立ち上がれ、最強一家。
概要
特撮番組仮面ライダーリバイスの劇場版。正式名称は、『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』。2022年7月22日公開。同時上映は『暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新初恋ヒーロー』。
リバイスとしては2作目の劇場版。夏映画の系譜としては『REAL×TIME』以来だが、そちらはある理由で夏映画から冬映画に延期され、かつ同時上映もスーパー戦隊ではなくなったため『Over_Quartzer』以来実質的に3年ぶりの夏映画となった。令和ライダー初の夏の単独長編映画でもある。
キービジュアルには(『ドンブラザーズ』とのコラボからか)御輿に乗ったリバイ&バイスの姿が描かれている。
ポスターには、リバイスとライブ、ジャンヌ、デストリームの他に2つの謎のバイスタンプが浮かんでいる。
坂本監督は、『リバイス』のプロデューサー・東映の望月Pからは子供達が最初に触れるアクション映画というお題を設けられ、アクション映画のシチュエーション例として、同じくリバイスのプロデューサーであるテレビ朝日の井上千尋Pから「車両を使ったアクションが見たい」という提案を受けたため、五十嵐三兄妹がその渦中で両親を助けるという『リバイス』版の『ニューヨーク1997』を目指していたという。また、レギュラー陣が総出演する演出も『映画ドラえもん』を意識したという。そのうえで今回のテーマがアクション映画のため、今回のメインヴィランとなるキャラクターにもアクションをこなせる俳優をキャスティングをしたいと思い、坂本監督がアメリカで活動してた時からの知り合いであるケイン・コスギ、アヅマの部下として坂本監督の作品に縁のある南誉士広、春川芽生、中村浩二の3人が「動けることはもちろんだが、スピンオフとのつながりもあり、ビジュアル面でも個性を出せる方々にお願いしたい」という理由のもとでキャスティングされた。
木下氏のコメントや予告映像から、本作では『母親』がキーワードとなるようで、予告では五十嵐幸実が謎の光を放つ姿が映し出されていた。
この映画を担当した坂本監督は、パンフレットのインタビューにて、妊婦を出した意図についても語っており、リバイスが「家族」をテーマにしている以上、集大成となる夏映画には相応しいと思い設定したと言う。また坂本監督個人がやりたかったのが、唯一変身しない母「幸実」の強さを見せることであり、「映画を見に来る世代の子供たちにとって母親は特別な存在だと思うから、この作品を通じて子供達に母親の愛情は大きいものだということを伝えるために登場させた。」と語っている。
今作のスピンオフ&前日談作品として、『Birth of Chimera』が公開に先駆けて、東映特撮ファンクラブ独占で映画公開日と同日の7月22日に配信された。なお、同作の主要人物は(一部は役名未表記なものの)今作にも全員登場している。
『スーパーヒーロー戦記』同様次回作ライダーである仮面ライダーギーツが先行登場。
DVD&Blu-rayが2022年11月23日に発売。
物語の時系列
本編で一時的とはいえ消滅したはずのオルテカやカゲロウが本作で登場しており、牛島光が未登場であるため、オルテカ・カゲロウの生存・復活が第44話で発覚したことや第43話で光がフルゲノミクスによる4連ゲノミクスチェンジの負荷で戦線離脱したことも考慮すると、第44話以降の時系列であることは確実ではないかと思われる。
しかし、映画公開直後の第45話と映画の内容にいくつか齟齬が生じていたため、第44話でギフを封印ではなく駆逐したことで分岐したパラレルワールド、もしくは本編終了後ではないかとも予想されていた。
そして、第46話の放送後に公式サイトで「46話と47話の間」である事が発表された。そのため、とあるドライバーの完成形が第47話に登場したことにもある程度の説明がつくことになった。
あらすじ
夫婦旅行をしていた元太と幸実の乗る旅客機が突如ハイジャックされるという事件が発生。
首謀者である“ギフのもう一人の契約者”・アヅマにより、二人を含めた乗客たちは禁断の地・エリア666へ連れ去られてしまう。
狩崎の協力を得て現地へ急行した五十嵐三兄妹に立ちはだかるアヅマは、その手に握られた異形のベルトを使い、仮面ライダーダイモンに変身。三兄妹を圧倒し、「人類存亡のジャッジ」をすると宣言する。
一方、囚われた元太と幸実は、謎のマッドサイエンティスト・外海から、彼らの衝撃的な目的を明かされ、一家は更に追い詰められる。
仕掛けられた罠により最大の危機が迫る時、最強家族の絆が奇跡を起こす。
戦いの先に一輝とバイスが掴み取るのは、<最強バディ>の揺るぎない絆か、それとも……?
登場キャラクター
主要キャラクター
- 五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ…演:前田拳太郎
- バイス/仮面ライダーバイス…CV:木村昴
- 五十嵐大二/仮面ライダーライブ…演:日向亘
- カゲロウ/仮面ライダーエビル…演:日向亘
- 五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ…演:井本彩花
- ラブコフ/蛇女ラブコフ…CV:伊藤美来
- ジョージ・狩崎…演:濱尾ノリタカ
- 夏木花/仮面ライダーアギレラ…演:浅倉唯(現・椛島光)
- オルテカ…演:関隼汰
- 玉置豪/仮面ライダーオーバーデモンズ…演:八条院蔵人
- 門田ヒロミ…演:小松準弥
ゲストキャラクター
- 大谷希望/仮面ライダーキマイラ…演:豆原一成(JO1)
- 竹田由芽…演:立石晴香
- 外海雅人/シック(人間態)…演:八嶋智人
- シック(悪魔態)…CV:藤森慎吾
- アヅマ/仮面ライダーダイモン…演:ケイン・コスギ
- トニー/マンドリル・デッドマン…演:南誉士広
- ハキム…演:中村浩二
- ミナミ…演:春川芽生
- キャスター…演:宮島咲良
先行登場
劇場版限定ライダー・フォーム
※念の為、映画をまだ観ていない人はリンク先のネタバレにご用心。
復讐に燃える青年、大谷希望が変身する仮面ライダー。
予告ではハイジャックされた機内で変身していたり必殺技を放っていたりしていたが……
赤石英雄と同じく、かつてギフと契約した男アヅマが変身する仮面ライダー。
かなり手強く、五十嵐三兄妹をたった一人で蹴散らすほど。
一輝、大二、さくらの五十嵐三兄妹が変身する仮面ライダー。所謂劇場版限定フォーム。
仮面ライダージャンヌがトリケラバイスタンプを使いラブコフを二丁拳銃に変化させるフォーム。
主題歌
Dance_Dance
余談
- 発表されたポスターにはベイルドライバーに似通ったベルトを装着した謎のライダーが映し出されており、その後第42話にて登場することが判明した。
- 今作も『REAL×TIME』と同じく副題がテレビ本編のopのタイトルと関連性のない名称となった。しかも、今作はlivedevilを捩っているわけでもない一切関係性のないものである。
- 時系列によるネタバレ防止の関係及び撮影時期の都合上か、大二はホーリーライブおよびエビリティライブに、さくらはインビンシブルジャンヌに変身しない。
- ケインが出演している影響か、今作には本人もニンジャブラック/ジライヤ役で出演していた忍者戦隊カクレンジャーでの共演以降交流のある小川輝晃(ニンジャレッド/サスケ役)と広瀬仁美(ニンジャホワイト/鶴姫役)もエキストラとして出演していた。そしてこの作品で三人が坂本監督と接点を持ったのをきっかけに、かねてからキャスト陣の望みだった「オリジナルキャストによるカクレンジャー30周年記念の完全新作続編」という90年代戦隊では前代未聞の企画が実現することとなった。
関連動画
特別映像①(初公表)
超特報(ドンブラザーズと共通)
“劇場で待ってるよ〜ぅ!”
WEB特報(本編の内容初公開)
“準備はいいか、五十嵐三兄妹!?”
特別映像②(WEB特報のリバイス部分)
WEB本予告
特別映像③(仮面ライダーダイモン 編)
“ギフの恵みを受けた者たちよ……Game on!”
主題歌PV(主題歌初公開)
“Let's Dance!”
特別映像④(人類を賭けた変身 編)
“……この時を待っていた!”
特別映像⑤(仮面ライダー五十嵐! 編)
“善も悪もない。人類そのものが愚かだったのだ……”
特別映像⑥(新たな希望、ギーツ 編)
“みんなでお家に帰るわよ〜っ!!”
“さぁ、打ち上げといくか。”
特別映像⑦
特別映像⑧
“五十嵐家は最強だからな”
特別映像⑨
“守ってきた人達の笑顔が見られるから、俺は戦い続けられる”
関連項目
単独夏映画
REAL×TIME/不死鳥の剣士と破滅の本※→バトルファミリア→4人のエースと黒狐
※実際の公開は冬。
仮面ライダーシリーズ劇場版
ビヨンド・ジェネレーションズ→バトルファミリア→MOVIEバトルロワイヤル