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ゼネバス帝国

ぜねばすていこく

『ZOIDS』シリーズに登場する国家。ただし、アニメ『ゾイド』シリーズには登場しない。
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概要編集

惑星Ziの中央大陸に存在する帝政国家。


国章はシールドに蛇と短剣をあしらったもの。


後のヘリック共和国大統領であるヘリック・ムーロア2世の(異母弟)・ゼネバス・ムーロアがと袂を分かち、(共和国議会による陰謀説あり)中央大陸西部を制圧して領土としたゼネバス帝国を建国したのが始まりである。


これは単純に兄弟の権力闘争が大事になったと言う話だけではなく、ヘリック共和国は元々戦争をしていた中央大陸東側連合と同西側連合が合併して出来た物であり、西側連合出身者は(西側が東側に対し経済力で劣り、大きな格差がある等の理由で)ヘリック共和国の体制に対し不満があったことも関係している(なお、ゼネバスの母は民族融和の為に東側連合の盟主・ヘリック1世の第二夫人として輿入れした西側連合の盟主・ガイロスの妹。つまり西側連合の盟主の正当後継者でもある。対してへリック2世の母は東側連合の貴族出身の第一夫人だった)。


中央大陸西部は東部に比べ、極端かつ不安定な気候による砂漠や荒地、更に火山帯などが多いという厳しい自然環境であり、そこに住む住民は必然的にこの厳しい環境に鍛え上げられてきたばかりでなく、多くない資源や居住可能な土地を巡っての競争にも潜在的に晒されてきた。そのため、尚武の気風が強く、有能な軍人や軍事技術者を多く輩出してきた。これは、ヘリック共和国に比べて国力で劣るゼネバス帝国が長期間にわたって戦い続けられた背景にもなっている。


バトルストーリー編集

建国から間もなくしてヘリック共和国と国境線を巡って開戦。70年以上にわたる中央大陸戦争が始まった。その後Ziに漂着した宇宙移民船グローバリーⅢ世号に乗船していた地球人の「冒険商人」と呼ばれる武器商兼宇宙開拓民との協力関係を築き、ヘリック共和国を凌ぐ技術力を持つに至っている(ヘリック共和国側もグローバリーⅢ世号乗員だった地球人からの技術供与を受けている)。


激しい攻防の末に一度は共和国軍に首都を占領され、皇帝らは中央大陸からの脱出を強いられるが、中央大陸のはるか北方にある暗黒大陸を拠点とする覇権国家ガイロス帝国からの支援を受けて中央大陸に帰還するとすぐに首都を奪還、その勢いに乗って共和国首都まで占領した事もあった。しかし共和国軍の頑強な抵抗や新型ゾイドの投入によりまたしても次第に押され気味の戦いを余儀なくされ、最終的にはウラニスク湾に浮かぶニカイドス島にまで追いやられてしまう。


篭城しながらガイロス帝国の救援を待つゼネバス皇帝だったが、そこに現れたガイロス軍は既にゼネバス帝国に見切りをつけており(ガイロス帝国側に言わせれば「二度目は無い」と言った所であろう)、ゼネバス軍を援護するどころか逆に包囲、結果残存兵力とゾイドはガイロス軍によって接収され、ゼネバス皇帝と共に娘のエレナ姫も囚われの身となってしまい、ここでゼネバス帝国は事実上完全に滅亡へと追い込まれる。以後ゼネバス兵およびゼネバス製のゾイドはガイロス軍の戦力として利用されることととなる。なお、残された民衆はヘリック共和国の国民として受け入れられている(だがそれでもゼネバス皇帝を慕う人間は多かった模様)。


その後、惑星Ziに隕石が落下し、壊滅的な被害を与えた惑星Zi大異変(グランドカタストロフ)によりガイロス帝国対ヘリック共和国の戦争も休戦状態となり、ほぼ同時期にゼネバスも死去、休戦の証としてエレナ姫だけは共和国側に引き渡された(エレナ姫は後に、伯父であるヘリック2世の庇護を受けつつ東西の民族融和に力を注ぎ、遂にはルイーズ・エレナ・キャムフォードの名でヘリック領民の感情を考慮して己の出自を明かせないままながら共和国大統領にまで上り詰めている)。


ガイロス帝国軍が西方大陸に派兵したことで巻き起こった第二次大陸間戦争の序盤である西方大陸戦争においては旧ゼネバス兵はかなり冷遇に近い扱いを受けていたとされ、そのことに不満を持つ将兵も少なくなかった。しかし、この時ガイロス軍を指揮していたギュンター・プロイツェンはあのゼネバス皇帝の遺児の一人で(これも又、ほとんどの人間が知らない事であり、事実上の隠し子である)、父の遺志を受け継ぎゼネバス帝国を再興させるという野望を抱いており、有望なゼネバス系兵士を密かにPK師団や鉄竜騎兵団といった独自のエリート部隊に組み込んでいた。


そして暗黒大陸戦争において両国軍が著しく疲弊した頃にプロイツェンが反乱を起こし、彼が両軍の注意を引き付けている間に鉄竜騎兵団を筆頭とする旧ゼネバス系の兵士で構成された主力部隊がゼネバスの祖国である中央大陸に攻め込んで同大陸を完全に制圧(共和国の民と共存していたはずの旧ゼネバス国民が共和国を裏切り鉄竜騎兵団に協力していた事も相まっている)、プロイツェンの息子であるヴォルフを新たな皇帝とする実質的な後継国家であるネオゼネバス帝国が誕生した。


所属人物編集

※バトルストーリーに登場、記載された者のみ。

 太文字は固有の活躍エピソードがある者。


  • ゼネバス・ムーロア
  • エコー
  • ダニー・ダンカン
  • トビー・ダンカン
  • フロスト
  • ロバット
  • フランツ・ハルトマン
  • マイケル・ホバート

ゼネバス帝国製ゾイド一覧編集



余談編集


関連イラスト編集

ゾイドランナー ゼネバス帝国ver.


関連タグ編集

ZOIDS ゾイド


ヘリック共和国 ガイロス帝国 ネオゼネバス帝国

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