スペック
機体名 | カノントータス |
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番号 | RMZ-27(旧) RZ-013(新) |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | リクガメ型 |
全長 | 9.9m |
全高 | 5.8m |
重量 | 33.6t |
最高速度 | 100km/h |
乗員人数 | 1名 |
武装 |
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概要
カノントータスとは、タカラトミーから販売されていた玩具・ZOIDSシリーズの一種である。
ヘリック共和国軍に属するリクガメ型ゾイドで、小型ゾイドでありながら強力な大砲・強固な装甲を備えており、攻守ともに優れた機体である。巨砲主義な人にはたまらないゾイドとも言える。導入はZAC2034年でありプテラスなどと同じ頃に作られ、中央大陸戦争で活躍した。
外見は亀+戦車(あるいは自走砲)という感じで、意外と愛嬌があってかわいらしい。でも砲撃戦では強い。
主砲は、新世紀以降の設定では荷電粒子砲に改装された。
実はそんな鈍重そうな外見とは裏腹に、最大100km/hで走行できたりする。全長が約10mなので、一時間でカノントータス10000体分前進できるわけである。
- 1分あたりだと約166体、1秒で約3体分進む計算になる。重量が33tしかないゆえのスピードなのかも知れない。また、カノントータスの主任務はあくまで後方支援であり、先述の高速戦闘ゾイドに随伴するような事態はまずないので、速度の優劣を比較するのはお門違いである。
上記の通りリクガメ型なのだが、ゾイドバトルカードゲームではなぜか移動適正が水だった。
バトルストーリーでの活躍
旧ゾイドシリーズ展開時に小学館より発売された「ゾイドバトルストーリー」では、同書の著者であるロイ・ジー・トーマスが最初に搭乗したゾイドとして知られている。ゼネバス帝国のスパイコマンド「エコー」によって強奪されたウルトラザウルスを追撃し、コクピットへ向けて砲撃を行い奪還作戦を成功させた。
この時、エコーは既に脱出しており、後に真紅のアイアンコングMk-Ⅱを駆って単身ウルトラザウルスやゴジュラスMk-Ⅱに戦いを挑んだ。
新シリーズでは、共和国側がライガー偏重になったあおりを受けたのか登場シーンは少なく、オリンポス山での砲撃戦やニクシー基地攻略戦でエレファンダー撃破で活躍したくらいであり、後継機も出なかった。
ゲームでの活躍
『ゼネバスの逆襲』ではLIFEの最大値も初期に乗っているアロザウラーに負けており、主力としては扱い辛いが、その真価は財テク可能な所にある。
名前の通りに「キャノン砲」が初期装備だが、これとカノントータスを別々に売り払う事で少しずつながらもGを稼ぐ事ができるのである。
しかし序盤の街が後々に帝国軍の襲撃で壊滅すると、この財テクはもう不可能になる。
アニメでの活躍
『ゾイド-ZOIDS-』
アニメでも基本的には後方支援機だが、それゆえに大規模な戦闘シーンやデスザウラー、ジェノブレイカー、デススティンガーなど、ボス機体に対する総攻撃戦などではコマンドウルフやゴルドス、帝国のモルガやレッドホーンなどのゾイドとともに、比較的出番の多い機体だった。
また、アニメ独自の改造バリエーションとして、カノントータスを2機前後に連結して大型のキャノン砲(ダブルトータス・スーパーキャノン)を搭載したタイプや、商品ラインナップには含まれていないビーム砲を装備したタイプ、武装の代わりに望遠鏡を装備した天文台仕様がある。
『ゾイド新世紀/ゼロ』
ハリー・チャンプがジャック・シスコと組んだ際に、ライトニングサイクスのサポートとしてBC型をベンジャミンと共に使用した。
ビームキャノンによってチーム・ブリッツを翻弄したが、この回でデビューしたライガーゼロイェーガーが本領を発揮し、ライトニングサイクスを撃破した後、超高速走行によるソニックブームでカノントータス達を吹き飛ばし、これをテレビ中継で見ていたギャラリーたちも喝采を送っていた。
バリエーション
カノントータスBC
自動キャノン砲とセンサーを外して大口径ビームキャノンを被せるように装備した機体。
「BC」とは「ビームキャノン」を指す。
HMM版の設定では、独自の技術により、ビーム弾を曲射ができる様に開発されている。
バスタートータス
妄想戦記7話「父子ゲーム」に登場した機体。
ハピネット版は上記BCの単なる色違いだが、コトブキヤHMM版はトータス本来のビーム砲がシリンダーギミックに差し替えられている。
ダブルトータス・スーパーキャノン
『ゾイド-ZOIDS-』で何度か見られたバリエーション。発売が企画されていたカスタマイズパーツの没案に由来する。
カノントータスを2機前後に連結して、本来ゴジュラス用に開発されていた「スーパーキャノン」を装備しており、機動性は従来型よりもさらに落ちており、ほとんど固定砲台としての運用に限られる。
ハリー・チャンプスペシャル
ハリー・チャンプが一度だけ使用した特別機。
正式名称(by ハリー)は、「カノントータス ハリー・チャンプスペシャル ウルトラスーパースペシャルガンナー」。
荷電粒子砲ならぬプラズマ粒子砲を装備していて、この武装によるプラズマ粒子の残滓が、後に起こるバックドラフト団のライガーゼロ強奪事件の解決の糸口になった。
類似した本作オリジナルの大型エネルギー砲としては、バラッド・ハンターがシャドーフォックスに一度だけ搭載した、ゴジュラス用の装備であり「ロングレンジバスターキャノン」(キット版とは異なりエネルギー砲)がある。
支援強化型
主砲である液冷式荷電粒子ビーム砲が三連装になっており、これらを支えるためのエネルギータンクも増設している。
カスタマイズパーツとして企画されていたパーツのデザインに由来する。
類似ゾイド
亀をモチーフにしたゾイドは、タートルシップとシェルカーン以外は基本的には砲撃戦に特化しており、カノントータスからの運用コンセプトを受け継いでいると思わしい。
タートルシップ
カノントータスと同じく亀型のゾイドだがこちらは大型の輸送機ゾイド。
第1次大陸間戦争で開発・導入された。機体下面中央からトラクタービームらしきものを出して艦載機ゾイドを発進させる。
第2次大陸間戦争では改造型のネオ・タートルシップが登場しており、本国から西方大陸へ共和国軍最強軍団を輸送するのに使われた。その際にシンカーの大部隊にに襲撃されたものの襲撃を予想していた為、最強軍団の砲撃で無事に西方大陸へ到着した。
ミサイルトータス
ブロックスゾイドの一種。
亜種にビームトータスがいる。
カノンダイバー
ブロックスゾイドの一種。
こちらはウミガメ型であり、同じくビーム砲を主砲にしているが、海戦ができるという特徴がある。シェルカーンの甲羅は、本機のDNAを利用したものである。
テイルナイフを装備していることから、シェルカーンをのぞけば亀型ゾイドでは唯一格闘武装を持つ機体となっている。
ガノンタス
『ゾイドワイルド』の世界観に登場するゾイド。
これまでとは異なり、古代種であるプロガノケリスをモチーフとしている。
ワイルドブラストで発射する「ガノンキャノン(亀光砲)」は、これまでとは異なり、ビーム砲でもなく火薬も用いない結晶状の弾を発射するが、この弾を体内生成しているのかは不明。そのため、通常時にこの武器を頻繁に使うわけにもいかないので、ルージ・ファミロンの父親のラージのビームトータスと共に、歴代の亀型ゾイドでも珍しく、体当たりによる格闘を行う描写がある。
ガノンタスアクアという沼地に適応した亜種が存在する。
『ゾイドワイルドZERO』や関連媒体の時代では、過去の亀型ゾイドに倣ってか通常の砲撃装備をされている。
バズートル
『ゾイドワイルドZERO』に登場。
ワニガメをモチーフとした砲撃戦用ゾイドであるが、一般的なワニガメというイメージとは異なり、噛み付き攻撃を行う描写はない。
キメラ型であるシェルカーンをのぞけば、珍しい帝国側に所属する亀型ゾイドである。
関連イラスト
関連タグ
カメバズーカ カタパルト・タートル メガカメックス:似たような奴ら。
余談
- ニコニコ市場ではトータスつながりでよくこの人の出てくる動画の市場にほぼ必ずと言っていいほどプラモが陳列されている。意外と買われてるのはこの人のせいなのだろうか…。