決めようか
『忍者』と『極道』
何方が生存(いき)るか、死滅(くたば)るか
概要
講談社系漫画アプリ『コミックDAYS』及び『マガジンポケット』で2020年より連載中の、近藤信輔によるアクション漫画。
かつて『週刊少年ジャンプ』で『烈!!!伊達先パイ』『ジュウドウズ』を執筆していた近藤の初めての青年漫画となる。
単行本はモーニングKCから発売され、2024年11月時点で14巻まで刊行中。
ただし、休載が多め。
もともとは近藤の描いたネームの作画執筆権を講談社が募集するという企画であり、金木令氏が作画担当となるはずだったが、諸事情により企画倒れに終わり、連載版では近藤自身が作画を手掛けている。
なお、連載開始当初は主人公たちの名前を取って「しのはときわみ」という読み方だったが、誰もそう読んでないというあんまりな理由で、単行本化に際し「にんじゃとごくどう」読みに改題された。
タイトル通り東京を舞台に、裏社会で生きる忍者と極道との熱い戦いを描く物語。
青年漫画だけあってスプラッタな描写も多く、生首が軽快に飛んでいくのがお約束となっている。
また、昔の不良漫画を思わせる独特の仮名遣いでも知られる。
例
- 「真実<マジ>か!?」
- 「極道は米軍<ヤンキー>と手を組んだ!」
- 「有難<アザ>っす」
- 「非実在<アリエネ>んだ」
- 「神<オレ>が暴走<ユメ>をみせてやる…黄金時代<あのころ>の暴走<ユメ>の続きを!」
また、『コミックDAYS』では外伝作『獅子の華』『最狂悪童伝ガムテ』も掲載されている。
いずれもラフの状態で掲載されており、本編では設定が変更される可能性があるとの事。
あらすじ
300年以上昔の江戸時代から、日本では忍者と極道が敵対していた。かつて極道は太平洋戦争の最中、米軍と結託して忍者を殲滅し、戦いは終わったかに思えた。しかし90年代、突如忍者は復活。極道狩りが始まった___。
それから20年が経った2020年。首都・東京の街角で、笑顔を奪われた少年・多仲忍者(たなか・しのは)と、笑顔を絶やさないエリートサラリーマン・輝村極道(きむら・きわみ)は出会った。
表向きは女児向けアニメ好きの「友達」。
裏では互いの顔も知らぬ「宿敵」。
忍者と極道、最後の戦いが幕を開ける。
主要登場人物
以下、紛らわしいので人名の場合は「しのは」「きわみ」と記す
忍者(にんじゃ)
『帝都八忍』
- 多仲忍者(たなか・しのは)
本作の主人公。幼い頃に家族を極道に殺されて以来、楽しいと思っていても笑顔を作れない。
普段はクラスでも浮いている高校生だが、その実態は凄腕の忍者『帝都八忍』の一角。
他の忍者と異なり特殊体質こそ持たないものの、その鍛え抜かれた忍手〝暗刃〟を用いて敵を討つ。
互いの素性を知らぬまま、自身と同じくプリンセスシリーズ好きのきわみと友情を結ぶ。
- 璃刃壊左(あきば・かいざ)
しのはの育ての親で、銀座のカフェ『でいびす』のオーナー。94歳の老紳士。
その正体は『帝都八忍』のNo.2で、両腕を自由自在且つ神速で伸ばす特異体質〝如意暴〟の使い手。
外伝『獅子の華』では主人公を務め、まだ20歳のころの彼が戦後の焼け跡のバラック小屋でタンポポ珈琲屋を営む姿や暗刃開発までの経緯、そして親友・獅門との輝かしい日々が描かれている。
- 神賽惨蔵(かさい・ざんぞう)
『帝都八忍』の長でありNo.1。
なんでもできる、なんにでもなれるを体現する特異体質〝全姿全能〟による姿形性別体質の変身及び他の忍者の特異体質のコピーを行うことができる最強の忍者。
少なくとも齢400歳を超える最古の忍者でもあり、「明暦の大火」は彼と江戸一の極道・幡隋院長兵衛の戦いが元になって起きた。
常に他の誰かの顔で現れるため、本当の素顔は誰も知らない。
趣味は野球観戦及び女性に変身しての「ヒポマイ」談義。
- 祭下陽日(まつもと・のどか)
イケメン大学生。20歳。
その正体はしのはの弟弟子で『帝都八忍』の一角(最新参)。誰よりも熱く、優しき忍び。
特異体質は超高熱を放つことで周囲を焼き払い、又飛行を可能とする〝灼華繚乱〟。
- 病田色(やまだ・しき)
目元が隠れた巨乳OL。28歳。『ヒポポタマス・マイク』という作品が好き。
その正体は『帝都八忍』の一角で、コンピューターに精通し事務仕事を一挙に承っている。陽日の姉貴分で、しのはの事が大好き。
右龍「年下趣味<オネショタ>かよ」
掌の汗腺から香を放ち、嗅いだ者を〝最も幸福な夢〟に包む〝睡掌髑髏(すいしょうどくろ)〟による広範囲攻撃を得意とする。この特異体質は修行によって後天的に得たものであり、彼女が前髪で顔を隠しているのもその後遺症が理由である。
- 覇世川左虎(はせがわ・さこ)
妖艶な美貌を持つ聖帝大学病院の天才外科医で『帝都八忍』の一角。
江戸時代から続く医学の大家・覇世川家の跡取り息子で、一族代々忍者として活躍していた。
特異体質は覇世川家の当主が一子相伝で受け継ぐ「毛髪を神速で複数揺らして複雑怪奇な気流とそれに伴い超低温を発生させる」秘儀〝凍剣執刀〟。
- 邪樹右龍(やぎ・うりゅう)
(右上の男)
いつも朗らかな超巨漢のロン毛男。
普段は六本木のNo.1ホストだがその正体は『帝都八忍』の一角。
左虎の実弟だが、勘当され養親の姓を名乗る。
二人合わせて〝呪血の忍者兄弟(ブラザーズ)〟。兄と共に〝とある極道〟を探している。
特異体質は常人の数万倍の骨密度による異常な耐久力と、その骨に暗刃や敵の攻撃により圧力を加えることで発生する圧電を放電する〝不死身の電撃男(エレキマン)〟。
- 雄鷹斗女(おだか・とめ)
ハートマークが浮かんだ瞳孔とトリプルテールが特徴的な少女。
『帝都八忍』の一角にして最後の一人であり、その頭脳は一世紀先を行くと言われる天才技術者。WithBを従えている。
特異体質は人類史上最高性能と称される脳髄から百体以上の創作美男子を模したアンドロイド集団を脳波で同時に遠隔操作する〝忍巧美男衆(テクノビダンズ)〟。他にも四肢がサイボーグと化しており、空中飛行やロケットパンチも可能。
極道(ごくどう)
『破壊の八極道』
きわみが率いる極道最強の八人衆。並の極道とは桁外れの戦闘力を有する。
- 輝村極道(きむら・きわみ)
本作のもう一人の主人公。
大手企業ダイバンの商品企画部部長を務める若きエリート社員。イケメンで人懐っこい性格で、交友関係が広い。
スマホを落としそうになった所をしのはに拾われたことからプリンセス仲間となり、彼の初めての友人となる。
その正体は音羽組傘下・二代目竹本組の裏組長で、『破壊の八極道』を束ねる極道の中の極道。幼い頃の家庭環境と頭に負った傷の影響で感情を失っており、上記の「性格」は表向きの演技でしかない。
残虐にして豪胆な悪のカリスマであり、仲間の「居場所」を守るためなら手段を択ばない。
推しは『F☆プリンセス』のヒース様。
- 夢澤恒星(ゆざわ・こうせい)
〝仁義の大侠〟の異名を持つ二代目竹本組組長。
『破壊の八極道』の一人で、きわみの懐刀。オレオレ詐欺グループを率いる凶漢だが面倒見が良い性格で、舎弟には20歳になるまで殺人をさせない、堅気は殺さない、などの自分ルールを決めている。その一方で、敵には冷酷な態度を崩さない。
極道技巧〝進撃の極道電車道(しんげきのヤクザライナー)〟によって決して止まらぬ突進を行う。
配下組織:竹本組
夢澤が組長を務める極道組織。音羽組傘下。
極道らしからぬアットホームな雰囲気で組の結束も固いが、敵対する極道や半グレに対しては笑顔で大量虐殺を行うなど例に漏れず極悪。
組織としての規模・戦闘力ともに高くはないが、団結して忍との闘いに臨む。
- 殺島飛露鬼(やじま・ひろき)
講男會傘下長澤組若頭。『破壊の八極道』の一人。39歳。
男女共に好かれる絶世の美貌を持ち、若かりし頃には暴走族神<ゾクガミ>と称される暴走族たちのカリスマ的頭目であった。
極道技巧は〝狂弾舞踏会(ピストルディスコ)〟。タングステン合金製の高熱にも耐える特殊な銃弾を跳弾によって自在に操る腕前を持つ。
配下組織:暴走師団『聖華天』
かつて殺島が率いていた日本最強の暴走族。
最大10万人のメンバーを抱え、周辺の民家に放火して警察の虚を突き爆走を繰り返していたが、90年代末に忍者により半殺し(※半数を殺すの意)にされた後に解散。
竹本組壊滅後、殺島により帝都高大爆走計画が始動、5万もの兵隊が世界中から集められ破壊と殺戮の限りを尽くす。
『破壊の八極道』の一人で「殺人(ころし)の王子様」と呼ばれる生粋の殺し屋。虐待などが原因で精神が崩壊した子供だけで構成された殺し屋軍団「割れた子供達(グラスチルドレン)」の現リーダーで、本人も母親から壮絶な虐待を受けた過去を持つ。
その名の通り顔中にガムテープを張り付けた中性的な少年で、なぜかいつもジャージの上からスカートを履いている。双刃刀を武器に使う凄腕で、基本的におどけた態度を取っているが、半分は演技であり、その裏には冷徹な判断力を持っている。
外伝『最狂悪童伝ガムテ』においては主人公を務め、中学時代に舞踊鳥<プリマ>を加えるまでの出来事が描かれる。
極道技巧は〝疒(やまいだれ)〟。相手の肝臓を刺して「ズラす」ことで、意図的に肝不全や末期の肝臓癌と同じ症状を引き起こす。
配下組織:割れた子供達(グラスチルドレン)
00年代に急増した少年犯罪者を集めた極道による暗殺集団。本作がアニメ化できない理由の筆頭。
現在はガムテにより率いられており、標的に暗殺難易度「MP(マサクウル・ポイント)」を付与しゲーム感覚で暗殺、虐殺を行う少年兵たち。
多くは主に大人たちの横暴が原因で夢を失い、人生を棒に振った子供達で構成されており、各々の夢、野望に準じたコードネームがある。
聖華天壊滅後、米国大統領や各界の重鎮が集まった総理官邸を襲撃し、時限爆弾による殺戮遊戯を仕掛ける。
- 繰田孔富(くりた・あなとみ)
きわみをサポートする医者。髪と服が左右でキッチリと白黒に分かれた不気味な痩身巨躯のオカマ。怪獣医<ドクター・モンスター>という二つ名は、外伝『最狂悪童伝ガムテ』で示唆されている。
殺島からは「孔富(アナトミ)姐さん」と呼ばれ、きわみのことを「ダーリン」、ガムテのことを「私の王子様」と呼んでいる。
かつては大手術の成功などで偉大な医者として名を馳せており、左虎も彼と兄・繰田美伴の著書である『救済の医』を度々読んでいるなど大いにリスペクトしていた。
極道技巧は改造手術によって作り出した怪獣の肉体〝驚躰凶骸(メルヴェイユ)〟。番外編では、その秘密が隠された胴体をあの手この手で遮っていた。
配下組織:救済なき医師団
孔富が率いる闇医者グループ。何らかの理由で表社会を追放された医療従事者で結成されている。
極道側でありながら、負傷したしのはや堅気も治療する謎の行動も見せる。さらに全員が麻薬で現実逃避しないと耐えられないくらいのトラウマを抱えている壮絶な集団でもある。
割れた子供達壊滅後、東京全部をぶっ壊すために都の浄水場や水道局を襲い生活水に大量の『天国への回数券』を投入するバイオテロを決行する。
- 砕涛華虎(さいとう・はなこ)
夢澤をも上回る体躯を持った常識外れの巨漢。戦後唯一『地獄への回数券』による強化無しで忍者を殺してきた最強の極道にして忍殺番長。
強靭(つよ)き野郎を求めており、その逆鱗に触れたものは誰であろうと容赦しない。
極道技巧は〝照拳〟。指詰め(エンコ)で小指を失った巨拳から繰り出されるパンチは当たると爆発を起こす。
配下:足立のジョー
砕涛の側近を務める元プロボクサー。2005年にヘビー級王者になったものの、肉体が若返る奇病を患い引退。そのため見た目はしのはと同じくらいの少年の姿となっている。この病気の影響なのか「キュルキュル」と聞き取れない謎の言動で話す。
- MAYA / 蟲原真夜(マヤ / こはら・まや)
『F☆プリ』の挿入歌でデビューし、殺戮歌<ころしうた>の二つ名で知られる世界的な歌姫。
仕事ではドレッドヘアだが、オフでは眼鏡におさげという地味な姿をしている女性。
ゴミ屋敷で暮らし、きわみを押しと語る一方で、「私なんかが」と自分を卑下する言葉を繰り返している。
……のだが、本人曰く「もしも砕涛華虎と戦った際、勝てない。が、数度相打つだけで手いっぱい」と返している。
配下組織:塵芥芸者衆
真夜が率いる芸能集団。表向きは芸能界の成功者として世間から広く愛され尊敬を集めているが、その裏では全員が「大衆(セカイ)よ てめえら みんな死ね」と尋常ではない殺意を全人類に向けている。
救済なき医師団のバイオテロによって起きた甚大な被害に対する復興イベントとして大規模な音楽フェス「塵芥祭り(ダスト・ザ・ワールド)」を企てる。
- 幡随院(ばんずいいん)
顔中に斑模様のような火傷の痕がある男性。極道の間でも詳細が知られていない謎多き人物。
極道の始祖である幡随院長兵衛や、『F☆プリ』脚本家の幡随院弧屠と同じ苗字を持つが関連性は不明。
堅気
- 愛多間七(あいだ・かんしち)
内閣総理大臣。生真面目で公明正大な傑物。「私を誰だと思っている。内閣総理大臣愛多間七であるっっ!!!」と名乗るのが口癖。
友人(アメリカ大統領)のためにプリンセスシリーズのフィギュアを買いにその辺のオッサンに扮して玩具屋へ行ったが、作品について全く知らなかったため、しのはから教授を受けて仲良くなった。
中学時代には友人たちと共に極道と組んだ大企業へ立ち向かった過去があり、今回の「割れた子供達」によるテロでも、自身の安全よりも爆弾の発見を優先して動いている。
名前の元ネタは、上記の名乗りと友人たちの名前から江田島平八と相田マナを合わせたものと思われる。
彼を含めて友人たちも現実では考えにくいくらい真っ当で誠実、精力的な政治家たちで、そんな彼らが当選し治めている日本が作中の主な舞台であるのに、なぜ極道に堕ちた者らが多いのか不思議である。
- 幡随院弧屠(ばんすいいん・こと)
「西映アニメーション」に所属していた脚本家で、代表作は『フラッシュ☆プリンセス』『仮面ファイター龍王』。
苛烈な内容から「終焉の脚本家」と呼ばれ名を馳せたが、『F☆プリ』放送中に行われたインタビューの直後に火災で死亡したとされている。
現状、多くが単行本のカバー裏やオマケでのみ語られている存在だが、自宅の焼け跡からは意味深なメモ書きが発見され、関係者のインタビューでもただならぬ人物であった様子が窺える。
そうした事もあり、実は生きていて、現在起こっている忍者と極道の争いを仕組んでいる黒幕の正体なのではないかと疑われているが…?
用語解説
忍者
ご存知忍者。闇に隠れ、闇に生きる武装勢力。元は諜報員として活動していたが、やがて極道との抗争が盛んになり、武士の時代が終わった後には権力から手を引き、闇から人の世に仇為す極道者を狩る「仕事人」としての役割が強くなっていく。
あらすじで書いたように戦時中に1度は極道に滅ぼされるも、密かに再興を遂げ、極道狩りを開始する。
警察の間では、忍者にまつわる事件は〇の中に忍と書いて「マルオシ案件」と呼ばれる。
首都を守護する忍者。戦後は武器の枯渇から、暗刃(あんじん)と呼ばれる徒手空拳で、近代兵器をも凌駕する身体能力により極道を狩る。その速度は音速を軽く超える。通信手段としてカラスに人語(ギャル語)を覚えさせて活用している。
ご存知極道。殺人に密輸、売春に脅迫に拉致に詐欺とあらゆる悪事で人の世に蔓延り生き血を啜る暴力集団。
- 女子供を10人拷問するくらいは善人の部類
- 警官虐殺や一家皆殺しは日常茶飯事
- 忍者をおびき寄せるために都知事の拉致、半グレ集団100名斬首などを敢行
など悪事は枚挙に暇がなく、例えるなら『ドーベルマン刑事』とか『快傑ズバット』に出てくる悪の組織である。
近年では忍災孤児の雇用も行っているが、勿論シノギは全部悪事。たまにまともな倫理観を持ってそうな奴もいるが、やってることの非道さは大して変わるものではない。
悲しい過去を背負った者もいるが、忍者側は「それでもやったことは許されない(だから殺す)」というスタンスで一貫している。
忍者や暴対法などの施行で絶滅寸前…とのことだが作中では組がいくつか吹っ飛んでも万単位の人数が出てくる。
極道技巧(ごくどうスキル)
「道」を「極」めし者にのみが持つ特殊なスキル。
この技を扱えるかどうかが、幹部格とそれ以外を分ける要因となっている。
天国への回数券(ヘブンズ・クーポン)
きわみが密造しているペーパードラッグの一種。強い幻覚作用によって服用者に「幸福な世界」を見せる。ただし、高い中毒性と副作用を持ち、禁断症状が出ると歪な笑顔を浮かべ、最悪そのまま死に至る。オリジナルは怪獣医<ドクター・モンスター>の兄で「麻薬の父」とも呼ばれた繰田美伴が造ったとの事。
海外で大々的に売り出しているとの事で、その利益は数十兆円にも及ぶとされる。
地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)
天国への回数券の改悪版。服用することで目元にヒビのようなものが現れ、短時間(約90分)のみ、忍者に匹敵する身体能力と、傷がみるみる治る再生能力、料亭を粉々にするほどの爆発にも耐える強固な皮膚を得る。その強化率は、一欠片喫うだけでネズミがヒグマを倒すほど。
非常に強力だが、忍者などの元から能力が極限まで鍛えられている者には効かず、欠損した部位の再生は不可能など、万能ではない。
胃酸に弱いため、飲み込んだものは再利用できない。また、肉体強度も首の一部分だけは元のままで、正確に切って殺害する事は可能。
2枚同時に服用すると爆発的な戦闘力を得られるが、通常は即死、よくて5分後に確実な死が待つ。
大量生産されているため、始めは破壊の八極道のみが使用していたが、実用性が知られた事で多くの極道が用いるようになる。
プリンセスシリーズ
作中世界で17年にもわたり放映が続いている、国民的人気を誇る女児向けアニメ。しのはときわみも大好きなシリーズ。
元ネタは勿論講談社のドル箱であり、作者・近藤がファンの為かなりディープなネタまで掘り下げられている。
物語の内容もほぼ元ネタを踏襲しているようだが、所謂光落ちキャラが省かれている疑惑がある。
作中で判明しているのは以下の通り。
- 第1作:ふたりはプリンセス(初代)
- 第3作(たぶん):スパーク☆スター(S☆S)
- 第4作:Yeah(イエー)!プリンセス5(5)
- 第5作:Yeah!プリンセス5 55(ゴーズ)
- 第6作:フラッシュ☆プリンセス!(F)
- 第7作:ハートブレイクプリンセス!
- 第8作(たぶん):スリープ(S)
- 第10作(たぶん):ワクワク(W)
- 第12作:Guts(ガッツ)!プリンシバルプリンセス(P)
- 第15作(たぶん):MAG(マグ)っと!プリンセス
- 第16作(たぶん):スター☆ライトプリンセス
- 第17作(たぶん):フィーリングっど♥プリンセス
- 第18作(予定):トロピカルンバ!プリンセス
- 第19作(2022年予定):デカモリパトス☆プリンセス
フラッシュ☆プリンセス!
前述した通り、プリンセスシリーズの1作。きわみの推しキャラヒースが登場するのもこの作品。
ストーリーは元ネタと内容が大きく異なっており、第1巻のカバー裏にあるMikipediaの解説曰く「対立する2つの正義」「容赦なく散っていく仲間」がテーマだという。
きわみとしのはが本作について度々語り合っているのだが、その内容は今起こっている忍者と極道の戦いと瓜二つであり、この事が幡随院氏の生存及び黒幕説の大きな根拠となっている。
なお、結末の一部は既に語られており、アブとヒースは黒幕を倒すために一度は協力したが、結局相容れず最後の戦いを繰り広げるとの事。
F☆プリのキャラ | 解説 | 対応すると思われる人物 |
---|---|---|
撫子アブ/プリストロベリー | 主人公。内気で表情を出すのが苦手な少女。 | 多仲忍者 |
東山セツ/ヒース | 表向きは女子高生、裏では敵組織「ソリテール」のリーダー。孤独な怪物の味方。 | 輝村極道 |
プリグレープ | アブの友達。すべてにおいて完璧で冷静沈着。祈流とは双子の姉妹だが、別々に暮らしている。 | 覇世川左虎 |
山吹祈流/プリバナナ | アブの友達。気は優しく力持ち。 | 邪樹右龍 |
妖精の長老 | アブの師匠。 | 璃刃壊左 |
モエルン | アブのパートナー妖精。 | 祭下陽日 |
ネムルン | アブに恋心を抱く妖精。人間(イケメン男性)の姿に変身できる。 | 病田色 |
サビシーナ | 孤独から生まれた敵の怪人。 | 一般極道 |
オトコング | 「ソリテール」の幹部。仲間の仇討ちに燃える魔ゴリラにして執念の侠(おとこ)。 | 夢澤恒星 |
ヤンキラー | 「ソリテール」の幹部。街の嫌われ者のドブネズミ達から神と崇められるカリスマ。 | 殺島飛露鬼 |
ガキミーラ | 「ソリテール」の幹部。ヒースの魔力で産みだされた狂気の人形。 | ガムテ |
ドクイーン | 「ソリテール」の幹部。異形の姿を持ち、毒を操る。 | 繰田孔富 |
ダイマキシン | 「ソリテール」の幹部。プリグレープとプリバナナの生みの親と育ての親を殺した仇敵。 | 砕涛華虎 |
フィーリングっど♥プリンセス
こちらもプリンセスシリーズの1作。第86話にてきわみが「今朝の『フィーリングっど♥プリンセス』―――観たかね?」と話しているように、作中時間内での現行作品と思われる。しのはは「…観たぜ 敵幹部のダリーヤン…中々いいキャラだな」「きっと終盤で主人公(のろか)の母性に癒され改心してくれるんだろうぜ」と予想を語るが、きわみは「それはどうかな?『アニマージュ』の特集記事は読んだかね シリーズ構成の香森氏はそんな女性の有り方に一石を投じる覚悟だ」と否定的に返している。
関連イラスト
関連項目
幡随院長兵衛:作中で明暦の大火を起こした張本人とされる。勿論史実ではない。
ニンジャスレイヤー:同じくニンジャとヤクザが戦う話。