少年画報社

しょうねんがほうしゃ

漫画出版を中心とする日本の出版社。第二次世界大戦直後より多くのヒット作を世に送り出した。

概要

東京都千代田区神田三崎町に本社を置く出版社。主に漫画を出版している。

嘗ては5大週刊少年誌であった、少年キングを発刊していたが、廃刊以降はスクウェア・エニックスやKADOKAWAにその座を奪われる様に凋落してしまった。

更に秋田書店と同じく、単行本を出さない作品が多く、出たとしても最後まで出さない作品が多く存在する。

略歴

1945年、小学館の元社員だった今井堅により「明々社」として創業。英会話本や自動車講習用の本を出していたが、紙芝居の人気作「黄金バット」のコミカライズが大当たりし、漫画出版に力を入れることとなる。

1948年『冒険活劇文庫』を創刊、1950年に『少年画報』と改題。この雑誌は1971年まで発行された。

1956年、社名を「少年画報社」に改称した。

1959年、神田三崎町（千代田区）に5階建の「少年画報社ビル」が完成。

1963年には少年漫画週刊誌である「少年キング」を創刊。四大少年誌(週刊少年ジャンプ、週刊少年マガジン、週刊少年サンデー、週刊少年チャンピオン)に発行部数で差をつけられたものの、多くの人気作を擁した。

1967年、青年誌「ヤングコミック」を創刊。紆余曲折はあったものの、現在は月刊誌として発行されている。

1982年、「少年キング」の休刊後、隔週刊の「少年KING」が創刊されたが、1989年に休刊となる。

1987年、青年誌「ヤングキング」を創刊。当初は月刊であったが、1988年より隔週刊となった。

1993年、今井勲が二代目社長に就任。「増刊ヤングキングアワーズ」を創刊。1998年より月刊誌として独立。

2006年、「月刊ヤングキング」、「アワーズプラス」を創刊。

2008年、戸田利吉郎が三代目社長に就任。

2011年、「ヤングキングルーキーズ」を創刊。

2013年、「月刊ヤングキング」をリニューアルし、「月刊ヤングキングアワーズGH」とした。

2018年、「ヤングキングBULL」を創刊。

2021年、建て替えのため「少年画報社ビル」の取り壊しが決定。賃貸オフィスビル「SHONENGAHO-1」（西神田2丁目）に仮移転。

2023年、8階建の新社屋（少年画報社ビル）が完成。

関連会社

大都社：少年画報社の子会社。1961年設立。コミック及び漫画雑誌を扱う。

出版物

月刊ヤングキング　ヤングキング　ヤングキングアワーズ　ねこぱんち　チェンジH　Ykコミックス

雑誌等に掲載された、あるいは単行本が発売された作品

・『赤胴鈴之助』（福井英一・武内つなよし）

・『まぼろし探偵』（桑田次郎）

・『マグマ大使』（手塚治虫）

・『怪物くん』、『まんが道』（藤子不二雄）

・『サイボーグ009』（石森章太郎）

・『ワイルド7』（望月三起也）

・『サイクル野郎』（荘司としお）

・『銀河鉄道999』（松本零士）

・『ペリカンロード』（五十嵐浩一）

・『湘南爆走族』（吉田聡）

・『天使のはらわた』（石井隆）

・『超人ロック』シリーズ（聖悠紀）

・『サンケンロック』（Boichi）

・『石田とあさくら』（マサオ）

関連タグ

出版社　雑誌　漫画

外部サイト

少年画報社・公式ホームページサイト