概要
毎週木曜日発行の週刊誌。
比較的保守系寄りの政治的スタンスと目されるが、小泉純一郎や安倍晋三を嫌っており批判的な記事を書くことが多く、ライターも上杉隆・勝谷誠彦等の現在の自民党に批判的な人物を重用しており、保守だからといっても「体制派」というわけではない。
読売新聞とは犬猿の仲であり、読売からは訴訟を起こされるなどしたこともある。新聞と言えば朝日新聞バッシングを大々的にやらかしていることでも悪名高い、って、要は新聞が大嫌いなんじゃないの??
同じ木曜日発行の週刊新潮とも仲が良いとは言えず、2017年には出版取次業のトーハンを通じて文芸春秋の広告を事前に入手していた問題が新潮が記事にする形で発覚、最終的に文春側が事実を認めて文春社長が新潮に謝罪した事で和解している。
また有名人に対する読者アンケートを使った記事も定期的に行っている。しかし安藤美姫に対するバッシング用のアンケートでは設問が人権侵害と指摘され、twitterで一般人だけでなく文化人からも非難が殺到したため編集長名義で謝罪する羽目になっている。
また、ブラック企業の代表格とされるワタミとも犬猿の仲である。
さらに芸能人やスポーツ選手のスキャンダル報道にも力を入れており、時に特定芸能人をバッシングするかのようなアンケートや特集記事を組み物議を醸す事もある。特に芸能スキャンダルにおいてはジャニーズとAKB48系の天敵とも言うべき存在であり、現在の新谷学編集長になってからはさらにその傾向が加速したと言われている。
特にAKB系は現在他の週刊誌がグラビアやタイアップ記事等の絡みで殆ど手を出せないためスキャンダル記事を独占に近い状態にあり、幾人かのメンバーや運営幹部までがスキャンダルをスクープされ降格・自主脱退・解雇・移籍などを余儀なくされておりアイドルファンからも「文春砲」と呼ばれている。
「文春砲」の名称は編集部にもほぼ公認となっており、ネット番組のタイトルにも採用されている。
その他にも佐村河内守の暴露などのスクープで有名。ただし、近年は訴訟リスクが極めて高いため個人情報の取り扱いには極めて慎重であり、事実と認められる相当の証拠がなければスキャンダルを書かない。かつての週刊誌のようにいい加減な取材で適当な記事を書くことはなくなっているとのこと。
昔は花田紀凱(現在は退社しコメンテーター等を務める)編集長時代には女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人の少年の実名を報道し物議を醸した。(花田氏曰く、「野獣に人権はない」とのこと。)
一方科学方面には弱い傾向があり、2014年5月には遺伝子組み換え作物問題の記事中にて「今のところ、遺伝子組換えの食塩はない」(食塩は生物から生産するものではないので無くて当たり前である)と書き失笑を買ったり疑似科学方面に親和性の高い記事が掲載される等、編集部の基礎知識のレベルに関してはあまり高くない。
2020年以降は自民党や維新の会の批判記事も多く書いており、それで人気記事になるなど新聞などでは伝えない報道するスタンスから『日刊ゲンダイ』と並んで評価が高い。
更にジャニーズや宝塚批判の先鋒する内容も多く、その意味でも評価が高いとされる。
しかし2020年以降は雑誌業界全体の斜陽化や週刊誌全体の読者の高齢化傾向を止められず、売上が低下。さらにこれまで推しのスキャンダル報道でつい購入してしまっていたドルヲタの間でも度重なる飛ばし記事もあって文春へのアンチ感情が加速。
各ファンのSNSアカウントでも「購入しない、WEB版のリンクを踏まない」との呼びかけが行われるようになった。
これらの事情が重なってか販売部数減少に苦しめられており、公式サイトで寄付金を募る惨状となっている。