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ゾイド』シリーズのサーベルタイガーはサーベルタイガー(ゾイド)を参照。


概要編集

巨大な牙を供えた化石ネコ類動物の総称。よく似た姿の有袋類ティラコスミルスを含むこともある。狭義にはスミロドン属のこと。日本語では「剣歯虎(けんしこ)」とも呼ばれる。


ちょっと前までニムラブス科のエウスミルスとかホプロフォネウスも入っていたが、いろいろあって別の分類になった。なお山本貴嗣漫画、『セイバーキャッツ』にはセイバーキャットと称するエウスミルスのロビン(ちゃんと牙が発達している)が登場する。こういう「実かつてこうだと思ってたフレンズ、実は収斂進化したものでした」分類を「エルビス分類群」と呼び・・・中国では「猫王物種」と呼ぶ(語源であるエルビス・プレスリーが猫王だから。)


最大のものでは長さが24cmと、口元からはみ出る程長い2本の牙を持つのが特徴。ただこの牙は見た目に反し意外と脆かったようで、獲物にかみつく際は、喉元の気管など柔らかい部位を狙ったと推定される。


日本ではこの牙とトラのような姿をしていることから、『剣歯虎』『サーベルタイガー』など、“虎”に関連した呼称で呼ばれるのが常だが、実際は虎よりも小型のヤマネコ類に近縁らしく、海外では通常『Saber-tooth Cat』(剣状の歯を持つネコ)の呼称が一般的である。ただし、スミロドンの一種であるスミロドン・ファタリスは、特に現生の虎と体格が似ているため、英語でもサーベルタイガー(saber-toothed tigers)と呼ばれる。また、英語の「Saber-tooth Cat」が含む範囲は広く、日本語では通常、剣歯虎には含めない(そもそも分類学上は哺乳類ですら無い)ゴルゴノプス亜目も、「Saber-tooth Cat」に含める場合がある。


なお、歯の形状からシミタートゥースド キャット(ホモテリウム)、ダーク(Dirk スコットランド短剣、まっすぐで刺殺が可能 メガンテレオン)トゥースドキャットがいる。


皮肉にもその牙のせいで絶滅したと言われがちだが、これまでに化石が2000体以上とかなり多く見つかっている以上、少なくとも生息していた当時は不自由なく生活できていたと考えられる。


いかにも獰猛そうな容姿がインパクト大なのか、フィクションの世界にもサーベルタイガーがモチーフのキャラが敵味方を問わずよく登場する。


生態について編集

特徴である2本の牙で大型の動物に襲い掛かり、深い傷を負わせ失血死させていたと推測されている。獲物に掴みかかって牙を確実に突き刺すのに必要だったのか、腕力も発達していた。

しかし、後肢は前肢よりも短く、速く走れなかったとされる。そのため、バイソンなどの獲物を待ち伏せして襲ったと思われる(バイソンは時速65kmで走れるが)。


大型草食獣に対しては、現生のネコ科の動物が行うような「首に噛みついて顎の力で絞殺する」襲撃方法が通用しないため、現生のネコ科肉食獣が大型草食獣を捕食するのは群れによる連携攻撃が可能なライオンを除くと困難である。この方法では牙は「滑り止め」として使われるに過ぎないので現生のネコ科肉食獣の牙は短く頑丈なものである。

サーベルタイガーはこのような「絞殺」戦術を捨て、牙による出血を狙ったいわば「刺殺」戦術に特化することで、それまで(幼体以外は)無敵を誇っていた大型草食獣を捕食可能となった。このような戦術は大きな牙を発達させたサーベルタイガー以外の捕食者には不可能であり、サーベルタイガーは同じ獲物を奪い合う肉食獣のライバルがいないという有利な状況で繁栄を遂げた。しかしその体のつくりは多くの点において大型で鈍重な草食獣の捕食に特殊化しており、その代償として素早く逃げる中・小型の獲物を捕まえる能力はほとんどなかった。そのため大型草食獣の減少に対応できずあっさりと絶滅へ向かうことになる。


知能は現生のライオンやその近縁種と比べると高くなかったようで、カリフォルニアでの化石研究からタール池に落ちて死んだ個体数が有意に大きい事が分かっている。


また、発見された化石の多くに怪我が治ったような跡があり、現在のライオンの様に群れで生活し、負傷した仲間に餌を分け与え、時にマンモスなどの大きな獲物も襲ったと推測されている。


ちなみに、あまり知られていないが日本からも化石が出土している


見た目について編集

長い牙が伸びた姿は非常に人気が高いのだが、実は、牙は分厚い唇で包み隠され、ほとんど見えなかった説もある。

というのも、歯の表面のエナメル質は、乾燥すると剥離、破損しやすく、牙が終始口の外に出ていると牙が折れるリスクが跳ね上がるためである。

とりわけ、猫科動物は牙が唇の中に綺麗に収まるものばかりであり、一番身体に対する牙が長いウンピョウでさえ口を閉じれば牙は見えなくなる。

陸上生物で牙が口の中に出て伸びているものにはイノシシの仲間がいるが、イノシシは猫科と系統の違う生物であり、また牙は常生歯と呼ばれ伸び続けるもので、狩りで頻繁に使うものでもない。


近年はティラノサウルスも牙が唇で覆われ口を閉じれば見えなかったという復元が一般的になっており、サーベルタイガーも今後そのように復元される可能性がないとはいえない。

要は、生前は牙が見えない唇の分厚いジャガーのような見た目だった可能性があると言うことである。



サーベルタイガーをモチーフとしたキャラクター編集

特撮編集

仮面ライダーシリーズ編集

昭和ライダー編集

平成二期編集

令和ライダー編集

令和の昭和ライダー編集

スーパー戦隊シリーズ編集

昭和戦隊編集

20世紀平成戦隊編集

21世紀平成戦隊編集


メタルヒーロー編集


ゲーム編集

漫画編集

アニメ編集

玩具編集


関連タグ編集

古生物 絶滅動物 ネコ科 スミロドン

トラ ライオン ジャガー


タイガー・ジェット・シン:入場テーマの曲名が「サーベルタイガー」。

ジャスティスサーバル:「サーベルタイガー」のモチーフをした形態。

ナッシュビル・プレデターズ:サーベルタイガーをチームロゴおよびマスコットキャラクターのモチーフにしているNHLのチーム。


別称編集

剣歯虎


同時期に存在していた動物編集

マンモス バイソン ダイアウルフ

ティラコスミルス メガテリウム グリプトドン マクラウケニア 恐鳥類

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