「大人しくギフの遺伝子を渡せぇ!」
概要
『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』に登場する悪魔であり、とある人物の悪魔として誕生。
しかし、何らかの理由で逃げ出してしまい、無関係の人に憑依することで今まで生き延びていたようであるが……。
人物像
おどけたような身振り手振りや軽い言動をしているが、その本性は狂気的で自分の計画で犠牲となった者たちにも気にしない残忍な性格。相手を小馬鹿にして嘲笑するなど碌な人格でない様子。
容姿
白を基調とした悪魔で、同色のマントと頭部にはメッシュのような金色の装飾が存在している。
また、身体の至るところに縫い目のようなものがあり嘲笑っているようにも見える笑顔から、道化師もしくはマッドサイエンティストを思わせる。
能力
他者のマインドコントロールにより人間を操ることが出来る他、人間に憑依することで生き永られ別の人間へと変身出来る。また戦闘能力も高めで、黄色の光弾を放つなどして戦う。近接戦にも強い。
本編にて
第46話のラストにて、シックらしき影が宿主を嘲笑うかのように延びていた。
Birth of Chimeraにて
「永久不滅の仮面ライダー軍団を、作ろうよ~♪」
冒頭と終盤にて少しだけ登場。とある人物の実験の失敗により実体化し、彼から『とある何か』を強奪した。その後、もう1人のギフの契約者と共に水面下で暗躍。とある街で行われていた仮面ライダーキマイラ変身適合者の選定実験を利用し、仮面ライダーダイモンを誕生させた。
余談
- 名前の由来は上記の様子から恐らく、英語で『病気』を意味する『シック(Sick)』であると思われる。
- また、メッシュのような金色の装飾から、フランス語で『粋なこと、洒落たこと』を意味する『シック(chic)』も名前の由来になっているのではないかと思われる。
- スーツは、『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』に登場したヴィランであるクリスパーのアンダースーツを使用しており、新規造形は上半身のみ。
- CVを務める藤森氏は、リバイスドライバー、ツーサイドライバー、リベラドライバーのシステムボイスとクワガタバイスタンプを除く(玩具版では藤森ボイスの起動音もある)全てのバイスタンプの音声を担当しており、本作でついに1人のキャラクターとして出演することとなった。
- リバイス内でベルトのCVをやっている中の人が演じているキャラクターの前例としてベイル(仮面ライダーリバイス)とデモンズドライバー、ベイルドライバーがあり、一部ファンからはデモンズドライバー及びベイルドライバーはシステムの関係と内容的にもベイルの声をサンプリングしたのではないかと言う声もある。こちらの可能性は高いのだが、シックの声を上記2つのドライバーやアイテムのシステムボイス同様にリバイスシステムを初めとするライダーシステムのシステムボイスにサンプリングしたかは不明。
- パンフレットによると、坂本浩一監督が藤森氏の演技を絶賛しており、「藤森くんの勘の良さには驚きました。本職の声優さんに引けを取らない才能だと思います。」とコメントしている。
- また、藤森氏はシックを演じるにあたって人間態の外海雅人を演じた八嶋智人氏の芝居を参考にしたが、「あの人の狂演には勝てないですよぉ。」と苦笑いをしていた。シックの芝居についても、「今まで自分がやってきた洋画の吹き替えやアニメと違って決められた台詞はあるけど、それ以外の笑うタイミングや戦闘シーンの息遣いと言ったものは基本フリーで任せてもらうものが多くて、『シックのイメージにあっていれば、ある程度のアドリブはOKだよ。』と言ってらっしゃったんで、ヒーローならある程度わきまえないといけないけど、シックはヒールなキャラクターだから気持ちを抑える必要はほとんどなくて、坂本さんがどんどん乗せてくれてるから途中からシックが憑依していて、画面に写っているシックと同じ動作をしながらアフレコしてた。」と語っている。
- 彼の宿主に関しては不明だが、リベラドライバーが試作段階で「悪魔を実体化させる」というデメリットを理由に危険視され廃棄されていたことや本編で第43話まで悪魔の存在が一切語られていなかったこと、特報映像にて、「やれやれ、困った悪魔だ…。」と意味深な発言をしていたこと、シックの容姿がその人物の普段の服装と酷似していたこと、シックの性格もその人物と非常に似ていたことからこの人物ではないかと推測されるが果たして…。
- リバイス本編の43話においてある証言から、本来の宿主はこの人物だった可能性が浮上した。さらにジョージに移されジョージ自身の悪魔と融合した結果、誕生したと思われる。もし、その仮説が正しいとするとその人物がギフの遺伝子を持っていなかったにもかかわらず彼の悪魔に自我が芽生えた理由にも説明がつくかもしれない。
関連タグ
バトルファミリア
ここから先はネタバレです。未見の方は注意!
ジョージ「おっかしいなー。以前は科学好きの無害な悪魔だったのに」
「なにも変わってない。ただ自分の力を知りたくなったのさ!キミと同じだ!」
大方の予想通り、ジョージ・狩崎の悪魔だったことが判明。正確には狩崎真澄が幼少期の彼に移植した悪魔であり、厳密にはジョージ自身が生み出したわけではない(中には、真澄の悪魔とジョージ自身の悪魔の融合体では、という推測もある)。
五十嵐家の人物で無く、花の様にギフと深い関わりを持っていた訳でもないにもかかわらず、明確な自我と(下記の通り)ライブ/エビルを圧倒する程の戦闘力を持ち合わせる。この特殊性は前述の移植というイレギュラー極まる経緯を経て、キメラドライバーの実験失敗が決め手になったと考えられる(ドライバーの記事も参照されたし)。
『Birth Of Chimera』・『バトルファミリア』における実質的な黒幕であり、その目的も「自身の才能がどこまで行けるのかどうか試したい」というジョージの飽くなき探究心が悪い方向に傾いたものであった。
仮面ライダーライブとの決戦でついに外海雅人の姿から変化し、ライブを苦戦させる。途中でカゲロウが変身した仮面ライダーエビルに押されるも、すぐさま形勢を逆転させ、変身解除まで追い込んだ。しかし、さくらと元太が大二の助太刀に来たことでジャンヌ、デストリーム、ライブの3対1の戦いに持ち込まれてしまう。さすがに3人相手に敵うはずもなく、「バットジャスティスフィニッシュ」、「コブラスタンピングスマッシュ」、「デストリームフィニッシュ」を叩き込まれ、撃破された。
しかし、それでもまだしぶとく生きており、元の宿主であるジョージに「やれやれ、困った悪魔だ…。」と煽られるも、最後の悪あがきと言わんばかりに起爆装置を手に取りエリア666全体を爆破。その爆破に巻き込まれる形で消滅していった。
そしてかつての大二のように、悪魔を完全に失ったジョージの心は傾きはじめ…
真の余談
- ジョージとの会話のシーンのアフレコの際、スケジュールの都合が良かったジョージ役の濱尾氏が見学に来ていたため、藤森氏は「画面にもジョージ、後ろを振り向いてもジョージという状況に緊張しましたけど、気合いが入りました」と語っている。
- 「フィギュア王No.297」によると、第47話・第48話の展開へと繋げるための「トリガー」として「狩崎の中に潜んでいた悪魔の消失による暴走」があらかじめ予定されていたらしく、その悪魔としてシックが誕生したという経緯があったとのこと。
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