「私はこの男を…紅音也を愛してる!!」
「何も言わなくていいんだ。私はあんたと出会って幸せだったし、今も幸せだ。音也だってこれからもっともっと幸せになれる。だから、これでいいんだ」
演:高橋優(現:高橋ユウ)
概要
『仮面ライダーキバ』過去編のヒロイン。1986年当時20歳。劇場版では体重35㎏と間接的に自称しており、娘の恵に突っ込まれている。
学生時代に母・麻生茜をファンガイアに殺され、その敵を討つために素晴らしき青空の会に入隊した美女(ちなみに茜は素晴らしき青空の会の創立に関わった人物である)。普段は「マル・ダムール」のウェイトレスをしている。
現代編に登場する麻生恵は彼女の娘で長女にあたる。その下にもう一人息子(麻生光秀)がいる。
人物
男勝りな性格で、普段も男言葉で話す(女性語が出ることがないわけではない)。母のこともあって、勇猛果敢かつ職務には非常にストイックだが、心優しい面もある。
次狼に思いを寄せられる傍ら、紅音也からは「運命の女」と熱烈なアタックをかけられ、当初は敵意をむき出しにしていたがある一件を境に心を開いていく。
ファンガイアを誘き出す為にバイオリンを引く場面があるが、その腕は壊滅的に下手であり、近くにいた次狼も気分が悪くなる程で音也曰く、そのバイオリンの悲鳴が聞こえるらしい。ただ本人には自覚がない模様(実際に音也から指摘された時に「何? 急に真面目ぶっちゃって。馬鹿みたい」と一蹴している)。
また、華奢な体型とは裏腹にかなりの大食い(娘にもしっかり受け継がれている)。料理は得意であり、音也の為に自信作のオムライスを作ったこともあった。本人曰く、最後の隠し味は毒(=愛情)を入れること。
因みに最初のころは犬嫌いだった。(後に克服する)
作中、宿敵であるルーク/ライオンファンガイアを倒すために仮面ライダーイクサに変身し、大きなダメージを与えることに成功した(この戦いが後の娘の戦いに大きな勝利を与える)。その後も真夜から情報を聞き出すためなどで何度か変身している。
それとは別に劇場版でも音也が変身できなかった時に、恵と共に変身した。
作中では音也と恋仲になり同棲にまで発展したが、真夜が現れたことにより、音也は自分をより深く理解してくれる彼女に惹かれていく。
ゆりは心をかき乱されていき、真夜に話をつけようとしたところで彼女の正体を知ってしまう。音也も承知の上だったと知った際は激怒したものの、音也と真夜が本心から愛し合っていると知ったことで最終的に身を引く意志を固める。
音也がキング/バットファンガイアによって拉致された際は真夜に土下座してまで音也を助けるため奔走し、音也にも自ら別れを告げた(項目冒頭にある2つ目の台詞はその時のもの)。結果的に失恋となってしまったものの、ゆり自身は後悔しておらず、気持ちに折り合いをつけた模様。
現代編では既に故人であり、丘の上にある母の茜と同じ墓に埋葬されている。死因は不明。
ちなみに恵と光秀はどちらも音也の子ではなく(第一子である恵の誕生日が1987年12月29日であり、音也の没日である1987年1月4日とは十か月以上離れているため)、恵が呉服屋の娘である以上、ゆりは音也と別れた直後にそこの主人と結婚した模様。
どのような経緯で彼(恵の父親)と知り合ったのか、死亡した時期・死因について作中でも触れられていない等、過去編以降の彼女には謎が多い。
小説 仮面ライダーキバ
おおむね本編と同じだが、一冊に収めるためかかなり早い段階から音也のことを意識している。
不器用な面が描かれており、テレビドラマに登場する不器用な刑事のことを音也に思い出させている。
仮面ライダージオウ
第36話(キバ編後編)のラストシーンにて演者がカメオ出演。ただし、ゆりとは別役の「妙齢の美女」としてクレジットしており、その人物がゆりかどうかも不明。
キャラソン
Feel the same
余談
彼女を演じた高橋優氏は娘である恵を演じた柳沢なな氏よりも年下であり、放送当時17歳であった。
関連タグ
刃唯阿:組織に所属する女性で、男勝りな口調と性格や生身でも怪人と戦う点も共通する。