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「生贄を集めてぇ、人間の体の中の悪魔を解き放ってぇ、この世の下らない秩序を破壊しちゃう♪全てはギフ様の復活の為だよ!」


演:浅倉唯(現・椛島光)、金子莉彩(幼少期)


曖昧さ回避編集


概要編集

仮面ライダーリバイス』に登場する敵対組織・デッドマンズの頭首。幹部達からは「ギフの花嫁」と呼ばれている。


人物像編集

気が強く純粋で、他者から命令される事を嫌い、冷酷非情な女王のように振る舞うが、本当はツンデレで心優しい性格。猪突猛進な一面やお茶目な所もあり口調もギャルっぽいなど、およそ敵首領らしからぬ異色の人物。


幼少の時から天涯孤独の身で物心ついた幼い頃にデッドマンズに誘拐され洗脳を受けており、それもあってか、デッドマンズでの活動も彼女自身はみんなの為に本当に良いことや正しいことをしていると思っている。愛と言うものも信じておらず、家族などまやかしの幸せに過ぎないという考えも持っている。

デッドマンズの洗脳が原因とはいえギフが自身を求めてくれたことから忠誠を誓っており、ギフの許嫁として育ちながら幹部になったせいか、ギフの花嫁になることを夢見ている。


生身ではさくらの突きや蹴りを軽くいなし、のち獲得した怪人態(後述)でも高い格闘能力を誇るなど、外見に反して結構な武闘派である。


デッドマンズで幼い頃から持てはやされていたものの、同世代の友人がおらず、さくらに強い関心を抱くようになっていく(『仮面ライダーリバイス超全集』p.125より)。そのため、事あるごとに自分たちの仲間にしようと接触しており、第11話ではさくらが変身した姿を観た際は喜びの表情を浮かべ、変身に失敗した時はあからさまに失望したかのように現場を去る。その後、さくらがライダーに変身した際は再び喜んでいた。


クイーンビー・デッドマン編集

『クイーンビー』

アギレラがクイーンビープロトバイスタンプを使って変身した、デッドマンとしての姿。詳細はリンク先を参照。


生み出したデッドマン編集

デッドマンバイスタンプ生み出した人間話数
マンモス・デッドマンマンモスプロトバイスタンプ原田智之第1話

本編での動向編集

  • 第1話「家族!契約!悪魔ささやく!」

フェニックス任命式に幹部2人を連れて乱入し、ギフジュニアを召喚。それだけに飽き足らず、カメラに自らの顔を大々的に映し、「みんな~!ギフ様が復活したらこんな物じゃ済まないよ~?地獄絵図チョ~楽しみ♪」と宣戦布告する等、大胆な行動に出た。

本編の最後にギフのご神体へ「ギフ様ぁ、早く会いたいな…」と寂しげに語り掛けるが、その真意は……?


  • 第2話「悪魔はあくまで悪いやつ!?」

ギフのご神体に「私は何者?私が生まれてきた意味は?」と問い掛け、「ぴえん……」とノスタルジックな気分に浸っていた。そこへ不意にオルテカが入室して来た為に「盗み聞き?サイテー」と毒づくと、オルテカは非礼を詫びると共に客人の到来を告げる。フリオに連れられて現れた新たな生け贄候補は、ゴルファーの荒木であった。


  • 第3話「人質トラブル、どうする兄弟!?」

「いつになったら会えるの?ぴえん…」と相も変わらずギフへの思慕を募らせていたが、オルテカから涙が出ていない事を指摘されて「嫌い…」と毒づく。するとオルテカはギフ復活の為に必要な生贄を育てる事を提案。その場へ現れた黒いベールに覆われた人物と接触する。足に赤いペディキュアを塗った、素足にサンダル履いたその怪人物の正体は……?


  • 第4話「足りない愛情!アブナイ悪魔誕生!」

棺の中に収められたギフに対して「狭い所に長い間閉じ込めて、ゴメンね」と語り掛けていると、フリオから「アギレラ様、スマイルです」と声を掛けられる。「生贄はまだ?ギフ様の復活には、6体必要なのよ?」と詰め寄ると、オルテカがギフテクスについて説明。それを受けて黒いベールの人物=桶谷彩夏を見て覚悟の有無を問う。

その後、彩夏の妹のライブに夏木花として潜入。彩夏がコング・デッドマンを生み出した事で母親から「化け物」と拒絶され、絶望する様子を見計らって現れると、戦うリバイスとデッドマンを他所に「あんな親捨てて、ギフ様の子供になろ?」と囁く事で上級契約を彼女に促す。

背中を押された事でとうとう上級契約に踏み切った彩夏を見て「上級契約、完了♪」とほくそ笑むと、彩夏が必死で説得しようとするリバイを叩きのめすと同時に、彼を踏み付けて「彼女は悪魔に魂を売ったの。もう元の姿には戻れないわ」と残酷な真実を告げ、妹を拉致した彩夏と共にそのまま退散するのだった。


  • 第5話「世直しライダー!裏切り者は誰だ!?」

バイチューバーの動画配信の為、世間からブラック企業と言われる会社に乗り込むボンの様子をタブレットで見ながら「こんな生贄になりそうにない奴にスタンプ渡したの?」と幹部2名に尋ねると、どちらも「私ではございません」頑なに否定。その場に疑心暗鬼の空気が立ち込めた。

やがて、ライオン・デッドマンが倒される一部始終をタブレットの画像で見届けると、「ホラ、余裕でやられちゃった」と漏らす。するとフリオがオルテカを犯人と疑うも当人は否定して流し、改めてリバイスが厄介な存在である事をアギレラに進言。「ウザいから早くこの世から消しちゃお。ねぇ、ギフ様♥」と言ってギフに向き合うと、オルテカがリバイスのアキレス腱を突く事を提案しつつ(ギフの御神体に触れようと)近付いて来た為、険しい表情で腕を掴んで牽制。だが、直ぐに「アキレス腱?良いね!」と笑って返した。


  • 第6話「エビルの正体!衝撃のショータイム!?」

「そっか…アキレス腱って2つあるもんね」

リバイスのアキレス腱を狙う一環として、フリオがさくらを狙って接触を図る一方、自身の前に現れた人物を前にそう漏らす。その人物は何と一輝の弟の大二だった。だが、黒ずくめの意匠に身を包み、雰囲気もいつもと違う。


「あんなアホと一緒にするな。俺はあのアホから生まれた悪魔、カゲロウだ。」


  • 第7話「窃盗!? スケボー!? 俺はカゲロウ!」

一輝のアキレス腱を突く為、さくらに近付くフリオの潜入が順調である事をオルテカに伝えられるが、当のアギレラは「それより!チーター君全然使えないんですけど!!」フェーズ2でありながら戦闘力の芳しくないチーター・デッドマンに不平を漏らしていた。


  • 第8話「家族の休息、天国と地獄!?」

退院した幸実を連れて温泉旅行に来た五十嵐家。大二の中の悪魔であるカゲロウが幸せの絶頂の中で一気に五十嵐家を潰そうと目論む中、オルテカとフリオの二人と共に先回りしてスタッフに扮して旅館に潜入。仲居に化けて地産の葡萄サイダーに毒を仕込み、一輝を毒殺しようとするもカゲロウの妨害に遭って未遂に終わり、カゲロウから釘を刺される。

翌日、幸実の退院祝いの字幕を張って花吹雪を散らせるが、カゲロウが本性を現して一輝に襲い掛かったのを見計らって自身も幹部2名と正体を明かす。向かって来るさくらの突きや蹴りを軽くいなして返り討ちにすると、そのまま悠然と去って行った。

デッドマンズ旅館潜入編


  • 第9話「カゲロウ暴走!五十嵐兄弟…崩壊!?」

生贄となるギフテクスを集める為、オルテカからスタンプを託されるも「お前らはそれで満足なのか?」と鼻で笑うカゲロウの姿に先日一輝を抹殺出来なかった事もあって「ホ~ント超ガッカリ。あいつ口だけなんだもん!」とご機嫌斜め。「アギレラ様!スマ~イル!」と宥めるフリオをスルーしてソファーで横になると、「カゲロウに挽回の機会を与えました」とオルテカに告げられて「マジ!?甘くない?」と声を張り上げるのだった……。


  • 第10話「兄と弟、信じる心」

生贄を集める気の更々無いカゲロウに立腹のフリオと、カゲロウをリバイス打倒の駒として利用して切り捨てる気満々のオルテカを他所に、「嘘っぱちの愛なんかに頼るからそうなるのよ」と言い捨てる。そしてギフのご神体に歩み寄り、「幸せは掴もうとすればする程遠ざかる。身を委ねるしかないのにね…」と呟くと、そのまま外出。

そして河原で溜め息を吐くさくらの元に「溜息を吐くと、幸せが逃げるよ?」と言って現れると、向かって来るさくらの回し蹴りをいなし、バク転で背後に回る。

「私を殺しに来たの?」と問うさくらに対し、アギレラは意外な言葉を投げ掛ける。


「その逆。救いに来たの。ねぇ、私と一緒にギフ様の家族にならない?」


それは嘗ての彩夏同様、さくらをデッドマンズの一員に誘う悪魔の囁きに等しい言葉だった。にべも無くバッサリ断るさくらに対し、「悩んでる答えが見つかるかもよ?」と揺さぶりを掛け、アギレラは退散。そして次回、さくらは……!?


  • 第11話「無敵のさくら、何のための力」

オルテカが灰谷天彦のスカウトに赴く中、自身もスカウトと称して外出。

プラナリア・デッドマンがオルテカと共に銀行に現れてライダーと戦闘に突入する中、自身の空手の師範の大森聖子が床に散らばった紙幣を見て葛藤するのを目撃したさくらの元に再度現れる。例によってさくらの攻撃をあしらうと、アギレラはさくらの無力さを嘲笑って尚もデッドマンズへの勧誘を持ち掛け、退散。


「さくらちゃん弱~い。そろそろ現実に気付いたら?誰かを守る、人を助ける、口で言うのは簡単だけど、力の無い者の言葉は虚しく響くだけ。デッドマンズに入れば、その力が手に入るかもよ?」


その後、病に苦しむ息子を救いたい一心でプラナリア・デッドマンと契約し、フェーズ2となった聖子を助けようとリベラドライバーを手にリバイスライブの前に現れたさくらの様子を、離れた場所からフリオを侍らせつつ期待の眼差しで見つめるも、さくらは変身に失敗してしまうのだった……


  • 第12話「弱さは強さ!?無敵のジャンヌ!」

変身に失敗したさくらに失望し、「つまんない。フリオ、帰ろ。」と言い捨ててそのまま退散。

その後、デッドマンズベースでフリオから目的を訊かれた灰谷が、厚かましくも「自身がギフに成り代わってアギレラと家族になり、新たなデッドマンズを作る」と豪語したのを受け、「面白くない冗談ね」と露骨に不快そうな顔で再度外出。


「さーくらちゃん!考えてくれた?デッドマンズに入ろっかなって」


その後、またも兄妹喧嘩して家出していたさくらの元に現れて返事を求めるも、当然の拒否するさくらに対し、アギレラは「いい所よ~?私ね、物心ついた時にもうデッドマンズにいたの」と自身の過去の一端をカミングアウト。普通に考えれば不幸な身の上の筈なのだが、当人は「凄っごく感謝してるんだ!だって今がとっても幸せだもん!」と宣う始末。それを嘘だと否定するさくらを「覚えておきなさい。この世には色々な形の幸せがあるの」と遣り込め、未だに迷っているさくらの心に揺さぶりを掛ける。

負けじと「聖子を返せ」と叫ぶさくらだが、「言ったでしょ?弱い人が何言っても、響かないって」と一蹴してその場を去って行く。

その後、ギフテクスとなった聖子と大量のギフジュニア、そしてオルテカとフリオがリバイスとライブ相手に戦う中、己の弱さと向き合ったさくらが現れ、遂に仮面ライダージャンヌ変身。その力で聖子を救い出す一部始終を見届けて「さくらちゃん最高~~~!オルテカ、フリオ、帰るよ~!」と、苦虫を噛み潰した様な顔の灰谷を他所に満足げに退散した。


  • 第13話「フェニックス危機一髪!」

溜め息を吐いて物憂げな様子でギフのご神体に向き合っていると、フリオに「心ここにあらずですよ、アギレラ様?」と気遣われる。

何時までも生贄が集まらない事で痺れを切らし、「待ちくたびれて激オコなの。あんた達。私とギフ様の為に命を捧げる気あるの?」と詰っていると、フェーズ2のカメレオン・デッドマンを連れたオルテカが入室。

自分とフリオ、カメレオンも生け贄の資格があると宥められるも、「天彦も入れて4人じゃん!全然足らないよ!?」と進捗の悪さに怒りの声を挙げる(※この時、居合わせた天彦は自身も生贄になる運命と聞いて慄然となった)。

そんな中、フェニックスに潜伏していたカメレオン・デッドマンが口を開き、長らく温めていた計画の実行を宣言。


「あの弁護士を覚えていますか?収容施設に収容されて尚、悪魔の存在数値は上がり続けているそうです」


カメレオン・デッドマンの言葉を受け、フェニックス・スカイベースが補給の為に地上に降り立ったのを見計らい、工藤の身柄の確保の為に大勢のギフジュニアを嗾けるのだった。


  • 第14話「司令官は…デッドマン!?」

念願であるギフの復活が間近となり、子供の様にはしゃぎながら灰谷と工藤の選別を提案。選ばれなければ消える事を灰谷に無情に告げた後、「生け贄。残りの一人はさくらちゃんがいいなぁ」と零していた。


赤い花嫁衣装に着替えてギフと向き合う中、思い出すのは幼少の頃の事。

「私、大きくなったらギフ様のお嫁さんになるの?」と信者の1人である黒衣の女性に尋ねた際、

「えぇ。アギレラ様はギフ様が特別に選ばれたのですよ。」と返された時の記憶が脳裏をよぎる。


その後、カメレオン・デッドマンがギフスタンプを確保して帰還し、灰谷と工藤が選別を生き残って正式なギフテクスに認められた事で「後一人だね!」とご満悦。するとオルテカは「いえ。もう揃いました」と意味深に返す。

「え?ふざけてんの?」と詰るアギレラに対し、オルテカは至って真面目に一切ふざけていないと言い切る。同じく何も聞かされていないフリオが「じゃあどういう事だ?」と詰問する中、既に事情を知っていると思しき他の3名と共にオルテカに囲まれたアギレラは、残酷な真実を告げられる。


「最後の一体は貴女です。アギレラ様」


「私が…生け贄…?」


何と、アギレラこそが最後の生贄であった……。


  • 第15話「撲滅!対決!デッドマンズ!」

オルテカ曰く、そもそも彼女だけが「穢れなき悪の器」たる生贄であるらしく、残酷な真実を知ったアギレラは衝撃の事実に動揺するが、それでもギフの為になるならばとギフと一つになる事を決意するも、儀式の最中に仮面ライダー達が乱入。

ギフの花嫁となる事が生きる目的そのものであった為に「ギフ様と結婚できないなら意味ないし」と不貞腐れてサーベルタイガー・デッドマンプラナリア・デッドマンを糧に急浮上したデッドマンズベースから救出される事を拒んでいたが、バイスによって気絶させられ、フリオ共々救出される。ギフの御神体がデッドマンズベースの崩落に巻き込まれて行方不明になった事に気づき、狼狽するのであった。


  • 第16話「守りたい想い…時代は五十嵐三兄妹!」

デッドマンズベースの爆発に巻き込まれギフを失った怒り、そしてフリオの「俺はアギレラ様に救われたんだ!」「だから…今度は…俺が…アギレラ様を守る」という発言に、「私は、守ってなんか欲しくない!」とフリオが落としたクインビーバイスタンプを拾って押印し、「穢れなき悪の器」としての条件を捨てクイーンビー・デッドマンへと変貌。怒りに任せた戦闘でリバイ・バリッドレックスゲノムをも押し切り、フリオを連れて逃亡した。


その後人間態に戻ったことから自身にギフの加護が残っていることを確信、フリオと共に廃工場に潜伏し再起を誓う。


  • 第18話「バディの軌跡、炎と氷の奇跡」

嘗ての親友だった奥田陽介をオルテカからギフテリアンに変えられ、激しい怒りからウルフ・デッドマンライオットに変貌して暴れ回った末、ボルケーノレックスゲノムの力を完全に物にしたリバイスコンビによって悪魔と分離させられたフリオ。そこへ殺しに掛かるダイオウイカ・デッドマンの凶手からクイーンビー・デッドマンの姿でフリオを守り、オルテカを退散させる。

「フリオ、私を独りにするの?」と尋ね、忸怩たる様子のフリオに対して嘗ての親友と同じく「フリオ、スマ〜イル!」と励ましの言葉を掛け、髪をくしゃくしゃに撫でると、号泣するフリオを連れてその場を退散した。


  • 第19話「デモンズ注意報、ヒロミ包囲網!?」

「さくらちゃん…何か用?どうしてここが…?」

フリオにアギレラの話し相手になって欲しいと頼まれ、廃工場にやって来たさくらと久し振りに対面。

悪魔との契約を断ち切って、元の人間に戻ろうと説得するさくらだったが、そんな事を当人が了承する筈も無く、クイーンビー・デッドマンとなってさくらの変身したジャンヌと交戦。

一頻り戦った後、「私が望むのはギフ様の復活だけだよ!もう二度と私に会いに来ないで!!」と、最初にさくらに執心していた時と打って変わって拒絶の言葉を発し、その場を退散。

さくらは何も言えぬまま、そんなアギレラの後姿を見守るしか出来ずにいるのだった。

尚、当人達は気付いていなかったがその一部始終を物陰から牛島光が覗き見していたが……?


  • 第20話「非情で無常な、変身の代償」

反フェニックス組織であるウィークエンドに勧誘され、仲間になる条件としてギフスタンプの回収を提示されたさくらが現れた為、クイーンビー・デッドマンとなって再び交戦するも、あっと言う間にKOされてスタンプを奪われてしまう。

あまつさえも「どうしたの?随分弱くなったんじゃない?貴女、本当は何を迷っているの?私はもう迷わない」と、迷いがあることを指摘された上に嘗て「弱い」と評していた相手から逆に煽られる等、両者のパワーバランスが完全に逆転した光景がそこにはあった。

ギフスタンプを手に去って行くさくらの後姿を、アギレラは寂しさとも悔しさとも付かぬ哀しげな目で見送るしか出来なかった……。


  • 第22話「ドッタンバッタン…空気階段!?」

某所の広場の椅子に腰を下ろしていると、ソフトクリームを手にフリオが現れる。

そして「あんた、クビ!」と、悪魔の力を失って自身を守る事も出来ない彼に戦力外通告を突き付けてそのまま去って行った。

その後、マネキンの飾られた倉庫でオルテカと接触。嘗て自分を騙していた相手に対し、ギフを取り戻すという一致する目的のために再び結託する。


  • 第23話「バイスが乗っ取り…やっぱり裏切り!?」

ライブとジャンヌを誘き出すために破壊活動を行うオルテカに追随する形で出撃、さくらから玉置の安否を聞いて安心し、「弱いあいつを守ってあげて欲しい」と玉置を託した真意を語る。デモンズがジャンヌの変身を解除させた際には、「気安く指図するな」と撤退した。


  • 第24話「狩崎博士の戻せ! あべこべ大作戦!」

デモンズドライバーの真の力を解放せんとするオルテカから狩崎を連れて来る様に言われるも、命令されるのを嫌う性分から「はぁ?命令?私と貴方は対等の筈よ?」と対等を強調。

だが、「対等?目的を失って私の元へやってきたお前が?」と自身を「お前」呼ばわりするオルテカが近くにいた信者の本村香苗に命を捧げる様に命じ、ギフスタンプによってギフテリアンに変貌していく様を間近で見せられた事で戦慄してしまう。「貴女と違って、私は目的の為なら手段は選ばない」と嘲笑いながらマウントを取るオルテカに対し、露骨なまでの嫌悪感を抱くのだった。


  • 第25話「よみがえる!ベイル!? 五十嵐家の記憶」

呼び出した信者数名の内2人にギフスタンプを押して、次々とギフテリアンへと変えて殺害していくオルテカに激怒し、厳しい口調で咎め止めに入ったが、止めてほしかったら下僕になるように強要され渋々了承することとなった。その後、ギフテリアン2体と共にクインビー・デッドマンに変身して狩崎を襲撃するものの五十嵐三兄妹に阻まれ、さくらが変身したジャンヌに苦戦を強いられてしまう。しかし、ギフテリアンをリバイスとライブが撃破したことでギフが活性化、ラブコフが暴れたことでジャンヌに隙が生じ、そこを攻撃することで変身解除させることに成功した。しかし、そこに突然五十嵐元太が現れ、仮面ライダーベイルに変身。赤い衝撃波をモロに受け、変身解除させられてしまった。そのベイルに応戦するためにオルテカが増援のギフテリアン2体を差し向けたことに驚愕し、「約束が違うじゃない!」と詰め寄るも、約束は破る為にあるのですと悪びれずに返されてしまった。結局、ギフテリアンはベイルに全て撃破されてしまったため、オルテカ共々撤退を余儀なくされた。


  • 第26話「対決!決別!?闇と光の結末」

大二とカゲロウによる決戦の連絡を狩崎から受けたさくらの行く手を阻むかのように悪質タックルをさくらにかまして登場。その後、クインビー・デッドマンとジャンヌの状態で交戦したが、またしてもジャンヌに苦戦し、変身解除させられた。あまりの悔しさに、「どうしてさくらちゃんはそんなに強いの!?」と苛立ちながら問いかけるも、「自分で考えれば?」とキツく返されてしまい、項垂れるしかなかった。


  • 第27話「止めろ!暴君の暴挙と暴力の暴走」

フェニックスベースから姿を消し、オルテカの元に登場したギフの棺を目撃、そのままギフの後を追い、「ギフ様、私と1つになるのですか?ならないのですか?」と問いかけるものの、ギフがその問いに答えることはなかった。


  • 第28話「怖れを超えて疾風迅雷!己を信じ一心同体!」

一向に自分の問いに答えてくれないギフに痺れを切らし、物陰から突如出現。「ギフ様!答えてください!私と1つになるのですか?ならないのですか?」と強く問いかけたが、当のギフは棺から手を出し、まるで拒絶するかのようにアギレラに平手打ちした。あまりの衝撃の行動にアギレラは呆然とし、オルテカからも「裸の女王様」と嘲笑された。その後、仮面ライダーリバイスに撃破され、ギフに取り込まれるオルテカを目撃、茫然自失から自暴自棄に陥ってしまい、玉置の「1人にしないで下さい……スマイルです……」との懇願さえも届かず、失意のままどこかへ彷徨っていった…。


  • 第30話「声優!SAY ME!青春のあとしまつ」

デッドマンズと決別し、「さようなら、デッドマンズ…。」という言葉と共に赤い衣装を燃やしていた。


  • 第31話「幻想の導き、夢のあとさき」

市街地で暴れていたラフレシア・デッドマンと戦うさくら/ジャンヌとラブコフをビルの屋上から見ていたが、突如後ろから牛島光が登場、「さくらさんに固執するのはやめろ!」と警告されて銃を突きつけられたが、「ハハハ…、ウケる。2人ともさくらちゃんのストーカーじゃん。」と煽り返し、そのままどこかへ去っていった。なお、去り際に牛島から目的について問い詰められた際に、「さくらちゃんに私の願いを叶えてもらうため」と言っていたが…。


  • 第32話「失った居場所、女王のプライド」

川辺で談笑していたさくらと光、そしてアギレラを探して偶然さくらたちを見かけて話しかけた玉置の前に出現。アギレラの生存を喜び、ハグしようとした玉置をサラリとかわし、さくらとの決着をつけるためにクインビー・デッドマンに変身、それに応じてさくらもジャンヌに変身し交戦。心の中で迷いが生じていたさくらが本調子を出せなかったため、終始ジャンヌを圧倒。さらに、その心の迷いがラブコフにも伝染したことでリベラドライバーが故障、そのままさくらが変身解除してしまったため、アギレラは煮え切らないままその場を去っていった。

その後、ビルの屋上でたそがれていたところに玉置が登場。玉置のアギレラに対する最後の願いを聞こうとしたが、そこにさくらと光、一輝が出現。自分の願いを聞き入れようともしないさくらに苛立ちながらも再びクインビー・デッドマンに変身し、そのままリバイスとジャンヌと激突。2対1の状況であっても序盤はジャンヌとリバイスと互角に戦っていたが、徐々にリバイスに圧倒されていった。そして、さくらの願いを聞き入れた一輝がリバイスの必殺技「爆爆リバイストライク」でアギレラの悪魔を分離させようとしたが、ラブコフの反抗によってリベラドライバーが破損、そこで迷いが吹っ切れたさくらがアギレラを庇った。これには、一輝やバイスも困惑。当然アギレラもさくらの突然の行動に状況が理解できないままそのまま姿を消した。


  • 第33話「ラブコフ反抗!?さくらの覚悟」

水族館にいたところを玉置に見つかり、「しあわせ湯での生活は良いですよ」「俺達と一緒に……新しい思い出を作りませんか?……」と説得されたが、聞く耳を持たず、苛立ちから玉置にビンタをかました。その後、水族館にてさくらと対峙するが、さくらからその前に自分の願いを叶えてほしいとお願いされ、渋々承諾。遊園地で楽しい時を過ごした。その後、アギレラの「さくらの手で倒される」という願いを叶えるべく決戦。覚悟を決めたさくらに終始圧倒され、狩崎から貰ったハシビロコウバイスタンプハシビロコウゲノムにゲノムチェンジしたジャンヌに何度も斬られ、自身の死を覚悟して「さくらちゃん、大好きだったよ」とまるで遺言かのように発言したが、さくらは「勝手に過去にするな!」「私はたとえギフの力であろうと、誰かを救えるならその力を使う。アギレラ、あんたもよ。」と返答、「ハシビロコウリベラルスマッシュ」を受け、クイーンビー・デッドマンと分離した。

分離されても尚「自分には居場所がない」と嘆くアギレラだが、さくらに「ここにあるじゃない」「また一緒に遊ぼう」と慰められ、さくらの腕の中で泣きじゃくっていた。

その後は、夏木花としてウィークエンドへ加入。


第34話以降の活躍は夏木花を参照。


余談編集

  • 名前の由来はおそらくテキーラの銘柄の一つ、「アギラ・アステカ」。

  • 演者である浅倉唯は、本来五十嵐さくら役でオーディションを受けており、童顔故にプロデューサーの望月卓があえて最終選考まで残していた。しかし、制作側が彼女の年齢を事前に把握しておらず、年齢を聞いた際に女子高生役を演じるにはちょっと大人すぎたため、初期構想に若干の修正を入れた上でアギレラ役に抜擢されることとなった。

  • 仮面ライダーシリーズで女性が所謂「悪の組織」の首領となるのは非常に珍しく、『J』のフォッグ・マザー以来(『ディケイド』における反人間派ファンガイアのリーダーであるユウキ、『ビルド』における北都のトップである多治見首相等微妙なラインの者はチラホラ存在するが、そもそも前者に至ってはゲスト扱いでいずれも「悪の組織」として数えるには足りない所がある為除外して考えて良いだろう)。

  • 制作発表では「両親をフェニックスに廃人にされた」と言う設定が語られていたが公式サイトからはいつしか消え去っている。オルテカの闇医者やフリオの警察官設定同様没になったのかは不明。(このような設定変更は、仮面ライダーシリーズでは割とよくあることだったりする。ちなみに、オルテカの闇医者設定とフリオの警察官設定は「東映ヒーローMAX」ではっきりと没になったことが明かされている。)
    • 人体実験云々に関しては前身ともいえる組織の方が余程それっぽいことを多々行っているため、もしかすると設定に矛盾が生じるため一度消したのかもしれない。また仮にこの設定が生きていても、幼少であるアギレラ自身は覚えていない可能性が高い。
    • 実際、夏木ユリ子というアギレラ/花の姉を名乗る人物がいることから、何らかの理由で家族と離れ離れになった可能性は非常に高いと思われる。(結局、ユリ子の正体は赤の他人だったが。)

  • 浅倉は一番最初の顔合わせの時に柴崎監督から「純粋で世の中的には悪いことしているが、アギレラ自身は良いことをしていると思ってる。それくらい純粋な気持ちでやって欲しい」と言われ、他にも「純粋かつ冷酷に」「悪役だけど、自分は本当に正しいことをやっているんだという純粋な気持ちでやってほしい」とも監督に言われていた(『仮面ライダーリバイス公式完全読本』p.19、『東映ヒロインMAX MARVELOUS』p.37より)。これ以外にも、アギレラが洗脳されて担ぎ上げられたお飾りのトップで後に裏切られるということやデッドマンズがバラバラになるという展開があることも浅倉は最初から聞かされていたという(『仮面ライダーリバイス公式完全読本』p.19、『仮面ライダーリバイス』で悪の女王から贖罪のために変身。アギレラ役の浅倉唯が自身と重ねた心情とは?)。
    • 悪役らしさを出してアギレラを演じるにあたって、「自分が悪いことをしているつもりはなく、純粋な気持ちで悪事を働くところが逆に恐ろしい。いかに楽しそうに、無邪気に悪いことをするか。悪事を働くが表情は純粋という対比を意識している」と浅倉はコメントされている(『GRACIAS!暗黒本』p.43より)。

  • 浅倉はアギレラのことを「子供っぽさというか大人になりきれていないのがアギレラの特徴で、未熟さを隠そうとせず自分の望む道にまっすぐ突き進む所に魅力を感じています、良くも悪くも純粋な性格で周りが見えなくなるくらいまっすぐな人で、信じた道を一直線に突き進めば壁にもぶつかり、その結果、生きる目的も失うこともありますが、不器用ながらも一生懸命に生きてきたからこそ光の側に居場所を見つけることができたんだと思います。そんなアギレラの純粋でまっすぐな一面が私は大好きです。自己肯定感の高さは私も見習いたい。」とコメントしている(『仮面ライダーリバイス オフィシャルキャラクターアルバム Familia Diabolica』p.44より)。

  • 浅倉はデッドマンズ時代のアギレラの悪事に対し「洗脳されていたとはいえ、人間をギフテリアンに変えてしまうような組織に加担して、デッドマンズの女王としてさんざん悪事を働いてきた。」ともコメントし(『仮面ライダーリバイス オフィシャルキャラクターアルバム Familia Diabolica』p.44より)、キャストブログでも「騙されていたとはいえ、これまでたくさんの悪事を働いてきた。」とコメントしている(キャストブログ『千客万来♨しあわせ湯通信』より)。

  • 怪物を野に解き放って暴れさせる危険な組織の首領でありながら1話でいきなり主人公の前に姿を現した近年では中々珍しいタイプの悪役
    • しかも放送前からかなり重い過去が明かされ、幹部から裏切られる上に幼い頃からギフの花嫁として洗脳されていた背景を知った視聴者からは同情の声が多く、本来敵であるはずの五十嵐一輝も彼女を助けたいと思っている。

  • フェニックスが「今後の皆さんの平和を約束します!」と宣言した直後に襲撃し、「そんな簡単に約束しちゃって大丈夫?」と言い放った為、「約束を守る」と言う事を重んじている「前作主人公を皮肉っているのではないか?」と一部ファンの間では考察されていた。
    • 一応、飛羽真は言葉通り交わした全ての約束を果たしている為「大丈夫」だった訳だが。



  • 第29・30話の居場所を失い、衣装を変えたアギレラを見て一部視聴者は彼らを想起したらしく、一部では「地獄姉妹」なるあだ名がつけられたとか(実際にはアギレラはやさぐれてはいないため少し違うが)。
    地獄帰りのアギレラ様


  • また、当初からさくらに固執しデッドマンへの勧誘をしていた彼女だが、さくらの居る組織に自ら加入するという真逆の展開を迎えることになった。

  • シリーズ構成を務める木下半太は、「最初は悪の女王であったのに、実はお飾りでデッドマンズの象徴として利用されていただけというのが気の毒ながらもエンタメ的には良い展開だ」と木下が思っていたことや、木下がオーディションに参加した時にアギレラ役の浅倉と出会い、すごくおとなしくて自身がなさそうな所が印象に残ったことから、「あえてストーリー序盤でアギレラというはっちゃけた感じのキャラクターを演じていただき、居場所を失って悩んだりする切ない場面を描写することで、彼女の成長過程を表現しようとした。」とコメントしている(『仮面ライダーリバイス キャラクターブック 咲き誇れ!週末ヒロイン』p.80より)。

  • 木下は、「企画当初から悪の女王であるアギレラが正義の味方側に転身するというのは決めていた」とコメントしている(『仮面ライダーリバイス キャラクターブック 咲き誇れ!週末ヒロイン』p.80より)。だが、石森プロの山辺浩一によると「当初は組織に裏切られフリオと共に死ぬ予定であったがアギレラの人気が出てきて、このまま退場させるのは勿体無いという方向になった(『フィギュア王No.297』p.62より)」と展開に対する発言にスタッフごとの相違点が存在している。

  • 石森プロの山辺浩一は、「人気が出たキャラクターは大切にしようという考えが昔からあって、それが上手くいくこともあるから理解できるんですが、『仮面ライダーエグゼイド』の九条貴利矢檀黎斗がいい例で一度は退場しましたが、戻ってきて作品を盛り上げてくれたこともありましたので、ただ、退場予定だったキャラを退場させておかないと、その後の構成に問題が生じてしまう。なので、アギレラを守るためにフリオはオルテカとの激闘の末に死んで、アギレラはギフに食べられてしまう。復活させるならさせるで、そこを描いた上で、時間を置いてからにした方がキャラクターをもっと生かせたように思う」とコメントしている(『フィギュア王No.297』p.62より)
    • これに対し、プロデューサーの望月卓は木下が「デッドマンズが崩壊したのに自分は生き残ってしまったことが2人の贖罪で、特に彼女の場合は自分が真ん中ではなくなってしまった世界を生きることになることがすでに贖罪となっている」と提言したことや、「罪人であるアギレラとフリオがその後をどう生きるのかという部分にスポットを当てて描くのはありだなと個人的に思っていたことから生き残るという選択になった」とコメントしている(『フィギュア王No.297』p.62より)。
    • また、木下は、「デッドマンズ時代はド真ん中にいたのに、ウィークエンドに入ってからはそうじゃなくなって。でも、ド真ん中じゃないからこその人間的成長が彼女には必要だと思います。現実社会でもそうですが、ド真ん中じゃないというのはすごく大事なことですよね。周りで誰かを支える人も大切ですから。」とも別の雑誌でコメントしている(『仮面ライダーリバイス キャラクターブック 咲き誇れ!週末ヒロイン』p.81より)。

  • タグの都合上、「アギレラ」のみで検索するとクリスティーナ・アギレラが多くヒットする場合がある為、「仮面ライダーリバイス」等作品関連キーワードと合わせて検索する事を推奨する。

関連タグ編集

仮面ライダーリバイス デッドマンズ(仮面ライダーリバイス)

夏木花:本名


オルテカ(仮面ライダーリバイス) フリオ(仮面ライダーリバイス)

アギレラ様しか勝たん ライダーヒロイン ダークヒロイン 哀しき悪役 光堕ち 洗脳


ライダーヒロインの系譜

須藤芽依五十嵐さくら/アギレラ(夏木花)→鞍馬祢音/ツムリ


外部リンク編集

アギレラ/夏木花 | 仮面ライダー図鑑 | 東映

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