概要・該当者
平成ライダーの作品はシリアスなものばかりであるが、その一方で視聴者を笑わせる場面も少なくない。そんな場面を生み出すのがネタキャラである。
主な四天王
既にネタキャラである男。
第一話での「物陰からブレイドを見つめるギャレン」がジワジワと視聴者の腹筋にダメージを与えたのを皮切りに、「ニゴリエース」「オデノカラダハボドボドダ!」「ゲゲゲー!」などオンドゥル語のインパクトや絶妙なヘタレさ、物語中盤の「バーニングザヨゴー」等々すっかりネタに事欠かないキャラとなっていった。
他のネタキャラと違う点としては、本来コメディリリーフ的な立ち位置ではなく、「至って真剣だが、端から見ていると笑える」というものが多い。
ネタキャラになってしまった男。
初期はむしろカッコ良いキャラだったが、カブト抹殺に固執するあまり部下を見殺しにした事でザビーゼクターに見捨てられ、影山にも騙されていた事を知り、見事にやさぐれてしまった。そのあまりの変わりっぷりから「やさぐるまさん」とか呼ばれる始末だったが、同じように闇堕ちした影山と地獄兄弟結成後は、斜め上のカッコよさで人気が爆発するという珍現象に。
ネタキャラになろうとする男。
爽やかで高潔な上っ面と、小物かつ偽善的な本性が序盤から丸見えだった。それ故に短絡的かつ偏屈でハイテンション。中盤にある人物と出会ったおかげで心に余裕が生まれ、偏屈さも消えたが、ハイテンションなのは残った。いや、残るどころか加速した。何もかも規格外であり、その暴走ぶりはアンチさえファンに変えてしまうほどにネタの塊である。名護さんは最高です!
ネタキャラであろうとする男。
ライダーシステムの開発者で理知的なキャラだったはずが、実は全ての元凶だったと判明するや顔芸を連発し始め、神を自称する傲慢な本性を現してやりたい放題。しかもあろうことか一度死亡したのにバグスターとして99もの残機を引っさげて蘇るという正にゲームキャラの如き反則級のしぶとさを発揮し、最後まで物語を引っ掻き回した。
その人気は本編終了後も続き、2年後に王として颯爽と帰還し視聴者の度肝を抜いてくれた。そこからさらに視聴者時間で1年以上後、元号が変わった令和のライダー世界でも大暴れすることに。
2期ネタキャラ四天王
1期と2期でそれぞれ別のネタキャラ四天王を分ける場合もあり、2期の作品だけで上記の黎斗も入れた場合は以下の通りになる。
初期設定は昔気質の硬派な極道だったようだが、キャラ被りを避けるためにセリフを全て演者任せのアドリブにしたところ、強烈なオカマキャラになった。中には放送コードギリギリのアドリブもあるらしい。でも、嫌いじゃないわ!
配下のヤミーがやたら知性的なのに物事を考えるのが下手、仲間を復活させる際に「俺より強いと困る」とコアメダルを盗んでおく、ほとんどアンクのお陰で甦っておきながら「俺の実力だ」とドヤる等、小物悪役の臭いをプンプンさせ続けた。
しかし、「お父さん、悪いやつをいっぱいやっつけて凄いな!!」の輝く笑顔や、昆虫の生命力をフル活用した立ち回りなどで「憎みきれない小悪党」という立場にも置かれている。
ロイミュードの参謀的立場だったのに、メディックの登場によってハートの寵愛が彼女に移ってゆくと、嫉妬の顔芸を見せたり、ハンカチに固執したり、ジャンピング土下座したりと、一気にネタキャラへとシフトチェンジ。
しかし、その最期にはハートやメディックのみならず、視聴者すら涙を禁じえなかった。
その他のネタキャラ
黒尽くめで見るからに怪しい人間態もネタにされたが、それ以上に仲間内での扱いも酷い。雑用係扱いされる程周囲に見下され、出てくる度に折檻されたり引っ掻かれたりと不遇。
しかしダグバのベルトの一部を取り込んだ事で、クウガさえ圧倒する究極態にまで行き着く。…が、直後にダグバに粛清された上死体を回収された事で未確認生命体の解析に貢献してしまった。
生真面目かつ熱血漢と、ある意味誰よりも主人公的だが、とにかくその不器用さですべて台無しにしている男。
気取り屋で嫌味な男だが、氷川の代わりにG3に変身したときにピンチになるとG3システムを捨てて逃亡したり、標識に巻き付かれたトラウマが原因で巻き寿司恐怖症になるといった小心者っぷりを見せている。
シリーズ初の「完全な悪の仮面ライダー」(ライダーと同格の悪役ならば存在していた)というスタンスながら、契約モンスターが何故かCGでなく着ぐるみだったり、必殺技が飛鳥文化アタックに見えたり、武器が「シザースピンチ」だったりとやたらネタにしやすい要素を持っている。
かつてはその退場の仕方のみがネタにされる事が多かったが、RIDER TIME 龍騎での衝撃的な追加設定をきっかけに人物的にもネタにされる事が増えた。
当初は大物感あったのだが、徐々にパワーインフレに取り残され、ヘタレ化が加速していく。
結局最後は人間としての生を選び、工事の人として働く事に。現場では脚本家似の先輩にしごかれている。
オンドゥル語とは別に「だが私は謝らない」というセリフが視聴者に印象を残している。
本来なら涙腺崩壊するべき死亡シーンだったが、その時の姿がお尻丸出しの全裸だったため後述の尻彦同様にネタにされてしまった。後に「初代尻彦」という愛称が付いている。
現役最年長のベテラン戦士だが、年齢が災いしてか出てくる度に敗北しているかませ犬。
矢車想とセットで「地獄兄弟」として四天王の一枠にカウントされる場合もある。
始めは天道のライバルっぽく登場したものの、世間知らずすぎてピエロになってしまった。
未来から来たコント集団。特におバカでチンピラのモモタロスと、過保護オカンキャラのデネブは、ギャグでもシリアスでも人気を博した。
「チューリッヒヒヒ!」「ガーリッククク!」でおなじみの、いろんな意味で危ない貴公子。
五代クウガに比べるとその微妙な扱いから、ついた渾名が仮面ライダークウキ。
本編では一度しか使っていないが、響鬼編で発した「おのれディケイド」というセリフがインパクト抜群だったために公式からも積極的にネタにされている他、公式ブログで「私もプリキュアと踊りたいぞ」と発したことから「プリキュアおじさん」という愛称が定着してしまう。
妙にいい声のおっさんライダー。「この私が死刑を申し渡す!」
短い出番でありながら、独特の笑顔とセリフ回しがオリジナル以上に視聴者の印象に残った。腹パンもネタにされる。
上記の兄・純一とのやり取りだけでもネタにされていたのに、物語終盤、主人公である門矢士に固執するような態度が目立ったことからホモキャラ扱いされる羽目に。
初登場時はお尻丸出しの全裸だったため「尻彦」という愛称が付いた。
本人の真剣さと反比例した空回りっぷりに定評があり、バズーカ誤射を始め「肝心な時こそ役に立たない」という絶妙なヘタレさ加減を誇る。
コミュ障のマッドサイエンティスト。「ダメだからー!!投げちゃダメだからー!!」を披露した数話後、まさかこの人がラスボスになるとは誰が予想しただろうか。
初登場の傲慢な「学園のキング」ポジションから、味方入りすると小心でヘタレな本性が露わになり、「大惨事先輩」「大文字焼き先輩」等のネタキャラに。
コアチャイルドならぬホアチャイルド。逃げろホーイ!
上記の橘さんと同じ役者ということで、当初からネタキャラ化を予想されており、案の定期待を裏切らなかった。さらに修学旅行先でフォーゼに負けて土下座してから、橘さん同様にヘタレキャラ一直線。
フリーダムすぎる男。マヨラー。
外見は屈強な黒人男性で、ピアニストの腕を切断させて絶望させようとする悪役らしい冷酷さを持ちながらも、中身は「チョー面倒」「眠たいから嫌」と、幹部相手に駄々をこねるグータラな猫という凄まじいギャップ怪人。
威勢だけはいいが、身内からはことごとく小馬鹿にされるDQN幹部。酔っ払いのサラリーマン相手に普通の喧嘩をするという、ある意味快挙を成し遂げた。
オネエ言葉を使う元傭兵でスキンヘッドのパティシエという属性がカオスな事になってる人。「子供と大人の対立」がテーマの一つの今作において、「大人げない大人」のポジションをキープし続けた。
敵陣営から味方に転じるも、クールなキャラなのに言っていることが天然、声は良いのに棒読みという(演者の技量不足ではなく、ロイミュードとしての設定に則ったもの)、シリアスなライバルキャラから一転して脱力キャラになってしまったのが視聴者に大ウケ。
主人公をあの世から蘇らせ、時にはアドバイスも与えるおやっさん的存在である一方、ギャグ・コスプレ・顔芸等々、中の人の芸風そのままにやりたい放題。
特異な生い立ちとはいえ、妹・カノンに対する溺愛が度を超したシスコン。あまりのシスコン故に放送終了後も、カノンとよく似ているエモいヒロインに何かあると「マコト兄ちゃん」の名が決まってつぶやかれる羽目に。
「ハハハッ 何これ!カノンがいっぱいだ!」
遠近法を克服した男
超ハイテンション坊主。「タケル殿ぉぉぉぉぉぉ!!」
典型的なイヤミマッドサイエンティストだったのが、ヒロインから何度もビンタをお見舞いされたことで何かに目覚め、味方になるという異例の裏切り方を披露した。
新フォームが登場するたびに、グンダリを無断召喚した挙げ句にサンドバッグにされてしまい、付いた愛称が「グンダリ無駄遣いおじさん」。
小太りのおっさんなのにナルシストのプレイボーイ気取りで、怪人としての正体を現すとクッッソイケボになるイロモノ。おっさんの姿でも無駄に声がいい。
シリアスを破壊するレベルの限界ドルオタ。
冷酷にして屈強な敵側の大幹部───という姿が長かったが、仮面ライダーとなり仲間になった頃から化けの皮が凄い勢いで剥がれてゆく。結果、壊滅的なファッションセンスをはじめ、「好き嫌いが多く特にピーマンが食えない」「灯りがないと眠れない」「タオルが良い匂い」などなどポンコツ系ネタキャラとなっていった。しかし戦闘力は非常に高く、劇場版ではシザーズロストスマッシュを単独で撃破し「本気出させやがって…」と呟いている。
なお一部では仲間になる前からネタキャラ扱いだった。
「あなたにィ!!忠誠をォ!!!誓おオオォォ!!!!」
本人は到って真面目かつ重要な役回りながら、場の雰囲気を全力で無視して「祝え!!」を最優先させる祝福の鬼。
たった2話の登場ながら、マンホールを武器に暴れ放題の女王様として、世間の話題を独占。ちなみに放映当時、演じた役者が所属事務所とギャラ未払いについてトラブルになっており、「ノーギャラでマンホールを投げたのか」と言われていた。
昭和のネタキャラ
「ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」とか「ゴルゴムの仕業か!」がネタとして広く知られ、また独特な歌唱力もネタにされ続けている。
とはいえネット界隈で誇張されているネタでもあるので、ファンの間で迂闊に言うと怒られかねないが。
本編はシリアス一直線だが、「永遠の序章」とネタにされること幾星霜。ディケイドのスピンオフネットムービーでは遂に続編が出そうになるが……
令和のネタキャラ
プログライズキーを力押しでこじ開ける脳筋ぶりが毎回の名物シーンに。
こちらの世界の常識に疎く、「普通のホモサピエンス」発言をはじめ数々の真面目ボケをかます。
久々登場の暴走型ヒロイン。令和の世において、昭和のドリフコントみたいなチリチリ黒焦げアフロヘアを披露した。
クールビューティに見えて超重度のブラコン。さらに演者の尋常ならざるマジーヌ推しが劇中にも反映されてしまう。
私がネタキャラですか?まあいいでしょう、どうぞご勝手に!…とでも言えば満足ですか?神の御前だぞォ!!ひれ伏せェェェェェ!!!
第1話早々から「変身失敗おじさん」と話題を呼び、後に「変身成功おじさん」とか「変身禁止おじさん」として話題になる男の中の漢。
風林火山を読み上げながら邪魔者を排除するといった芸当を披露したことで「風林火山おじさん」と一躍話題に。その後も「自作自演おじさん」「パパ活」(ただし、この場合は孤独を埋めるため他人を家族扱いしたこと)など彼のネタキャラ化は止まらない。
なお、その執念深さに公式からは「もう蘇るな」と言われる始末。
第1話の中盤、放映開始からわずか13分で退場してしまうという伝説を残した仮面ライダー。前作の「変身失敗おじさん」に因んで、「即退場おじさん」というあだ名がついてしまった。第10話にて一発退場した八木沼雪絵/仮面ライダーレターも「即退場お姉さん」扱いされる羽目に。
最初の頃はコンシェルジュとして振る舞っていたが、その正体はデザイアグランプリの運営であるゲームマスター。
……という黒幕っぽい設定だったのにどうも小物感が目立ち、想定外の事態に振り回されたり、切り捨てた運営スタッフから逆に裏切られた挙句、ブチ切れて自らギーツを排除すべくDGPに乱入するなど、管理者とは思えないほどの無能っぷり。しかもその回の最後のDGPルールにて「ゲームマスターは、ゲームの勝敗を操作してはならない。 」とテロップで釘を刺された。
リストラされて一度退場するも、代わりにゲームマスターになったチラミが失態を犯すたびにゲームマスターとしての視聴者からの評価が上昇し、ついに最終話寸前でまさかの復活。黒幕のスエルにド正論の啖呵を切り、視聴者からの評価が更に爆上がりすることになった。
令和初のメガネのネタキャラ。
初登場時は桜井景和を脱落させようと目論む典型的な「小物メガネ」としてあっさり脱落、その後ベロバの「参謀メガネ」役として再登場を果たす。
本編の重い雰囲気が加速する中、一人ネタキャラ化が進行して「清涼剤ポジションメガネ」になったかと思いきや、ジャマトに変貌して「鬼畜メガネ」一直線。
この時点ではろくな最期は迎えないだろうと予想されていたが、悪事の報いを受けて「包帯ぐるぐる巻きメガネ」になった後は改心して、最終的には「人類とジャマトの共生」という願いを掲げた「平和メガネ」という形で着地。制作側からは「ライブ感の象徴」、視聴者からは「おもしれー男」と評されネタキャラとして大成した。
「冥黒の三姉妹」であることに執着するあまり、暴走と迷走を重ねる拗らせシスコン。「ラケシスを返せぇぇぇ!!」
みみっちく執念深くひねくれた単発ゲスト悪役ながら、ホビーアニメのキャラクターのようなフルネーム、オーバーリアクション、厨二病丸出しの言動がなぜか人気。
劇場版・本編のヴィランとして君臨したものの、その目的は一貫して「黄金の理想郷"エルドラド"」の実現。言ってしまえば【全ての世界を黄金まみれにしたい】というあまりにも矮小な目的だったため、ファンからは「お前なんかただの金メッキだ!」とネタにされている。(と言うより、実際獲得した力も金メッキ程度でしか無かったのだが。)
ネタキャラだけど微妙な方々
檀黎斗が入るまでは草加雅人が四天王扱いされることが多かったものの、やってる事が陰湿過ぎて笑えない事も多い為、ネタキャラと扱うかどうか意見が分かれていた。他にもネタキャラの比率よりはシリアス・ヘイト要素・悲劇・悪役部分が多い者はこちらに分ける。
関連タグ
井上キャラ…該当者が多い
仮面ライダーアウトサイダーズ…令和の世に古の仮面ライダーたちが集結するクロスオーバー企画。敵味方に分かれているものの橘・黎斗・ブレンとネタキャラ扱いされるメンバーが少なからず集結している。型にはまらないアウトサイダーにこそネタキャラが多いということだろうか。