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概要編集

物質あるいは金銭的なものによる直接的な対価を目的に、その場限りの(性快楽を目的とした)性行為を相手から自らに行わせること。この相手になる(対価を出す側になる)事を買春という。

売春も買春も読みは「ばいしゅん」だが、区別のために買春が「かいしゅん」と読まれることがあるのに対し、売春が「うりしゅん」と読まれることはあまりない。


人類史においては、それこそ紀元前から行われてきた記録があり(定義にもよるが)「人類最古の商売」のひとつとすら呼ばれる。

学説にもよるが、野生動物ですら本能として売春を行う種があると言われる(ここから人間が人間として進化する以前から人類の生命の営みのひとつとして売春は存在していた、とする説もある)。


解説編集

営業形態から、時の政治権力から職業として公認された「公娼」と、それが無い「私娼」に、あるいは政治権力自身を含む組織的な運営による「管理売春」と、それが無い「単純売春」に大別する事ができる。


日本の場合、1957年施行の「売春防止法」によって一切の売春行為が違法化されており、以降は非合法な「私娼」の「単純売春」者しかいない事になっている。もっともそれは詭弁であり、今日でも各種の売春手段が繁盛を続けているほか、売春防止法の適用自体が恣意的にしか行われていないと指摘も強い。

「管理売春」であっても、多くの場合「売春婦(夫)を管理する事で性病の蔓延を防ぐ」程度の意味であり、実際にそこで働いている人の健康・安全・収入が保証されているかどうかは全くの未知数である。売春の意思の無い者を無理矢理に性奴隷としている最悪のケースさえ、今日も犯行と摘発のいたちごっこが続いているのである。


とは言え、そうした状況は古今東西大同小異であり、日本の警察が殊更に腐敗しているというわけでもない。また、それ故に古くから摘発を逃れるための様々な方策が考え出されてもきており、人類の文化史の一角には必ず売春があった事もまた事実である。


また、女性のセーフティネットという側面も有しており、貧困に陥った女性が売春に手を染めるというのは古今東西で見られた事である(近年は日本でも若者世代の貧困化が進んだ影響で、若者女性による売春が横行して社会問題となっている)。

このような事情から、ヨーロッパの大半やオーストラリアなど、売春を合法化している国もある。性病・性犯罪対策、売春婦(というより売春せざるを得ない貧困層)の保護を目的としているものであるが、国によっては免許が必要だったり第三者の仲介を禁じると言った制約が課せられている所もある。

とはいえ体を資本にしている以上、入れ替わりが激しくて長く続けるのが難しいのも事実であり、売春から抜け出せないまま歳を重ねると稼ぐのが難しくなってますます貧困のスパイラルに陥るという悲しい未来が待っている。


pixivにおいては、「娼婦」「遊郭」「男娼」「陰間」あたりの記事に詳しい解説がなされている。

投稿作品の傾向としては、「私娼」の「単純売春」の俗称である「援助交際」ものと、性奴隷ものが多い。


関連項目編集

性風俗(関連タグのまとめあり)買春

 産業 職業 公衆便所(俗称) 性行為感染症 R-18


職業差別…国・地域によっては対象にされやすい。

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