スペック
機体名 | ウオディック |
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番号 |
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所属 | |
分類 | 魚型 |
全長 | 17.0m |
全高 | 4.2m |
全幅 | 5.8m |
重量 | 32.2t |
最高速度 |
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乗員人数 | 1名 |
武装 |
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概要
80年代中期の旧ゾイドシリーズにおいて、暗黒大陸に亡命中のゼネバス帝国が開発した一人乗り用の魚型(ユーステノプテロンやディプノリンクス等の古代魚がモチーフと思われる)潜水艦ゾイド。サイズは中型に相当し、海中・海上以外に陸上でも行動可能な水陸両用機。
ヘリック共和国が開発した超大型ゾイド・ウルトラザウルスの戦闘力に対抗出来ず、追い詰められたゼネバス帝国軍は中央大陸からの脱出を決断。サーベルタイガー隊の活躍で戦力の大部分の撤退を成功させ、ガイロス帝国が治めるはるか北方の暗黒大陸へと落ち延びた。暗黒大陸に亡命中の帝国軍は中央大陸への再侵攻の準備を進め、多数の新型機を開発する。ウオディックはこの時に誕生したゾイドの一つで、シンカーの後を継ぐ海戦戦力である。
耐圧設計されたモノコック式のボディを持ち、1万2000mの深海の強烈な水圧にも耐えられる。武装は口腔内に装備された音波砲「ソニックブラスター」と背部に装備された中口径ビーム砲と魚雷/ミサイルランチャー。これらの装備の為、当時はゼネバス帝国どころか全ゾイドの中でも屈指の水中戦闘能力を誇っていた。
惑星Zi大異変(グランドカタストロフ)から数十年が経過したガイロス帝国軍でも正式採用され、配備された。この頃は大異変のせいで絶滅寸前であり既に旧式となっていたが、オーガノイドシステムを限定的に使う事で性能を上昇させつつ大量生産する事に成功。共和国軍の新型機・ハンマーヘッドをも上回る水中での戦闘力を見せ、活躍した。
アニメでは『ゾイド新世紀/ゼロ』に出演し、バックドラフト団の保有ゾイドの一体として主人公が所属するチーム・ブリッツと戦った。
本作では海で戦う機会は無いので、砂漠に潜ったり跳ねたりして暴れ回った。
キットは従来のパワーユニット(ゼンマイ)を強化したHiパワーユニットシリーズ第1弾で、シンカー同様、タンク内部に発泡スチロールを入れる事で水に浮かべて泳がせる事が出来る。
90年代末期に再生産された際にはカラーリングを始めとして若干の仕様変更がされており、キャップがレブラプター等のガイロス帝国製ゾイドに採用されている新しいデザインの物に変更され、旧ゾイドシリーズよりも安全基準が厳しくなった事により尾鰭の尖端部の造型が修正されている。後にアメリカの玩具会社ハズブロより発売された際には、(おそらくはネーミングに関する)諸事情によりウォーシャーク(War Shark)と改名されている。また、08年のキャラホビでは、黒いボディに蓄光パーツを備えた暗黒軍仕様のウオディックも限定発売された。
ゲームでの活躍(?)
PSソフト『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』に帝国中型ゾイドとして登場…したのだがはっきり言って不遇。
根本的な問題として魚型なのが災いして陸地に侵入することができないため、mapによっては全く移動できない。更にはメイン武装が対空攻撃に対応しておらず積んでいるミサイル攻撃によるマップ兵器も威力が大したことがなく、全体的に使いづらい。利点は水中隠蔽能力で迂闊に接近してきた陸戦ゾイドに奇襲攻撃で大ダメージを与えられ、更にはリクにいる射程距離内のゾイドには攻撃されず一方的に攻撃ることぐらい。
しかも今作では本来ははるかに格下のはずのバリゲーターが”水陸両用”・”同じく水中隠蔽スキル持ち”・”全地形適応のミサイルで相手をサビ状態にして鈍足にできる”・”HPも意外に高いので陸戦も可能”と中型屈指の強力なゾイドとなったため、帝国サイドプレイですら自軍のシンカー・ブラキオス・ウオディックを使うよりも演習でバリゲーターを鹵獲して水陸両用舞台にしたほうが便利というオチに・・・・