データ
全長 | 10.4m |
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全高 | 8.2m |
重量 | 23.6t |
最高速度 | 200km/h |
武装 |
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概要
サイズは小型クラス。
ロールアウトしたのはZAC2034年。この時期において最強だったヘリック共和国軍の主力小型ゾイドのゴドスに対抗する目的で開発された機体で、捕獲したゴドスを研究して作られたため、姿・汎用性・量産性はゴドスと瓜二つだが、後発機である為、統合的な能力はゴドスを上回り、また元々は湿地帯出身でもあった為、湿地帯での戦闘でも上回っていた。
左手に4連装インパクトガン、背部にマグネッサーシステムを利用したフレキシブルスラスターバインダーなどを装備している。フレキシブルスラスターで短時間だけ機動力を上げる事で戦いを有利に出来る。
この機体の完成により帝国軍はゴドスに対抗出来るようになったが、同時にゴドスに対抗できるのはゴドスだけ、という事実を自ら証明するという皮肉な結果となった。
中央大陸戦争ではモルガと共にゼネバス軍装甲師団の主力を担った。またゼネバス滅亡後も大陸間戦争でゼネバス軍の兵力を吸収したガイロス帝国で使用された。
後の時代の第二次大陸間戦争でも引き続きガイロス軍により運用されていたがゴドスは老朽化が目立つようになり、それとともに瓜二つの姉妹機たる本機も力不足感が否めなくなっていった。
ゴドスへの対抗手段はいくらでもあり、共和国軍もゴドスの後継機を投入していったためお役御免となっていき、新型機レブラプターに役割を譲っていった。
アニメ『ゾイド』だとゴドスは登場しているのだが、残念ながらライバルのはずのイグアンは登場していないどころか、帝国でもゴドスを使っている始末である(辺境の村の自警用と、シンカーレース時のピットメカ(和平後に開催されたレース)として登場)。
ゴドスとの戦闘はモルガとヘルキャットが担っていたが、レブラプター(帝国)とガンスナイパー(共和国)の登場で旧式陸戦ゾイドは全て退役している。
HMMでの設定
捕獲したゴドスと奪取したプテラスの基本データを分析しつつ、ゼネバス帝国の領土である大陸西部に数多く生息するイグアノドン型野生体を基に自国流のモデファイを施した再設計を行った。また占拠したゴドスの工場でも増産出来たと言う。ただし前線近くにある生産工場が共和国に奪われると増産できないと言う問題もあり、この機体は帝国軍が優勢な時にしか増産できない機体となってしまった。
バリエーション
イグアン空挺部隊仕様
旧ゾイドシリーズの『ゾイドバトルストーリー』2巻に登場するゼネバス帝国空挺部隊「カージナル」に所属する特殊仕様のイグアン。パイロットはフロスト中佐でその為に通称は「フロストイグアン」。
上空からの降下兼カモフラージュの為に共和国軍のプテラスの翼を装備している。飛行可能だが急造機でありイグアンのゾイドコアでは十分な出力が得る事が出来ず、飛翔は1度だけである。
共和国軍領のアルメーヘン橋を空から奇襲、共和国部隊と死闘を繰り広げたが、猛攻の前にフロスト中佐を始めとしたカージナル部隊は全員戦死と言う壮絶な最期を遂げた。
しかし、主力であるアイアンコングMk-Ⅱ部隊到着までの時間稼ぎには成功、帝国は橋の奪取に成功した。
元ネタは映画『遠すぎた橋』で有名なマーケット・ガーデン作戦(ただ、元ネタの方は連合軍が攻め手なうえ失敗に終わっている)。
アルメーヘン橋もマーケットガーデン作戦の舞台となったアルヘムンとナイメーヘンから来ているのだろう。
ヘビーイグアン
機体各所に大型エネルギーパックや火器を搭載した重武装使用。
大型ビーム砲、スモークランチャー、バルカン砲、ミサイルポッドを装備している。
重量の増加・運動性の低下と引き換えに、凄まじい火力を獲得している。
対空仕様
左右の手を対空砲に換装し、首筋にあたる部分に対空レーダーを装備する。
腰部左右のインテークは弾倉に交換されたため、機動力は通常タイプに比べて低下している。
捕獲用イグアン
ゲーム『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場。左腕に中型ゾイド捕獲装置を装備している。これ以外の武器は装備していないが、『ヘリック共和国VSガイロス帝国』ではフレキシブルスラスターバインダが装備に追加された。