「ターケール殿~!不可思議な事件発生ですぞ!」
「答えは、あなたの心にある」
「変身とは…!なんと羨ましいっ!!」
「自己犠牲は尊い行いかもしれませんが、必ずしも正しい行いとは限りません。
我々は、タケル殿に生き返って欲しいのです…!」
演:柳喬之
概要ですぞ!
10年前に眼魔との戦いで亡くなった天空寺タケルの父・天空寺龍に代わって大天空寺の住職代理を務める若い僧侶。
フルネームは「山ノ内御成」。1人称は「拙僧」、2人称は「~殿」(アカリに対しては「アカリ君」となっている)。
僧侶にしては感情の起伏が激しい性格で大天空寺のムードメーカー的存在。龍の息子であるタケルには敬意を表しつつもゴーストハンターに今一つ前向きでない彼を叱咤している。
眼魔の存在どころか科学で説明できない超常現象全般を信じない月村アカリとは犬猿の仲で始終喧嘩していたが、タケルを大切に思い、生き返らせたいという思いは一緒であるため、物語が進むにつれ、お互いを認め合い、力を合わせる描写が増えていった。
アカリとは対照的に超常現象を疑う事は無く、「既に自分は死んでおり、99日以内にゴーストアイコンを15個集めないと今度こそ完全に消滅する」と言うタケルの突拍子もない話をすぐに信じて彼の助けになるべく行動を開始、「不可思議現象研究所」を設立した。
それなりに修行は積んでいるようだが(本人曰くタケルの倍以上)、その特性上眼魔を見る事は出来なかった。しかし、第3話にてアカリが「不知火」(ゴーストを可視化する薬品)を作成した事で眼魔と仮面ライダーゴースト(及びそれに変身するタケル)をようやく見ることが出来た。
また、同話において斧眼魔が斧を投げる際にバリアに穴(斧の通り道)が出来る事を見破ってゴーストに助言を与え、斧眼魔を撃破する足掛かりを作るなど重要な役回りを演じた。
その他にも名刺や窓口専用のスマホを用意して不可思議現象研究所の窓口を務めたり、第7話では謎の男こと西園寺主税からビリー・ザ・キッドゴーストアイコンを奪取する等、要所要所でキッチリ活躍している。
その他にも第11話でのゴーストアイコンの大量回収及びゴエモンゴーストアイコンの新規入手など。
第14話でナリタに「御成さんが眼魔達やっつけてくれる」と言われた際には「余計なことを言うな」、「拙僧弱いですぞ!」と慌てて訂正していた。
第17話ではナイフ眼魔の攻撃をマトリックス避けで避けるという荒業を見せたが、腰にかなり負担がかかって倒れてしまった。
第21話以降ではタケルと心と通わせた眼魔である画材眼魔(キュビちゃん)の能力により頭を肖像画のようにされて弄られるのがお約束になりつつある(?)。
更に第5話にて仮面ライダースペクターに敗北して自信喪失していたタケルにあえて厳しい言葉を掛けて突き放す等の一面もあり、タケルやアカリに年長者として接する事も少なくない。
またどこか天然な一面もあり、第5話で「不知火」を持って来るのを忘れた他、仙人を「おっちゃん殿」、ゴーストガジェットのバットクロックやクモランタンを「コウモリ殿」「ランタン殿」と呼んでいる。
その他にも各ゴーストアイコンに対応した偉人達の事も「~殿」の呼び方で呼んでいる(例:「ノブナガ殿」「ゴエモン殿」)。
ちなみに第15話にて初めて仙人とユルセンを視認出来たが、両者共に話すら出来無かった。
第27話ではジャベルに襲われそうになったが、彼が飛行機眼魔の散布した眼魔世界の大気で衰弱している事に気付き、アカリが開発した特効薬を貼りつけて回復させた後、お握りも提供する形で彼を救った(この事に恩義を感じたジャベルが後に第28話で御成の窮地を救う事になる)。
第29話ではタケル逹を「ディープコネクト」社に潜入させる為の囮役を自ら引き受け、何故かパンクロッカーの姿になって社内で暴れ回った。
第43話ではディープコネクト社のビルズが開発したデミアのコンタクトを装着し、イゴールによって眼魂にされてしまう。更にその眼魂がアランの体に入ってしまう。
第44話にてデミアのリリースを阻止するべくタケル達と共に出撃、ガンマイザーを引き連れ立ちふさがったイゴールに対し、何と自ら仮面ライダーネクロムに変身し戦う。しかしアラン程の戦闘経験が無いからか全く歯が立たず、あまつさえ同じく戦闘能力が低いはずのイゴールに倒され変身解除してしまった。
最終話では「これからも発生するであろう不可思議現象から人々を救いたい」と不可思議現象研究所の活動継続を宣言するが、メンバーが各々の都合で抜けていったため、一人で研究所を運営していくことになってしまう。この事実を前に御成が途方に暮れた所で物語は終わるのだが、果たして彼は上手くやっているのだろうか?
中盤の話だと思われる『超MOVIE大戦ジェネシス』では錫杖と頭突きを駆使し眼魔コマンドと渡り合う姿も見せた。
後日談の『仮面ライダースペクター(Vシネマ)』では、やはり不可思議現象研究所は失敗しており、更にナリタとシブヤの人望が実直でストイックに修業を続けるジャベルに向かい焦って空回りし続けた結果、大天空寺を飛び出してしまう。
しかし大気浄化システムにダントンが仕掛けた妨害工作を命懸けで解除して、眼魔世界を救う大きな手助けをした。
なお、今作ではスーツにアフロヘアーとなっている。本人は地毛と言い張っているが、実際にはカツラを被っている。
後日談の『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』でもアフロヘアーで登場。
「突然地割れが起きる」という不可思議現象(エニグマ起動の影響による異常)の調査を依頼され、念のためタケルにも声をかけて共に調査している最中に事件に巻き込まれる。
自分だけ仮面ライダービルドガシャットの力を使おうとした黎斗が調子に乗りやすく持ち上げられると弱い人間であることを即座に見抜き、へりくだって神と崇め諭すことで彼がビルドガシャットを量産してくれるよう上手く手懐ける(その光景はどう見ても我儘な幼児をあやす母親か頑固な老人をなだめる介護士である)という元僧侶らしい活躍を見せた。
エンディングにて、大天空寺の門前で一人飛び出した手前戻りづらい様子を見かねたタケルに受け入れられる。
タケル「素直になりなって。ホントは大天空寺に戻ってきたいんでしょ?戻ってくればいいじゃん!」
「タケル殿………タケル殿ォォォォォ!!」
タケル「はいはい。おかえり、御成!」
タケル「じゃあ御成掃除よろしくぅ!」
「せ、拙僧に…お任せあれぇぇぇ!!!」
小説によると、その後自らの過ちを認めてジャベルとも和解、無事大天空寺住職代理に戻ったようである。
小説で明かされた設定によれば、元々はモヒカンのギタリスト志望の青年だったが、地球へと偵察に来ていた眼魔アサルトに襲われた際に龍に助けられたことを切っ掛けに、彼にぞっこんする様になり、頭を丸めて現在に至るらしい。
余談ですぞ!
- この役作りのために1年間坊主頭で演じる事になった柳喬之は、監督の諸田敏からバリカンを貰ったらしく、それを愛用するとのことらしい。
- 上記の彼のキャラからアカリやカノンを差し置いて彼が本作における真のヒロインと呼ばれることもある。武道館で行われた「超英雄祭2016」では登場するとファンの歓声が武道館を揺るがすほどすさまじい人気だったという。
- 御成憑依時のアランは磯村勇斗氏が担当。(まあ、中身が違うだけだからもちろんこうなるのだが。)声質も御成を演じる柳氏に寄せているため違和感がなく、改めて磯村氏の演技力を垣間見ることが出来る。
まさかの玩具展開ですぞ!タケル殿ォォォ
涅槃の際の拙僧と吾輩(ガシャポン)
2016年8月上旬より登場。ラインナップは御成のフィギュアが2種類(「タケル殿ォォォ!」と叫ぶ御成とマトリックス避け御成)、キュビちゃん、ユルセン(入浴)の4種類である。
DX御成眼魔アイコン
上記の43話に登場した御成眼魂が最速DX玩具化。発光ギミックに加え、御成のボイスが50種類以上収録されている。御成ファンなら必見ですぞ!
関連タグですぞ!
菊池啓太郎、白井虎太郎、奈良瞬平:平成ライダーにおける似たようなポジション。
小星作:彼の発案したゲーム「ボーズ・オブ・テラ」で彼を連想した人多数