概要
昭和から平成にかけて全盛期を迎え、1994年には週刊少年ジャンプの653万部など、有名雑誌の100万部越えは珍しくなかったが、現在ではネットなどの普及や、不況の影響もあり、前述のジャンプは最盛期の1/6の100万部、週刊文春でも最盛期70万部、現在では20万部と軒並み苦戦をしており、隔週刊、月刊誌に移行、WEB版に移行、あるいは休刊(事実上の廃刊)に追い込まれてるケースが増えている。
現在の日本には、主に以下のような週刊誌が存在する。(五十音順)
さ行への集中を避けるため、名前のはじめに『週刊』と付いているものは、それを省略している。
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
週刊誌への売り込み方
特別に出版社と関わりのある著名人などでもない一般人は、週刊誌に売りたいネタがあってもライター同様に記事としての体裁を自分で整えて原稿を投稿しなければ、週刊誌ネタとして買って貰う余地が生まれない。
要するに、自分から売り込んできた一般人の話を出版社側が勝手に記事として仕上げてくれることはないということである。
一方で重大な事件や事故、スキャンダル、不祥事が発生時には出版社が情報提供者募集中と呼び掛ける可能性があり、その場合有力な情報は元より些細な事でも良いから情報提供すれば、ケースバイケースだが取り上げる事もある。
必要悪
主に取り上げるのは他人の不幸や不祥事などでそれによって読者の憎悪をかきたてて売上や購読者を増やすのが週刊誌の目的であり、取材対象に直接取材せずにネット上の情報だけで書かれた記事も存在するため記事の正確性は高いとはいえず事実無根の内容によって人生を狂わされた著名人が後を絶たないため世間からは疎まれており、ミュージシャンのGACKTは「真実なんて彼らからしたらどうでもいいんだよ。売れればいい、ただそれだけ。」と痛烈に批判している。
また週刊誌の風評被害は有名人だけでなく天皇を始め皇族もその例であり、その影響か徳仁天皇が2022年の誕生日記者会見で名指しは避けるも相手の立場を考えてほしいと異例ながら警鐘を鳴らしている。
一方で古原靖久は芸能界入りするまで児童養護施設時代の出来事をインタビューに答え週刊誌に掲載したり、また小林旭を始め終活してる一部の大御所芸能人が近年の芸能界に対する苦言を露呈する等週刊誌が悪いとは言えないケースもある。
ケースバイケースだが地方局と連携して地方都市ならではの名物や特産物、地方都市の現状を報じたり、また中小企業や零細企業が自ら売り込んだりするケースもある。
企業や役所の不正を正すべく内部告発者が週刊誌に内部告発の情報提供し、それらを報じた事によって企業や役所が謝罪し、改善せざる得ない方向に向かったケースもある。
例としては1999年に埼玉県桶川市で起きたストーカー殺人事件発生時に記者クラブ所属以外のジャーナリストが事件解決を導き、また海外だとニューズウィークが良い例である。
2020年代になると週刊誌をソースに国会で討論される程度には週刊誌の信頼性が上がっており、不倫騒動などの不祥事でも「あなた達は週刊誌を信じるんですか!?」がもはや通用しない状況となっている。
それ以前でも例えば日本共産党は2010年代に既に党の政治家の講演や党員当時の勉強会などで普通に週刊誌をソースに扱っていた。
また安倍元総理銃撃事件で多くの宗教団体が週刊誌やメディアの取材に躊躇する中、ワールドメイトの教祖深見東州が丁重に答え、その上でジャーナリストは社会を良くする重要な役目であると述べ、右寄り左寄り関係なく取材に答えている。