概要
仮面ライダーのカテゴリーの一つで、子供がいる戦士。
シリーズの特性上、子供が仮面ライダーになる事も少なくはなく、その場合、「越えるべき壁」として立ちはだかる事が多い。
なお、本編中では父親ではなかったが、本編完結後に子供が生まれたというパターンもある他、息子の存在は明かされていないが、孫の存在は判明している野上良太郎の例もある。
生粋の父親というわけではないが、子供を一時的に保護していた戦士も存在し、風間大介や筑波洋がそれに該当する。
また、仮面ライダーの子供だからといってその子供が生まれながらに仮面ライダーになれるというわけでもない。遺伝子レベルで改造された改造人間や人外の怪人が変身するタイプのライダーであれば、生まれながらにライダーとなれる特質を有するケースも多い(新、太牙、ワタル、正夫、五十嵐三兄妹、千翼はこれに該当。母親の血筋も含めれば渡も)。
それどころか一部のライダーでは脳以外全部機械だから生殖不可能とか賢者の石が無ければ生まれた途端に怪人直行と言うケースも…。
歴代父親戦士
以下太字は主人公。
厳密には仮面ライダーではないが父親が変身した仮面ライダーに近い存在
名称 | 変身者 | 子供 | 登場作品 |
---|---|---|---|
オルタナティブ・ゼロ | 香川英行 | 香川裕太 | 『仮面ライダー龍騎』 |
ゴルドドライブ | 蛮野天十郎 | 詩島剛・詩島霧子 | 『仮面ライダードライブ』 |
ライドプレイヤー | 鏡灰馬 | 鏡飛彩 | 『仮面ライダーエグゼイド』 |
ブラッドスターク | 石動惣一 | 石動美空 | 『仮面ライダービルド』 |
厳密には父親ではないが父親ライダーにカウントされている存在
名称 | 変身者 | 子供 | 登場作品 | 備考 |
---|---|---|---|---|
仮面ライダーエボル | エボルト(石動惣一) | 石動美空 | 『仮面ライダービルド』 | 厳密にはエボルトが最初から石動惣一の肉体を乗っ取って活動していた為に、惣一自身が仮面ライダーに変身していた訳ではない。物語の途中で分離してからは完全に別の存在になり、惣一自身は一度もライダーにはならなかった。 |
仮面ライダーファルシオン | バハト | 不明 | 『仮面ライダーセイバー』 | 家族を殺された過去を持っているがそれが妻子であるかは不明。 |
仮面ライダーベイル | ベイル(五十嵐元太) | 五十嵐三兄妹 | 『仮面ライダーリバイス』 | ベイルが元太の身体を乗っ取っている状態であり、飽くまで悪魔のベイルが変身者である。 |
仮面ライダーグレア | ギロリ | 浮世英寿・ツムリ | 『仮面ライダーギーツ』 | デザ神となった英寿の理想の世界である「デザイアグランプリの運営者と家族になっている世界」が実現された結果、ツムリが英寿の姉に、ギロリが2人の父親になった為。 |
仮面ライダードレッド | グリオン | アトロポス | 『仮面ライダーガッチャード』 | 冥黒の三姉妹はホムンクルスであり、グリオンはその創造主でしかないのだが、長女であるアトロポスは彼を父として慕っている。 |
余談
先述のようにまともな父親も普通にいるが、平成2期の後半から倫理観が崩壊していたり、全ての元凶とされる父親ライダーが増えてそれが悪い意味で目立っており、ファンからは「父親」というワードを聞くだけで身構える原因となってしまった。
- 父親としてはまともだが、娘を蘇生させる為に他人の人生を踏みにじった笛木奏
- 妻子を失った過去からダントンの人体改造を推し進めた深海大悟(人間世界に来てから正気に戻った)
- 息子を商売道具のようにしか考えていない檀正宗(ただし、妻の事になると真っ当な倫理観の人物になり、息子に対する責任感自体は強い)
- 全ての元凶にして娘を愛する父親の姿に擬態し続けた石動惣一(エボルト)
- アークから脱却してもラーニングの呪縛から逃れられない滅
- 全てのアマゾンを生み出した元凶であり、責任を負おうとすればするほど事態を悪化させる鷹山仁(息子は真っ当に愛してはいるものの、アマゾンである為に討伐対象にせざるをえない)
一応、ライダーカウントではないものの蛮野天十郎/ゴルドドライブもセットで語られる。特にこれらの印象を決定付けた最大の要因となった人物はエボルトであるとされる(尤も上記の通り、エボルトは父親を乗っ取っていたというだけで、厳密にはエボルト自身は父親ではないが)。
ただし死しても尚、娘を見守り続ける鳴海荘吉や、汚れ役を買って出てでも息子の成長を促した葛城忍や飛電其雄など、まともな父親も普通にいる。人間としてはアレな所があるが、父親としてはまともな紅音也のような変則型も存在している。というか主人公自身の父親キャラは、大体最終的にはまともだったキャラが多い(勿論例外もいるが)。
ファンの中で半ば常識になりつつあったこの悪い要素は『仮面ライダーリバイス』の五十嵐元太/仮面ライダーデストリームで払拭している。
余談であるが『ガンバライジング』公式1コマ漫画『ガン!ガン!ガンバライジング!』ではX、キバ、ゴーストの三人が「偉大なる父」というファザコン同盟を結ぶ傍らマッハが「いいなー」と憧れるという中々ブラックなネタがあった。
母親ライダー
スーパー戦隊やウルトラ戦士にも母親戦士というものはいるのだが、仮面ライダーシリーズでは、同じ石ノ森作品である『イナズマン』の頃からの伝統故か、怪人が母親であるというパターンが多い。
無論、母親がかつて仮面ライダーだったというパターンも存在し、麻生ゆりが変身した仮面ライダーイクサ、(夢の中で)鳴海亜樹子が変身したなにわの美少女仮面がそれである。
しかし、母親にして現役の仮面ライダーはムーアが変身した仮面ライダーアバドンのみである。もっとも、彼女は根っからの悪人であるため、正義の母親ライダーは未だに登場していない。