概要
身体の恒常性を維持するために、細胞分裂により欠損した部位を取り戻そうとする働き。
傷にかさぶたができたり、折れた骨が繋がったりするのはこの細胞分裂のおかげである。
再生能力は生物が進化するにつれてどんどん退化していく傾向がある。というのも、複雑な細胞・組織になるとそれを元の形に戻すのは困難なため、それ以上再生できなくなるのである。人間の腕や指が取れても生えてこないのはそれが原因である。
- トカゲ:自切した尻尾を再生できることがある。ただし、栄養状態など条件が揃わないと再生はできず。骨の再生はできないなど「不十分な再生」である。
- 蟹、蛸、ナナフシ、イモリ:それどころか手足が千切れても生えてくる。
- ナマコ:それどころか腸を肛門から射出して内臓がスカスカになっても再生する。
- ミミズ:体をバラバラにされた場合、脳さえ無事ならそこから体が生えてくる。
- プラナリア:どんなに切っても死なない。破片が別々のプラナリアになる。
という風に、再生力が高くなれば高くなるほど生物の構造が単調になっていく傾向がある。再生力は、地上での生活に必要な乾燥耐性等との両立も難しいし、脳に刻まれていた情報は遺伝子には含まれていないためどうしようもない。
創作物での扱い
創作物では全身を粉砕したりしても即座に元通りになったりするキャラが数多く登場する。
大きく分けて、再生の原因となる本体的なものを持っており、そこを破壊すればどうこうなるタイプと、どこを破壊してもどうにもならないタイプとがある。
前者は、再生の原因となる「コア」「核」等と呼ばれる器官を内部に持っている場合もあれば、外部に再生力の供給源を持っているものもある。後者はそもそも不死身なものもあれば、物理攻撃以外には比較的脆いものに、召喚によるものもある。
再生の仕方については、セルや巨人(進撃の巨人)のようにコアから体が生えてくるパターンと、帰ってきたウルトラマンのように破片がジグソーパズルのようにくっつくパターンの二種類が存在する。
関連項目
作画ミス:傷を描き忘れた場合こう揶揄されることがある。
もしかして→ムーディー・ブルース