「ソルド20…お前の正義、確かに受け取ったぞ…!」
「亡、お前達を破壊するつもりはない…!」
サーバルタイガー!
Warning!
Kamen(Warning!)Rider...Kamen(Warning!)Rider...
「変身!!」
ショットライズ!サーバルタイガー!
"Blade spun by justice that protects lives."
「人工知能特別法違反を確認…対象を"捕獲"する…!」
概要
特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』のVシネマ作品「ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー」に登場する仮面ライダーバルキリーの強化形態にして最強形態。
刃唯阿が仮面ライダー滅亡迅雷を相手にラッシングチーターに変身しようとするもプログライズキーを弾かれてしまい、攻撃を庇ったソルド20から機能停止寸前に託されたサーバルタイガーゼツメライズキーをエイムズショットライザーへ装填して変身する。この経緯があるため、強化形態であると同時に仮面ライダー001の様な緊急フォーム的な側面も強い(なお001もフォースライザーの特性上ゼロワン・ライジングホッパーよりスペックは上)。
名前からモチーフ動物はサーバルとも取れるが、公式には使用するのがゼツメライズキーという事もあり絶滅種であるサーベルタイガー(表記はこちらもサーバルタイガーである。理由は後述)がモチーフであると明言されている。
この形態に変身する際、撃った弾丸が散弾の様に複数にばら撒かれアーマーが形成される。これは以前の形態では見られなかった特徴である。
オルトロスバルカンの時と同じく、サーバルタイガーゼツメライズキーの起動音はソルド20が使っていた時よりプログライズキーの音声に近くなっている。
尚、キーを装填した際に「オーソライズ!」ではなく「Warning!」。と鳴り、オルトロスバルカンと同様に変身待機音中も警告が鳴り響いている(キーの項目を参照)。
変身音声を意訳すると「命を守る正義が紡ぐ刃」となる。
戦闘スタイル
バルカンと比べると遠距離攻撃に重点を置いた印象も強い前二形態とは対照的に、両腕に搭載されたクローによる近接攻撃(モチーフを鑑みると寧ろサーベルと言うべきか)を主軸としたスタイルを取る。これらのクローを収納する事は出来るのかは不明だが、少なくともVシネマ本編においてはショットライザーを使用していない。
しかし、オルトロスバルカンよろしく通常人間が使用する事を想定して設計されていないゼツメライズキーを無理矢理起動して変身している都合上、変身者とショットライザー自体に激しい負荷が掛かるデメリットを持っている(しかも、一応亡からリアルタイムで調整を行えていたオルトロスと違い、ジャスティスサーバルは本来の持ち主であるソルド20が機能停止してしまっている状況下で変身を敢行した為、オルトロスバルカンと同等かそれ以上の無茶をしている状態となった)。
一方で、同じくゼツメライズキーながらキーを無理矢理こじ開けてから装填していたオルトロスバルカンと比べると、キーから警告音こそ鳴っているがキーがスパークしていない。ショットライザーで変身する際の要である脳内チップのデータその物は無事な為とも考えられる(そもそもオルトロス時に亡のサポートが必要だったのはチップのデータを消されていたためである)。
実際、劇中では度々バルキリー自身が戦闘中に痛みで苦しむ場面が多く見られた他、結果的にではあるが「(ラッシングチーターやファイティングジャッカルレイダーに連なる)高機動力、及びそれを活かしたファイトスタイルを充分に発揮できない」弱点も存在しており、精密な格闘攻撃を主体とする仮面ライダー滅亡迅雷に対しても一方的に押されていた。
もっとも、この際は対象を「破壊」では無く「捕獲」する為の戦いだった事情もあり、バルキリーを絶滅させようとしていた滅亡迅雷との攻撃意志の差による問題もある為、一概にこのフォームがスペックや相性で滅亡迅雷に劣っていたとは言い難い状態にある。
やはり最新のゼツメライズキーを使用している事もあって攻防共に従来のバルキリーから大幅に強化されている様で、仮面ライダーザイアを殺害に追い込み、ローンウルフに変身した仮面ライダーバルカンも生死不明の重症(但し、演出的にはかなり死亡に近い)に追い込んだ「滅亡迅雷インパクト」をモロに喰らっても尚唯阿へのダメージを軽傷に抑えたのは驚異的な防御力と言える(流石に病院での手当てを余儀無くされたが、それほど時間の経っていない終盤辺りでは外を普段通り出歩ける程度には回復している)。
攻撃力もライトニングホーネット以上に強化され、滅亡迅雷に対しては「滅亡迅雷インパクト」へのカウンターで使用した「ジャスティスブラストフィーバー」で滅亡迅雷ドライバーを損傷させた上に滅亡迅雷自身にもメンテナンスが必要とする程のダメージを与えて撤退(しかも跛行状態)させており、終始圧倒されてしまったとは言え最後の最後に一矢報いる事には成功した。
なお劇中で明確な描写こそ(前述の高負荷もあって)無かったものの、公式に限りなく近いS.H.Figuartsのオフィシャルブログ等にて、これまでの形態と同じく高い機動力を有していることも示唆されている。
何より、この戦いで滅亡迅雷ドライバーを損傷させていなければ、ローンウルフと滅亡迅雷の戦いは相打ちでは無くバルカンだけが倒れてしまう可能性が大いにあった為、決して無駄では無いと言えるだろう(この点は本編での「ゼロツーVSオルトロスバルカン」戦や脚本家が同じ以前のVシネマ作品で事件解決に繋げた展開と似ている)。
必殺技
ジャスティスブラストフィーバー
左足からの蹴りを放つ。
劇中では滅亡迅雷の「滅亡迅雷インパクト」に対し倒れた状態で発動し、ショットライザーは必殺技出力の負荷(と滅亡迅雷インパクトの直撃)で破壊されてしまったが、滅亡迅雷ドライバーにヒビが入り撤退に追い込む事には成功する。それだけで無く、滅亡迅雷自身にもメンテナンスが必要になる程のダメージも与えている。
使用した状況が極めて特殊であった為、本来はどの様な蹴り方をするのが正式なのかは不明。
余談
女性ライダーが最強フォームになるのは初ではないが、ある意味特例でもあった為、正真正銘初の女性ライダーの強化フォームであり、尚且つ初の女性ライダー「専用」最強フォームとも言える。
実はバルキリーが強化形態を獲得する事は本編中でも考えられていたのだが、諸事情から未登場に終わってしまったが、最後の最後にVシネマで満を持して登場する事となった。
本編で女性ライダーが強化形態かつ最強形態を入手するのは2年後の作品『仮面ライダーリバイス』の女性3号ライダーである仮面ライダージャンヌのインビンシブルジャンヌが初であり、それ以降は本編に女性ライダーの強化形態が登場する事例が増えている。
刃唯阿が、ジャッカルレイダーを除くと唯一サーベル≒刃を用いて戦う形態である。
スーツは頭部とクローが新造で腕部装甲がオルトロスバルカンのオルトロスガントレット(クローアサルト展開状態)、その他の部位はライトニングホーネットの流用と思われる。
その後、クローは『仮面ライダーギーツ』に登場するアームドクローのレイズクローへと改造されたと思われる。
変身音は飛電ゼロワンドライバーで使用すると以下の様になる。
プログライズ!Get freedom!!サーバルタイガー!
"Blade spun by justice that protects lives."
ゼロワンドライバー使用時の独自の音声である「Get freedom」を訳すと「自由を手に入れろ」になる。
関連タグ
仮面ライダーバルキリー 強化フォーム 最強フォーム 急場凌ぎフォーム
フレイミングタイガー:虎がモチーフの形態。但し、こちらはプログライズキー。
仮面ライダー龍玄・黄泉:銃使いの3号ライダーの最強形態繋がり、「一回しか変身していない為、限定的な登場だった」「他の形態より戦闘スタイルが荒い」「使用すると身体に負荷がかかる為、変身した直後や戦闘中でも苦しむ様子が見られた」「最終的には変身アイテムを破壊される(こちらはキーアイテム)」「変身者は別の戦士にも変身する」等の点が共通。
ファンタジーフォーム:脚本家が同じ作品のネコ科モチーフの女性3号ライダーの最強形態、別のネコ科モチーフの戦士が使っていたアイテムを受け継いで変身する点も同じ。
仮面ライダートワイライトマジェード:4年後のバッタがモチーフの令和ライダー作品のオレンジの女性ライダーの最強形態、自身を庇った人工生命体のアイテムを使用する。
ジャスティスサーバル → アラビアーナナイト
Vシネマ限定フォーム
平成ライダー
令和ライダー
ジャスティスサーバル/ローンウルフ → アラビアーナナイト/アメイジングセイレーン