昭和ライダー自体イベントが少ない為登場機会は少ないのだが、強力な砲撃を3発連続で放ち、必殺技でダウンさせた所をまた砲撃しプレイヤーを倒す、更に必殺技には爆風が全て消えるまでであるかかる秒数がかなりあるというかなりの害悪キャラとなっている。
CR仮面ライダー ショッカー全滅大作戦
ライダーバトル2周目で、怪人と戦闘開始寸前にいきなり乱入してくる。
1号と2号は全エネルギーを使って空を飛び、太平洋上へ向かい、大爆発して強制的にライダーバトルが終わってしまう。
ぱちんこ仮面ライダー轟音
何と本作では新生ショッカーの生み出した巨大怪人として登場する。地獄執行官ガーラの命令で市街地を焼き払っていた所、2代目1号/2号を圧倒的な火力で苦戦させるが、V3の乱入で形勢が逆転し、トリプルライダーキックで爆散した。
関連項目
グランザイラス・ゴ・ガメゴ・レ・オリオン・ゾディアーツ:同じく自爆がヤバい系の怪人。
トータスロード:カメバズーカをオマージュした平成一期第2作のライダー怪人。
カノントータス:大砲を背負ったカメの後輩
カタパルト・タートル:他人の空似その2
カメラズーカ:テツワン探偵ロボタックに登場する亀型ロボット「カメロック」の必殺武器。おそらくカメバズーカとガメラを意識したネーミングである。
カメドーン:後のライダーシリーズに登場した同モチーフのキャラ。
アリバズーカ:鳥人戦隊ジェットマンに登場するバズーカモチーフの後輩怪人。