売女
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ばいた
売春婦、娼婦の古い呼び名。差別的、侮蔑的要素を含む言葉である。
「ばいじょ」とも読む。
金銭的報酬を目的として性行為を行う、いわゆる「売春」をビジネスとしている女性のことであるが、「娼婦」「売春婦」「遊女」などと違い、今日ではこの言葉は専ら罵倒に使われる。
実際に売春を行う女性に対してだけでなく、対象の女性の貞操観念が緩いことを揶揄する言葉でもある。
「聖女」の対語としての性格も
ただし歴史小説などでもこの単語を時折目にする辺り、古くは文学的要素も強かったようである。
同時にこの言葉は「聖女」の対語でもあり、歴史上、両方の呼ばれ方をされた人物も少なくない。
たとえば、「エリート層の権力をそぎ落とし、貧困層の生活水準を高める」政策をとった、とある国の大統領の夫人は、貧困層からファーストレディにのし上がるというシンデレラストーリーの持ち主であるが、エリート層からは、自身の過去から「さまざまな男と寝て権力を手にした売女」という認識(やっかみ)を持たれた一方、貧困層からは「聖女」と呼ばれ慕われたという(この大統領夫人を主人公にした映画もある)。
とはいえ、英語圏の「Bitch」に相当する、女性に対する罵倒として最も失礼な言葉であり、実際に口に出した日にはぶん殴られたとしても文句は言えない。
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