「わしは、誰でもあって誰でもない」
演:竹中直人
概要
刀眼魔によって命を落とした天空寺タケルの前に現れた、仙人を名乗る謎の老人。
タケルに眼魔や眼魂の事を教え、仮面ライダーゴーストへと変身する力を授けた。
また、「仮面ライダー」と言う名称を本作で初めて使用した人物でもある。
ちなみに、タケルからは「おっちゃん」、御成からはさらに敬称を付けられ「おっちゃん殿」と呼ばれている。
人物像
テレビ朝日公式サイト曰く「全てを知っている」らしいが、その性格には掴み所がない。
威厳に満ちたいかにも仙人らしい立ち振る舞いをするが、「誰でもあって誰でもない」と自称するだけあって色々な口調が混じるなど、度々脈絡なくフランクになる。タケルへの説明も肝心の彼を置いてきぼりにしてさっさと進めてしまったり、逆にタケルから重要な質問をされると誤魔化したりと、我が儘なノリの持ち主。
その他にも、物語の根幹に関わる質問(眼魔の最終目的など)については無視を決め込んでおり、何処か胡散臭さを感じる人物(第9話の発言が真実なら、別にはぐらかしている訳ではないらしいが…)。更には彼の分身であるユルセンが、人命より眼魂の入手を優先している事も胡散臭さに拍車をかけている。
仙人を名乗るだけあって、瞬間移動や念動力等の不思議な能力を披露している。第1話ラストでは、当然のように現世に移住(?)してきた。
またその際、「移住」だからなのか引っ越し業者の格好になっており、その後もシチュエーションやネタに合わせて様々なコスプレを披露している。
ちなみに、各話で登場するゴーストアイコンのモチーフの偉人が誰なのかをタケルに教えるのも彼であり、何故偉人を特定できるのかについては「感じるから」と述べている。
なお、タケルの父・天空寺龍とも面識があった様子で、真相は第32話で明らかになる。
第20話で、彼と外見が瓜二つの眼魔世界長官が登場したが……。
正体
第42話にてその素性がついに明かされた。
それまで関連性が疑われていた眼魔世界の長官・イーディスと同一人物であり、今まで眼魔世界と人間世界を2つの顔を使い分けて行き来していた。
眼魔世界の者は元々古代人(小説によれば弥生人)であるため、「仙人」を名乗っている彼も元を正せば人の子である。
顔は全く変えていなかったので性格と服装等で誤魔化していたのだが、髪型はイーディスのままで、服装を仙人のものと間違えるという致命的な凡ミスをやらかしてしまい、正体が発覚する。
そして、自身の力では1回目の蘇生が限度であり、2回目のタケルが生き返れるか不明瞭だという事実を明かす。アカリたちから責め立てられるがタケルからは受け入れられ、改めて仲間として認められるのであった。
その後はタケル達のために様々な行動を起こし、人間世界と眼魔世界のルートを繋ぐため密かに潜入。仮面ライダーダークゴーストのベルトと眼魂を密かに手に入れてゲートを開こうとしている。
そんな罪滅ぼしのような行動を起こす一方、ユルセンからは「最初からみんなに迷惑かけてるダメキャラ」とすっぱりぶった斬られてしまっている(実際、ユルセンの方が正論すぎるのだが)。
なお、正体判明後は仙人としての性格で突っ走っており、人格的にはイーディスとしての厳格な顔よりも仙人としてのお茶目な顔の方が本性であるようだ。
小説版の描写によると、イーディスとしての厳格な態度は重責を背負い続けた長い年月での経験や立場上の必要等から作っていたものとのこと。
余談
イーディスが変身したダークゴーストが放送された時点で、演じた竹中は60歳と5か月と15日であり、『仮面ライダードライブ』で仮面ライダー純に変身した片岡鶴太郎には数か月及ばなかったものの、高齢ライダーの一角である。
ただし、仮面ライダー純はいわゆる量産型ライダーになり、正式な仮面ライダーにはカウントされないため、そういう意味では竹中が最年長ライダーといえる(とはいえ、ダークゴーストに初めて変身したのは竹中ではないので、やはり微妙なところである)。
その後、『仮面ライダーギーツ』にて丹波一徹を演じ仮面ライダーケイロウに変身した藏内秀樹が記録を更新した。
関連タグ
天空寺タケル:自ら力を与えた相手で、彼を見守っている様子。彼からの呼び名は「おっちゃん」。
御成(仮面ライダーゴースト):彼からの呼び名は「おっちゃん殿」。
月村アカリ:「かわい子ちゃん」として気に入っている(?)。彼女からの呼び名は「おっちゃん」。
天空寺龍:タケルの父親。彼の事を知っている様子。
ユルセン:分身であり使い魔。