「生物の放つ悪性のエネルギー…。貴様らが『悪魔』と呼ぶものを食料とする私にとって、地球は楽園だった。素晴らしい悪魔を生む種族、人間がいたからだ」
「進化すればするほど、人間の闇は極まった。このままでは自ら破滅に向かい、絶滅する。だから、調整が必要だ」
「それは私の遺伝子が関係しているということか?ならば五十嵐家と私は家族だ。供に道を歩める」
データ
概要
『仮面ライダーリバイス』に登場する悪魔。
「全ての悪魔の始祖」と呼ばれる存在であり、50年前に南米の遺跡からギフスタンプと共にミイラ化している状態で発見された。
デッドマンズは、このギフを現代へ復活させるのを目的としており、ギフテクスと呼ばれる強大な力を持ったデッドマンを生贄に捧げる方式。なお、それに相応しくないと見做された者は消滅する。
より正確には5体揃ったギフテクス達のエネルギーを吸収し、生贄となる人間を糧に復活する。
その復活の儀式は逆五芒星をギフテクスが描き、中心に配置したギフ本体がギフスタンプを手に取り、器となる生け贄に出現した契約書に押印して完了する。
その力は未だ未知数だが、第15話では倒されたサーベルタイガー・デッドマン(工藤康)とプラナリア・デッドマン(灰谷天彦)を肉体ごと吸収して不完全ながら目覚めたらしく、デッドマンズベースを起動させて破壊活動を行い、その力の一端を垣間見せた。
デッドマンズベースが破壊されてから、第16話でフェニックスによって回収・保管された。
同話でのジョージ・狩崎の分析によると、物質的にはただのストーン、つまり石だが人間には聞こえない鼓動(劇中ではジョージの手で可聴化された際は、心音のようなリズムで表現される)を発しているらしい。
その後、人間と一体化したまま倒されたカメレオン・デッドマンを肉体ごと吸収し、第18話、第20話でもフリオとオルテカからそれぞれ分離された悪魔も吸収。ギフテクス5体分を取り込む結果となったが、その影響で突然バイスが一時的な苦しみに襲われると言う不可解な異変が起こった(尚、当エピソードではギフの正体が人間と異なる進化の歴史を辿った生命体であると言う事実がアギレラの口から明かされた。また、人類を進化させる存在でもあるとのこと)。
ギフスタンプから生まれるギフテリアンはギフのエネルギー源となっており、倒されたのちはギフに吸収されている(復活にギフテクスが必要なのは単にエネルギー量の問題か、もしくは別種のエネルギーなのだろうか)。
尚、復活が近づくにつれ、次第に五十嵐三兄妹の内なる悪魔にもその影響が如実に表れ始めた他、五十嵐元太の身体を乗っ取ったベイルが仮面ライダーベイルに変身した際、共鳴するかの如く呻き声のようなものをしながら禍々しい光を発し、更にギフ自身も棺からエネルギー体の手を伸ばして近くの研究員を捕えて捕食する様になっていた。第27話では、さらに活性化しており、応戦していたフェニックス隊員達数人を触手で掴んで捕食し、棺ごと消滅。その後、オルテカの前に登場しオルテカが用意した人間たちを捕食、オルテカの野望を食い止めるために現れた仮面ライダーホーリーライブと仮面ライダージャンヌ相手に触手で応戦し、2人を苦戦させた。
復活
そして第28話において、ギフとの融合を望むアギレラを棺から伸ばした手で平手打ちして拒絶、オルテカと一時的に融合し、アノマロカリス・デッドマンへと変貌を遂げ、大二達に襲いかかった。しかし、ギフによる呪縛を自力で取り払った一輝とバイスが仮面ライダーリバイスに変身すると形勢が逆転、逆に追い詰められてしまい、「爆爆リバイストライク」を喰らい撃破され、オルテカと分離した。その後、敗れた満身創痍のオルテカを棺から伸ばした手で捕らえて捕食・吸収し、遂に復活を遂げる(この時はギフの周りに赤黒いモヤがかかっており、肝心の復活した後の姿が映されなかった)。
しかし復活してすぐにどこかへと飛び去っており、それを見たジョージは「人間になど興味は無いというのか」と驚愕していた。
第29話ではデッドマンやギフテリアンのエネルギーを吸収したことにより顕現した真の姿が遂に描写される。
顔はどこかギフジュニアに似た顔立ちで、身体も黄金のローブで覆われた魔術師の如き、悪魔らしさのある禍々しい姿をしていることが明らかとなった。また上半身がギフスタンプの造形によく似た意匠になっており、胸が大きく突き出ている。
何らかの方法によって赤石英雄とコミュニケーションを取り、体内のギフスタンプにより新たなギフテリアン(TRUE)を生み出している模様。
その後、第33話にてベイルに自身のエネルギーを与えたことでベイルは実体化し完全復活を果たすことができた。
能力
未だに未知数だが、本作の真の黒幕らしき赤石英雄と何かしらの手段でコミュニケーションを取り、体内にあるギフスタンプで大量のギフテリアン(TRUE)を生み出し、使役していることが示唆されている。また意図しているのかは不明ながら、そもそも(五十嵐三兄妹の様な自我持ち、デッドマンのよういな自我なしに関わらず)存在しているだけで悪魔を凶暴化させたり、逆にライダーシステム等で付与される能力を阻害する力もあるようで、狩崎真澄はハッキリ「(ギフを放置すれば)世界が終わってしまう」と明言している。
向かって来るリバイスを結界で弾き飛ばしたり、念じただけでフェニックス隊員達を煙のようにして消し去り、ライダー数人に大ダメージを与えた上で変身を解除するどころか、近辺の戦闘機ごとフェニックス・スカイベースをも爆砕して海に墜落させる等、悪魔の始祖だけあってその戦闘力は絶大。第42話では無防備だったとは言え、強力なレーザー光線を発射して大二を吹っ飛ばして見せ、続く第43話でも手から強力な波動弾を発射したり、石化した赤石を蘇らせると言った力を披露した。
異空間を作り出し、外界から自身を隔離させる能力も見逃せない。
ギフ亡き後に出てくる敵が基本的にリバイとバイスの2人で勝利出来る事を考えると2人ではどうにもならないギフこそが作中最強の存在である事がよく分かる。
第46話にて、普段からギフが居座る異空間は、ギフの胃袋に相当する空間だと判明。
ギフ本体が激しいダメージを受ける事で、これまで捕食した後保存していた人間が外に解放されたのも、本体と連動する空間故に嘔吐の様な反応を見せたと考えられている。
また本人が直接動かなくても無尽蔵にギフテリアン(TRUE)を生み出し、更にギフデモスやヘルギフテリアン、極めつけにギガデモスといった強力な敵を誕生させており、上記の通り存在するだけで文明を滅ぼしかねない厄介な存在と化している。第45話からは再生させたフェーズ3&4のデッドマンを召喚、更に倒しても倒しても復活するというキリがない状態であった(オルテカが変貌したアノマロカリス・デッドマンもいたため変身者は取り込む際に消えたか、分けて保存していたのだろう)。
正体と生態
公式サイトの記述や第44話における本人の弁から、彼が「悪魔の祖」とされていたのは人類による後付けのレッテルであり、その実態は生命の放つ悪性エネルギー(悪魔)をエネルギー源とする地球外生命体。
要するに悪魔を食料とする宇宙人であることが判明した(デッドマンズベースがどう見てもUFOにしか見えないなど序盤から伏線はあったと考えられる。現実の中南米でもUFOの目撃例は多い)。
ギフがどういった経緯で地球に降り立ったかは明らかにされていないが、3000年超を生きている赤石に不老不死を授けていることから、少なくともそれ以前というはるか前に宇宙から飛来したと考えられ、良質な「悪魔」=食糧を生み出す人類の生息する地球のことは「楽園」と称するほど気に入っている。倒されエネルギーに還元されたデッドマンやギフテリアンを吸収していたのも、それが彼本来の食性に他ならないためであった。
一方で「悪魔」たる部分を除いた人間自体は余剰物に過ぎないのか、肉体を保った状態のフェーズ3デッドマンや、棺状態のとき棲家たる異空間に転送した人間そのものには、少なくともすぐには手を出さず必要がない限り生かしておく(エネルギーの吸収や、ギフテリアンの原料への利用など用途に応じた「利用」をしている可能性は否めないが)といった行動が見受けられる。
過去(本編までの人類との関わり)
彼の眷属である赤石によれば、彼と最初に会ったギフ自身は大昔人間に対して友好的で人類と仲良くしたかった(彼から見れば人類は良質な「家畜」たる悪魔を育てる「世話人」という位置付けなので、当然と言えば当然であるが)らしく、赤石のような人間を選定して自らの橋渡し的な役割を担わせていたが、他の人間達から 「悪魔」と呼ばれて恐れられ、忌避されて来た結果 、人類に失望するに至り、約3000年前に来るべき人間達との再コンタクトの時期を赤石等に委ね、2人と契約して不老不死を授けるとともに中南米で長い眠りに就いて現在へと至った経緯が明かされている。
50年前にギフスタンプと共に発見されたのを受け、ギフは科学研究組織ノアから「世界の為の平和利用」と称した研究対象とされたが、その理念はやがて悪魔の軍事利用へとすり替って行く。そうして今から30年前にギフスタンプの性質を元に開発されたのがバイスタンプとドライバーで、特に後者の数々はシステムこそ違えど悪魔を制御する為の物だった。
だが、このドライバーには致命的なリスクがあった。それはギフの遺伝子を持たない者が変身すれば、悪魔に寿命を喰い尽くされて変身者が死に至ると言う物だった。
その問題の解決に難儀していた或る時、ノアの元へ瀕死の重傷を負った1人の青年・白波純平が運び込まれる。赤い悪魔に家族を奪われた純平は心臓にギフの細胞を移植されて一命を取り止めたが、彼こそが後の五十嵐家の大黒柱たる五十嵐元太その人だったのだ。当時の研究責任者だった狩崎真澄の手でギフの遺伝子を移植された後、彼は仮面ライダーベイルへの変身資格を得て相方の悪魔・ベイルと戦うようになり、組織の実験の被検体として失敗作の悪魔を殺す仕事を請け負う様になって行った。
尚、ノアのモルモットとして悪魔を殺す日々の中で心が壊れかけた純平は、真澄や伊良部正造の手引きで脱走。逃避行の末に幸実と結ばれ、顔と名を変えて現在の五十嵐元太として3人の子を授かり、銭湯を営む一家の長として平和な日常を生きるようになる。
一方、元太を失ったノアはそのまま腐敗して枝分かれし、そこからギフの棺を持ち去った一部の人間達が悪魔崇拝組織デッドマンズを設立。ギフはそのご神体として祭り上げられ、神格化されるに至る。更に時が流れてアギレラ、オルテカ、フリオと言う三幹部が組織を運営する様になり、フェニックス遺伝子工学研究所を襲撃する所から現在の物語へと繋がって行く。
つまり、ギフの遺伝子を宿した純平=元太の血縁の子として生まれた一輝、大二、さくらの3人は、ギフの末裔だったのである。
人物像
復活してから第43話までは、赤石に意味不明な言語で会話を行う程度で一言も人語を発することはなかったことに加え、この手のラスボス相当のキャラにしては珍しく受動的で、具体的な計画は全て赤石に任せて要請がある度に協力していた程度の行動を見せる程度であったことから、その本性は読み取れなかった。
第44話ではアルティメットバイスをあえて捕食せず自らの異空間に取り込み、初めて人語でのコミュニケーション(これが実際にギフ自身が人語を発したのか、ギフの遺伝子を起源とするバイスのみ理解できる形だったかは不明。なおバイスはこの時「普通に聞き取れてるし」と驚いていた)を試み、自らの真意を伝えた。
それは人類に絶望しながらその進化を見つめてきた中で、自分達の闇を極めていく人類はこのままでは自ら絶滅に至るとする結論に達しており、彼らが野放図に進化して絶滅しないよう「調整」が必要である、というものであった。よって偏見に満ちた形ではあるものの彼なりに人類の長期生存を望んではおり、自らの軍勢となったフェニックスとウィークエンドが醜く争う様子に対しては、目も当てられないといったメッセージを伝えている。なおこの時の一人称は「私」で穏やかな口調ではあったものの、肝心のバイス側の話はほとんど聞かず、一方的に自らの解釈と決定を伝えるのみと、絶望と諦観のためか結構な暴君ぶりを見せている。
一方で自らの遺伝子を持つ末裔であり、体外に排出した悪魔との共存という本来人間では不可能な結果を出している五十嵐家に興味を抱き、人類の自滅を防ぐカギとしての感慨を抱いている様子も見せている。
また前述の通り悪魔を食糧とするのだが、ギフにとって旨そうに思える悪魔が存在する程人類が自滅する要因が強い為、極上の餌=不快で深刻という奇妙な感情を抱く事になる。
地上に降臨、全てを無に返す非情な決定
第41話にて、結果を出せず泥沼に陥ったフェニックスとウィークエンドの争いに業を煮やしてついに我慢の限界を迎えた模様。そのせいか、今まで余裕を見せていた赤石に焦りが生じるようになる。
そして、第42話にてベイルの消滅、及び赤石の完全敗北をきっかけについに地上に降臨、第43話で石化していた赤石を蘇らせ、契約の破棄を宣告した(もっとも、これが本当なのかは不明。仮に本当だとしても、石化していた赤石を蘇らせていることからアルティメットリバイスの登場以降数々の失態を犯している赤石への最後通告とも捉えられる)。
その後、「人類滅亡」という答えを導き出した赤石に不老不死の能力を返上してもらい、その代わりとして新たな力を付与し、ギガデモスへと変貌させた。
その後は、自身の空間へ帰ろうとしたがアルティメットリバイスの妨害で阻止され、そのまま交戦。五十嵐家に期待をしていたからか手加減をしており終始互角の対決となっていた(一輝も彼の加減を察していた)が、アルティメットリバイがギガデモスの足止めへと向かってしまう。その後のアルティメットバイスとの1vs1ではやや優勢ではあったものの、戦うことにあまり興味を示していなかった。その後、赤石を消滅させた大二から「ギフ、俺と契約しろ」と提案を受ける。
第44話では、大二の提案に従うように契約を結ぼうとしたが、バイスに妨害された際にバイスを自身の空間内へと拉致した。その後、空間内にてバイスと対話し前述の真意を伝えるも、バイスの「自分と一輝は特別」という言葉から「悪魔の制御は自らの遺伝子に由来するもの」と断定、「自分にとって『家族』と言える五十嵐家以外の人類を絶滅させ、ギフの末裔を新たな人類の祖とする世界を構築する」
という結論に至ってしまった。
当然そんな考えを認めず自身に反発するバイスを地上へと追放し、自身もアルティメットリバイとホーリーライブの戦闘の場に降臨。再び大二の提案に従うように契約を結ぼうとしたがまたしてもバイスに妨害され、そのままアルティメットリバイスと交戦。新たな世界の種である五十嵐家に対しては本気を出さずに手加減しており、圧倒的な防御力で2人の攻撃を一切受け付けず有利に立ち回っていたが、エビリティライブの参戦により形勢が逆転。大二の作戦によってアルティメットリバイスが異空間へのゲートを作り出したことで吸い込まれていき、そこにエビリティライブの「エビリティパーフェクトフィナーレ」を叩き込まれ、異空間へと封印されていった。
しかし第45話では、オルテカを包んでいた繭を起点に寄生虫の形をした生物「ギフセクト」が市街地の人間の体内に寄生、彼らを繭に包み、その後寄生虫の姿に戻った後に形状を変化させ悪魔軍団を誕生させるという新たな脅威を残していた。
そして、自身はバイスに対してテレパシーを使って洗脳、バイスを媒介に異空間から抜け出し再び地上に降臨した。一輝達に対し、とうとう自らの意思を告げるのだった。
「五十嵐家よ、お前達を新しい世界の始祖として迎え入れよう……」
悪魔の始祖、遂に駆逐される(第46話)
「選べ。人類の滅亡か、我らで新しい世界を作り直すか、決断を待っている……」
ギフはバイスを介して一輝達に決断を迫り、問いに対する決断する猶予を与える為に自らその場を去っていった。
もちろん一輝達は人類の滅亡も、ギフの仲間になるのも望む筈がない。しかし、封印したにも拘らず生還した驚異的なギフの力に頭を抱えるがカゲロウからのヒントで、ギフの住まう亜空間は彼の胃袋の様なもので外のギフと戦いつつ亜空間を攻撃すれば突破口になると推測。
するとギフが再出現し、わずかな可能性を賭けて一輝とバイス、大二は決戦に臨む。
その後、大量の悪魔軍団(順にギフジュニア→ギフテリアン→ヘルギフテリアン→各再生ギフテクス)を率いて一輝達の決断を聞き届ける為に待ち構えるギフ。案の定、ギフを倒す為に選択を突っぱねて変身したリバイス達に悪魔軍団をけしかけるが、一瞬の隙を突かれて亜空間にバイスの侵入を許す。
それでも空間内のギフの棺は攻撃を仕掛けてアルティメットバイスを飲み込もうとし、外のギフも多種多様な攻撃でアルティメットリバイを追い詰める。しかしエビリティライブに動きを封じられた隙に同時攻撃を受け、棺を破壊されたことで物理攻撃の無効が無力化され、同時に亜空間へ帰還することも不可能になった。
そして、合流したインビンシブルジャンヌも加わり、正真正銘の五十嵐三兄妹と対峙する。
「人間の悪魔は極上の味がする。なんと醜い生き物だ……」
一輝「そうかもしれない……でも、俺たち人間は悪魔が必要なんだ!」
ギフは残ったギフテクスをけしかけるも次々と撃破され、一輝たちから人間というものを教えられるが、今なお全く理解することができない。
「そう遠くない未来……人間を待つのは自滅だ……!」
一輝「俺は、人間の可能性を信じる。自分の悪魔と仲良くなれるその力を!」
そして最期は三兄妹と心を通わせた悪魔、計6人のライダーキックを喰らい、大きく上空へと吹っ飛ばされる。それでも、
「忘れるな…。人類は必ず、過ちを繰り返す……!!」
人間に対する失望した気持ちは変わらずまるで三兄妹に警告するような言葉を言い残し、爆散した。
その言葉通り、早速自身の研究に没頭してる科学者が不穏な空気を出している。
また、ギフの爆発した上空ではガンマ線バーストの様な謎の放射現象が起きていたが果たして…。
ギフが遺した呪い(最終回後)
五十嵐三兄妹とその悪魔たちの活躍によって駆逐されたギフ。しかし彼が人類に与えた影響は凄まじく、手先であった赤石によって壊滅したフェニックスは再編を余儀なくされ、五十嵐家の持つギフの細胞を狙って大勢の人間を巻き込んだ事件が起きるなど死後もなお新たな火種を生み出し続けている。
切っても切れないその悪縁をして元太は「ギフの呪い」と称している。
『バトルファミリア』
赤石と共にギフによって人類との橋渡し役に選ばれた仮面ライダーダイモンことアヅマが登場。本作はギフの撃破後の時系列のため、シックと共に五十嵐家の持つギフの遺伝子を狙って暗躍する。
また、キーアイテムとしてギフの瞳なるギフと関係があると思わしきアイテムが登場する。
『仮面ライダーリバイスファイナルステージ』
デッドマンズによって命を奪われた若林優次郎の弟、若林優一郎を筆頭に殉職したフェニックス隊員の遺族たちが登場しブルーバードの面々を襲撃する。
第46話で撃破された際に出現したガンマ線バーストのような光が空の裂け目へと変貌。そして、そこからギフによって文明を滅亡された地球外生命体・イザンギとバリデロがギフの細胞を狙って地球に来訪した。
また、この裂け目はデザイアロワイヤルでも仮面ライダーシーカーによる破滅の門建設に利用されることとなる。
自らを「ギフ亡き後の新時代のガーディアン」と称するアリコーンなる組織が登場。フェニックスの後身組織、ブルーバードの面々と対立することとなる。
再びギフの瞳が盗まれ、新たな怪人を生み出している。
余談
- デッドマンズの目的=ギフ復活の生け贄集めである、敵のイメージがメキシコ等のラテン系である等から、トナティウ等の犠牲を求める太陽神がモチーフにあると推測される。
- なお、トナティウは『リバイス』劇中に登場するカードゲームのキャラクターとして登場している(太陽神龍トナティウという名前で)。
- 名前の由来は契約者が子とされる為、「『義父』ではないか?」とファンから推測されている。
- 第17話の分析シーンにて、その際に浮かび上がった心臓の形状と心電図らしき線がリバイスの変身時に映るものと同形状(ただし向こうは紫で、こちらは赤)だったため、一部視聴者からは「リバイス(およびその変身)と何か関係があるのでは?」と考察された(単なるCGの流用かもしれないが)。そもそもバイスタンプやリバイスドライバーがギフスタンプの解析成果を元に誕生した物だが。
- なお、心音を図っている器具に繋がれているところが心臓マッサージに見えた視聴者もいたとか。
- また作中では悪魔の祖と言われていたが実際は人間でも悪魔でもない地球外生命体であったギフは「人間と悪魔の両方にとっての敵」という「人間と悪魔の在り方」を描いた本作におけるクライマックスの敵としてこれ以上にない適役であると言えるだろう。
- 上述の通り、第44話から大御所の井上和彦氏がギフの声を担当。前週に『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン19話「もしもしユーレイ」に田所新造役で顔出し出演していたことから、「これが伏線かよ」「作品の垣根超えて伏線張るとかセコすぎて誰も気づかねぇよ」と多くの視聴者が度肝を抜かれて話題になった。
- また井上氏はかつてモーションコミック版『ULTRAMAN』にてスクルーダ星人・アダドを演じた経験があるが、奇しくもアニメ版でアダドを演じた津田健次郎氏は本作にてベイルを演じている。
- 『動物戦隊ジュウオウジャー』でもそれぞれジニスとキルメンチの役で共演している。
- 上述の『ULTRAMAN』をカウントする場合、井上氏は本作への出演をもって三大特撮とニチアサキッズタイムの両方を制覇した声優となった。
- 番組開始当初の発注内容は「H・R・ギーガー風で」と言われていた。その後、劇場版に登場したディアブロの流れを汲んだ姿に調整され、ギフ→ディアブロ→ギフジュニアの順で種族内のヒエラルキーが高い設定となっている。腕などはバイス、下半身はディアブロやギフテリアンを意識した造形となっており、デザイン画に「流用でもいい」との指示がある。
- 黄金のローブは、人工衛星に使用されている断熱シートのイメージ。
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仮面ライダーリバイス 悪魔(仮面ライダーリバイス) デッドマンズ(仮面ライダーリバイス)
哀しき悪役:人類に友好的に接触し共存を望んだにも拘らず、恐れられ、忌まわれ人類に失望し攻撃的(?)になった過去から。ただし、本編で見せたワイルドすぎる捕食描写や生還者が終盤までほぼ居なかったこと、ゲート内で人間をギフテリアンに作り替えようとした痕跡があることから悪意はなく共存を求めていたとしても無害な存在であったかは疑問が残る。少なくとも彼の側も誤解を招く原因を作った可能性は高い。当初の性格に難は無かったが、自身が人類を超越した存在であること、そして何より種族の生態に大きく差があったのが仇となったのだろう。
岐阜県:「ぎふ」繋がりでファンから散々ネタにされている。