ライジャー
らいじゃー
旧ゼネバス帝国が最後に開発したゾイドである。設計者はケネス・オルドヴァイン博士。
中央大陸戦争末期にヘルキャットの後継機として開発されたライオン型高速戦闘ゾイドで、空気抵抗を最大限に抑えるため、流線型のボディとなっている。
開発ベースとなったのは中央大陸のライオン型グループに存在する純粋なライオン型種で、最高速度は時速320kmで、これは当時のシールドライガーはもちろん、平成後期シリーズのブレードライガーやライガーゼロすら凌駕するハイスペックであり、後年に開発されたこれらの高速戦闘ゾイドが高速性能を発揮する為にブースター等の推進器に依存しているのに対し、推進器に頼る事なくこのような速度が出せるのは驚異的と言える。
ただしロールアウトが末期も末期であり、本機が開発された頃には既に旧ゼネバス帝国はマッドサンダーの出現で劣勢に立たされており、本機が活躍できるような機会は殆ど残されていなかった。そのため、少数が生産されてマッドサンダーのデータを泥棒したりその行軍を妨害したりといった渋い任務が続く。同帝国の滅亡後に残存した機体はガイロス帝国に接収され、黒を主体としたカラーリングに変更されて運用された。
元々個体数が少なかったからか、惑星Zi大異変(グランドカタストロフ)により絶滅したと思われる。
ファミコンゲーム『ゾイド2 ゼネバスの逆襲』では、最高速度500km/hと元のスペックノートよりも速い。
新シリーズのストーリーでは出てこないのだが、『ゾイドバトルカードゲーム』ではしれっとライガーゼロ(帝国仕様)と並走したカードがあったりもする。
旧ゾイドシリーズ終了後に再スタートした新ゾイドシリーズではアニメ放送時期に復刻されなかった事もあり、メディアの露出もPS用ソフト『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』の隠しユニットとして登場するのみに留まったが、2008年10月31日には『月刊ゾイドグラフィックス』の第10巻としてほぼ旧シリーズと同等の仕様で復刻販売されている。
ただし、同製品内の資料の記述ではベースとなった野生体がゼネバス帝国領で発見されたライオン型野生ゾイドの変異種に変更されており、その野生ゾイドが地球文明の幻獣であるとされる「雷獣」に似ていた事から、“ライジャー”と命名された、とされている。
平成シリーズに販売されたライトニングサイクスとは似た機体コンセプトを持っており、心なしか頭部の造形も似ている。後年発売されたHMMのライトニングサイクスの説明書によればライトニングサイクスにはライジャー開発の経験も生かされたと言う記述がある。
なお、間違ってもコレの事ではない。