概要
女性(特に未成年)が、金銭目的で成人男性と交際を指す言葉。ほとんどの場合は性的な交渉を伴い、売春とほぼ同義であるケースも多い。しばしば援交(えんこう)と略される。極希に直接的な性行為を行わず、下着を見せたり、カラオケや食事をしたりするだけのケースもある。
一般の風俗店の勤務ができない18歳未満を対象としたものは明確に違法行為。日本では児童買春・ポルノ禁止法違反となり、逮捕されて実名を公表されたり職場から解雇・懲戒免職処分を受ける事態もあり、そうなると今後の人生は真っ暗である。また、出会い系サイト規制法によりネットの掲示板に、18歳未満との性的関係を求める書き込みをしただけでも摘発される可能性がある。
法的に処罰されなくても、こうした行為に身を染める未成年の中には、当然不良グループとの交友がある者も少なくない。援助交際自体が後ろ暗い行いのため「被害届を提出し難い」と見なされ、不良少年や半グレグループによる「援交狩り」のターゲットとなる事態も少なくない。男友達や彼氏と最初からグルで出会い系サイトに罠を張って呼び出し「俺の女に手を出した」「職場・家族にバラす」などと恐喝・暴行をする美人局の被害に遭うリスクは高く、最悪の場合継続的に強請られる危険もある。公人の場合は週刊誌にネタを売られて職を失う事態もままある。
また、売る側の未成年にしても「違法承知で未成年との関係を求める」モラルのない大人と密室にいる危険性が大きく、暴行脅迫や薬物を打たれたりまともに避妊してもらえず望まない妊娠をしたり、性病に罹るリスクは高い。更に、その一部始終を裏ビデオとして闇ルート販売されたり、動画サイトにアップされるリベンジポルノ被害も近年急増している。
成人相手の援助交際も一応あるが、未成年同様のリスクが買う方・売る方双方にあるのには変わりない。特に売る側は店に所属しているわけでもないので身を守る術もなく、中には暴力行為を客から受けて逃れようとして車から落ちて死亡する者もいるなど、命をも喪う可能性さえもある。
双方にとって非常に危険性の高い行動であり、実行してはいけない。
ダメ、ゼッタイ。
しかし、日本では1990年代の中頃からポケベルや携帯電話が普及、親に隠れた連絡手段を持つのが容易になり援助交際につながるケースが増加。1996年には流行語大賞の候補に上がるほどの社会問題化している。その後もいわゆる出会い系サイトや出会い喫茶、JKリフレなど援助交際の温床となる場が存在し続け、2010年代においても「パパ活」と称される行為が続いており社会における援助交際の問題は根絶されていない。
また、創作物・現実共に、まれに少女が実際の父親や兄の他、親戚や担任教師やバイト先の上司などの男性と一緒にいる所を援助交際と誤認されるトラブルもあり、前記の事例が起きている点でも社会に暗い影を落としている。
援助交際を取り扱ったフィクション作品
小説
高価な指輪欲しさに、友人をも巻き込んで援助交際する羽目になった女子高生の受難が描かれる。
ドラマ
ヒロインの少女がたった1度の援助交際でHIVに感染したという設定。
漫画
援助交際に手を染めるキャラクターが複数存在する。
主人公の少女が援助交際をしている。
第一部のヒロインが友人の父と援助交際をしており、後にそれが主人公に知れ二人は一時絶縁状態になり、主人公には別の悲劇の引き金になってしまった。
関連タグ
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別名・表記揺れ
外部リンク
- 援助交際(wikipedia)