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曖昧さ回避編集


概要編集

演:加賀美早紀


『仮面ライダーキバ』の過去編(1986年)におけるチェックメイトフォーのクイーン。パールシェルファンガイア(ピンク)に変身する。

人間態ではフード付きのゴシック系の服装をした妖艶な美女で、その美しさは大の女好きで誰でも構わず口説きに行く紅音也ですら、初対面で思わず言葉を失った程

ファンガイア族の最大の罪、人間を愛すること、その禁忌を行った者を処刑するパニッシャー。一撃でファンガイアを倒す強大な力は同族の多くから恐れられていた。


しかし、その性格は温厚かつ奔放。同族を処刑する立場も地位に従っているだけであり、人間のこともファンガイア同様化け物であると評している。

過去のキングであるが、実際はチェックメイトフォーの掟によって婚約しただけで、彼女自身はキングに愛はなく元々関係は冷えていた。しかし、息子である太牙のことは心から愛している。

ファンガイアが犯すことが多い人間との恋愛に興味を持ち、音也と交流を交わした結果、恋に落ちたことからファンガイアの力を剥奪されてしまう。

音也と共に最上のバイオリンとして「ブラッディ・ローズ」を制作した、

芸術には強い情熱を持つ他、バイオリンの腕は制作・演奏共に本物。本人曰く、演奏はヴィヴァルディに、製作はストラディバリから教わったとのことである(真偽は不明だが、ファンガイアは長命であるため実現できない話でもない)。


2008年では過去の罪によりかつての美しい風貌はなく、右目の眼帯と青白い肌に古びたローブを纏っており、さらに常に裸足という浮浪者のような姿になってしまっている。とある洞窟に身を潜め、ファンガイアに狙われながらもなんとか生き延びている。


人間を愛したファンガイアを処刑していた彼女が、自ら人間を愛した事により22年間経った今でも同胞に命を狙われるという過酷な人生となってしまったが、本人は後悔していないらしい。


登太牙紅渡の実の母親でもある。



余談編集

加賀美氏からは「悪女と思って演じた」とコメントされている。


実際、本編の行動を振り返ると、


  • 既にキングと婚姻を結ぶ身(関係が冷え切っていたとはいえ)でありながら不倫するという、子ども番組にあるまじき行動(ただし、カットシーンでキングからDVを受ける場面が存在)
  • 音也をゆりから奪うことを楽しんでいた節がある
  • (追われる身だったとはいえ)渡と太牙を半ば育児放棄する

これらの点から見ても、悪女と呼ばれるのは致し方ないであろう。

しかし、それは人間同士の恋愛だったらの話であり、ファンガイアと人間という立場から見てみれば同情の余地も十分に考えられる。ビジョップの発言から、クイーンは本人の意思とは関係なく本来キングと結ばれる運命であることが判っているため、言い換えれば冷酷なキングに運命的に婚姻させられたと捉えることもできる。(例えるなら、互いの意思に関係なく親が決めた者と結婚しなくてはならない政略結婚に近いようなものである)

ちなみに、子供と父親の髪の色が異なるという指摘が視聴者の間であったが、その辺りは不明のまま。(キング(亜麻色のくせ毛)=太牙(黒髪)・音也(黒髪)=渡(亜麻色))


関連タグ編集

仮面ライダーキバ チェックメイトフォー ファンガイア

クイーン パールシェルファンガイア(真夜) 鈴木深央


アルクェイド・ブリュンスタッド:吸血鬼の貴族(姫)である事、禁忌を犯した同族を処刑する責務がある事、奔放な性格など、真夜との類似点が多い。

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