ファンタジーフォーム
ふぁんたじーふぉーむ
ベロバ「癪に触る女ね……ライダーにもなれない一般人は……くたばれ!!」
『ENTRY』
『SET』
「変身!!」
『FANTASY』
ベロバ「そんな、バカな…!?」
『READY FIGHT』
「もう誰も……不幸にはさせない!」
『仮面ライダーギーツ』に登場する形態。デザイアドライバーにファンタジーレイズバックルをセットして変身する。
仮面ライダーギャーゴが第45話「創世Ⅴ:その名はギャーゴ!」で初めて使用し、第44話「創世Ⅵ:ネオン、かがやく」で仮面ライダーナーゴの最強フォームとして受け継がれた。
立ち位置
今までの『ギーツ』ライダーと同様に、バックルが個人専用ではないため、3号ライダーの最強フォーム枠でありながら他のライダーも使用可能という特殊な立ち位置でもある。変身時のエフェクトも変身するライダーによって大きく異なる。
主役4ライダーの中では唯一、「〇〇フォーム」という名前で終わっている最強形態である。
というのも、ファンタジーフォームの構想は番組の初期段階から存在し、デザイアドライバーにも音声が搭載されていたが、ナーゴの基本フォームが最終的にビートフォームに決定したという経歴がある為。
(出典:『フィギュア王No.310』(ワールドフォトプレス/2023)「「MAKING REPORT OF KAMEN RIDER GEATS REVOLVE:04 GEATS参詣記 04 理想:狐の神様と語った創始者」(P63)より)
TV本編では事実上ギャーゴの基本形態となっているが、ギャーゴはのちにファイナルステージにてアームドシールドに変身した為、ギャーゴにとってもファンタジーフォームは最大戦力とも解釈できる奇妙な立ち位置となっている。
変身後の戦闘時にも出現する「ファンタジーエフェクト」が変身者の周囲を取り囲む様に出現し、アーマーとして結集する形で変身が行われる。
ナーゴ使用時には従来の招き猫の如く愛嬌ある魔法少女のような変身ポーズから、十字に交差した腕を父と同じく獣の様に腕を広げながら構える野性的なポーズに変化しているが、咆哮を上げていた父と違って、どこか高潔さと気品を感じさせるポーズにもなっている(この時、父である鞍馬光聖のポーズと殆ど左右対称になっている)。
金と紺を基調とした鎧を纏い、胸には星を模した魔法陣が描かれている。両腕はローブを纏っており、『ギーツ』のフォームとしては珍しい袖を持つタイプのスーツ造形となっている。「ファンタジー」の名前通り、さながら魔法使いを彷彿とさせる。ファンタジーフォームへの変身時には、各ライダーの複眼は赤色へと変化する。ナーゴ版では目に青いアイシャドウ状のラインが追加される。
また、ナーゴとギャーゴで顎のデザインが異なるが、これはスーツの流用元の都合によるもの(後述)。
劇中ではリボルブオンによる変形は見せていないが、一応理論上は可能であることが「リボルブチェンジフィギュア」で判明しており、上半身のローブに当たる部分が太腿周りの保護パーツとなる。
なお、フィーバースロットレイズバックルと併用することで、フィーバーファンタジーフォームに変身出来るかは不明である。
ギャーゴ
「私の娘に、手を出すなああああっ!!!!」
身長 | 204.0cm |
---|---|
体重 | 95.0kg |
パンチ力 | 31.2t |
キック力 | 60.3t |
ジャンプ力 | 77.5m(ひと跳び) |
走力 | 2.4秒(100m) |
ギャーゴ使用時のスペック数値はブーストフォームやレーザーレイズライザーを使用したサポーターライダーと同等以上であり、バックル単独の時点で並の大型バックル形態を大きく上回る性能を持つ(流石に女神由来の形態であるギーツⅨ、ブジンソードの2人よりは控え目ではあるが)。
しかし、ギャーゴに関しては鞍馬光聖が戦闘経験に乏しいからか自身の約10分の1程度のスペックである仮面ライダーブラーリのアームドハンマーにはギリギリ勝てる程度であり、変身者自体がかなりの実力者な上に運営の事実上の魔改造が施されているプレミアムベロバには圧倒されている。
ナーゴ
「もう誰も…不幸にはさせない!!」
身長 | 192.1cm |
---|---|
体重 | 71.3kg |
パンチ力 | 44.8t |
キック力 | 93.6t |
ジャンプ力 | 138.6m(ひと跳び) |
走力 | 1.7秒(100m) |
ナーゴ使用時は仮面ライダーゲイザーやレーザーブーストフォーム以上の数値となり、バックル1個の性能としては破格のパワーアップを果たしている。
本編における主要ライダーの最強フォームとしては、機動力のスペック面ではギーツIXに次ぐ高水準を誇り、走力とジャンプ力はブジンソードをも上回る。
今までのナーゴはビートフォームで見られる様な拡張武装を使用した近接戦闘や属性攻撃、味方のサポートが中心となる戦闘スタイルだったが、ファンタジーフォームではパンチやキック、バックルの力を応用して生成した鋭い爪を使った引き裂きなどを主体とするブーストフォームと同じ徒手格闘メインのパワーファイトスタイルとなっている。
ナーゴが今までの戦いで培った戦闘経験も相まり、後述の能力をフル活用し圧倒的な戦闘力を発揮し、ギャーゴでは手も足も出せなかったプレミアムベロバを劇中で初めて撃破する程の強さを見せた。
幻想を増幅して具現化する能力を持ち、プレイヤーの願いに応じて各種アビリティを変化させる特殊効果を発揮する。肩部拡張装備の「ローブコンダクター」や「マニフェスリーブ」は任意の位置に様々な力を持つサークルフィールドを広げ、幻想を具現化した「ファンタジーエフェクト」の遠隔操作も可能。
ファンタジーエフェクトを応用すれば自在に形状の変化が可能で、ギャーゴの場合は盾と爪の機能を併せ持つ複合武器を、ナーゴの場合は光のサーベルやそれを組み合わせた爪を形作って戦闘に使用している。この他にも、使用者のイメージ次第で豊富な武装バリエーションを披露可能とされている。
バックルの創造者も踏まえると限定的ながらギーツⅨの「創造」の力を扱う能力を持つとも言えるだろう。
また、本形態の複眼は「スカーレット〇〇アイ」(〇〇内にはライダーの名前が入る)と呼ばれ、真実を見抜くための機能が付与され、幻覚攻撃や光学処理を無効化する。
上記の能力に加え、ナーゴが使用した際には物体や攻撃をすり抜ける透化能力を発揮しており、初陣ではプレミアムベロバを半ば一方的に手玉に取る程に翻弄して見せていた。第46話では、仮面ライダーバッファの「タクティカルブレイク」を透過させる形でプレミアムベロバとプレミアムケケラにぶつけ、撤退を成功させている。
この透化能力は公式サイトでは「祢音が本当はいなかった存在だから(原文ママ)」との理由から搭載された力であり(流石の公式もこれは「少しブラックな理由」と認めている)、ギャーゴには無い「ナーゴファンタジー固有の能力」と解説されている。
一方で護るべき対象が居た場合はこの能力を使う訳には行かないので、実力や性能に大きな差が開いてしまった仮面ライダーダパーンは終始ナーゴに圧倒されていたが、執拗に祢音の母である鞍馬伊瑠美を狙う延長でナーゴに攻撃を当て、伊瑠美を負傷させた。
これらの特殊能力も相まって、初登場が物語の終盤だったにも拘わらず、劇中では安定した戦績を記録しており、仮面ライダーリガドΩのリバース能力で変身能力を喪失させられた以外では一度も敗北することは無く、オーバーダメージによる強制変身解除に至っては、本編どころか映画でも一度も見せていない。
総じて、変身者次第で如何様にも能力が変化するのが本形態の最大の特徴と言える。
『最強ケミー★ガッチャ大作戦』でもポーンジャマトやジャマトライダー相手に変わらぬ強さを発揮し、ブジンソードと共に九堂りんねが新たな力を手に入れるまでの時間稼ぎに大いに貢献した。
『ジャマト・アウェイキング』ではタイクーン・ブジンソードと共にキングジャマト戦で変身。ポーンジャマト軍団を難なく蹴散らし、キングジャマトと一進一退の攻防を繰り広げた。しかし、キングジャマトが「ファンタジーストライク」とブジンソードの「ブジンソードストライク」を耐え切りカウンター攻撃を繰り出したことで反撃を許してしまう。
最終的にバッファ・プロージョンレイジが到着した事で形勢逆転し、トリプルライダーキックでキングジャマトを撃破した。
光聖の娘を助けたい願いに答えて浮世英寿が「創世の神の力」で生み出した特殊なレイズバックルで、ブーストマークⅢバックルに続き、本来のデザイアグランプリには実装されていないバックルである。
- ファンタジーストライク
『FANTASY STRIKE』
ギャーゴは右手にエネルギーを纏ったファンタジーエフェクトの武器で殴り付ける。ブラーリを変身解除に追い込んだ。
ナーゴの場合はギーツⅨの必殺技発動時と似たような2本の尻尾の様な青いオーラを纏ったライダーキックを敵に叩き込む。プレミアムベロバを撃破し、作中では徹底して傷を負う描写が無かったベロバが初めて明確に負傷する(ベロバ役の並木彩華女史も第44話で「初めて血糊を塗られた」と語っている)程の破壊力を持つ。
『ガッチャ大作戦』では敵に突進して透過しつつ背後から爪で切り裂くパターンも見せている。
2023年7月18日にて、「リボルブチェンジフィギュア PB08 仮面ライダーナーゴ ファンタジーフォーム&ライダーヘッド4点セット」としてプレミアムバンダイ限定で発売。3号ライダーの強化形態がボーイズトイフィギュアで立体化されるのは、RKFシリーズのグリスブリザード以来となる。
本商品でもリボルブオンギミックは健在で劇中では未登場の下半身版ファンタジーフォームを再現可能な他、ギャーゴやブラーリ、ターボンや警備隊ライダーの頭部パーツ、ナーゴ専用の全ライダー共通の平手が付属している。
またデュアルオンも可能であり、作例としてバッファのファンタジーゾンビフォームが作成されている。
食玩フィギュアでは「装動 仮面ライダーガッチャード→3←&装動 仮面ライダーギーツ」にて発売が決定。ナーゴとギャーゴ両方の姿を再現できるほか、タイクーンのブジンモンスターやブジンブーストを再現するためのデザイアドライバーも付属する。
プレミアムバンダイ限定でバッファ・フィーバーゾンビフォーム(ジャマ神)とセットのプレミアムエディションも販売されている(現在は予約終了)。一般販売のものよりも塗装が増えた豪華な仕様となっているがプレミアムエディションになっているのはナーゴのみであり、ギャーゴやタイクーン関連のパーツは付属しないため注意が必要。
なお、どのシリーズでも現在、ファンタジーエフェクトならびにキックの際に出現する尾は立体化されていない。
- アーマーは奇しくも脚本家が同じ作品のファンタジー繋がりであるファンタジーゲーマーの改造。因みにファンタジーゲーマーの使用者は「ビート」の名を持つ形態も持つ。
- 尚、アーマーは女性が着るには大き過ぎたので、ナーゴファンタジーとする際一部パーツが削られたとの事。
- 顎パーツは、ギャーゴ版はリデコ元のシーカーが取り外せない仕様だったのでそのままリペイント。ナーゴ版は専用のブーストフォーム顎のリペイントとなっている。
- ライダーキック時の2本の尾の様な演出は、ギーツⅨのモチーフである九尾の狐と同じく妖怪の1つとして知られる猫又に由来すると思われる。
- ギーツとタイクーンの最強フォームと違い、「バックル1つだけのナーゴファンタジーは最強フォームなのか?」と一部の視聴者から疑問に思われていたが、公式の玩具紹介YouTubeコーナー「バンマニ!」やプレミアムバンダイからのナーゴの商品ページや開発者ブログ、ファイナルステージのグッズではギーツⅨやブジンソードと並べて最強フォームとして紹介されているので、「ナーゴの最強フォーム」とされている。
- 実際、ファンタジー登場後は先述の通り最強形態として登場しており、OPも更新されたりファイナルステージのナーゴのキャラグッズや次回作のレジェンドライダーケミーカードの最強フォーム枠としてこの形態やバッファのフィーバーゾンビフォームがカードで登場し、その後に登場したレジェンドカメンライザーでナーゴとバッファのカードを使用すると、それぞれファンタジーとジャマ神のフィーバーゾンビになる(しかも、ご丁寧に後者はキチンと「ジャマ神」まで音声が鳴る)なので現在では最強フォームとして確定の段階である。
- また、そのバンマニの動画内では、ファンタジーバックルを奪ったブラーリに光聖が倒されるIF展開のごっこ遊びも紹介されていた。
- あるライダーの基本形態がそのまま別のライダーの最強形態として運用される例は非常に珍しい。
- 他の例としては仮面ライダーデューク/仮面ライダーバロンのレモンエナジーアームズが挙げられる。
- 登場時期の都合もあり、夏映画『4人のエースと黒狐』には未登場だった。
クリエイターゲーマー:脚本家が同じ作品の武器を自在に作成、具現化する能力を持つ形態。
ジャスティスサーバル:脚本家が同じ作品のネコ科モチーフの女性3号ライダーの最強形態、別のネコ科モチーフの戦士が使っていたアイテムを受け継いで変身する点も同じ。こちらはVシネマに登場した。
3号ライダー最強フォーム
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