演:博多華丸
概要
バグスター殲滅の為に、衛生省に協力して病院内に電脳救命センター(CR)を設立した。
そしてCRのドクターにするため、海外の超一流病院に勤めていた飛彩を呼び戻した。
衛生省の役人には頭が上がらない様子であり、仮野明日那に対しては腰が低くなり終始敬語を使っている。明日那(衛生省)の意向には基本的に逆らわず従順である。
宝生永夢に対しては、当初は「この件に関わるな」と院長命令を下したが、逆らわれている。明日那の意向を聞いて態度を一変しCRのドクターとして迎え入れる。
飛彩のことは自慢の息子と思ってるようで、彼に対しかなり甘い。将来は自分の跡を継いで病院長になって欲しいらしいが(第8話)、向こうからの扱いは悪く親の威厳はほぼ皆無。
このようにコミカルな場面が多く、医療ドラマに出てくるような威厳のある院長像とはかなりイメージは遠い。後述のように外科医としては超一流だが、院長職に必要な政治力・統率力に乏しいため過小評価されがちである。
第26話で衛生省の意向を無視して現場に出動した永夢に対し、「衛生省の認可を受けてドクターの資格を得ている」と発言した一方で、その「医者の資格」に悩んだ飛彩が「目の前の命を救うために自分たちがいる」という結論を出して独断で出動した際は笑顔で彼を見送る等、少々頼りないながらも善人であり善き父親である事が窺える。
その後しばらく出番がなかったが第32話で久々に登場。なんとライドプレイヤーとなって仮面ライダークロニクルに身を投じていた。パラドクスと戦っていたところに通報を受けて駆け付けた飛彩や永夢の前では、変身中にもかかわらず顔を隠すようにしていた。上級バグスター達の攻撃の前に飛彩と大我が変身解除に追い込まれた時には、無謀にも自ら彼らの前に立って盾となるが、実力差は如何ともしがたくパラドクスのパンチ一発でふっ飛ばされ変身解除、正体がバレてしまった。
日頃から顔色を窺っている衛生省の方針に逆らい、ラヴリカのゲーム病に感染してまで戦いに臨んでいたのは、彼自身も飛彩の昔の恋人である百瀬小姫を喪った悲しみを負っていたため。消滅した人を復活させるために戦いに臨んでいたが、結局バグスターは一体も倒せていなかった。攻略は永夢らに任せ、彼は衛生省にプロトガシャットの保管をCRでできないかと交渉するも、プロトガシャットは盗まれていることが発覚する。
なお、同話ラストで感染源であるラヴリカが仮面ライダークロノスによって撃破されたためゲーム病は治った。
父はレベルが段違いの強敵から身を挺して息子をかばい、息子も「俺が誰の背中を見てドクターを志したと思っている」と呟くなど、日頃はコミカルなやり取りが多かった鏡親子の間には、確かな愛情と信頼の絆があった。同じく父親である檀正宗が、同話で自分の息子のことすら自分の会社の商品のように扱っていたのとは対照的な描かれ方である。
しばらくCRを離れていたため、第33話では黎斗の復活や檀正宗の台頭など、状況が飲み込めていない様子だった。また、この2人の名を言われて聞き返した際、変なイントネーションになっていた。
第34話では飛彩の裏切りにショックを受けて終始受け入れられず落胆しており、しかもゲムデウスの情報を聞き出しに来たパラドとグラファイトに人質に取られてしまった(ポッピーが白状したので解放された)。
第38話では、瀕死の状態になった大我が病院に運び込まれる中、小姫(のデータ)を人質に取られ、迷いを見せる息子に「院長命令」として病院に戻るように一喝するという、今までとは違う厳しい一面を見せている。
家族関係
小説『マイティノベルX』で飛彩が語った内容によれば、鏡家は(飛彩からみて)曾祖父の頃から代々医者の家系であり、鏡灰馬はかつて神の手を持つ外科医と称され、多くの癌摘出手術や臓器移植を成功させてきたのだという(現在の技量は不明だが、仮にあまりブランクがないのであれば最悪の場合は大我の手術を担当していた可能性もあるのかもしれない)。
しかし家ではそんな素振りは見せずに妻と息子に冗談ばかり言って明るい笑いを提供しようとしていたのだという(もっとも笑ったのは妻だけで、息子は笑わなかったそうだが)。
そんな彼の妻は奇跡の獣医と称されている人で、心のケアを含めて多くの治療不可能と言われた動物たちの治療を成功させてきたとのこと(本人曰く、動物と会話できるから、らしい)。
その他、彼の兄がアメリカの大病院の理事、妻の兄がドイツの有名医大の教授、その息子が紛争地帯で軍医をやっていることが明らかになっている。
…妻の旧姓がちょっと気になるところである。
余談
- 演じる博多華丸氏はオファーを受けた当初は出演を渋っており、相方の博多大吉氏から「絶対やった方がいい!」「生涯の財産になるから」と背中を押され、出演を承諾した。
- 本編にて、永夢が灰馬に誤ってコーヒーをかけてしまうシーンがあったが、その撮影の際に永夢役の飯島氏が自分の想像していた形でコーヒーをかけることができなかったものの、灰馬役の華丸氏が自らそのコーヒーにかかりに行ったという微笑ましいエピソードがあり、飯島氏はそのことを感謝しており、後にファンブックや『有吉ゼミ』の激辛料理チャレンジ等の際にも語っていた(後者ではスタジオにいた華丸氏に激辛料理のフライパンを持つ姿から「持ち方が悪かったから」と明るくいじられていた)。
関連タグ
仮面ライダーエグゼイド 電脳救命センター 鏡飛彩 ライドプレイヤー
関連・類似項目
- 大杉忠太:普段は頼りないが、いざという時には信念のある行動をとる「おやっさん枠」。演者がお笑いコンビの片割れという共通点もある。
- 福添准:普段は小物だが、企業を守るためなら社長命令にも背く信念を持った「おやっさん枠」。こちらもやはりお笑いコンビの片割れが演じるキャラ。
- 理想の父親 - 上述したように本編でも鏡親子の絆が描かれてきたが、「マイティノベルX」ではよりその家族関係が他のキャラクターの家族関係との対比となっている。