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患者を救いたい…ドクターとして当然だ。しかし、私も飛彩君と同意見だ

犯罪者を救う前に、私達にも果たすべき使命がある


演:岩永徹也/佐藤光将(幼少期)


変身する仮面ライダー

仮面ライダーゲンム



檀黎斗誘導分岐編集

黎斗はそのかっ飛んだ性格やファン達からの人気、及び公式からの(ある種の歪んだ)優遇故に『エグゼイド』本編、他シリーズを問わず何度も消滅からの復活や平行世界線などでの登場を果たし続けており、さらにその度に(時には生きていても本人の気持ち次第で)名前が変わり続けている

名前が変更された場合は記事の肥大化を防ぐ目的で新しい記事が作成されるため、各々の名前で活動していた期間については以下の記事を参照されたし


仮面ライダーエグゼイド』本編編集

  • 檀黎斗

第1話からの初期の檀黎斗について記載。『仮面戦隊ゴライダー』で復活した彼に関しても本稿で取り上げる。


第31話で彼が名乗った名前。第30 - 42話の黎斗の概要や動向はこちらを参照されたし


第42話終盤で彼が名乗った名前。第43話以降、及び映画の黎斗の概要や動向はこちらを参照されたし


小説版『マイティノベルX』における彼のバックアップデータ。小説での概要や動向はこちらを参照されたし


他のシリーズでの動向編集

改変された歴史の中で彼が新たに名乗った名前。仮面ライダージオウ』EP09・10での彼の活躍はこちらを参照されたし


仮面ライダーゲンムズ』で復活。概要や動向は「ザ・プレジデンツ」及びこちらを参照されたし


続編『スマートブレインと1000%のクライシス』でも再復活。同作での概要やさらなる続編の『仮面ライダーアウトサイダーズ』における動向はこちらを参照されたし


さらなる黎斗の進化。ネタバレ注意!



概要編集

作中に登場するゲーム会社幻夢コーポレーション」の若きCEO(30歳)。


実父であり、前社長・正宗が警察に逮捕されたことで彼から社長の座を継承したという過去を持つ。少年時代から既にゲーム開発の高い技術を有し、会社の開発業務にも加わっていた程。なお、後述する様にこのことが本作の始まりともいえる。


今作に登場する全ての「仮面ライダー」が変身に用いる「ゲーマドライバー」及び「ライダーガシャット」の開発者としての一面を併せ持つ、今作における「仮面ライダーの生みの親」。

その他にも衛生省に協力し、「CR」こと「電脳救命センター」を設立してライダー達の戦いをサポートしている。ポッピーピポパポとも親しげな様子で会話しており、彼女からは「社長」と呼ばれている。


その一方、第2話にて大量のゲーム開発基金提供の見返りとして5年前に医師及び仮面ライダーの資格を剥奪された花家大我にドライバー・バンバンシューティングガシャットをあっさり渡す等、「バグスター殲滅」以外に彼独自の思惑があるのではないかと各所で推測されていた。これに関してはは第3話で鏡飛彩に対して「大我の事情は把握しているが、彼は適合者であり、仮面ライダーとしての腕は確かだから」と語っている。


また、『ヴァーチャルオペレーションズ(以下VO)』第2話で5年前の大惨事「ゼロデイ」を引き起こしたプロトガシャットを破棄せずに所持しているらしく、大我から公表しないことと引換えにシミュレーション装置を使わせている。
















































フッフッフッ…まさか! 恐ろしいのは私自身の才能さ!!」(第5話)

多少の犠牲はやむを得ないさ。満たされない人々に夢と冒険を与える…それが『ゲーム』というエンターテイメントの使命だ! そして、それを実現させる神の才能が私にあるのだからなぁ!」(第21話)

仮面ライダーエグゼイド第11話


そして、第5話で彼が仮面ライダーゲンムの変身者であり、敵対しているはずのバグスター達と裏で手を結んでいたことが判明した。


正体判明後の上記の台詞を語ったシーンでは狂気を孕んだ様な怪しい笑顔を見せている。


自分の秘密を知ったり自分の思い通りにならない行動を取った相手には容赦の無い行動を取る過激な一面があり、また今のライダー達がデータ収集の役割を果たせなくなったら彼らを始末して別の人間をライダーに仕立て上げようとする冷酷な本性が判明した。


第12話では遂に人としてのリミッターが外れ、不死身のゾンビとなった挙句、レーザーを殺害。


第18話では、ゲームマスターとしての立場から自身を""と称し、自身が関与しないガシャットやそれを制作可能な者の存在を許さず、更にバグスターを「自身の真の目的(後述)を達成するための道具」と言い切るなど、狂気に拍車が掛かってきており、その様は正に開発者特権を乱用する悪質ゲームプレイヤー子供の癇癪そのものである。

ちなみに同話のテロップで、「ブラック社長に負けるな、おじさん(作)!*」と相当な皮肉を込めてブラック社長呼ばわりされていた。


第21話では彼が「ゼロデイ」の真犯人である事や自分の実の父親に罪を擦り付けた事が判明しており、「ゼロデイ」以前からこの様な冷酷な人物であった事が窺える。


ちなみに、レーザー殺害以降、爽やかな二枚目系であった社長時代から一変、エキセントリックさがますます加速。残酷でえげつない本性をそのまま表した様な顔芸を披露する機会が増えており、演者の岩永氏の熱演もあって好評を博している。

社長log仮面ライダーエグゼイド 社長トレス 

これにより、ネットや動画投稿サイトで多々ある愛称の1つとして「三次元で作画崩壊する男」と呼ばれる始末。


いかにも悪役な性格であるが、一方でゲームクリエイターとしての才能と熱意は本物であり、過程の是非はともかく全ては「面白いゲームを作って皆に楽しく遊んで欲しい」という一念での行動のため、何度も騙された永夢からも「元は純粋にゲームを愛するクリエイター」と評された。


仮面ライダークロニクルも「冒険の物語として永久に続いていく」ことを目的としているため、ラスボス戦の難易度をかなり高くして攻略不可能としてはいるが、理論上はクリア可能とする等、ゲームとして成立する様に制作していた(オンラインゲームに近い仮面ライダークロニクルでラスボスが容易にクリア出来てもコンテンツを続けていく上では不利なので、極端におかしな理論ではない)。明確な意味でクリア不可能であるゲームは下記にあるバックアップ用ゲームくらいである。



真の目的編集

第11話でライダー達に正体を明かした黎斗の目的、それは究極のゲーム『仮面ライダークロニクル』を製作すること。ちなみに、『VO』第5話ラストでも「最高のゲームを作る」と発言していた。そのため、第13話以降は自らをゲーム全体の進行役を意味する「ゲームマスター」と評している。


要するに、これまでの戦いは「バグスター根絶の為」ではためく、「彼の目的のためのデータ収集のため」であり、『ポッピーピポパポの部屋』第5話における篠宮暁氏の「黎斗がドクター達に技術を提供する傍ら、何かを試すための実験台として利用しているのではないか」との予想は的を射ていたことになる。


なお、このことから第8話で述べていた「バグスターや永夢の秘密を解き明かす事が目的」と言う発言は全くの嘘か、前に「自分の真の目的の為に」と一文が付くと思われる。


過去編集

上記の通り彼は幼い頃からゲーム開発やプログラミングの技術に秀でており、父の仕事を手伝っていた。2000年問題で発生したバグスターウイルスを世界で初めて発見して見せたのも彼である。


そして14歳という若さで数々のヒットアイデアを出し天才の名をほしいままにしてきた彼の元に一通の手紙が届く(本編開始16年前)。それは当時8歳の永夢からのファンレターであった。


そこには実際に作って貰いたいゲームのアイデア(ダブルアクションゲーマーに似たオレンジと緑のキャラクターの姿もある)が記されており、自分のものを超えたクオリティの高さにプライドを傷つけられた彼は激しく嫉妬。より優れたゲームを作るため、偶然発見されたバグスターウイルスを用いることを画策した。


まず、実験の為にファンレターのお礼として永夢にバグスターウイルスが添付されたサンプルゲームを送り、サンプルゲームをプレイした永夢をゲーム病に感染させ世界最初のゲーム病患者にした。その10年後(本編開始6年前)、財前美智彦に永夢の体内で成長したウイルスの採取を依頼。

財前たちはウイルス採取中に消滅してしまったが、自分はまんまと成長したバグスターウイルスを手に入れることに成功した。


そしてその1年後(本編開始5年前)意図的にゼロデイを引き起こす。

更に実の父親に全ての責任を擦り付け、自分の身を守ると同時に父親を失脚させ、社長の席が空いた幻夢コーポレーションを我が物にするのだった。


第6話以降の行動編集

(貴利矢や視聴者に)正体が判明した第5話終盤以降は、これまで通りのCRの協力者としての活躍の他に、バグスターの幹部との絡みやゲンムとしての暗躍の裏側等も描かれてきている。


第7話ではレベル3の力を得た仮面ライダーレーザーに正体を暴かれそうになるが、協力者であるパラドの協力によって事無きを得て、逆にレーザーこと貴利矢の信用を失わせた。

また、打倒仮面ライダーを掲げ、計画を無視して独断専行を繰り返すグラファイトからガシャコンバグヴァイザーを取り上げ変身手段を絶ってしまう。それを不満に思ったグラファイトは力への渇望及びバグスターの軍団の創設と言う目的の為にプロトドラゴナイトハンターZガシャットを盗んでパワーアップ及びウイルスの散布を行った。しかし、それ自体も黎斗たちの想定の範囲内であり、パラドは彼を「相変わらず恐ろしい男だな」と評した。


第9話では、グラファイトを倒すためにドラゴナイトハンターZ実戦データ獲得による「第1段階」を終わらせるため、永夢達の元を訪れた。


第10話でのライダー達の奮闘によってドラゴナイトハンターZデータ収集を終える。しかし、前述の通り、データ収集が滞る様であれば彼らを始末し、別の人間をライダーに仕立て上げようとしていた。


第11話では新たな白いガシャットを開発。それを完成させるのに必要な「死のデータ」を入手するため、患者の少年を救うべく奔走する永夢に噓の電話をかけ誘い出し、再度ゲンムとしてエグゼイドに戦いを挑む。様々な嘘で永夢に揺さ振りをかけたが、貴利矢の乱入によって失敗。飛彩達も駆け付け、形勢逆転してしまう。その猛攻撃でライダーゲージが減少していく中、白いガシャットをバグヴァイザーに挿し、あろうことか少年に向かってライダーキックを放つ。

すんでのところで少年を守ったエグゼイドが放った攻撃がゲンムに直撃し、ライダーゲージが遂に0に。これで死ぬかと思いきや、ゲージが尽きたにも拘らずゲンムは平然と立っていた。その状態でバグヴァイザーの銃口を自分の胸部に突き刺し、ガシャットにデータを蓄積させる。その行いに誰もが困惑する中で、遂に黎斗は自らの正体を明かすのだった。

そして前述の真の目的を明かし、既に多くの人間の中にバグスターウイルスが潜んでおり誰がいつ発症してもおかしく無い事を告げると、バグヴァイザーを乱射してその場から姿を消す。

息も絶え絶えでパラドの元に戻ってきた黎斗は完成したデンジャラスゾンビガシャットを片手に「遂に完成した」と満面の笑みを浮かべるのであった。正体発覚後は幻夢コーポレーションからも失踪した。


第12話では、貴利矢が自身の父親である正宗に接触し様々な秘密を知ったことを聞きつけると、他のライダー達に情報を伝えるべく1人で待機していた貴利矢の元を訪れ、秘密を公開しない事と引き換えにデンジャラスゾンビガシャットを提供する取引を持ちかける。だが取引は決裂、ガシャットを奪われ窮地に陥ったかと思いきや、デンジャラスゾンビの力でレーザーを罠に嵌めて彼のライダーゲージを大幅に減らす事に成功。更にガシャットを取り返して強化形態であるゾンビゲーマーレベルXに変身。その力で貴利矢を圧倒してギリギリチャンバラガシャットを奪い、彼のライダーゲージをゼロにして彼を死に追いやった。平成二期では久しぶりの「仮面ライダーがライダーバトルで仮面ライダーを殺害した」瞬間だった。


第13話以降はアジト(旧幻夢コーポレーション跡地)で「仮面ライダークロニクル」やパラド用のガシャットの開発に着手する一方で、「もう仮面ライダー達によるテストプレイの必要は無い」と判断。全ライダーガシャットを回収するべく他のライダーをゾンビゲーマーの圧倒的な力をもって積極的に襲撃し始めた。更に、同話終盤で永夢が自分が予想していない新たなガシャット(彼曰く「不正なゲーム」)を生み出し、しかもそのガシャットに秘められた力がゾンビゲーマーにも匹敵している事に気付いた為、そのガシャットの削除及び永夢の排除に乗り出した。


第17話では、自分以外で新しいガシャットを制作した幻夢コーポレーション社員・小星作を抹殺しようとした上、彼を守ろうとしたバガモンを殺害(元々は自分以外が製作したジュージューバーガーガシャット回収だけが目的であった)。

そのことを咎めるパラドに対し、『仮面ライダークロニクル』作成の為に重要なのはライダーガシャットだけであり、バグスターはただ目的を達成するための道具と言い切った。


第18話では再度作をゲーム病に感染させ、彼が社運を賭けた新作ゲーム開発に悩んでいることを罵倒しながら刺激し、モータスバグスターを分離させる。モータスを永夢が追って行った後、本来の目的通り、1人残された大我と激突。1度大我に倒されるも復活して勝利し、大我のガシャットを強奪することに成功する。

その後、ガシャットギアデュアルβを開発。タドルファンタジーから召喚されたゲーマを差し向けてダブルアクションゲーマーレベルXを一撃で倒し、囮であるモータスを処分。ガシャットの引き渡しを拒んだ永夢を抹殺しようとするも、バグスターを使い捨てにしたことがパラドの逆鱗に触れて反逆され、怒りに震えるパラドにフルボッコにされ、ゾンビゲーマーを手に入れてから初めての敗北を味わう事となった。

変身を解除された後、自身に歯向かったパラドに対する意趣返しとして(パラドの望みは永夢と決着をつける事)、飛彩と大我が秘密にしていた「永夢はゲーム病」という事実を叫び、彼に多大なストレスを与え彼のゲーム病を一気に進行させた。


第19話で、第12話以降は行っていたバグスター(バガモンを除く)のデータ回収は、これも「仮面ライダークロニクル」の完成に必要なデータ収集であることが判明した。


第21話にてワザとエグゼイド達に倒される様に行動していた事が判明。これまでゲームマスター直々に前線に出向き、何度も死と再生を繰り返していたのにも理由があった。

その目的は「『デンジャラスゾンビ』へ死のデータをさらに蓄積させてレベルX(エックス)に到達させること」で、同話終盤の戦闘を経て遂にこの目的を完遂した模様。


第22話では遂に衛生省に隠れ家を暴かれてしまうが、自らバグスターウイルスに感染。現れたチャーリーバグスターの姿で脱走する。そして自転車競技の練習場で衛生省職員達を相手に暴れ回っていた所をエグゼイドのダブルアクションゲーマーが攻撃し、バグスターは活動停止。衛生省職員に連行されそうになるも、永夢と飛彩の説得によりCRに搬送される。病室で永夢に尋ねられた黎斗は、上記の過去と『仮面ライダークロニクル』制作の動機・経緯を語り出す。

「許されないことをしたのは分かっているが、死にたくない」と涙ながらに訴える姿に、神と称する得意気な彼の面影は無かった。そんな黎斗に永夢は、「もう、いいですから」と彼を許す言葉を与え、生きて罪を償って貰うためにゲーム病を治療するという。黎斗はそんな彼を「やはり水晶の様な心の持ち主だ」と称賛した。しかしその直後、再度バグスターが活性化。永夢との戦いとなる。

…同じ頃、新型ガシャットのリプログラム作業中の幻夢コーポレーションをバグスターウイルスの群れが襲撃。その中には何故か仮面ライダーゲンムの姿が




戦いの末、チャーリーが撃破されて黎斗は解放されるが、倒れ伏した黎斗はチャーリーのデータを回収。黎斗の真の目的はCRを自分の隠れ蓑にすることであり、同時に前述の泣き落としもバグルドライバーを強化する為の自作自演であったと判明する。そしてその事実を叫んだ後強化アップデートされたレベルX(エックス)の力で永夢のドライバーを腐敗させ使用不可にさせ、自身をゲーム病から救い計画の進行に役立った礼として、永夢を殺さずその場を後にした。

そして。再度スーツに着替えて髪をオールバックにした黎斗は増殖させた分身のゲンムを回収した後、バグスターウイルスを引連れ幻夢コーポレーションに帰還。文字通の「ブラック企業」と化した幻夢コーポレーションで『仮面ライダークロニクル』制作を再開するのであった。


末路編集

「幻夢コーポレーションを占拠した犯罪者」扱いされ、社屋を警官隊に包囲されようと全く意に介せず、「もうすぐ『仮面ライダークロニクル』は完成する」と得意の絶頂の黎斗。しかし、真の意味の包囲網が自分に迫っているとは知る由もなかった。


貴利矢の残したデータから作られた、バグスターウイルスのデータを書き換えることができるマキシマムマイティXガシャットで、彼が遺したゲーマドライバーで永夢が変身したマキシマムゲーマーレベル99が誕生し、リプログラミングにより遂に不死身の能力が失われ、敗北を喫した。

あえてトドメは刺さず「罪を償ってください」と説得する永夢だったが、黎斗が聞き入れる訳もなく、「罪を犯してるのはお前たちの方だ!私は神だ!私の才能は具現化されなければならない。それを邪魔する事こそが罪だ!」と吐き捨てて逃走してしまう。


残りのドレミファビートドラゴナイトハンターZのバグスターのデータを採取するため、大勢の人間にウイルスを散布。なかなか発症せずに苛立ちを募らせている間にライダー達に追い付かれ、増殖能力を駆使し3人と戦うが、増殖したゾンビゲーマーはブレイブとスナイプに、そして彼自身はレベル99のエグゼイドに為す術もなく敗北した。それでもまだ足掻こうとするも、リプログラミングにより体内のバグスターウイルスの抗体を消されたため「適合者」でなくなり、変身することもできなくなった。


そんな黎斗を、永夢は「元々あなたは純粋にゲームを愛する1人のゲームクリエイターだったはず、僕はあなたの笑顔を取り戻したい」と救いの手を差し延べつつ、罪を償うよう再び説得するが、そこに現れたパラドは「自分が神だと勘違いしている男」を許そうとはしなかった。

黎斗からバグヴァイザーとデンジャラスゾンビガシャット、そして仮面ライダークロニクルガシャットを奪い、デンジャラスゾンビの大量のウイルス及びガシャットに蓄積されていた「黎斗自身の死のデータ」を黎斗に投与して、彼を嘲笑いながら去ってゆくパラド。「嫌だ、死にたくない!」ともがき苦しむ黎斗の体はたちまちウイルスに侵食され、もう手の施しようがなくなっていた。


その有様を愕然としながら見守る永夢達に、なおも己を誇示するかの如く、「私は神だ! 私の夢は…不滅だ!!」と絶叫する黎斗だったが、その体はかつて彼が手に掛けた貴利矢と同じように「GAME OVER(ゲームオーバー)」の音声と共に消滅・死亡した


多くの一般人や仮面ライダー、バグスター達すらも駒として利用してきた檀黎斗。そんな彼の野望は自分が始末した者の遺したドライバー・データ、自分が見下していた者達が誕生させたガシャットによって一方的に倒された挙句変身能力すら奪われ、最期は自分が駒と見なしていたバグスターに葬り去られるという、皮肉な結末を迎えることとなったのであった。


ちなみに、彼が探していた残りのバグスターは既に誕生していたことが彼の死後に判明した。


そして、第29話で幼少期の彼はポッピーの宿主であった女性と仲が良かった事が判明。彼女にバグスターウイルスを用いたゲーム作りの計画とウイルス感染対策用の資料を見せていた。さらに、プロトマイティアクションXガシャットオリジンと6台目のゲーマドライバーを最近隠していたらしい。

そして…



主な人間関係編集

第5話で初顔合わせ。

犯罪者であろうとも病人を救いたいと主張する永夢に「犯罪者を救う前に果たすべき使命がある」と説く。それでも失われていい命など無いとする彼を「水晶の様だ」と例えた。

第11話にて彼に正体を明かした時には、「(これからどんな苦難に遭っても)君の心の水晶は輝き続けられるかな?」と彼に対する挑戦とも取れる発言を残した。

第13話以降は、「ゲームマスター」である自分の許可無しで不正なゲームを生み出した彼を明確に敵視している。

第18話で遂にその秘密を暴露し彼を消滅させようとしたが、結局は消滅せず、第19話ではその事で更に苛立ちを募らせている。

第22話にて、幼少期の彼がバグスターウイルスに感染するキッカケを作ったのは黎斗であることが判明した。

最初から最後まで自身を利用し、傷つけた黎斗を最後まで「患者として」救おうと奮闘するも、パラドによりそれは叶わず、救えなかった黎斗の事を思い涙を流した。


『VO』第1話で会話を交わしており、永夢にVRシステムを使ってエグゼイドのスペックを測定する様に指示した。後に本編でも面識があることが明言された。

なお、彼女は黎斗がゲンムの正体であることや、彼がゼロデイを引き起こした張本人であることは知らなかった。

恐らくは彼女が『ドレミファビート』のバグスターであることは知っていたはずであるが、『仮面ライダークロニクル』に必要なデータの内には数えていなかったのか回収しなかった(ただし、ポッピーの宿主の正体を考慮すると、別の見方も出来る)。

第26話にて、彼女がCRに協力していたのは、データ収集のために黎斗が彼女のデータを書き換えてそういう役割を与えたかららしいことがパラドの口から語られたが、真実は不明。彼女の宿主にバグスターウイルスの抑制方法を記した「レベル0」の資料を見せていた模様だが…

そして、第44話の「良く分かるエグゼイド」では新檀黎斗でも檀黎斗神でもなく、"檀黎斗"と表記されていた。元母にして娘ともいえるポッピーの前では彼もただの檀黎斗なのであろう。


闇医者でありながら仮面ライダーに復帰した花家大我に関することや仮面ライダーゲンムの持つガシャットの詳細を聞いたりと、第3話で顔合わせをして以降積極的に接触してくる天才外科医

彼の望み通りにゲンムのデータと戦わせたがイージーモードに設定する「凡ミス」をしてしまう(『VO』第3話。ほぼ確実に意図的なミス)。

第16話で彼の持つライダーガシャットを奪うが、第19話でガシャットギアデュアルβを取られた挙句、タドルクエストドラゴナイトハンターZのガシャットを取り返された。


元CRのドクターで元仮面ライダーの闇医者

彼から数千万の資金提供を受け、あっさりと仮面ライダーに復帰させた。

そのことに抗議しにきた飛彩に対しては「彼には仮面ライダーの資格がある」と一蹴した。

自分がプロトガシャットを破棄せず所有し続けている弱みを彼に握られていた。

第18話で彼が持つライダーガシャットを奪うも、第21話でバンバンシューティングのガシャットを取り返されている。


死んだ人間の死因を調べる監察医。

ゼロデイ発生から2年後にその真実に到達した彼へ口封じの交換条件としてゲーマドライバーと爆走バイクガシャットを提供した。

本編第5話では「お前の正体を知っている」と自分に言った彼をレベル3の力でボコボコにした。更に『VO』第4話では、重傷を負って病院のベッドで寝ている貴利矢にVRシステムを装着、彼を自分が支配するヴァーチャル空間に引きずり込んで彼の体の自由を奪った挙句にヴァーチャルの中で強制的に変身させたレーザーの必殺技を暴走させるという暴挙に出た。前後の台詞から恐らくデータ収集より嫌がらせがメインと思われる。子供かお前は。*

前述の出来事があった第7話以降は唯一己の正体を知る者として一騎打ちに臨んだり彼に永夢の事を教えて揺さぶったりと敵対者としての絡みが増えた。そして、第11話では彼が永夢に加勢したことが切っ掛けで4人のライダーに追い詰められる事になった。

第12話にて、自分にとって「不都合な真実」を知ってしまった彼を遂に本気で襲撃、彼を消滅させた。

この「不都合な真実」とは「ゼロデイを起こした原因が本当は黎斗にあったこと」だと考えられていたが、第15話にて「真実を知った事では無く、彼がバグスターウイルスの根絶を目標としていた事」であることが発覚。更に第22話と第23話では、彼がウイルス根絶の為のリプログラミングを計画していたこと、全てのバグスターウイルスの根源が永夢にあった事実を突きとめていたことも判明した。

バグスターウイルスを根絶する意思を持つだけでなく、その具体的な方法ウイルスの出所さえ突きとめていたからこそ、黎斗は貴利矢を消さなければならなかったのである。


裏で協力関係にあるバグスター幹部。『VO』第5話では本編第5話にて「仮面ライダーゲンムの正体~グラファイトと言う印象を他のライダー達に抱かせる」という、当初考えていた図式を彼が独断で崩したことを問い詰めるためにシミュレーションシステム内のヴァーチャル空間に居た彼の元を訪ね、彼にライダーキックを喰らわせた(勝敗は不明)。

八つ当たりに見えるのは何故だろうか。*

独断専行が多く計画を乱しかねないため、第7話でガシャコンバグヴァイザーを没収した。

第8話ではプロトガシャットを彼に強奪されてしまうが、上記の通り、それも黎斗の予想の内であり、最早彼のことは実験材料ぐらいにしか見做していない事が第9話で判明した。事実、彼が戦死後も特にリアクションはなかった。

しかし、そんな黎斗ですら、既に完全体である彼のデータはいつでも復元可能なことは知らなかった模様。


グラファイト同様協力関係にあるバグスターの幹部。『仮面ライダークロニクル』という共通の目的のために協力関係を結んでおり、独断専行の多いグラファイトとは対照的に協調的な姿勢を見せていた。

第7話で貴利矢に正体を暴かれそうになった際、パラドが素早く入替わることで真実を嘘に変え、逆に貴利矢の孤立を深めることに成功している。

基本的には良好な協力関係を築いているが、第13話ではバグスターに使わせる筈であったブランクガシャットを永夢に渡したり、第16話では自分の制止を聞き入れないまま味方のリボルバグスターを撃破してしまうなど、彼も徐々に独断専行が増えて来ており、黎斗はそんな彼の独断専行に苛立ちを露わにし始めている。そして、バグスターを道具扱いする自身の振る舞いが彼の逆鱗に触れ、第18話で彼に反逆され、フルボッコにされてしまった(ただし、黎斗の性格上、この敗北も利用していた可能性も否定出来ない)。

黎斗としては計画の邪魔さえしなければどうでも良いと考えていた模様であるが、パラド自身は既に黎斗をゲームを楽しむに当たっての障害と捉え始めており、大我に「お互いゲンムには気を付けようぜ」と忠告をしたり、永夢に「ゲンムを消せ」と吹き込むなどの行動を取り始める。

そして第23話では、黎斗の命を奪わない永夢を見限り、自ら黎斗に引導を渡した。またこの際、彼からガシャコンバグヴァイザーとデンジャラスゾンビガシャット、仮面ライダークロニクルガシャットを回収している。

第25話におけるパラドの発言から、彼は始めから黎斗のことを人類を滅亡させるのに利用できる捨て駒としか見なしていなかった模様。


檀正宗

実の父親でありかつて幻夢コーポレーションの経営者だった男。

ゼロデイの責任を問われて逮捕された。

第21話にて実の息子である黎斗に罪を擦り付けられた事が判明した。



備考編集

檀黎斗を演じる岩永氏は薬剤師の免許を実際に保持しており、さらには勤務歴もある。

しかも岩永氏はMENSA会員でもあるため、中の人も天才を地で行く方なのである。


名前の「黎」の読みが特殊なように思えるが、「黎い(くろい)」という読みと形容詞が実在する。「黒い」と意味がほぼ同じだが厳密には少し意味がずれ、「黎い」はどちらかというとくろがねのような青黒い、浅黒い色を指して使うことが多い。

また、ギリシャ神話の女神・クロートーも名前の元ネタと思われる。7年後同名のキャラが登場する。


彼の秘密が明らかとなった第6話以降は彼も他の変身者同様OPでガシャットを手にしている。


劇中提示される様々な謎や秘密の答えを知っている人物であり、物語を進める原動力となっていることが多い(2クール目に顕著)。そのため、話の盛り上がりを彼が持って行くことも多く、演じる岩永氏の熱演と相まってそういったシーンは公式に「黎斗劇場」と呼ばれている。

放送終了後にアドリブであることが判明した、第22話の「ブゥン!」という奇声など、この岩永氏の演技による影響力はかなり大きかったらしく、公式サイトでは「誰もこのようなキャラとなるとは予想していなかった」「狂気の向こう側を見せてくれた」という文章が掲載されている。

後夜祭によれば、黎斗のクールさを保つか壊すかは、監督陣の中でも真っ二つに意見が割れていたらしく、最終的に岩永氏が、「壊す側」に寄せて行ったことで、この様なキャラに変貌して行ったとか。また岩永氏は豹変後や復活後の黎斗の演技についてツイッターで、DEATHNOTE夜神月L、自身が大ファンのONEPIECEボア・ハンコックを意識して取り入れたと語っている。


ちなみに、黎斗を演じている岩永氏が「彼は自分の作るゲームが人類に欠かせない物であると確信しており、悪いことをしているつもりは無い」とインタビューで述べた通り、彼は目的の為なら手段を選ばず、計画を乱す存在へ激しい怒りを向け、そして計画遂行の中で数多くの人命が失われたことも「多少の犠牲はやむを得ない」と言い切っている(ゲーム病による消滅ならば、後に蘇生可能=バグスターのデータ集めだけなら彼の基準では犠牲は出ないというのもこれに拍車を掛けている)。


現に、第31話で「今までのこと反省して皆に謝って!」とポッピーからいわれた際も怪訝な表情で「謝罪する様なこと等…した覚えがない」と何の罪悪感も抱いていなかった。


さらに、「(善悪は別として)自分で計画を建ててそれを実行出来る実力を持つ人物」と評しており、事実、少なくとも第1クール(第1 - 12話)は完全に彼の思い通りに展開しており、第2クールの戦闘行為にすらとある意図が隠されていたことが第21話で判明した。


なお、それらのことを考えると正にヘンナオジサンである。


前作においてゲンムスポーツアクションゲーマーLV3に変身した状態で「黒いエグゼイド」として先行登場した際に眼魔と交戦し撃破しており、先行登場のインパクトもあって話題には余り上らないが、前々作天才科学者が開発した主人公用ライダーシステムでは、当初は戦闘どころか眼魔を視認することすら出来なかったことを鑑みると、黎斗の開発力・技術力がいかに化け物染みているかが窺える。後にドライブどころかゴースト鎧武ウィザードビルドの力を有するライダーガシャットを作り、あまつさえ過去のライダーそのものを変身者ごと模造データとして再現する(詳細は後述の「ゴライダー」の項を参照)などの所業を考えると最早「神の才能を持つクリエイター」の看板に偽りなしということか。


この濃い部分を煮詰めたようなキャラ平成のみならず、令和まで演じ切ったという事実が、正に神の所業といえるであろう。


また、この作品内にある「君は最高のモルモットだ」という台詞と某モルモットを車にしたキャラの影響でモルモットが好きとなり、モルモットの解説動画を自身のYoutubeチャンネルに投稿している。



関連タグ編集

仮面ライダーエグゼイド 幻夢コーポレーション

仮面ライダーゲンム

社長 青年実業家 ゲームメーカー

諸悪の根源 愛すべき外道 自己愛性人格障害

自称神 ゾンビ

平成ライダーネタキャラ四天王

社長ライダー


外部リンク編集

檀黎斗 | 仮面ライダー図鑑 | 東映

岩永徹也氏公式ブログの「ありがとう!さようなら!仮面ライダーゲンム!」の記事

・・・「檀黎斗」の暗躍の裏に秘めた想いや彼からの現代を生きる人々へのメッセージ・岩永氏の撮影の思い出や他キャストへの想い等が記されている。これを読めば「檀黎斗」と言う人間の事をより深く知ることが出来るかもしれない。


仮面戦隊ゴライダー(ネタバレ注意)編集

※この部分は『仮面戦隊ゴライダー』のネタバレも含みます。


第23話で消滅した彼だったが、死ぬ前に自身が倒される事を想定し、「クリア不可能のゲーム」のライダーガシャットを予め作成しており、その中に自身のデータを遺していた。その後、何らかの理由で起動したガシャットが倒せない大量のバグスターを現実世界へ無尽蔵に出現させる。


大勢のバグスターを止める方法を探るべくガシャット内に入り込んだ永夢を欺き、ゲーム内にNPCとして生み出した4人の死んだ仮面ライダー達を絶望させ、その絶望のエネルギーを取り込むことで現実世界に復活しようと目論んでいた。

しかし檀黎斗としての姿では永夢と貴利矢に勘付かれてしまう為、計画を進める際は行方不明となっている仮面ライダーの中から仮面ライダーブレイド/剣崎一真を自身の偽りの姿として選び、彼の姿に化けて暗躍し、永夢を何度もゲームオーバーさせた。


公式サイトのあらすじにあった「集められた5人の共通点は、かつて死んだ仮面ライダーという事実であった」というのは厳密には剣崎一真本人のことではなく、彼の姿をとった檀黎斗のことを指していたと言える。


途中、調子に乗って永夢の前で正体を明かした事から、自身の残した痕跡が次のプレイでも残る性質を利用した永夢のダイイングメッセージによってライダー全員に正体を知られてしまうが、それでもライダー達を絶望させる計画は何の問題もなく進行していく…はずだった。






剣崎一真の姿と能力を利用したのが、彼にとって最大の失敗だったのだ。






データを利用した模造品であるとはいえアンデッドの力が込められているラウズカードを使った事で、アンデッド同士が惹かれ合う性質によって本物の剣崎一真がゲーム世界に引き寄せられてしまう。更にアンデッドでありジョーカーでもある剣崎がゲーム世界にやって来た事で「世界にジョーカーが1人だけ」というバトルファイト終了の条件が満たされる状況が出来上がってしまい、クリア不可能だったはずのゲームがジョーカーの力で破壊されて消滅。計画は頓挫してしまった。


ゲーム世界が破壊されたが、それでも諦める様子はなく4人のライダーを復活させてやると協力を持ちかけようとするも、既に死を受け入れた上に永夢との出会いで希望を取り戻したライダー達に断られたため、完全にライダー達を消滅させようとゾンビゲーマーレベルXに変身し、配下のトーテマとトーテマが生み出した怪人軍団を差し向け、決戦に挑む。


絶望のエネルギーでトーテマの力の一部を取り込みパワーアップしたゾンビゲーマーの力でライダー達を圧倒するも、エグゼイドが渡したカードで変身したゴライダーの力で切り札だったトーテマを倒され、絶望のエネルギーでパワーアップしたゾンビゲーマーすらもゴライダーとエグゼイドによって打ち破られてしまった。


力を失って通常のゾンビゲーマーに戻ってしまい、ヤケになった彼は世界その物を消滅させて生きている永夢と剣崎をも道連れにしようと巨大なブラックホールを出現させる。しかし生きている永夢と剣崎だけでも救おうと4人の死んだライダー達によって自身が4人のライダーと共にブラックホールに飲み込まれてしまい、再び消滅した。


ライダー達の活躍によって、彼の野望はまたしても潰える結果に終わった…かのように思われていたが、その後も本編でまさかの3度目の復活を遂げる事となる。

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