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概要編集

漫画アクション」にて2017年6月6日発売号より連載開始。

作者の一般誌デビュー作でもある。

後述の理由で、現在は電子書籍サイト「まんが王国」で連載中。


成人誌でのこれまでの作者の作品と同じく、精神的に不安や荒廃を抱えたキャラクターの生々しい模様を描いており、開始早々悪い予感しかしない展開を予感させるものとなっている。


あらすじ編集

中学時代にいじめを受けたトラウマから、人との関わりに恐れを持ちつつ級友にも逆らえない少女・叶井かなえ

援助交際に手を染める彼女がそれを他校生の少年に知られてしまうが、それでも優しく接してくれる少年・寛にかなえは心惹かれていく。

しかしそれは周囲の人を巻き込みつつ彼女たちを不幸にしていくしかない転落劇の始まりだった。


登場人物編集

主要人物編集

本作のヒロイン。中学生の頃に理不尽な言いがかりでひどいいじめを受けたトラウマを持ち、母と弟との家族関係もうまくいっていない。

級友達にも心理的についていけないものを感じており、実は巨乳でスタイルも良いのだが自己評価は極めて低く人の顔色を窺ってばかりいる。

承認欲求から援助交際に手を染めており、その際は「かなみ」と名乗っている。

援助交際以外で初めて優しくしてくれた寛に当初は反発するも、それでも態度が変わらない彼に恋心を抱くようになるが、そのために再びいじめに遭う。

普段の反動からかキレると誰にも手がつけられないほど凶暴になり、場合によっては残忍な行為すら笑いながら行う。


  • 野村寛(のむら ひろし)

カラオケ合コンでかなえと知り合った少年。強豪野球部の有望なピッチャー。

ふとしたことでかなえの援助交際を知ってしまい「普通ではない」と咎めるもののかなえに優しく接する。

かなえと接近することで今までのように練習に身が入らなくなりチームメイトにも心配されるようになり、悲劇に巻き込まれて行ってしまう。


かなえと親交がある、同じ団地に住むヤンキー少年。かなえを何かと気にかけている。

両親からは放置されており、不良グループの先輩にはろくな扱いをされていない模様で時折かなえにぼやいている。

かなえに密かに想いを抱いていたが、寛に接近していく彼女の姿を目の当たりにして嫉妬にかられとんでもない行動に出る。


かなえのグループ編集

かなえのグループの女子生徒で、黒髪ショートカットでピアスをつけている。

寛のことが好きで、彼にかなえが接近したことを知ると邪推してかなえをいじめるようになる。

家は金持ちで、両親や友人をはじめとする周囲にはワガママな態度になりがち。

一旦敵視の対象とした相手には容赦ないが、一方で恋愛ドラマに憧れる「恋に恋する乙女」的な面があり、本作開始時点では処女でキス経験すらもなく「初めては好きな人としたい」と決めている。

しかしかなえの復讐により、鳴海の先輩達である不良暴行を受けてしまい、不登校になる。



以下3人はかなえのグループのメンバー。

当初は一花の意図に沿ってかなえへのいじめに参加するが、かなえが一花に激昂して以降、いじめに対して消極的になったことで一花から八つ当たりを受け、一花が登校拒否になると一転して手のひらを返し陰口を叩くなど風見鶏的な面がある。

  • 富田とみ子(とみた とみこ)

太りぎみでブサイクな、プリン頭のギャルっぽい少女。食い意地が張っている。

かなえへのいじめの際にはゴキブリを小道具に持ってくるなど陰湿な行為も行う。

  • 森古里紅(もりこ りこ)

ボブカットの少女で、とみ子とは幼馴染。無難に過ごしたいあまり日和見主義であざとい。

  • 瑠奈(るな)

ポニーテールの少女。料理は下手。


その他編集

  • 越智(おち)

寛の野球部のチームメイトでキャッチャー。

少年野球チーム時代からの寛の友人。

坊主頭で一見無愛想だが硬派な性格で友人想いであり、寛のことを心配している。

  • 七瀬奈々(ななせ なな)

寛の元カノ。ショートカットの明るい少女。

instagramアカウントを持っており、スポーツで活躍している模様。

  • 鳴海の先輩達

名前は不明な者もいるが、「阿部」「たっくん」と呼ばれる者がいる。

いずれも悪質なヤンキー少年達で気分屋であり、後輩の鳴海をいいように使ったり些細なことで殴ったりする。

犯罪も平然と行う真性のDQN


突然の打ち切り編集

11月4日の作者のツイートで突如連載の打ち切りが発表された。理由はあまりにも過激すぎる表現が原因で双葉社から辞めて欲しいと警告が入り、7話までとなり、未完結のまま連載が終了した。

アンケートの反応自体は良好で熱心な読者もついていたとのことで、電子書籍での継続を模索中との旨を作者は表明していた。


そして、再開へ編集

打ち切りから数カ月後の2018年4月、新潮社のコミック配信サイト「まんが王国」で新エピソードを含めた連載を含めた『移籍』が発表され、単行本も同年6月に新潮社「バンチコミックス」からの発売が決定した。


詳細に関しては、以下のリンクも参照の事。


連載打ち切りの『君に愛されて痛かった』、新潮社に移籍で連載再開へ 「数字を出すことが今できる全て」


単行本1巻のメロンブックスの初版特典では双葉社版でボツにされた9話が特典としてついていたが、予想を超える売れ行きのため即時完売しており、入手しづらくなっている。

(まんが王国版の9話以降は2巻収録)







しかし…、

2022年3月末に新潮社との契約停止・再び連載休止となってしまった。


そして、2022年秋に、秋田書店へ移籍したことが発表され、連載再開された。

移籍に伴い、単行本も秋田書店ヤングチャンピオンコミックスより1〜5巻の新装版が発売されており、現在は新装版を含めて7巻が発売されている。


関連タグ編集

知るかバカうどん 双葉社

どうあがいても絶望


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