概要
1952年創刊の『冒険王』がヒットし、漫画出版がメインとなった。
日本では漫画は雑誌や貸本がメインの業態だったが、1966年、秋田書店が新書版コミックスの元祖となる「サンデーコミックス」シリーズを刊行し、業界に「単行本」の概念をもたらした。当初、「サンデーコミックス」ではまだ単行本を出していなかった他の出版社の漫画も刊行し大ヒットとなった。
「少年チャンピオン」、「ヤングチャンピオン」等の漫画雑誌を発行している。
刊行していた、もしくは刊行中の雑誌
- 冒険王
- 週刊少年チャンピオン
- 月刊少年チャンピオン
- 別冊少年チャンピオン
- ヤングチャンピオン
- ヤングチャンピオン烈
- 別冊ヤングチャンピオン
- チャンピオンRED
- チャンピオンREDいちご
- 月刊プリンセス
- ひとみ
- ミステリーボニータ
- サンデーコミックス
- フォアミセス
- Eleganceイブ
余談
大規模な自社倉庫を持っていることから、在庫の物持ちが良く、40年前のコミックスの在庫があったりする。
前述の通り、秋田県で創立したわけではなく実業家の秋田貞夫(あきた ていお)氏が設立したので秋田書店、というわけである。
なお、貞夫氏は岡山県の出身で、秋田書店の本社所在地は東京・千代田区と、秋田県とはとことん関係が無い。
その一方、資本力の問題から集英社、講談社、小学館、KADOKAWA、スクウェア・エニックス、白泉社、芳文社などは不祥事等を除いて基本的に単行本は最後まで出すのに対し、秋田書店では単行本が出ない作品が多く、出たとしても最終巻まで出てない作品も多数存在する。
漫画関連のシェアも週刊少年漫画誌を刊行しつつも後発のKADOKAWAやスクウェア・エニックスに後塵しており6位と低い。
又、ブラック・ジャックなどの一部の巨匠作品を除いて絶版もかなり早い傾向。
因みに……
なぜかはわからないが、チャンピオン誌の漫画になんらかの形で登場するときはヤ○ザの事務所風であったり、悪の秘密組織風であったり、名状しがたき出版社であったりすることが多い。なぜかはわからない。
組事務所風なのは一説ではこの伝説の編集者が影響しているともされている。