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サーベルタイガー(ゾイド)

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さーべるたいがー

『ゾイド』シリーズに登場する、ゼネバス帝国の虎型ゾイド。本項では改良発展型である「グレートサーベル」についても紹介する。

スペック(サーベルタイガー)

機体名サーベルタイガー
番号EPZ-003
所属ゼネバス帝国
分類トラ
全長15.6m
全高9.1m
全幅5.7m
重量78.0t
最高速度200km/h
乗員人数1名
武装
  • 3連衝撃砲
  • 連装ビーム砲
  • 接近戦用ビーム砲×2
  • 高速キャノン砲×2
  • 高圧濃硫酸噴射砲
  • レーザーサーベル×2
  • 全天候自己誘導ミサイルランチャー
  • 全天候3Dレーダー
  • 大型赤外線/レーザーサーチライト

概要

ゼネバス帝国が開発した初の大型高速戦闘ゾイド。ヘリック共和国シールドライガーが開発されるまでは大型陸戦ゾイドとしては最速のゾイドだった(小型ゾイドなら200km/hは普通に居る。マーダに至っては450km/h)。高速戦闘のほか奇襲攻撃や夜討ちも得意とし、同タイプの小型ゾイドであるヘルキャットを主な随伴機としている。開発当時、本機に対抗出来るゾイドは共和国軍にはおらず(流石にゴジュラスよりは弱いが、こちらは奇襲に失敗したら逃げて次の機会を狙うだけであるのに対し、ゴジュラス(無印)は鈍重なうえ砲撃も不得意なので追撃は苦手)、鈍重な共和国機を次々と屠っていく姿に共和国軍兵士からは「戦場の紅いイナズマ」と恐れられ、共和国軍司令部からは「極力戦闘を避けて空軍の援護を求めよ」との指示がでたほど。

後に対抗機シールドライガーにより圧倒されるようになっていく。

ダニー・ダンカン機

当時小学館から連載されていた『ゾイドバトルストーリー』2巻では、本機に搭乗したダニー・ダンカン少佐による活躍が印象的で、飛行ゾイドのサラマンダーを高所から襲撃して撃墜したり、共和国軍大佐ヨハン・エリクソンが駆るウルトラザウルスの攻撃から身を挺してゼネバス皇帝の乗るシンカーを守っている。この時、ゼネバスの乗るシンカーに同乗していた彼の弟のトビー・ダンカンは兄の壮絶な散り様を目の当たりにし、「Eのマークのついたウルトラザウルス」を兄の敵として執拗に付け狙うようになる。

この機体はメディアによって姿が異なり、『バトルストーリー』ではノーマル機と変わらないのだが、『ゾイドバトルコミック』では肩アーマーが黒色に塗装されている。

グレートサーベル

スペック(グレートサーベル)

機体名グレートサーベル
番号EPZ-003
所属ゼネバス帝国・ガイロス帝国
分類トラ型
全長15.8m
全高11.5m
全幅5.7m
重量90.0t
最高速度240km/h
乗員人数1名
武装
  • 3連衝撃砲
  • 連装ビーム砲
  • 接近戦用ビーム砲×2
  • 高速キャノン砲×2
  • 高圧濃硫酸噴射砲
  • レーザーサーベル×2
  • 全天候自己誘導ミサイルランチャー
  • 全天候3Dレーダー
  • 大型赤外線/レーザーサーチライト
  • 8連ミサイルポッド
  • 自動小銃
  • 高機動飛行ウイング×2
  • ブースターエネルギータンク×2
  • 安定尾翼

概要(グレートサーベル)

デスザウラーにより首都を失いゲリラ戦を展開していた共和国軍が陣取っている中央山脈を攻略するため、そして何よりもシールドライガーに対抗するため、性能・攻撃力共に20%の強化が図られたサーベルタイガーの強化型。

背部には大型のウイングと展開式の8連ミサイルポッドを増設、機体のカラーリングも従来の小豆色(ゼネバスレッド)から帝国軍MK-II部隊に準じた黒と赤と銀に変更。アイアンコングMk=Ⅱ量産型を指揮官機とした同部隊に配備された。最高速度も従来の200km/hから240km/hに向上した。「密林の黒いイナズマ」という異名を持つ。

バトルストーリーでは当初の予定通り山岳地帯に投入されベアファイター部隊を蹴散らす。救援に駆け付けたシールドライガー部隊もベアファイターの残骸に気が取られている隙に全滅させ、初陣を飾った。

その後、第2次大陸間戦争でガイロス帝国の改良により追加装備なしでも同等の性能を発揮するセイバータイガーになったが、追加装備も後に「アサルトユニット」として再導入されている。

玩具としてのサーベルタイガー

レッドホーンアイアンコングと同じくモーターによる駆動方式を採用し、単三電池1本で稼動。スイッチを入れると口を開閉させつつ膝や足首を稼働させながら歩行する。

旧ゾイドシリーズの製品の中でもデザイン・ギミック共に優れたキットで、その完成されたデザインは21世紀になっても見劣りしないと評されている。シールドライガーをはじめとするライガー系ゾイドがサーベルタイガーのコンポーネントを流用していることも、その完成度の高さを物語っているといえる。

実はサーベルタイガー(およびセイバータイガー)は、ゾイド史上最も売れた玩具である。本機より人気の機体はそれなりにいるのだが、最初の大型高速ゾイドであり、長く販売されたこともあってゾイド玩具史上与えた影響は極めて大きかった。最初の大型高速ゾイドなだけにバリエーションも多く、本機のヒットにより駆動系統を流用したライガータイプのゾイドが乱発されるようになったため、高速ゾイドの元祖のような存在である。

今でこそ高速ゾイドはありふれた存在になり、初期のサーベルタイガーは旧式ゾイドのイメージがついてしまったものの、本機がいなければ今のゾイドはなかったといっても過言ではない。

1999年からの新シリーズでは、「サーベルタイガー」の名称が1992年にバンダイによって『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の登場メカ「守護獣サーベルタイガー」として商標登録されてしまった為、(戦隊ロボとしては珍しい分離状態の「守護獣トリケラトプス&守護獣サーベルタイガー」として商標登録)ガイロス帝国による改良型という設定を付与した上で「セイバータイガー」に名称が変更された。また、日本国内のセイバータイガー後期ロットや、スペシャルカラーバージョンゴールド以降は、現在の安全基準に適合させる為牙の形状が改修され、虫歯のようになってしまっている。

コトブキヤのHMMシリーズや、トミーテックのMMSゾイドシリーズでもサーベルタイガー(セイバータイガー)、グレートサーベル共にラインナップされている。MMSシリーズでは商標の問題がクリアできたのか、ゼネバス帝国仕様の「サーベルタイガー」としての製品化である。こちらは対象年齢が高いため歯や爪が尖りまくっている。

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